Xiaomi Redmi 4 レビュー後篇:性能や電池持ち、カメラ画質など
- 2017-03-07
- 2017-10-25
Xiaomi Redmi 4の実機レビュー、今回は後篇となります。前回の記事は「Xiaomi Redmi 4 開封レビュー前篇:2万円とは思えない質感の良さ」となりますので、そちらからお読み頂いたほうが分かりやすいかと思います。
前回は、筐体の作りや特徴などをチェックしましたが、2万円ながらかなり良質な仕上がりでした。モデルチェンジを重ねるごとに、Xiaomiスマホは着実に進化しています。
では実用性はどうなのか?というわけで、今回はよりテクニカルな部分に着目。Redmi 4に積まれているSnapdragon 625の性能とベンチマークスコアや、バッテリーの持ち具合、カメラの画質などを一挙にご紹介します。
Xiaomi Redmi 4
目次
Xiaomi Redmi 4のスペックについて
検証の前に、Xiaomi Redmi 4の詳細スペックを表にまとめておきます。今回レビューするのはSnapdragon 625を搭載したRedmi 4の上位版(Primeとも呼ばれる)で、メモリは3GB、ストレージは32GBを備えています。
OS | Android 6.0 MIUI 8 |
---|---|
プロセッサー | Qualcomm Snapdragon 625 8コア 2.0 GHz |
ストレージ | 32GB |
メモリ | 3GB |
ディスプレイ | 5インチ 1,920 x 1,080ピクセル 441ppi |
内側カメラ | 500万画素 |
外側カメラ | 1,300万画素 |
バッテリー容量 | 4,100 mAh |
拡張 | micro USBx1、オーディオ端子x1 |
SDカード | Micro SD 最大256GB(Nano-SIMスロット兼用) |
センサー | GPS、赤外線、環境光、指紋認証、加速度、ジャイロ、近接 |
SIMカード | Micro SIMx1、Nano SIMx1 |
幅 x 厚さ x 高さ | 141.3 x 8.9 x 69.6mm |
本体重量 | 156g |
カラー | シルバー(レビュー機)、グレイ、ゴールド |
ベンチマークスコア
パフォーマンスを手っ取り早く知りたいならベンチマーク、というわけで、3つのベンチマークソフトで計測した結果を公表します。
バラツキを考慮して、テストはそれぞれ3回連続して行いました。
Antutu Benchmark 6.2.7
まずはお馴染みのAntutu Benchmarkで、バージョンは6.2.7です。結果は1回目:62057点 / 2回目:62285点 / 3回目:62024点で、平均値は62122点となりました。
スコアの内訳は以下のようになりました。
3Dスコア | 12752 |
UXスコア | 23966 |
CPUスコア | 19858 |
RAMスコア | 5481 |
位置付けとしてはミドルスペックど真ん中ですが、2万円のスマホでここまでのスコアが出せれば満足です。後ほど書きますが、ASUSのZenFone 3とほぼ同じスコアです。
他のスマートフォンとスコアを比較すると、下のグラフのようになります。Huawei P9 liteより2割ほど高いスコアを記録しますが、iPhone 6には届かず。
Snapdragon 430を搭載したRedmi 4の下位版は4万点台で、それよりも4割ほど高いスコアです。コストパフォーマンスは上位版の方が高いと言えそうです。更に安いRedmi 4AのスコアはRedmi 4の下位版よりも劣り、Redmi 4上位版に比べると大きな差があります。
Geekbench 4
次に、CPUやメモリ周りの性能をチェックするGeekbench 4です。
シングルコアスコアは1回目:828点 / 2回目:830点 / 3回目:823点で、平均値は827点となりました。続いてマルチコアスコアは、1回目:3002点 / 2回目:3081点 / 3回目:3076点で、平均値は3053点となりました。
3DMark
最後に、当ブログでは初めて登場する「3DMark」。こちらはその名の通り、3Dの処理性能を測るベンチマークアプリです。
結果は1回目:458点 / 2回目:462点 / 3回目:455点で、平均値は458点となりました。
実際の使い心地は?
ネットブラウジングやYouTube視聴は全く問題なし
Google Chromeで10個のタブを開いてWebブラウジングしてみましたが、つっかかったり動作が遅くなるなどは一切なく、極めて快適に動きました。このくらいならへっちゃらでしょう。
次にYouTubeの視聴ですが、こちらも申し分ないレスポンスです。フルHD解像度で再生しても、もっさりな動作は見せませんでした。その他にもGoogleマップや写真編集など試してみましたが、いずれも非常に快適にこなせます。
メモリを3GB積んでいるおかげか、同時立ち上げしているアプリを切り替える際にもたつきを感じません。メモリ2GBのRedmi Note 3 Proと比較するとその差ははっきり体感できて、プロセッサは若干劣りつつもメモリ量では1GB上回るRedmi 4の方が、あらゆる動作でキビキビとしています。やはりメモリの差は大きいですね。
ポケモンGOも普通に動くが、若干もたつく
動作が重くてバッテリー消費が激しいと言われる「ポケモンGO」ですが、こちらも普通に動きます。位置情報も正確に掴みますし、方角もしっかり示します。
ただ、画面の切り替わりやページをスクロールする際に若干もたつくことがあるので、人によっては気になるかもしれません。
よほどの重量級でなければ3Dゲームも遊べる
筆者はあまりスマホゲームで遊ばないので、詳しくはレビュー出来ませんが、「Asphalt 8」という3Dカーレースゲームもそこそこ快適に遊べました。しかし、Mi5s(Snapdragon 821)やiPhone 7(Apple A10)などと比べると、全体的にもたつきは見られます。
他の3Dゲームで検証していないので何とも言えませんが、よほどの重量級ゲームでなければ快適に遊べそうです。
バッテリーの持ちについて
Redmi 4の性能については一通り紹介できましたので、次はバッテリーの持ちについてです。
5インチなのに、バッテリーは4100mAhと大容量
筆者が思うに、Redmi 4の魅力は処理性能よりもバッテリーでしょう。中華スマホでは5.5インチクラスが主流の中、Redmi 4の画面サイズは5インチで本体は割りとコンパクトに収まっていますが、その見かけによらずバッテリーは4,100 mAhとかなり大容量。
以前レビューした5.5インチファブレット「Redmi Note 3 Pro」は4,000 mAhのバッテリーを積んでいて、持ち具合もかなり良かったのですが、一回り小柄なRedmi 4でも同等の容量を備えているのは凄いことです。
PCMarkのバッテリーベンチマーク結果
体感だけで説明しても伝わりにくいので、ベンチマーク結果を載せます。ベンチマークアプリ「PCMark」の「Work 2.0 battery life」を使って調べたところ、100%から20%に減るまで15時間43分掛かりました。
他のAndroidスマートフォンと比較してみると、これは驚異的な結果であることが分かります。下のグラフを見て下さい。
ちょっと信じがたいかもしれませんが、Wi-Fiをオンにして画面輝度を6〜7割にして、ベンチマークを走らせた結果がこれです。5,000mAh近い超大容量バッテリーを備えるMi Maxを優に抜かし、Galaxy S7やXperia XZなど並のスマートフォンの倍ものスコアを叩き出しました。
ゲームしなければ、2〜3日間は余裕で使える!?
ポケモンGOなどの消耗の激しいゲームで遊んでいると、バッテリーの減りも速くなります。
しかし、筆者のように普段あまりゲームをしない方なら、2〜3日間は余裕で使えてしまいます。Redmi 4を手にしてから約一週間が経過し、これまで様々な動作チェックやベンチマーク測定をしてきましたが、思い返せばたったの3回しか充電していません。そういえば、前回の記事でも「バッテリー持ちがすこぶる良い!」と書いていましたね。
動作チェックしたりベンチマークを連続して走らせたり、屋外へ持ち出してカメラテストしたりと、いろいろ試しています。しかし、開封時に一度フル充電してから3日間使い込んでもまだバッテリーアイコンは緑のままで、あともう1日くらいは充電無しで使えてしまいそうな雰囲気です。
バッテリーのベンチマーク結果は後篇にてご紹介しますが、物凄いスコアを記録しそうな予感がします…。
カメラの画質は普通
最後にバックカメラの画質についてです。Redmi 4のバックカメラは1,300万画素のf/2.2で、スマホカメラとしてはよくあるスペック。
時間の都合上、オマケ程度になってしまい申し訳ありませんが、下にいくつか写真を貼っておきます。写真をクリックすると原寸大表示できます。
正直カメラにはあまり期待していませんでしたが、値段の割にはなかなかよく撮れていると思います。ただ、全体的に暗いです。
Xiaomi機にカメラ性能を求めるなら、Mi5sやMi Note 2あたりのフラッグシップを狙うべきですね。
処理性能はZenFone 3と同等。しかし値段は…
Redmi 4上位版のプロセッサ、メモリ、ストレージともにASUSのZenFone 3と同じスペックです。加え、液晶ディスプレイも同じフルHDで、両者ともMicro SDカードで容量を拡張できるので、全体的なスペックもかなり似ています。
カメラや通信面(そもそもRedmiは技適無し)でZenFone 3より明らかに引けを取るわけですが、より小型でありつつも2倍近い大容量なバッテリーを備えるのはRedmi 4の強みです。
何よりも着目したいのは価格。国内版ZenFone 3の定価は42,984円に対し、Redmi 4は2万円ほど。ZenFoneの半額で買えてしまうRedmi 4はコストパフォーマンスの塊と言って良いでしょう。
Xiaomi Redmi 4の購入方法と販売価格
Xiaomi Redmi 4はいくつかの海外通販サイトで販売されていますが、筆者はGearBest(ギアベスト)で購入しました。中華ガジェットではお馴染みの通販サイトですね。

Xiaomi Redmi 4
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