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SD835に8GBメモリ!パソコン並の超性能スマホ「ZTE nubia Z17」誕生

  • 2017-06-12
  • 2018-01-09

日本の格安スマホ界でも名のしれた中国のスマホメーカー「ZTE」は先日、フラッグシップ機種「nubia Z17」を発表し、その圧倒的なハイスペックっぷりは早くも注目を集めています。

以前ASUSが発表した世界初のTangoとDaydream両対応のスマートフォン「ZenFone AR」は8GBのメモリを搭載して話題になりましたが、今回のnubia Z17も同じく8GBメモリを積みます。また、SoCとしては最新のQualcomm Snapdragon 835を採用、最大128GBのUFS2.1高速ストレージを内蔵など、パソコンに匹敵するずば抜けたスペックが特徴です。

ZTE nubia Z17

nubia Z17——努比亚nubia智能手机官网

現状ではスマホ最高峰のスペックを備えるZTE nubia Z17

スペック表

それでは早速、ZTE nubia Z17のスペックを見ていきます。下の表に分かりやすくまとめました。

OSAndroid 7.1 / nubia UI 5.0
プロセッサーQualcomm Snapdragon 835 8コア 2.45GHz
ストレージ64GB、128GB UFS 2.1
メモリ6GB、8GB LPDDR4X
ディスプレイ5.5インチ 1,920 x 1,080ピクセル 403ppi
内側カメラ1,600万画素 f/2.0
外側カメラ1,200万画素f/1.8 + 2,300万画素f2.0 デュアルレンズカメラ
バッテリー容量3,200mAh QuickCharge 4.0+対応
拡張USB Type-C x1
SDカードMicro SD 最大200GB対応
センサーGPS、重力、環境光、近接,電子コンパス、ジャイロ、指紋認証、NFC
SIMカードNano-SIMx2
幅 x 厚さ x 高さ72.38 x 7.6 x 152.6mm
本体重量173g
カラーブラック&ゴールド、ホワイト&ゴールド、ブラック、ブルー、ブラック&レッド

Qualcommの最強SoC「Snapdragon 835」を採用

スペックの要であるプロセッサは、Qualcomm社の最新型「Snapdragon 835」が採用されています。Kryo 280コア8基から成るオクタコアで、その内訳は高周波数の2.45GHzが4基、効率重視の1.90GHzが4基となっています。

プロセスルールを旧型820の14nmから10nmへと更に小型化することにより、性能を20%ほど向上させつつも、25%も省電力化。スマホなのにノートパソコン並のハイスペックを実現しています。

メモリは6GBまたは8GBのLPDDR4X

実行用メモリは標準版が6GB、そしてスペックを極限まで高めた高性能版が8GBで、いずれも規格はLPDDR4X。筆者の持ち歩き用ノートパソコン「Xiaomi Mi Notebook Air 12」は4GBメモリなので、nubia Z17はスマホのくせにそれを遥かに上回っているという恐ろしさ…。

メモリ8GBといえば、ASUSのARとVR両対応スマホ「ZenFone AR」の登場は記憶に新しいですね。正直、私達が考える”スマホ”にこれほどのスペックが必要とは思えませんが、技術の発展を見せつけられた気がします。

対応周波数帯とSIMカードについて

対応周波数帯はかなり幅広く、各国の主要なバンドをカバーしていますが、日本でおなじみのWCDMAのB6やLTEのB19などは非対応。

  • GSM:850/900/1,800/1,900MHz
  • CDMA:1x&EVDO 800MHz
  • WCDMA:850/900/1,900/2,100MHz
  • TD-SCDMA:B34/39
  • FDD-LTE:B1/3/4/5/7/8/12/20
  • TD-LTE:B34/38/39/40/41

SIMカードスロットはNano-SIMの2枚構成で、DSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)にも対応します。また、片方のSIMスロットはMicroSDカードスロット兼用となっており、その場合SIMとSDカードそれぞれ1枚ずつ装備するかたちとなります。

背面にはデュアルレンズカメラ

いつの間にか「フラッグシップスマホにデュアルレンズカメラは当たり前」という風潮が出来つつあるわけですが、このZTE nubia Z17もその流れに乗っかって本体背面に2眼カメラを搭載しています。

片方は解像感を重視した2,300万画素のf2.0レンズ、もう片方が明るさ重視の1,200万画素f1.8レンズという組み合わせで、それぞれの良いところ取りでより幅広いシーンでの撮影に対応します。

撮影機能も充実しており、劣化を抑える2倍の光学ズームや3D写真の生成など、2眼の特性を最大限活かしたつくりとなっています。

また、デュアルピクセル技術まで採用し、フォーカス速度は最速で0.03秒とのこと。

最新の急速充電規格「QuickCharge 4.0+」にも対応

nubia Z17は電力周りにも力が入っており、Qualcommが手がける最新の急速充電規格「QuickCharge 4.0+」に対応しています。

ZTEによれば、25分間でバッテリー残量50%まで充電できるとのことですが、まだ対応するサードパーティ製の周辺機器が少ないというよりほぼ無いのが現状。この規格が浸透するのはまだまだ先になりそうです。

5.5インチの大画面を備えつつ、狭額縁により持ちやすさを損なわないボディ

nubia Z17のディスプレイサイズは、現在主流の5.5インチで、解像度は縦1,920 x 横1,080ピクセル(フルHD)となっています。iPhoneのPlusシリーズも同じサイズ・解像度ですが、nubia Z17では左右ベゼル(画面の縁)を極限まで細めることにより、より持ちやすいボディへ仕上げているようです。

公式サイトの写真だとほぼディスプレイむき出し状態で、その外観からは日本未発売のXperia XAを連想させますが、実物は如何なるものでしょうか。

  • ZTE nubia Z17:高さ152.6 x 厚み7.6 x 幅72.38mm
  • iPhone 7 Plus:高さ158.2 x 厚み7.3 x 幅77.9mm

iPhone 7 Plusと本体の大きさを比べてみると、nubia Z17は横幅を5mmほど細めています。

数値だけ見れば微々たる差に感じられますが、スマホにおけるmm単位の違いは持ち心地へ大きな影響を与えるため、大画面とスタイリッシュさを両立している点はとても評価出来ます。

背面はオールメタルとなっており、メーカーロゴと指紋認証センサーが配置されています。カラーバリエーションは5色展開ですが、どれも目を引く特徴的な色合い・仕上がりで、機会があればぜひとも現物を手にしてみたいですね。

発売日と価格について

ZTE nubia Z17の価格は以下の通り。日本円換算は記事執筆時(2017年6月12日)の為替レートに基づくものです。

  • 6GB RAM + 64GB ROM:2,799人民元(約45,400円)
  • 6GB RAM + 128GB ROM:3,399人民元(約55,100円)
  • 8GB RAM + 128GB ROM:3,999人民元(約64,800円)

6月1日に既に発売されているnubia Z17ですが、私たちが実物を手にするならGearBest等の中華ガジェット系通販サイトから個人輸入という流れになるでしょう。

ZTE nubia Z17

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