
Xperia XZ、X Performance、XAの違いと特徴は?新旧機種比較
- 2016-09-03
- 2017-10-26
先日ソニーがIFA 2016のプレスカンファレンスにて正式発表した「Xperia XZ」、旧モデルに無かった斬新な機能や魅力を多く取り入れ、その全容はXperiaブランドの新たなフラッグシップモデルとして相応しいものだと感じました。
最近のXpeiraの主力部隊といえば、「Xperia X Performance」と「Xperia XA」が挙げられ、その顔ぶれに今回発表されたXperia XZが参加。この記事では、XZ、X Performance、XAの3機種の違いとそれぞれの特徴をまとめてみました。
Xperia XZ、X Performance、XA 3機種のスペック比較
OS |
|
---|---|
プロセッサ |
|
ストレージ・メモリ |
|
ディスプレイ |
|
カメラ |
|
バッテリー容量 |
|
拡張 |
|
SIMカード |
|
幅 x 厚さ x 高さ |
|
本体重量 |
|
カラーバリエーション |
|
Xperia XZの特徴
歴代のXperiaの中で、最も進化したカメラを搭載
Xperia XZの1番注目すべきポイントは、歴代のXperiaシリーズを凌駕する高性能なカメラを搭載していることです。
画素数はフロントカメラが1,300万画素、メインカメラが2,300万画素、画素数だけでも最上位機種の座に相応しい仕様となっていますが、加えて多くの新機能が盛り込まれました。
測定用レーザーを照射して高速で高精度なフォーカスを実現する「レーザーAF」、動画撮影の際に大きな力を発揮する手ブレ補正は3軸から5軸に強化、環境に適応した自然な色合いで撮影するための「RGBC-IRセンサー」など、数多くの改良と新技術を取り入れています。
本体はZシリーズに似た直線的でシンプルなデザイン
Xシリーズは角に若干丸みを持たせたデザインで統一されていましたが、XZは直線的なフォルムが特徴的です。全体的なフォルムや電源ボタンの形状は、Z5あたりを継承したようにも思えます。
背面はメタル感はあるもののマットで落ち着いた仕上がり、無駄を感じさせないシンプルな外観が高級感を演出しています。
ディスプレイは0.2インチ大きい5.2インチ
X PerformanceとXAの液晶ディスプレイは5インチですが、XZでは0.2インチ大きくなり5.2インチとなりました。筐体はX Performanceよりも数mm大きくなった代わりに、若干薄型化されていますので、X Performanceとほぼ同じ感覚で操作できるものと思われます。
流石にXperia Z5 Premiumのような4K採用にはならず、解像度は1,920 x 1,080ピクセルのフルHD、実用性とコストを考慮した無難な結果と言えるでしょう。
USB Type Cを採用
今回発表したXperia XZとXperia X Compactから、データ通信・充電ポートはMicro USBを廃してUSB Type Cが採用されました。今後登場するモデルも、同じくUSB-Cを搭載するものと思われます。
Xperia X Performanceの特徴
スペックはXZとほぼ変わらず、中途半端な立ち位置に
搭載プロセッサ、メモリ量、ディスプレイ解像度などの基本的なスペックはXZと変わりませんが、カメラ性能やバッテリー性能、軽量性などの面ではXZに引けをとっています。X Performanceの基本スペックをそのまま継承、強化したXZが登場したために、その存在理由がよく分からなくなってしまいました。
スペック的な観点で評価すると、あえてこのX Performanceを入手する必要性は皆無と言えます。
全体的に丸みを帯びて、XZよりも柔らかいデザインとカラーバリエーション
XZとの大きな違いといえば、本体のデザインとカラーバリエーションでしょうか。
XZではソリッドなクールデザインでしたが、X PerformanceとXAはやや丸みを帯びたフォルムとパステルっぽい色合いで、全体的に柔らかな印象を受けます。カラーバリエーションはXAと同じで、ホワイト、グラファイトブラック、ライムゴールド、ローズゴールドの4色展開ですが、よりメタル感が強調されていて、ホワイトとグラファイトブラックにはヘアライン加工が施されています。
この辺は好みがハッキリ分かれそうなところではあります。
Xperia XAの特徴
全体的にスペックは控えめ
Xperia XAはXシリーズのエントリーモデルの位置付けで、全体的にスペックは控えめとなっています。ミドルクラスのプロセッサHelio P10、2GBのメモリ、16GBのストレージと、XZと比べると相当見劣りするスペックですが、重たい3Dグラフィックゲームで遊ぶなどしない限り十分実用域と言えます。
ディスプレイ解像度はフルHDでは無く720pに収まる
ディスプレイ解像度も控えめで、XZやX Performanceは1,920 x 1,080ピクセルの1080pであるのに対し、XAは1,280 x 720ピクセルの720pに収まっています。かといって、目をよく凝らして見てみると多少ドットの粗さが目立つ程度。解像度が低ければ電力消費を抑えられますので、筆者的には全然許容範囲だと思います。
左右側面のベゼルは極限まで狭く、引き締まったデザイン
他のXシリーズの機種よりもXAの左右側面のベゼルはかなり狭く、本体中心部はほぼ液晶ディスプレイが埋めています。どうやら、XAに指紋認証のユニットが搭載されていないことが吉と出たようで、側面のベゼルをギリギリまで削ることで引き締まったスタイリッシュなデザインに仕上がっています。
XZ、X Performanceよりも軽くて薄くてコンパクト
先程も説明したように、Xperia XAの左右のベゼルは極限まで狭くなっているので、5インチスマホの割には全体的にコンパクトです。
本体幅は、5インチ仲間のX Performanceよりも3.7mm細く、5.2インチのXZより5.2mm細く、厚みはXZ、X Performanceよりも薄くて7.9mmです。本体が小ぶりであればホールド感が増し、手元から落下させてしまう危険性も減ります。
また、本体の重量は3機種の中でもXAが1番軽量で、X Performanceは165g、XZは161gに対して、XAは137.4gと大きく差をつけました。