Xiaomi Redmi 4 開封レビュー前篇:2万円とは思えない質感の良さ
- 2017-03-04
- 2017-10-25
Xiaomiが去年の冬に発表した低価格スマホ「Redmi 4」を購入しましたので、開封レビューをお届けします。
今回レビューするRedmi 4は、Snapdragon 625プロセッサに3GBのメモリ、32GBのストレージを搭載する上位版。価格は約2万円と非常に安価でありながら、本体のデザイン性や質感は価格に見合わないほど良質で、相変わらず期待を裏切らないXiaomiといった感じです。
以前にRedmi Note 3 Proを購入しレビューしており、Redmiシリーズはこれで2台目となりますが、見た目も中身もそしてコスパも着実に進化しているなと実感。
レビューは前篇と後篇に分けることにしました。前篇のこの記事ではRedmi 4の外観や操作性などについてご紹介し、後篇ではカメラテストとベンチマークテストを行います。
Xiaomi Redmi 4
目次
Xiaomi Redmi 4を開封&外観チェック
早速Xiaomi Redmi 4を開封していくとともに、外観や端子類をチェックをします。
シンプルなパッケージ
パッケージは真っ白で、上蓋には薄っすらと”4″の文字が。非常にシンプルです。
仕様が書かれたステッカーは中国語。
いざ、開封!
Redmi 4の前面と背面には、サラサラとした保護フィルムが貼られています。
付属品
USB充電器、USB to Micro USBケーブル、説明書類、SIMトレイの取り出しピンが同梱されています。一点ずつチェックしていきます。
説明書類は全て中国語で、何がなんだかサッパリ。SIM取り出しピンは見慣れた形です。
USB充電器は非常にコンパクトなサイズ感で、モバイル性は文句なし。最大出力は5V 2Aなので、一応急速充電に対応しているみたいです。
ケーブルは片方が通常のUSBでもう片方がMicro USBとなっています。確か、Redmi Note 3 Proにも同じケーブルが同梱されてた気がします。
ロゴ等の無いシンプルなディスプレイ面
前面には5インチの液晶ディスプレイが搭載されており、その上下部は必要最低限のパーツのみが配置されたシンプルなデザインです。まさにオーソドックスなXiaomi機といった感じ。
前面下部にはタッチボタンが備えられています。コスト削減のためか、バックライトは非搭載です。
戻るボタンが左ではなく右側で、反対にタスクボタンは左なので、少々戸惑う方もいらっしゃるかと思います。筆者はすっかりこの配置になれてしまいました。
前面上部には近接センサー、受話口、500万画素の自撮り用カメラが設けられています。こちらもよく見慣れた配置です。
マットなメタル仕上げの背面
本体背面はメタリックで、表面はマットな仕上げです。手触りがとても心地よく、安っぽさを一切感じさせません。今回購入したのはシルバーで、その他にもゴールドとグレーがあり、計3色のカラバリです。
下部に設けられたラインは電波を通しやすくするためのアンテナバンドで、これは樹脂製。格好良いメタルボディを横切っていて目障りだという意見も聞こえてきそうですが、これはこれで丁度良いアクセントになっていると思います。
特に目新しい要素は見当たらず無難な仕上がりですが、非常にすっきりとシンプルにまとまっています。
背面上部には1,300万画素のカメラとフラッシュライト、その下に指紋認証センサーが設置されています。カメラと指紋認証センサーの周りには光沢感のあるリングが取り付けられ、何気なしに光を反射する様子がお洒落です。
充電端子はMicro USB
充電と通信を担うのは、本体底面に取り付けられたMicro USB端子。次世代モデルでは、両面リバーシブルタイプなType-Cを採用して欲しいです。
USB端子の右側はスピーカー、挟んで左側はマイクの穴です。
本体上面にはイヤホンジャック
イヤホンジャックは本体上面に設けられています。後述しますが、このイヤホンジャックがちょっと残念…。
右側面
右側面には電源ボタンと音量調節ボタン。これまたXiaomiスマホ定番の配置です。
左側面
左側面の上部にはSIMカードスロットが設けられています。SIMトレイの構造については後ほど詳しく解説します。
2万円とは思えない質感の良さ!
Xiaomi Redmi 4の良いところは、2万円という安価な価格ながら質感には一切妥協していない点。お世辞無しで、高額なフラッグシップスマホに見劣りしない素晴らしい質感と作りだと思います。
下の画像はRedmi Note 3 Pro(左側)とRedmi 4(右側)の背面です。写真だと分かりづらいのですが、Redmi 4の方がより硬質感のある質感で、デザインも今らしくなっています。工作技術が着実に上がっているなと感じました。
エッジは光沢感のあるダイヤモンドカットが施されており、こちらもよく作り込まれています。
下はXiaomi Mi5sとの比較画像。Mi5sでは背面上部のアンテナバンドが目立っていますが、Redmi 4は側面にさり気なく設けられている程度で、筆者としてはRedmi 4のデザインのほうが好きですね。
液晶ディスプレイは5インチのフルHD。やや暗い?
Redmi 4の液晶ディスプレイは標準的なIPS方式で、サイズはちょうど5インチです。
発色や視野角ともに良好ですが、他のスマホに比べるとバックライトが暗いかなと思いました。屋外での使用に支障をきたすほどではありませんが、日中だと画面が見づらいので、もう少し明るいほうが良いかなと思います。
解像度は、今回手にした上位版がフルHD(1,920 x 1,080)、下位版がHD(1,280 x 720)となっています。流石に5インチのフルHDは非常に高精細で、目を凝らさなくてもHDとの違いを実感できます。
下の画像では左側がRedmi 4(フルHD)、右側は同じく5インチのHD液晶。フルHDを備えたRedmi 4の方が、文字の輪郭がより滑らかに表示されています。
指紋認証センサーの安定感は抜群
Redmi 4の背面には指紋認証センサーが備えられており、これまた完成度高いです。格安なスマホの指紋認証って、たまに精度が悪かったり挙動が不安定だったりしますが、Redmi 4は読み取り精度も速度も極めて良好です。
指先をセンサにぺたっと付けることで、パスコードやパターンなど入力すること無くスムーズなロック解除が出来ます。指紋は最大5つまで登録出来ます。
電池持ちがすこぶる良い
性能はまさにミドルレンジど真ん中なRedmi 4ですが、バッテリー持ちは凄いです。というのも、5インチというコンパクトなボディに4,100mAhの大容量なバッテリーを搭載しているので、そこら辺のハイスタミナ系スマホよりも電池持ちは良いかもしれません。
動作チェックしたりベンチマークを連続して走らせたり、屋外へ持ち出してカメラテストしたりと、いろいろ試しています。しかし、開封時に一度フル充電してから3日間使い込んでもまだバッテリーアイコンは緑のままで、あともう1日くらいは充電無しで使えてしまいそうな雰囲気です。
バッテリーのベンチマーク結果は後篇にてご紹介しますが、物凄いスコアを記録しそうな予感がします…。
OSはAndroid 6.0ベースのMIUI 8.1
Xiaomiのスマホには「MIUI」という独自のOSがインストールされています。Redmi 4にはAndroid 6.0をベースにしたMIUI バージョン8.1が入っています。
操作感は普通のAndroidと変わりなし
MIUIの操作感は普通のAndroidとおおよそ変わりありませんが、やはり中国のAppleというだけあって、ホーム画面のアプリアイコンやUI(見た目)はiPhoneっぽいデザインになっています。
下にRedmi 4のスクリーンショットをいくつか貼っておきます。






GearBestで買うとGoogle Playストアが標準搭載
どうやら、標準のMIUIにはGoogle Playストアがプリインストールされていないようです。中国がGoogleサービスそのものを禁止しているというのは有名な話なので、MIUIにPlayストアがインストールされていないのも頷けます。
しかし、通販サイトのGearBestでは、販売前の端末にプチ改造を施してGoogle Playストアを予めインストールしているようです。この件に関しては賛否両論ありますが、開封後に面倒な作業をせずPlayストアが使えるのはとてもありがたいので、筆者はポジティブに捉えています。
SIMとSDカードについて
デュアルSIMだが、片方はMicro SD兼用
Redmi 4のSIMカードスロットは2つ備わっており、片方がNano-SIM、もう片方がMicro-SIMとなっています。ただ、Nano-SIMスロットはMicro SDカードスロットと兼用、つまりSDカードとデュアルSIMの共存は出来ません。
Micro SDカードは最大256GBまで対応しているので、容量不足に悩まされる心配は無さそうです。
上位版ではDSDSが可能。ドコモ系MVNOにて動作確認済み
楽天モバイルとmineo(D)、どちらもドコモ回線のMVNOですが、無事DSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)に成功です。片方が3Gでもう片方が4G(通信)で、データ通信も音声通話も問題なく出来ました。
ただし、日本国内でのDSDSに対応するのは今回レビューしている上位版のみ。Snapdragon 430を搭載する下位版では3G+4GのDSDSに対応していないので、この点はご注意下さい。
アンテナピクトの表示も正常です。
Redmi 4の対応周波数帯
Redmi 4の対応周波数帯は以下のとおりです。
- GSM:850/900/1800/1900MHz
- WCDMA:B1/B2/B5/B8
- TD-SCDMA:B34/B39
- CDMA2000:BC0
- FDD-LTE:B1/B3/B7
- TD-LTE:B38/B39/B40/B41
LTEのB1とB3をカバーしているので、ドコモ回線にはおおむね対応している状況です。
ただ、LTE B19と3GのB6(FOMAプラスエリア)には非対応で、電波の届きにくい山間部や建物の影などでは電波の掴みが悪くなります。都心部ではさほど気にする必要ありませんが、一部地域では最悪使えないこともあるので、心配な方はドコモのエリアマップを確認しておくと良いでしょう。
また、SIMフリースマホにしては珍しくCDMA2000に対応しています。実際に確認していないので何とも言えない部分ではありますが、au回線やau系MVNOのSIMをRedmi 4へ装着して、音声通話が出来るかもしれません。
Xiaomi Redmi 4のイマイチなポイント
数日間Xiaomi Redmi 4を使ってみて、良いところだけでなく悪いところにも気づきました。イマイチなポイントを4つご紹介します。
タッチボタンにバックライトが無い
まず一つめ。Redmi 4のタッチボタンにはバックライトが備えられていません。
使っているうちに配置は覚えるので、さほど重要視するような問題ではありません。しかし、Redmi Note 3 Proには付いていたので、Redmi 4それも上位版なのにバックライト無しというのは如何なものかな…と。
イヤホンにノイズが入る
お値段相応だなと感じたのはイヤホン出力の音質。イヤホンを挿して音楽を聴いてみると、サーサーというノイズ音が混じっているのです。外で聴く分にはそれほど気になりませんが、屋内で音量を下げて聴くとかなり耳障りです。
電子回路の塊であるスマホにはありがちな現象で、これまでにも同様の現象に何度か出くわしているので驚きはしませんが、これはぜひとも改善して欲しい点です。
低価格モデル「Redmi Note 3 Pro」でも同様にノイズが混じりますが、フラッグシップの「Mi5s」でそういった現象はありません。内蔵するオーディオチップの問題でしょう。
ディスプレイベゼルがやや太い
一見、左右ギリギリまでベゼル幅を細めたように見えますが、実際は周囲に2mmほど何も表示されない黒枠があります。実際に測ってみたところ、表示領域は確かにちょうど5インチですが、黒枠を合わせると5.15インチくらいでした。
この黒枠を1mmくらいまでに細めれば、よりスタイリッシュに仕上がると思います。
Xiaomi Redmi 4の購入方法と販売価格
Xiaomi Redmi 4はいくつかの海外通販サイトで販売されていますが、筆者はGearBest(ギアベスト)で購入しました。中華ガジェットではお馴染みの通販サイトですね。
お値段は2万円前後。Snapdragon 625に余裕のある3GBメモリを搭載する上、筐体の完成度も高いので、かなりコストパフォーマンスの良い一台かと。下位版はSnapdragon 430でワンランク下の性能ですが、価格は1.5万円前後と更に安いので、初めての中華スマホにはもってこいです。

Xiaomi Redmi 4
おまけ:GearBestでお買い物する方法
「海外ガジェットは面白そうだけど、個人輸入には不安を感じる...」と、いまいち踏み出せない方へ。GearBestの使い方や決済方法について下の記事にまとめていますので、参考にして頂ければ幸いです↓
GearBestの解説記事↓
オンライン決済サービスPayPalの解説記事↓
3月7日:後篇を書きました
【2017年3月7日追記】後篇「Xiaomi Redmi 4 レビュー後篇:性能や電池持ち、カメラ画質など」を書きました。より実用面にフォーカスした記事となっていますので、あわせてお読み下さい。