Mi8の廉価版「Mi8 SE」もリリース。Snapdragon 710を世界初搭載
- 2018-06-02
- 2018-06-02
おととい5月31日に催されたXiaomiの発表イベント、最大の目玉は新フラッグシップスマホ「Mi8」ですが、それと同時にリリースされた「Mi8 SE」も見逃せません。
機種名からおおよそ察しがつくと思いますが、Mi8 SEはMi8の廉価版にあたります。プロセッサやカメラはMi8に一歩劣る性能ですが、その代りに控えめな価格設定で、本家Mi8が2,699人民元 = 4.6万円~に対し、Mi8 SEは1,799元 = 約3.1万円~。一ヶ月前に登場した「Mi6X」同等のお値段にも関わらず、性能はそれよりも勝り、コストパフォーマンスはピカイチです。
性能と省電力性を両立した新チップ「Snapdragon 710」を採用
QualcommのSnadragonチップは、これまで200・400・600・800番台で展開されていましたが、今春、そこへ700番台が仲間入り。その初段「Snapdragon 710」は、Snapdragon 660や821の14nmよりも微細な10nmプロセス技術によって処理性能と電力効率を共に向上させ、AI処理にした機構も搭載します。
CPUは他のSoC同様8コアですが、興味深いことに2.2GHzのbig側が2コア + 1.7GHzのLITTLE側が6コアという内訳で、一般的な4コア+4コアよりも省電力性に重きを置いていることは言うまでもありません。
このXiaomi Mi8 SEは、世界初となるSnapdragon 710搭載機になります。
ディスプレイとボディ
ディスプレイサイズは5.88インチで、解像度はフルHDを縦に伸ばした2,244 x 1,080ピクセル。上位版のMi8同様にSamsung製AMOLED(有機EL)ディスプレイを採用し、液晶よりも深みのある黒とコントラストの効いた映像が強みです。
画面上部にはノッチ(切り欠け)がありますが、ボディはMi8(iPhone X)みたく丸みを帯びたフォルムではなく、Mi MIX 2S風の角ばった直線的なフォルム。
Mi MIX 2Sは前面下部にフロントカメラが設けられていますが、Mi8 SEはノッチ内に収められているため、上下逆さに持たずとも自然な角度で自撮りできますね。Mi8同様、指紋認証センサーは背面の上部中央にあります。
背面のカラーバリエーションは亮红(レッド)、亮蓝(ブルー)、金色(ゴールド)、深灰(ブラック)の4色展開。
12MP + 5MPの背面デュアルカメラと20MPの自撮りカメラ
背面にはデュアルレンズカメラを搭載。そのメインカメラは1.4μmの大きな画素が売りのソニーIMX363センサーを採用し、全ての画素において位相差フォーカスが機能するデュアルピクセルAFにも対応します。
しかし、光学式手ぶれ補正が省かれていたり、サブカメラの画素数が500万画素と控えめであったり、光学ズームが使えなったりと、Mi8と比べると今ひとつな印象です。お値段を考えれば妥当なコストダウンだと思いますが。
一方、自撮りカメラはMi8と全く同じスペックで、画素数は2,000万画素で、4つの画素を1画素に束ねて受光量を確保する4in1技術も備わっています。
Xiaomi Mi8 SEの主な仕様・対応周波数帯
OS | Android / MIUI 10 |
---|---|
プロセッサー | Qualcomm Snapdragon 710 (10nmプロセス) CPU:Kryo 360 2x 2.2GHz(A75) + 6x 1.7GHz(A55) オクタコア GPU:Adreno 616 |
ストレージ | 64GB eMMC 5.1 |
メモリ | 4GB、6GB LPDDR4X |
ディスプレイ | 5.88インチAMOLED(有機EL)ディスプレイ 2,244 x 1,080ピクセル ピクセル密度423ppi |
内側カメラ | 2,000万画素 |
外側カメラ | メイン:1,200万画素f/1.9 (IMX363センサー) + サブ:500万画素f/2.0 デュアルレンズカメラ |
バッテリー容量 | 3,120mAh QuickCharge 3.0対応 |
拡張 | USB Type-C x1 |
SDカード | 非対応 |
センサー | GPS、A-GPS、Galileo、QZSS、GLONASS、BeiDou、電子コンパス、加速度、環境光、近接センサー、ジャイロ、ホール、指紋認証センサー |
SIMカード | Nano-SIM x2 |
幅 x 厚さ x 高さ | 73.09 x 7.5 x 147.28mm |
本体重量 | 164g |
カラー | 亮红(レッド)、亮蓝(ブルー)、金色(ゴールド)、深灰(ブラック) |
対応周波数帯は以下のとおり↓
- GSM:850, 900, 1800, 1900MHz
- CDMA:1X/EVDO BC0
- WCDMA:B1, 2, 5, 8
- TD-SCDMA:B34, 39
- FDD-LTE:B1, 3, 5, 7, 8
- TDD-LTE:B34, 38, 39, 40, 41
最近xiaomi製品にハマってしまったので、このseも買おうかと思ってます。
ただmi8も捨てがたい感じです。
snapdragon660,835は使用したことありますが正直あまり違いがわかりませんでした。
今回もそれで安いseに気持ちが傾いているのですが、845のハッキリわかるような強みってありますか?
845の性能は現状あるAndroidとしては最高クラスで、ベンチマークスコアもそれを証明していますが、あくまでもピークパフォーマンス時の話です。3Dゴリゴリのゲームでもしない限り、違いは分からないでしょう。
実は本日、SDM845搭載の「Mi MIX 2S」(近日中にレビュー予定)が届きまして、ざっとベンチマークを走らせてみましたが、旧型MIX 2よりも発熱が増している印象を受けました。
SDM710は、性能と省電力性のバランスを追求したチップとのこと。
発熱覚悟でゲーミング性求めるなら845になるのでしょうけど、そうでなければ、むしろ710のほうが扱いやすいのでは?と思います。電池持ちの面でも発熱の面でも。
Mi8 SEは、SDM660スマホと同価格帯でありながらワンランク上の性能を有するので、無印Mi8よりもお買い得感ありますね。廉価版なのに有機EL採用してますし!