Xiaomi Mi Pad 3レビュー:某Pad miniのパクリと言われつつも質は本物
- 2017-06-05
- 2017-10-25
これまで当ブログにて幾度となく取り扱ってきた中国の電子機器メーカーXiaomi(シャオミ)。iPhoneを意識したスマートフォンやOSを提供することから「中国のApple」とも呼ばれているメーカーですが、2ヶ月ほど前にはiPad miniを意識したであろう7.9インチタブレット「Xiaomi Mi Pad 3」を発売しました。
見た目だけでなく品質に関してもiPad miniそっくりで、純粋に「良質なタブレットが欲しい」という願いを見事に叶えてくれる一台です。尚且つ、お値段は3万円以下(実勢)とiPad miniの半額近い安さで、いつもの如くコストパフォマンスは飛び抜けています。
この度、通販サイトGearBest様よりMi Pad 3の実機をご提供頂きましたので、早速レビューをお届けしていこうと思います。
Xiaomi Mi Pad 3
今回レビュー用として「Xiaomi Mi Pad 3」の実機をGearBest様より提供頂いたため、タイアップ記事となっています。ステルスマーケティングではありませんし、中立で率直なレビューを致します。
目次
Mi Pad 3のパッケージと付属品
まずは恒例の開封の儀の様子をお届けするとともに、付属品も見ていきます。
開封の儀!パッケージの作りもApple風
海外通販ではお馴染みDHLの黄色い袋に包まれてやって来ました。
Mi Pad 3のパッケージはこんな感じ。中央にロゴが、右上にはメモリとストレージの容量がプリントされており、非常にスッキリとしていますね。
裏面の仕様は中国語で書かれています。>>> 小米平板!! <<<
開封です。パッケージ内部の構造からも、何処となくApple臭が漂います。
ディスプレイ面には保護フィルムが貼り付けられているので、剥がします。
同梱物
簡単な説明書(俗に言うクイックスタートガイド)には、中国語で仕様等が書かれています。
周辺機器は、充電器とケーブルの2点セット。
コンパクトなUSB充電器
USB充電器はスマホに付属しているような小柄なもので、携帯性に関しては文句なしです。
仕様書きには、最大出力は5V /2Aと書かれていました。スマホではよくありがちな10W充電器ですが、タブレットでは充電に時間が掛かってしまいそうで心配です。電源周りに関しては、後日詳しく検証しようと思います。
なお、プラグは見ての通り日本のコンセントと同じタイプAで、変換器を挟むこと無く使えるので安心。
ケーブルはUSB Type-Cを採用
ケーブルは、タブレット側が両面リバーシブルタイプのUSB Type-Cで、充電器側がよく見るフルサイズUSBとなっています。長さは約1mほどあるので、シーンを問わず使えそうですね。
安定のXiaomiクオリティ!Mi Pad 3のデザインやつくりを隅々までチェック
次はいよいよ、Mi Pad 3の外観や構造など詳しくチェックしていきます。
これまで当ブログではXiaomi製スマホを4台レビューしていますが、総じて値段以上の完成度だと感じました。かつて中華製品へ抱いていた「安かろう悪かろう」のイメージを払拭され、すっかりXiaomiの大ファンとなってしまったわけです。
今作のMi Pad 3もやはり安定のハイクオリティで、所有感を満たしてくれる一台に仕上がっています。
パット見iPad miniにしか見えないディスプレイ面
まずは液晶ディスプレイのある本体前面ですが、丸いホームボタンを付けたらiPad miniと見分けがつかないほどそっくり。
ディスプレイは7.9インチで解像度は縦2,048 x 横1,536ピクセル、ピクセル密度は326ppiと、いずれもRetinaディスプレイ版iPad miniと全く同じ仕様となっています。クローンと言われるのも頷けますね。
以前iPad miniの非Retina版を所持していたのですが、今は手元にないので、代わり(?)にアマゾンの8インチタブレット「Fire HD 8」を横に並べて大きさを比較してみます。
タッチボタンはAndroidでお馴染みの3ボタン式
ボタンはAndroidでよく見慣れた3ボタンタイプですが、初期状態では左が「タスク」で右が「戻る」とセットされているため、国内でよく見かけるスマホとは配置が異なります。設定から左右反転出来ますが、ボタンのアイコンはそのままとなります。
また、各ボタンには白色のバックライトが埋め込まれているため、暗い場所でも迷わず操作できます。ただ、時間が経つと自動で消える仕組みとなっているため、結局は位置を覚えたほうが使いやすいという…。
背面はフルメタル仕上げ
本体背面はフルメタル仕上げ(素材はアルミ合金?)となっており、表面はマットな仕上げで長時間持っていても指紋が目立ちにくくなっています。
カラーはシャンパンゴールド(香槟金)一択となりますが、個人的にはシルバーやブラックなども販売してほしいものです。
Xiaomiのノートパソコン「Mi Notebook Air 12」(こちらも近日中にレビュー予定…!!)のゴールド版と比較してみると、Mi Pad 3のほうが落ち着きのある色味となっています。
デュアルスピーカー
背面下部にはデュアルスピーカーが設けられています。最近のモバイルデバイスはスピーカーにも注力する風潮が高まっており、Mi Pad 3もその影響を受けたのか、なかなか良い音を出してくれます。中高音あたりが程よく響き、音割れなどもありませんでした。
ただ、ゲームや動画などの横向きスタイルで使うと音が片方へ寄ってしまうので、iPad Proのように四隅から音が出るクアッドスピーカーが欲しくなりますね。ダイナミックさやステレオ感は今ひとつと言った感じ。
背面カメラ
背面の左上隅には1,300万画素のカメラが備わっています。カメラユニットは飛び出ていないので、テーブルに置いてもガタつくことはありません。
充電・通信端子はUSB Type-C
底面に備わっているのはUSB Type-Cポートで、Mi Pad 3本体の充電やデータ通信を担います。Lightning端子みたく両面リバーシブルで使えるのは嬉しいポイントですね。
3.5mmオーディオジャックは天面に装備
天面には3.5mmオーディオジャックが備わっており、ここに既存のイヤホンやヘッドホンなどを接続します。
右側面には音量調節と電源ボタン
音量調節ボタンそして電源ボタンは前面から見て右側面に取り付けられており、背面素材と同じく合金で作られています。カチカチッと確かな押し心地を感じ、耐久性も高そうです。
スペックはどんな感じ?
SoCはMediaTek MT8176
処理性能の要となるSoCですが、Mi Pad 3にはMediaTekというメーカーの「MT8176」が採用されています。調べてみたところ、これはWi-Fi運用のタブレット向けSoCとのことで、日本でも販売されている「ASUS ZenPad S3 10」にも同型のものが載っています。
プロセッサは、ARM Cortex A72(2.1GHz)とA53(1.7GHz)から成るヘキサコア(6コア)。グラフィックチップはIMG PowerVR GX6250が内蔵されています。
Antutuベンチマークは8万点超え
詳しい性能レビュー等は後日行う予定ですが、とりあえずAntutuベンチマークを走らせてみました。結果は81,381点で、同社のHelio X20あたりに迫るほど、QualcommだとSnapdragon 652あたりに匹敵しますね。
現行のAndroid端末の中ではミドルハイ(中の上)といった位置づけで、とびきりハイスペックではないものの、2Dゲームなら処理落ちせず快適に遊べる程度の性能は持っています。
4GBの実行用メモリと64GBのストレージを装備
実行用メモリとしては、LPDDR3規格の4GBを内蔵しています。Androidタブレットとしては十分な容量で、複数のアプリを同時に起動しても常に1GB〜2GB以上の空きメモリが確保されます。
データを保存するストレージは64GBのeMMC5.0を装備し、大抵の用途では事足りる容量だと思います。
ただし、iPad同様にMicro SDカードでの拡張は出来ず、この点は残念で仕方がないです。Xiaomiならではの「かゆいところに手が届く」戦法で、SDスロットくらいポンっと付けてくれれば良かったのですが…。
デレステで遊んでみた。3D軽量で快適
最近ハマり始めた「デレステ」で遊んでみました。数回PROをプレイした程度の軽い検証なので、これから問題点など見つかるかもしれませんが、ひとまず結果をまとめておきます。
- 3D標準:最初はそこそこ快適に動くが、次第にカクつく
- 3D軽量:カクつきはかなり改善。3曲連続プレイでも目立った処理落ち無し
- 2D標準・2D軽量:極めて快適
スマホでは親指でノーツを叩くスタイルですが、タブレットでは複数の指を自在に使えるため、慣れると安定したプレイが可能です。
Huawei Mate 9も5.9インチと画面が大きいので、以前そちらでも遊んでみました。しかし、残念ながらOS側の問題による音ズレが発生するほか、Kirinプロセッサ特有のジャギジャギ描写が気になり、結局Xiaomi Mi5s(Snapdragon 821)へ移行しました。
Mi Pad 3でも高解像度特有のジャギが出ましたが、Mate 9ほどではないのでさほど気になりません。下にMVのスクリーンショットを貼っておきます。(クリックすると別ウィンドウにて拡大表示できます。)
今のところタップ抜けなどは発生していないので、Deemoやバンドリも試してみます。
有線イヤホンだとホワイトノイズが入る件
デレステをプレイしている際、一点Mi Pad 3の弱点に気付かされました。
それは、オーディオジャックに繋いだ有線イヤホンの音質。手持ちの有線イヤホンをいくつか試してみましたが、どれを繋いでもサーというノイズ(ホワイトノイズ)が入ってしまい、音量を小さくすると特に耳障りです。Mi Padに限らず中華製品ではよくありがちな話ですが、同社のMi5sやMi Note 2などのフラッグシップスマホではクリアな音を聴かせてくれただけに、これはちょっと残念。
動画やゲームを大画面で楽しめるのはタブレットならではの魅力ですので、音質に対する手抜きは関心しませんね。Bluetoothのオーディオ機器を用いればノイズからは開放されますが、それと引き換えに若干の遅延が生まれます。
OSはiOS風の「MIUI」。一応「日本語」は選べるが…
Xiaomi製スマートフォンやタブレットには、「MIUI」というシステムがインストールされています。Androidを基にしてメーカー独自のカスタムが施され、ホーム画面のアイコンはiOS風となっています。
今回レビューしているMi Pad 3には、Android 7.0ベースのMIUI Global 8.2がインストールされていました。下にスクリーンショットを貼ります。






ちなみに、これまでMIUIの言語選択画面には「日本語」が現れず、日本語化のためには「MoreLocale 2」というアプリとパソコンを使う必要がありました。今回のMi Pad 3も例外ではないと思いきや、セットアップ画面をよく見ると確かに「日本語」があり、これはちょっとビックリ!
しかし実際に使ってみると、設定アプリは全項目が英語のままで、ホーム画面のアプリ名も大半が英語…。残念ながら、MIUIの日本語化はまだ実用域に達していないようなので、今後のアップデートに期待。
Mi Pad 3の購入方法と価格
Xiaomi Mi Pad 3の全貌を一通りお伝えできたので、最後は購入方法と価格について。
この度Mi Pad 3の実機をレビュー用として提供下さった海外通販サイト「GearBest」(ギアベスト)にて、2017年6月5日現在249.99ドル = 28,168円で販売中です。配送方法として「Priority Line」を選ぶと送料は100円ちょいで済むので、3万円あればお釣りがきます。
同型CPUを備えたZenPad S3 10の定価が4万円以上であることを考えると、Xiaomi製品のコスパの良さには頭が上がりません。唯一Micro SDカード非対応という弱点はあるものの、それを除けばとても満足度の高いタブレットで、旧型Mi Pad 2から根強いファンが居るのも納得できました。
ただし、Xiaomi製品は技術基準適合いわゆる技適マークが無いため、ご購入の際はあくまでも自己責任でお願いしますね。

Xiaomi Mi Pad 3
おまけ:GearBestでお買い物する方法
「海外ガジェットは面白そうだけど、個人輸入には不安を感じる...」と、いまいち踏み出せない方へ。GearBestの使い方や決済方法について下の記事にまとめていますので、参考にして頂ければ幸いです↓
GearBestの解説記事↓
オンライン決済サービスPayPalの解説記事↓
MiPAD3のレビューを探していたところ、この記事に辿り着きました。冒頭に企業からの提供品とありましたが、悪いところも書かれていたので、最後まで安心して読めましたw
コスパは良さそうなので買ってみる予定ですが、英語には自信ないんでアマゾンでポチりたいと思います。少しばかり割高になっちゃいますが、安心料と考えれば….まあ納得かなーと
最後まで記事をお読み下さり、またコメントを下さり、誠にありがとうございます。
全体的にはとても満足度の高いタブレットですが、イヤホンの音質は残念でした。ほんと、これだけがネックなんですよ…。
>英語には自信ないんでアマゾンでポチりたいと思います。
amazon.co.jpでも購入できますが、おそらく個人の出品者さんとお取引されることになるかと思います。その際はくれぐれも詐欺等にご注意くださいね!