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18:9ディスプレイ搭載のXiaomi Redmi 5と5 Plus登場。価格は2万円台

  • 2017-12-14
  • 2018-01-17

先日、中国のスマホメーカー小米(Xiaomi / シャオミ)より、新たな低価格スマートフォン「Redmi 5」と「Redmi 5 Plus」が正式に公開されました。公式が提示した価格は、Redmi 5が799人民元=約1.4万円〜、Redmi 5 Plusが999人民元=約1.7万円〜。

最大の特徴は、一般的な縦横比16:9よりも縦に長い18:9のディスプレイを備える点。従来のスマホよりも映像の迫力や得られる情報量が増す一方、筐体を極力コンパクトにまとめることで「準ベゼルレス」ともいえるスタイリッシュなデザインを実現しています。

同社は既に、18:9のディスプレイを備えたベゼルレススマホ「Mi MIX 2」をリリースしていますが、今回発表された両機種はあくまでも低価格モデルの位置付けなので、性能やカメラに関しては上位モデル(Miシリーズ)よりも見劣りします。しかしあくまでも、「人々の求めるものを出来るだけ安く提供する」というのがRedmiシリーズのスタンスであり、「格安ながらもスタイリッシュなスマホが欲しい」というニーズに見事応えた端末です。

既に、GearBestGeekbuyingBanggoodなどの日本発送に対応している海外通販サイトでは予約販売が始まっており、価格はRedmi 5が2万円弱、5 Plusは2万円後半〜3万円といったところ。

红米5 / 红米5 Plus – 小米商城

Xiaomi Redmi 5

スタイリッシュな見た目とライトなカラーバリエーション

Redmi 5とRedmi 5 Plusは、Redmiシリーズとしては初めてアスペクト比18:9のワイドディスプレイを備え、従来のモデルよりも得られる情報量と映像の迫力が増しています。

画面の縦長化は既にトレンドと化していて、同種の激安中華スマホたちに先を越された感はありますが、クオリティに定評あるXiaomiからのリリースは喜ばしいものです。シンプルな外観、質の高いメタルボディ、前面エッジに施されたダイヤモンドカットなど、まさに「中国のApple」と呼ぶに相応しい洗練された仕上がり。

カラーバリエーションは金色(ゴールド)、浅蓝色(ブルー)、玫瑰金(ローズゴールド)、黑色(ブラック)の4色展開。ライトな印象を与えるパステル調で、男性女性問わず馴染めそうなデザインです。

Xiaomi Redmi 5のスペック

OSAndroid 7.1 / MIUI 9
プロセッサーQualcomm Snapdragon 450
14nm FinFETプロセス
CPU:Cortex-A53 x8 1.8GHz
GPU:Adreno 506
ストレージ16GB、32GB
メモリ2GB、3GB
ディスプレイ対角5.7インチ 1,440 x 720ピクセル 282ppi
内側カメラ500万画素
外側カメラ1,200万画素 1.25μm f/2.2
バッテリー容量3,300 mAh
拡張Micro USB、3.5mmオーディオジャック
SDカード最大128GBのMicro SDXCカードに対応
センサーGPS、A-GPS、GLONASS、BeiDou(北斗)、近接、ジャイロ、加速度、周囲光
SIMカードNano-SIM x2 (片方はMicro SDカードスロット兼用)
幅 x 厚さ x 高さ72.8 x 7.7 x 151.8mm
本体重量157g
カラー金色(ゴールド)、浅蓝色(ブルー)、玫瑰金(ローズゴールド)、黑色(ブラック)

Xiaomi Redmi 5 Plusのスペック

OSAndroid 7.1 / MIUI 9
プロセッサーQualcomm Snapdragon 625
14nm FinFETプロセス
CPU:Cortex-A53 x8 2.0GHz
GPU:Adreno 506
ストレージ32GB、64GB
メモリ3GB、4GB
ディスプレイ対角5.99インチ 2,160 x 1,080ピクセル 403ppi
内側カメラ500万画素
外側カメラ1,200万画素 1.25μm f/2.2
バッテリー容量4,000 mAh
拡張Micro USB、3.5mmオーディオジャック
SDカード最大128GBのMicro SDXCカードに対応
センサーGPS、A-GPS、GLONASS、BeiDou(北斗)、近接、ジャイロ、加速度、周囲光、ホール
SIMカードNano-SIM x2 (片方はMicro SDカードスロット兼用)
幅 x 厚さ x 高さ75.45 x 8.05 x 158.5mm
本体重量180g
カラー金色(ゴールド)、浅蓝色(ブルー)、玫瑰金(ローズゴールド)、黑色(ブラック)

Redmi 5とRedmi 5 Plusの違いは?

本体の大きさと画面解像度

大きさの異なる2機種を無印版・Plus版として展開するスタイルがすっかり定着しましたが、Redmi 5と5 Plusも同様に本体と画面の大きさが異なり、Redmi 5は対角5.7インチ、Redmi 5 Plusは5.99インチ=約6インチのディスプレイを備えます。その差はわずか0.3インチなので、遠目では見分けがつきません。

それよりも重視したいのは、画面解像度の違い。大きい方のRedmi 5 Plusは、同社のハイエンドベゼルレススマホ「Mi MIX 2」と同じ縦2,160 x 横1,080ピクセルですが、対するRedmi 5は1,440 x 720ピクセルと控えめなので、映像にこだわるなら断然Plus。

SoCの能力差

中身、つまり性能においても差別化されています。いずれもQualcomm製の低価格向けチップが搭載されていますが、Redmi 5はSnapdragon 450、Redmi 5 PlusはSnapdragon 625で、ナンバリングから分かるとおりPlusの方が高性能です。

もともと、400番台はローエンド、600番台はミドルレンジというすみわけで、性能が良くない400番台を敬遠している方も多いはず。ところが、最近のQualcommチップは低価格向けにおいても着実に進化していて、今回Redmi 5に採用されたSD450はCPU・グラフィックともに旧世代SD435よりも25%向上しています。かつてのローエンドは、今やミドルレンジへと躍進したのです。

Higher performing octa-core ARM Cortex A53 CPU results in 25 percent increase in compute performance compared to its predecessor. Additionally, the integrated Qualcomm® Adreno™ 506 GPU delivers a 25 percent increase in graphics performance over the Snapdragon 435.

Qualcomm Snapdragon 450 Mobile Platform to Bring 14nm FinFET Process, Enhanced Dual-Camera Support and Fast LTE Connectivity to Mid-Range Smartphones and Tablets | Qualcomm

デビューから間もないチップなので、ベンチマークスコアはまだ分かりませんが、上記の情報から推測するとSD625に迫るほどのパワーを持ち合わせているのでしょう。SD400やSD410みたいに「遅すぎて使えない!」といった事態は避けられそうです。

Wi-Fi

Wi-Fiの性能にも違いがあります。Redmi 5 Plusは802.11a/b/g/nと5GHzのインターネット接続に対応していますが、Redmi 5がカバーするのは802.11b/g/nのみで2.4GHz接続オンリーとなります。

安さ最優先なら5、使い込むならPlus

海外通販に姿を見せ始めてきたので、筆者も近々ポチろうかなと考えていますが、5かPlusかはとても悩ましいポイント。

性能に関しては大差ありませんが、ディスプレイがフルHDか否かは決して見逃せない部分なので、画質重視ならPlus一択。4,000mAhの大容量バッテリーとSD625の省電力設計が相まって、電池持ちにも大いに期待できるため、使い込むこと前提ならPlusを選ぶべきでしょう。

一方、無印版のRedmi 5は中華ブランドならではの「安さ」が魅力的。現時点で最安のGeekbuyingでは、2GB RAM + 16GB ROM版は2万円を優に切っているので、安さそしてコストパフォーマンスを最優先するならこちらですかね。

Xiaomi Redmi 5

後日、Redmi 5 Plusの実機レビューを投稿しました

【2018年1月17日追記】リリースから一ヶ月ほど経ちましたが、筆者の手元にRedmi 5 Plusが届きましたので、実機レビュー記事を投稿しました。2回に分けてアップする予定です。

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