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SDM660搭載8型タブ「Mi Pad 4」登場。主要スペックや旧型との違い

  • 2018-06-25
  • 2018-08-15

スマホでお馴染みの中国メーカーXiaomi(小米/シャオミ)ですが、パソコンやタブレットなども多数手がけており、本日6月25日、同社の4代目となるタブレット「Mi Pad 4」をリリースしました。

SoCとしてはQualcommの「Snapdragon 660」を搭載。最大256GBのMicro SDカードにも対応するほか、今回はWi-Fi版に加えLTE版もランナップされ、Mi Pad 3よりも幅広い用途で活躍できるでしょう。OSはこれまで通りAndroidで、Xiaomi独自のカスタムが施された「MIUI」がプリインされています。

主なスペックや旧型Mi Pad 3との違いなど、おおまかにまとめてみました。

小米平板4-小米商城

Xiaomi Mi Pad 4の主なスペック・Mi Pad 3との比較

Mi Pad 4 Mi Pad 3
OS Android Oreo / MIUI Android Nougat / MIUI
ディスプレイ 対角8インチ
1,920 x 1,200ピクセル
アスペクト比16:10
283ppi
対角7.9インチ
2,048 x 1,536ピクセル
アスペクト比4:3
326ppi
SoC(システムオンチップ)
型番 Qualcomm
Snapdragon 660 AIE
MediaTek
MT8176
プロセスルール 14nm 28nm
CPU 8コア
4× Kryo 260@2.2GHz + 4x Kryo 260@1.8GHz
6コア
2× A72@2.1GHz + 4x A53@1.7GHz
GPU Adreno 512 PowerVR GX6250
メモリ構成 3GB RAM + 32GB ROM
4GB RAM + 64GB ROM
4GB RAM + 64GB ROM
バッテリー 6,000mAh 6,600mAh
充電 最大5V / 2A
端子 USB Type-C、3.5mmイヤホンジャック
Micro SD 最大256GBのMicro SDカードに対応 非対応
背面カメラ 1,300万画素 f/2.0 1,300万画素 f/2.2
前面カメラ 500万画素 f/2.0
Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth v5.0 v4.0
筐体寸法・重量 長辺:200.2mm
短辺:120.3mm
厚み:7.9mm
重量:342.5g
長辺:200.4mm
短辺:132.6mm
厚み:6.95mm
重量:328g
カラー 黑色(ブラック)、金色(ピンクゴールド) 香槟金(ゴールド)

Snapdragon 660チップを搭載

真っ先に注目すべきは、人間でいえば頭脳にあたるSoC(システム・オン・チップ)。

旧作Mi Pad 3は、MediaTek製の「MT8176」を搭載しており、Snapdragon 652辺りに匹敵するそこそこの性能を確保していました。しかしながら、今となっては時代遅れ感が否めない28nmプロセスルールで開発されたため、性能の割に電力消費が激しく、6,600mAhという大きなバッテリーを搭載しているにも関わらず持ち具合は別段よろしくありませんでした。

新しくなったMi Pad 4には、Qualcomm「Snapdragon 660 AIE」(SDM660)が採用され、タブレットとしては世界初となる出来事。→コメントにて「17年2月発売のarrows Tab F-02Kが同チップを採用しています」とご指摘頂きました。世界初ではありません。

同社のスマホでは「Mi Note 3」や「Mi6X」、他社のスマホだと「ZenFone 4 ZE554KL」や「OPPO R11s」や「Elephone U Pro」等が同じくSDM660を搭載しています。

プロセスルールを14nmへ微細化することで省電力性を追求しており、バッテリー容量そのものはMi Pad 3よりも600mAh少ない6,000mAhですが、駆動時間はキープしています。

もちろん処理性能もしっかり底上げ。旧バージョンのv6になってしまいますが、Antutu Benchmarkの実機スコアで比べるとこんな感じ↓ SDM660搭載機「Elephone U Pro」に登場してもらいました。

  • 3Dスコア
  • UXスコア
  • CPUスコア
  • RAMスコア
  • Xiaomi Mi MIX 2SSnapdragon 845
    211063
  • Xiaomi Mi6Snapdragon 835
    178455
  • Huawei P20 ProHiSilicon Kirin 970
    175829
  • Xiaomi Mi Note 2Snapdragon 821
    148233
  • Elephone U ProSnapdragon 660
    117533
  • Xiaomi Mi5 (3GB RAM)Snapdragon 820
    110753
  • Elephone S8MediaTek Helio X25
    88360
  • Xiaomi Mi Pad 3MediaTek MT8176
    81381
  • Huawei nova lite 2HiSilicon Kirin 659
    68298
  • Xiaomi Redmi 5 PlusSnapdragon 625
    60777

ディスプレイは以前よりも縦長なアスペクト比16:10に

対角7.9インチ・2,048 x 1,536ピクセルと、大きさも解像度もiPad mini丸パクリのMi Padシリーズでしたが、今作Mi Pad 4では1,920 x 1,200ピクセル(WUXGA解像度)の8インチディスプレイへ変更されました。縦横比は従来の4:3から16:10 = 8:5になり、電子書籍や漫画よりもゲーミングやWeb閲覧へシフトした感じでしょうか。

それに伴いボディサイズも変わり、短辺は132.6mm(Mi Pad 3)から120.3mmへ狭まったことで、縦持ちしやすくなっています。

ストレージは32GB・64GBの2択で、Micro SDにも対応。イヤホンジャックは温存

eMMCストレージは32GBと64GBの2択で、動画や音楽を詰め込むには心もとない容量ではあるものの、Mi Pad 3には無かったMicro SDカードスロットが備わったことで簡単に容量拡張できるようになりました。最大256GBまで対応としています。

拡張性といえば、3.5mmイヤホンジャックの行方が気になるところですが、こちらは今までどおり健在です。

Wi-Fiモデルに加えLTEモデルも!価格は1,099~1,499元

Wi-Fiモデルに加え、Mi Pad 4ではついにLTEモデルがラインナップされました。対応周波数帯は以下のとおり↓

  • FDD-LTE:B1/3/5/7/8
  • TDD-LTE:B34/38/39/40/41

気になるお値段は、最安の3GB RAM + 32GB ROMのWi-Fi版が1,099人民元 = 約1.8万円、4GB + 64GB Wi-Fi版が約2.3万円、最上位の4GB + 64GB LTE版でさえ1,499 = 約2.5万円と安価。日本から買う場合、GearBest.com等の中国通販を通じて個人輸入するかたちになるかと思いますが、業者側の上乗せ分を考慮しても3万円前後で手に入りそうな予感…!

唯一無二のSDM660搭載タブで、しかも安定のXiaomiクオリティ。そしてこの安さ。発売が待ち遠しいですね。

【2018年6月29日追記】日本への発送にも対応している通販サイトGeekbuying.comにて、早くも予約注文の受け付けが始まりました。(詳細記事)

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  • orefolder より:

    2018年2月発売のarrows Tab F-02KがすでにSnapdragon 660を搭載して発売しているので、Mi Pad 4は世界初ではないようです。