
Xiaomi Redmi Note 3 Proを購入!所感とレビュー
- 2016-07-30
- 2017-10-26
みなさんは、中国のスマホメーカー「Xiaomi」(シャオミ)をご存知でしょうか。海外では、「値段の割に製品の質が良い」と高い評価と支持を得ていて、一時期は中国のスマホシェア1位に踊り出るほどの白熱っぷりを見せました。創業は2010年の4月、近年で驚くほどの急成長を遂げた新興スマホメーカーの1つであります。
日本国内での知名度はまだまだ低く情報も少ないのですが、格安SIMサービス等の普及により、中華製スマホはこれから益々熱を帯びることとなるでしょう。
今回、筆者はXiaomiのSIMフリー機種である「Xiaomi Redmi Note 3 Pro」をある意味人柱的な立場で購入に踏み切り、実機を手にすることが出来ましたので、数日使ってみての所感や簡単なレビューをしてみようと思います。
Xiaomi Redmi Note 3 Pro
目次
Xiaomi Redmi Note 3 Proのスペックと購入価格
Xiaomi Redmi Note 3 Proのスペックを表にまとめてみました。2GB RAM/16GB ROMの下位モデルと、3GB RAM/32GB ROMの上位モデルがありますが、今回は下位モデルのゴールドバージョンを購入しました。
OS | Android 5.1.1 MIUI Global 7.2 |
---|---|
プロセッサー | Qualcomm Snapdragon 650 1.8GHz ヘキサコア |
ストレージ | 16GB |
メモリ | 2GB |
ディスプレイ | 5.5インチ 1,080 x 1,920ピクセル |
内側カメラ | 500万画素 |
外側カメラ | 1,600万画素 |
バッテリー容量 | 4,000mAh |
拡張 | microUSB x1、イヤホンジャック x1 |
SDカード | Micro SDカードスロット(nano SIMスロット兼用) 最大128GB |
センサー | GPS、指紋、加速度、ジャイロ、コンパス、環境光、近接 |
SIMカード | nano SIM x1、micro SIM x1 デュアルSIM |
幅 x 厚さ x 高さ | 150 x 8.7 x 76 mm |
本体重量 | 164g |
カラー | シルバー、グレイ、ゴールド |
購入はAmazon.co.jpにて、購入価格は送料入れて22,000円ほどでした。「GearBest」(ギアベスト)などの海外サイトから個人輸入も考えましたが、少しハードルが高く感じてしまいましたので今回は断念しました。次に中華スマホを仕入れる時には海外通販にもぜひチャレンジしてみたいところ。

Xiaomi Redmi Note 3 Pro
写真で見る、Xiaomi Redmi Note 3 Proの全貌
本体前面全体
本体の前面は5.5インチのディスプレイ、3つのタッチボタン、500万画素のフロントカメラ、通話用スピーカー、環境光(?)センサーが配置されています。
かなりすっきりとしたデザインで、ロゴもありません。写真では伝わりませんが、画面上部には充電ランプがあり、充電中はオレンジ色に点灯します。
本体背面全体
背面には、1,600万画素のバックカメラ、2灯フラッシュ、指紋認証センサー、スピーカー、Xiaomiのロゴマークが配置されています。
背面のカバーはアルミニウム製、上下サイドはコーティングされた樹脂だと思われます。
背面・前面ともにシンプルなデザインですね。
タッチボタン周り
右から、マルチタスクボタン、ホームボタン、戻るボタンになっています。(名称は正しいかどうか分かりません汗)
Redmi Note 3 Proに限らず、Xiaomiの機種は「戻る」ボタンが右側に配置されているようで、最初のうちは若干の戸惑いはあったものの、すぐに慣れました。
スピーカー付近
スピーカーはドット状の穴が空いたタイプ、音は悪くはありませんが値段相応です。
Xiaomiのロゴ「mi」は鏡面反射仕様になっています。
本体上部
上部には赤外線ポート、イヤホンジャックがあります。一番右の穴は詳細が分からないのですが、おそらくノイズキャンセリング用のマイクでしょうか。
赤外線ポートといってもデータ送受信に使う訳ではなく、テレビやエアコンなど様々な家電を操作するリモコンとして機能するようです。この機能は国内製品で使えるかはまだ未検証で、専用のアプリと機能に対応した家電が必要と思われます。
本体下部
本体下部にあるのはmicro USB端子のみです。左側の小さな穴は通話用のマイクでしょうか。
電源ボタンとボリュームボタン
ディスプレイ面から見て右上に電源ボタンとボリュームボタンがあり、ボリュームボタンは上下一体型になっています。
ボタンの位置も全く問題なく、片手でも操作しやすい位置に配置されています。
SIMカードスロット
電源、ボリュームボタンの位置する反対の側面、ディスプレイ面から見て左側にあるのは、SIMカードスロットのみです。SDカードリーダーの役目も集約されています。
SIMカードとSDカードについては後ほど触れます。
外観は”中華製”のイメージを覆すほどの高い完成度
開封してまず最初に感じたこと、それは本体の完成度でした。”中華製”と聞くと、「安っぽくて脆そうなプラスチック製の筐体」のような印象を受ける方は多いかもしれません。中華製に限らず、低価格のスマホの多くはプラスチック製ですし、安っぽさも否めないものが殆どです。
しかし、2万円のRedmi Note 3 Proに「安っぽい」という印象は受けませんでした。なんということでしょう、アルミ製の筐体に高級感すら感じられますので驚きです。
指紋認証センサーが正確で速い
本体背面のカメラフラッシュの下に搭載されている指紋認証センサー、誤認識が少なく認証速度が速いです。
体感速度は0.3〜0.5秒ほど、指の置く位置が悪いと10や20回に1回間違えるかな…といった感じです。画面ロック状態から電源ボタンを押さずに、指紋認証センサーの上に指を軽く乗せるだけでロック解除ができますので、操作性とセキュリティ性を確保しています。
Redmi Note 3 Proのカメラ性能はどんな感じ?
フロント(前面)カメラは500万画素、バック(背面)カメラは1,600万画素です。
バックカメラにてズーム無しの状態で静止画を撮影したところ、解像度は4,608 x 3,456ピクセルでした。4Kビデオの撮影にも対応しています。
背面のバックカメラには、白とオレンジの2灯フラッシュを搭載しています。カメラの出っ張りは無いため、本体にケースを装着すれば傷から防げると思います。
ズーム無しの状態で屋外の風景を撮影、木の葉の細部を一部拡大してみました。下の画像をクリックすると拡大写真を表示します。
Redmi Note 3 Proのバックカメラの性能を検証した記事もありますので、よろしければご覧ください。
SIMスロットとSDカードスロットの仕様が特殊
Redmi Note 3 ProはデュアルSIM構造となっており、スロット1にmicroSIM、スロット2にnanoSIMを装着できます。
デュアルスタンバイ(同時待ち受け)には対応していますが、デュアルアクティブには非対応のようです。例えば、回線1で通話中に回線2でネットブラウジングは出来ず、この場合は回線1の通話機能が優先されます。
また、microSDカードを装着することも出来ますが、Redmi Note 3 Proの場合、仕様が特殊です。
microSDカードは、SIM2のnanoSIMスロット部に装着する必要があります。よって、SDカードを入れるとnanoSIMスロットは潰してしまい、SIMカードはSIM1のmicroSIMスロットへ装着することになります。
microSDカードを入れるとデュアルSIMは実現不可能となりますので、注意が必要です。
Xiaomi独自のMIUIについて
Xiaomi製のモバイルデバイスには、同社独自開発のカスタムROM「MIUI」があらかじめインストールされています。今回入手したRedmi Note 3 Proにインストールされていたバージョンは、「MIUI Global 7.2」でした。
ざっくりと見た感じ、iOSに似ているなと感じました。
ユーザーインターフェースは視認性が高くて分かりやすく、操作性は非常に良いです。かなり細部まできちんと作りこまれていて、完成度は高いと思いました。
日本語化はイマイチ。漢字のフォントも少し違和感がある
Redmi Note 3 Proは中国国内向けの機能や言語設定は充実しているものの、日本語化には多少無理があると感じています。
下の画像は、ノートアプリに簡単な文章を入力してみた例です。ひらがなは問題なく表示できますが、漢字のフォントが少し日本語とは異なっています。国内向けのデバイスによく触れている方なら、少なからず戸惑うと思います。
日本語化の手段はあるものの不完全さは否めないので、英語環境での使用をおすすめします。この辺は、Xiaomi公式のアップデート等に期待したいところですね。
技適の問題に関して
Xiaomi製のスマホの一番の問題点であり、今後の対応に期待したいところでもある「技適」に関する問題についてです。
多くの海外製端末に言えることですが、技術基準適合証明の取得がされていない可能性が高いです。通信は出来ても、法律上問題がある恐れがあるのです。
もちろんRedmi Note 3 Proも例外ではなく、国内でキャリア通信など行う際はあくまでも自己責任でお願いします。
実際に技適問題で摘発された例はありませんが、購入を考えている方は、通信に関してグレーな部分がある事を理解しておく必要があります。

Xiaomi Redmi Note 3 Pro