レビュー

Xiaomi Redmi 5 Plus総合レビュー:本体外観、ディスプレイ(Part1)

  • 2018-02-04
  • 2018-08-07
9/10
  • 2万円という安さを一切感じさせない、良質なアルミボディ
  • Mi MIX 2と同じ画面サイズ・解像度で映像が綺麗
  • Micro SDスロットやイヤホンジャックを装備
  • 電池持ちが良い!使い方によっては2〜3日充電要らず
  • 端子がMicro USB
  1. 本体外観、ディスプレイ
  2. 性能、電池持ち、充電時間
  3. カメラ、MIUI、仕様、販売情報

Xiaomiが約一ヶ月前にリリースした低価格スマホ「Redmi 5 Plus」が手元に届いたので、実機を用いたレビューをお届けします。→先月中旬に投稿した記事を基に詳細レビューへ変身させました!

ボディの作りや各アプリとの対応状況、ベンチマークテスト結果を交えた性能検証、バッテリーの持ち具合やカメラ画質など、一通りチェックしました。

Xiaomi Redmi 5 Plus グローバルバージョン

開封の様子と付属品チェック

今までのXiaomiスマホといえば、Appleライクな白箱に「MI」ロゴというイメージでしたが、今回は一転して、活気あふれる真っ赤なパッケージです。

Xiaomi Redmi 5 Plus パッケージ

いざ開封します!

Xiaomi Redmi 5 Plus 開封

箱の中には、USB充電器と充電・データ転送用USBケーブル、簡素な説明書、背面保護ケース、SIMスロットの取り出しピンが入っていました。必要十分です。

Xiaomi Redmi 5 Plus 同梱品

ケーブルの端子は、カマボコ形のMicro USBが採用されています。今は両面リバーシブルなUSB Type-C端子が主流なので、その流れに乗っかってくれると嬉しかったのですが…次回作に期待したいところ。

Xiaomi Redmi 5 Plus Micro USBケーブル

専用の背面保護ケースは、柔らかなTPU素材で作られており、スムーズに脱着出来ます。ただ、手触りや見た目はかなり安っぽいですし、長時間持っていると指紋が目立ってしまうので、筆者は“裸”の状態で使うことにしました。

Xiaomi Redmi 5 Plus 背面保護ケース

ボディの作り込みは2万円らしからぬ完成度

Xiaomiのスマホは、主力部隊の「Mi」シリーズと廉価版の「Redmi」シリーズが展開されていますが、今回のRedmi 5 Plusは廉価版らしからぬボディのクオリティ。約2万円という安さを一切感じさせない、細部まで徹底した作り込みには心底驚かされました。

では、筐体の様子をたくさんの写真交えながらチェックしていきましょう。

Redmiシリーズ初の18:9縦長ディスプレイ

これまでのAndroidスマホは、縦横比率16:9のフルHDもしくはHD解像度が主流でしたが、それを縦に長くした18:9ディスプレイが最近のトレンド。

同社のフラッグシップスマホ「Mi MIX 2」には、既に対角5.99インチ・縦2,160 x 横1,080ピクセルの縦長ディスプレイが採用されていますが、Redmi 5 Plusにもそれと同じ大きさと解像度を持つディスプレイが取り付けられ、Redmiシリーズとしては初の縦長化です。

Xiaomi Redmi 5 Plus ディスプレイ面

表示サイズを「中」に設定したHuawei Mate 9を横に並べて、同じWebページを見比べてみました。両機種の画面は0.1インチほどしか違いませんが、縦長なRedmi 5 Plusの方がより多くの情報を得られる反面、文字や画像の大きさは小さくなります。

Androidお馴染みのタスク・ホーム・戻るのタッチボタンは、ディスプレイ内に表示され、いわゆる「オンスクリーンボタン」と呼ばれる方式。iPhoneのホームボタンみたく擬似的なクリック感は得られませんが、ヴァイブレーションで応えてくれる仕組みとなっています。(設定でオンオフ出来ます)

Xiaomi Redmi 5 Plus オンスクリーンキー

前面下部の余白部分にハードウェアキーを設けて、ディスプレイの表示領域を最大限活かしてくれると、個人的にはさらに好感度高かったのですが…。画面下の余白、どうしてもデッドスペースに思えてしまうのです。

前面上部

Xiaomi Redmi 5 Plus 受話口と前面カメラ

上部には、受話口や500万画素の自撮り用カメラ、近接センサーが備えられています。下部同様、ボディと画面縁に丸みがあり、柔らかみのあるデザインとなっています。

指紋が目立ちにくいメタル背面

背面のほぼ全てはアルミニウム合金で作られていますが、上下部分にのみ樹脂が用いられており、上手い具合に電波の通り道を確保しているようです。メタルと樹脂の繋ぎ目には、ほのかに光を反射する切り込みが入っており、これまた絶妙なアクセントとして効いています。

Xiaomi Redmi 5 Plus 背面

上部には1,200万画素 f/2.2のメインカメラが備わっており、その下に2灯のフラッシュライト、そして指紋認証センサーが取り付けられています。Redmiシリーズではすっかり見慣れたパーツ配置ですね。

Xiaomi Redmi 5 Plus 指紋認証センサー

カメラは出っ張っており、指紋認証センサーはへこんでいます。

Xiaomi Redmi 5 Plus 背面カメラと指紋認証センサーの凹凸

底面

底面には、充電とデータ転送を担うMicro USB端子があり、それを挟んで右側にスピーカー、左側にはマイクが設置されています。不自然な繋ぎ目やバリなどは無く、細部に至るまで見事な仕上がりです。

Xiaomi Redmi 5 Plus 底面

天面にはイヤホンジャックを装備

天面には、3.5mmオーディオジャックがしっかり備わっており、わざわざ変換アダプター挟まずとも従来のイヤホン・ヘッドホンで音楽を聴けるのは有り難いポイント。

Xiaomi Redmi 5 Plus イヤホンジャック

Mi MIX 2やMi6ではイヤホンジャックが廃されている一方、Redmiシリーズでは今だ健在なので、普及モデルとしての使いやすさ・馴染みやすさに重きを置いていることが伺えます。

電源ボタンと音量調節ボタンも金属製

前面から見て右側面には、電源ボタンと音量調節ボタンがあります。いずれも筐体と同じ金属製なので、微塵たりとも安っぽさは感じません。

Xiaomi Redmi 5 Plus 音量調節ボタンと電源ボタン

SIMカードスロット

左側面にはSIMカードスロットが隠れており、Nano-SIMカード2枚、もしくはNano-SIMカード+Micro SDカードの組み合わせで装着出来ます。

Xiaomi Redmi 5 Plus SIMカードスロット

重量は約180g

手持ちのはかりに乗せてみたところ、本体の重量は179.9g(公称180g)でした。

面積はiPhone 8 Plusと大差ありませんが、Redmi 5 Plusの方が20gほど軽いので、持ったときにストレスを感じることはありません。

Xiaomi Redmi 5 Plus 本体重量

Mi MIX 2との比較

オールスクリーンスマホといえばMi MIX 2!という訳で、Mi MIX 2とRedmi 5 Plusの外観を比較してみましょう。

まずは前面の様子ですが、画面の大きさは全く変わらぬものの、ベゼルが削ぎ落とされたMi MIX 2はよりコンパクトにまとまっています。

Mi MIX 2は上部までもがベゼルレス設計となっています。

Mi MIX 2はセラミック製の背面が持ち味です。Redmiには無い高級感を醸し出しますが、指紋が目立ちやすいのは難点。

本体の厚みはほぼ同じ。

Mi MIX 2の方には保護フィルムを貼っているので、少しばかり重量が増していますが、Redmi 5 Plusの方が軽量。

18:9ディスプレイの恩恵は?アプリ・ゲームの対応状況

Google Chromeブラウザー

Google Chromeブラウザーは縦長ディスプレイに完全対応しており、一般的な16:9スマホよりも得られる情報量がちょっぴり増えます。

Google Map

純正の百度地図と同じく、Google Mapも18:9表示に完全対応しています。地図って、横向きよりも縦向きで見ることが多いですから、少しでも表示領域が増えるのは有り難いことです。

ストリートビューも問題なく閲覧できました。

YouTube

YouTubeもアプリそのものは対応していますが、殆どの動画は16:9なので、左右に黒帯が現れてしまいます。18:9の1080p動画なら、ドットバイドット表示が可能です。

横向き再生(フルスクリーンモード)へ移行後、画面中央あたりをピンチアウトすると画面の端まで埋め尽くすことが可能ですが、上下部分は若干隠れてしまいます。

MIUI 9よりサポートされたマルチウィンドウ

OSに関しては3ページ目にて詳しくご紹介しますが、Xiaomiスマホには同社独自開発の「MIUI」が標準搭載されています。Androidベースではあるものの、従来のMIUIはAndroid Nougatよりサポートされた「マルチウィンドウ」が使えず、大画面スマホの恩恵を生かせずにいました。

しかし、Redmi 5 PlusにはMIUI 9が標準搭載されており、MIUI 9の新機能であるマルチウィンドウにもしっかり対応しています。画面が縦に長い分、得られる情報量も多くなり、YouTubeを観ながらでも快適にWebブラウジングできます。

デレステ

アイドルたちが歌って踊るリズムゲーム「デレステ」も試してみました。

このゲームの目玉であるライブシーンですが、残念ながらフル画面表示には対応していません。映像は16:9で再生され、左右に黒帯が出てしまいます。

スタート画面や曲の選択画面、コミュなど、ライブシーン以外はほぼ全て18:9に対応。

Minecraft

Minecraftは18:9に完全対応しており、通常のスマホよりも操作スペースに余裕が生まれるほか、3Dグラフィックの迫力も増します。

Xiaomi Redmi 5 Plus グローバルバージョン

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  • jubilee より:

    はじめまして、こんにちは。
    いつも楽しく拝見させていただいております。
    このたび、香港でRedmi5 plusをゲットしましたので
    香港版についての情報を・・・
    MIUIはGlobai9.2 Stable 9.2.6.0でした。
    日本ロケールや日本語にも標準で対応してました。
    グローバル版でしたので、GOOGLE PLAYなど一通りのモノは入っておりました。
    まだ、起動したばかりであまりいじっていないのでこれくらいしかご報告できませんが
    参考になれば幸いです。
    それではまだまだ寒い日が続きますので体調に気をつけてがんばってください。

  • k より:

    質問させてください。

    こちらのWork 2.0 battery lifeの結果に、他の機種も含め結果が掲載されていますが、どのような設定での計測ですか?
    (画面輝度(最大輝度?,~%程度?,自動調整off?)、その他(Wifi,Bluetoothのon/off等)など)
    大変興味深かったので手持ちの機種で実際に計測してみたのですが、輝度の設定変更は少なからず影響するようでしたので、今回のこちらのテストの設定を参考にさせていただきたく。

    よろしくお願いいたします

    • pasoju より:

      以下の条件に統一して計測しています。(今しがた、記事にも追記しました)
      ・画面輝度:約50%
      ・明るさの自動調節:オフ
      ・Wi-Fi:2.4GHz帯のネットワークへ接続
      ・Bluetooth:オフ
      ・スピーカー:オフ

      >輝度の設定変更は少なからず影響するようでしたので…
      そうですね。機種にもよりますが、画面輝度と明るさの自動調節は駆動時間に大きく影響します。

  • midori より:

    こんにちは。
    記事読ませて頂きました。
    こちらRedmi5 plusはAUでも使えますでしょうか。
    対応周波数を見てもさっぱり分かりません。。。

    当然の質問で恐縮ですが、よろしくお願いします。

    • pasoju より:

      LTEのB1には対応しているものの、B18とB26の両方に対応しておらず、しかもau VoLTEにも非対応なため、au回線やそれ系列のMVNOでの運用は現実的とはいえません。
      一応、CDMA2000 BC0をサポートしているため、非VoLTEいわゆる「黒SIM」で通話できる可能性はありますが、保証は出来ませんね。

  • ナコルル より:

    Redmi5 PLUS Grobalをこちらのお勧め記事で気に入り購入してみました。ソフトバンク回線なのですが、どうも屋内での電波の掴みが悪いようです。MTKのSOCを載せた他機種のENGINEER MODEのBANDMODEの様に、スマホから対応バンド一覧を取得する方法はございますでしょうか。

    • pasoju より:

      >ソフトバンク回線なのですが、どうも屋内での電波の掴みが悪いようです。
      (中国版・グローバル版問わず)LTE B1とB3とB8に対応しているので、ソフトバンク回線との相性は良いはずなのですが…。

      >スマホから対応バンド一覧を取得する方法はございますでしょうか。
      Snapdragon機の場合、「対応バンド一覧を取得する方法」というのは無いようですが、現在掴んでいるバンドを表示する「LTE Discovery」というアプリはあります。
      配信ページ:https://play.google.com/store/apps/details?id=net.simplyadvanced.ltediscovery&hl=ja