Xiaomiの新7.9型タブ「Mi Pad 3」登場したけど、少し物足りない?
- 2017-04-10
- 2017-10-25
少し投稿が遅れてしまいましたが、先日中国のデジタルメーカーXiaomi(シャオミ)より新型タブレット「Mi Pad 3」が発表されたので、詳しい情報と筆者の見解などを記しておきますね。
Mi Pad 3そのものは去年から噂が絶えず、これまで築き上げたXiaomiの実績や旧作Mi Pad 2の完成度を踏まえて、ガジェットファンからは大きな期待が集まっていました。先日とうとうその存在が正式に明かされ、国内メディアでもニュースが報じられ、GearBestやGeekbuyingなどの通販サイトでは早速プリセールが始まっています。最近は失速気味と言われているXiaomiですが、それでも相変わらず流れにスピード感がありますね。
Xiaomiファン(筆者も含め)なら、ぜひとも現物をこの目で確かめたい気持ちはありますが、今回のMi Pad 3は賛否両論ありそうです。評価できるポイントと残念なポイント、ざっくりではありますがまとめてみました。
Xiaomi Mi Pad 3
目次
後日、実機レビューを行いました
【2017年6月14日追記】この記事を書いてから約2ヶ月が経ちましたが、Mi Pad 3の実機を入手したのでレビュー記事「Xiaomi Mi Pad 3レビュー:某Pad miniのパクリと言われつつも質は本物」を投稿しました。おおまかではありますが、本体の作りや使用感などまとめています。
Xiaomi Mi Pad 3の概要
仕様表
まずはMi Pad 3の詳しい仕様をチェックします。下の表にまとめました。
OS | Android OS MIUI 8 |
---|---|
プロセッサー | MediaTek MT8176 ヘキサコア(6コア) 2.1GHzx2 + 1.7GHzx4 |
ストレージ | 64GB eMMC 5.0 |
メモリ | 4GB LPDDR3 |
ディスプレイ | 7.9インチ 2,048 x 1,536ピクセル 326ppi |
グラフィック | IMG GX6250 |
内側カメラ | 500万画素 f/2.0 |
外側カメラ | 1,300万画素 f/2.2 |
通信 | Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0 |
バッテリー | 6,600mAh |
拡張 | USB Type-Cx1、オーディオジャックx1 |
サイズ | 132.6 x 6.95 x 200.4mm |
本体重量 | 328g |
カラーバリエーション | シャンパンゴールド(香槟金) |
価格は1499元。Mi Pad 2より若干値上がり
Mi Pad 3の定価は1499人民元 = 約24,220円で、Mi Pad 2の64GBモデルより200元値上がりしています。しかし後述するようにスペックが底上げされたので、妥当な価格と言えるでしょう。
日本から購入する場合、GearBestやGeekbuyingなどの海外通販サイトを経由するのが一般的ですが、業者側の利益などが上乗せされるので価格は3万円台に落ち着くはずです。
プロセッサはZenPad 3Sと同じMediaTek MT8176
プロセッサは以前と同じくIntel Atomが載ると予想されていましたが、反してMediaTek MT8176が採用されました。旧モデルではAtom x5-Z8500が搭載されていましたが、どちらも性能は互角で、Antutuベンチマークのスコアで表すと7.5〜8万点です。
同じMT8176を搭載するタブレットとしてASUS ZenPad 3S 10が挙げられますが、こちらはお値段4万円超えということで、より安価なMi Pad 3は魅力的ですね。
メモリは2倍の4GBに増量
Mi Pad 2のメモリは2GBで、他の中華タブレットと肩を並べていました。しかしXiaomiは他とは違うぞ!と差別化を図ったためか、今回のMi Pad 3では2倍の4GBへ増量されています。ちなみにこちらもZenPad 3S 10と同じスペック。
タブレットはスマホよりも同時作業を要求されるので、これはかなり嬉しい変更点ですね。
デザインは相変わらずiPad mini風
気になるデザインですが、やはりこれまで通りiPad miniを模倣したような作りとなっています。パクリと言うと聞こえが悪いですが、旧作同様に完成度の高いタブレットに仕上がっているので、良い意味で「Android版iPad mini」の呼び名に相応しいです。
厚さ6.95mmに重量328gのボディで、モバイル性ではiPad mini 4(6.1mm)に敵いませんが、それと同等のスタイリッシュな仕上がりです。
現在カラーはシャンパンゴールド(香槟金)一色のみですが、Redmiシリーズのように今後新色が追加されるかもしれません。
単体としてみればとても魅力的な中華タブレット
中華タブレットと聞けば「安いけど性能や作りがイマイチ」なイメージが浮かびがちで、確かに決め手となるような製品が少ないのは事実です。また、ここのところメーカーも製品も乱立状態で、買いたいけど一体どれを選んだら良いのか…と悩まれる方もいらっしゃることでしょう。
筆者はこれまでRedmi Note 3 Pro → Mi5s → Redmi 4 → Mi Note 2と、4台のXiaomiスマホを使ってきて、毎度製品の完成度の高さとコストパフォーマンスの良さに魅入られてきました。すっかりXiaomiのファンになってしまったわけです。まだ現物に触れていないので何とも言えませんが、これまでのXiaomiの実績から察するに、Mi Pad 3も納得出来る質の高い製品に仕上がっているはずです。
「中華タブ使ってみたいけど、不安で踏み出せない」という方は、価格も性能も品質もバランスの良いMi Pad 3を試してみると良いかもしれませんね。
旧作Mi Pad 2と比較すると物足りなさを感じる
前の見出しのとおり、Mi Pad 3は単体としてみればとても魅力的なタブレットです。しかし旧モデルMi Pad 2と比較すると、インパクトに欠ける気がするので、既にMi Pad 2をお持ちの方なら買い替えに乗り気にはなれないでしょう。
まずプロセッサですが、Intel AtomからMediaTek製ヘキサコアに換装されたものの、実のところ新旧ともに性能は同等です。ストレージの最低ラインが64GBに引き上げられ、メモリは2倍に増量されましたが、スペック全体で見た場合これはマイナーアップデートと言うべきでしょう。
他にもカメラの強化やバッテリー増量など、変更点はいくつか挙げられますが、どれも微々たるものです。
個人的に、Mi Pad 2のようなWindows版に期待していたのですが、今回のMi Pad 3ではAndroid版のみ。低価格機としては正解だと思いますが、出来ればCore Mあたりを搭載した高性能なWindows版を出してほしいものです。
海外通販では早速プリセール開始
中国の通販サイトGearBestやGeekbuyingでは、早速Mi Pad 3の販売が始まっています。今はあくまでもプリセールで、出荷が始まるのは今月末〜来月の頭あたりになりそうです。下のリンクから各業者の販売ページへ飛べます。

Xiaomi Mi Pad 3