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Xiaomiの新スマホMi MIX登場!画面占有率91.3%とか尋常では無い

  • 2016-10-26
  • 2017-10-04

恐るべしXiaomi…!!

このブログで度々登場している中国の電子機器メーカー「Xiaomi」(シャオミ)、つい一ヶ月ほど前に新フラグシップスマホMi5sとMi5s Plusを発表したばかりですが、これでもか!これでもか!!というほどしつこく(褒め言葉です)またまた新製品を投入してきましたよ。

今回登場したのは、6.4インチの大画面ディスプレイを搭載するファブレット端末「Mi MIX」です。これまたタダのファブレットではなく、3辺の縁がめちゃくちゃ狭い超狭額縁なデザインが売り、画面占有率(本体前面をディスプレイが占める割合)はなんと91.3%と狂気じみた数字。もはや「でっかい画面を持っている」という、なんとも未来的な感覚に浸れそうなデバイスです。

素晴らしいのはそのデザイン性だけでなく、内部性能もモンスター。最新のハイエンドスマホに採用されているプロセッサ「Qualcomm Snapdragon 821」を搭載、4GB又は6GBのメモリ128GB又は256GBのストレージなど、「ラスボス」との愛称が似合いそうな盛々スペックです。

Mi MIXの本格販売は11月4日から開始されるようで、下位版(4GB RAM + 128GB ROM)が3,499人民元(約53,800円)上位版(6GB RAM + 256GB ROM)が3,999人民元(約61,500円)、1〜2万円台の製品が人気を浴びているXiaomi製スマホではこれまでにないほどの高価格帯に挑戦しています。

Mi MIXのスペック・価格

詳細スペック表

OSAndroid 6.0
プロセッサーQualcomm Snapdragon 821 4コア 2.35GHz
ストレージ128GB又は256GBのUFS2.0ストレージ
メモリ4GB又は6GBのLPDDR4メモリ
ディスプレイ6.4インチ 2,040 x 1,080ピクセル (アスペクト比17:9)
内側カメラ1,600万画素
外側カメラ500万画素
バッテリー容量4,400 mAh
拡張Type-Cx1、オーディオ端子x1
SDカード無し
センサーGPS、超音波近接センサー、ジャイロ、加速度、電子コンパス、環境光、気圧計、HALL
SIMカードNano-SIMx2
幅 x 厚さ x 高さ158.8 x 7.9 x 81.9mm
本体重量209 g
カラーブラックフルセラミック、ブラックフルセラミック & 18K金メッキリング(カメラと指紋認証センサー周り)

販売価格

下位版(4GB RAM + 128GB ROM)

メモリが4GB・ストレージが128GB、筐体カラーはブラックでフルセラミック仕様です。

価格は3,499人民元(約53,800円)GearBestにて658.99ドル(約71,000円)で販売開始されました。

上位版(6GB RAM + 256GB ROM)

メモリが6GB・ストレージが256GBと、パソコン並みのハイスペック。筐体は下位版と同じく黒いフルセラミック仕様ですが、バックカメラや指紋認証センサーの周りが18K金メッキ仕上げになります。

価格は3,999人民元(約61,500円)GearBestにて748.99ドル(約80,000円)で販売開始されました。

【2017年2月10日】ここのところGearBestの在庫が品薄で、なかなか手に入れることが出来ません。GearBestとその他の業者の販売ページのリンクを記事の一番最後にまとめました。

“中華”のイメージを根底から覆す、洗練されたデザイン

これまで日本人の中に浸透していた中華製品に対するチープなイメージ、Mi MIXはこれを完全に払拭します。これまでに見ないようなデザインで、細部に至るまで緻密な設計がなされています。

建築から食器まで、幅広いジャンルに携わるデザイナーPhilippe Starck(フィリップ・スタルク)がMi MIXをデザイン、シンプルを極めミニマリストを具現化したような外観が特徴的です。中華スマホデザインと聞いて、筆者が真っ先に思い浮かべるのはASUSの「Zen」ですが、ZenFoneの派手派手しいデザインとは相反し、”粋”さえも感じられるクールなデザインには物欲を擽られます。

スマホの領域を逸脱した、驚異の占有率91.3%ディスプレイ

Mi MIX ベゼルレスディスプレイ

これまで「ベゼルレス」と言われてきたスマホの画面占有率は、せいぜい80%程度に留まってきました。Mi MIXの画面占有率”91.3%”は驚異的、でっかいスマホと言うよりかは「でっかい画面そのもの」を操作している感覚に浸ることでしょう。数年前は夢のような話だった全面ディスプレイスマホ、技術の進歩によってもうすぐ手が届きそうな領域なんだなと悟りました。

フロントカメラが配置されている底面部分以外はほぼ全てディスプレイ、ロゴや物理ボタンの無い前面はこの上なくシンプルなデザインに仕上がっています。

画面解像度は縦2,040 x 横1,080ピクセルアスペクト比は17:9と特徴的。最近のハイスペックスマホはフルHD(縦1,920 x 横1,080)ですが、Mi MIXは一般的には筐体で埋められる上下部分のスペースをも画面で満たしているため、本体サイズそのままで画面は若干縦長になっています。

Mi MIX ベゼルレスディスプレイ

プラでもない。アルミでもない。フルセラミックの筐体

多くのスマホの筐体素材にはプラスチック、強化ガラス、アルミニウムや合金などが使われますが、Mi MIXの筐体は全てセラミックで出来ています。

無機物素材を焼き固めて作られるセラミック、素材独特の無機質な肌合いが特徴的です。最近では、Apple Watch Series 2にセラミック仕様のモデルが登場し話題になりました。

Mi MIX フルセラミックボディ Mi MIX フルセラミックボディ

上位モデルは、カメラと指紋認証センサーのリングを18Kメッキ仕上げ

6GBのメモリと256GBのストレージを積んだMi MIXの上位モデルは、スペックだけでなくデザイン面でも差別化が図られています。

背面に設置されたカメラと指紋認証センサー周りのリング部分、上位モデルでは18Kメッキ仕上げが施されており高級感が増しています。

Mi MIX 18Kメッキ

フラッグシップの名に相応しいハイスペック

Mi MIXの凄いところはこれまでに無いほど洗練されたベゼルレスデザインだけでなく、フラッグシップの名に相応しいスペックを備えている事。どれほどヘビーに使い込もうが全く弱音を吐かない、Androidスマホ最高峰の性能にはロマンを感じます。

最高峰プロセッサ「Qualcomm Snapdragon 821」を搭載

Mi MIX Snapdragon 821

Mi MIXのハイスペックの要であるSnapdragon 821。Google PixelやASUS ZenFoneTM 3 Deluxe(ZS570KL)、同社XiaomiではMi5sや Mi Note 2に採用したQualcommのハイエンドSoCです。4コアの高性能なコアが最大2.35GHzで駆動、現状ではAndroid史上最も高性能なCPUとなっています。

14nmプロセスルールを採用し、性能で定評のあるSnapdragon 820をベースに最大10%ほど高性能化されています。

大容量かつ高速なメモリ・ストレージ

マルチタスク動作において重要な指標となるのがメモリ(RAM)の容量。Mi MIXの下位モデルは4GBで上位モデルでは6GB、パソコン並みの大容量メモリを搭載しています。メモリの規格はLPDDR4、旧規格のLPDDR3よりも2倍高速化し省電力性にも優れています。

メモリだけでなく、ストレージもめちゃくちゃ大容量。下位モデルは128GB、上位モデルに至っては256GB、将来のコンテンツのデータ量肥大化にも十分耐えうる十分な容量を確保しています。一つ残念な点を挙げるとすればmicroSDで容量の拡張が出来ないこと。まあ高画質なビデオを何十本もストックしない限り、容量不足に出くわすことはまず無さそうですが…。

スペックに合わせ、バッテリー容量も十二分に確保

Mi MIXの高スペックぶりに、バッテリー駆動時間が少々心配になるかと思いますが大丈夫。筐体がデカい事が幸いしたのか、内蔵バッテリーの容量は4,400 mAhとたっぷり、ヘビーな3Dゲーム等も電池残量を気にせず長時間プレイ出来そうです。

なにせ6.4インチ。デカいのは画面だけでなく本体も

Xiaomi Mi MIX ボディ

Mi MIXの顔である6.4インチもの広大なディスプレイ、いくら画面占有率が高いベゼルレスデザインとは言いつつも本体サイズはかなりデカいです。しかし縦158.8 x 横幅81.9 x 厚み7.9mmという数値はそれほど驚くものではなく、iPhone 7 Plusのサイズ感とほぼ変わりません。

Mi MIX vs iPhone 7 Plus

よくよく考えたら、iPhone 7 Plusの画面は5.5インチなので、ベゼルレスデザインがモバイル性に与える影響の大きさを感じさせられます。

但し重量は結構ヘビー、残念ながら100g台には収まらず209g。こればかりは慣れるしかありませんが、4〜5インチ級のスマホと比べればずっしりとした重みに違和感を感じることでしょう。

Xiaomi Mi MIXの購入方法

【2017年2月10日追記】在庫状況について

Xiaomi Mi MIXを購入するなら、海外のデジタルガジェットを専門に扱う通販サイトがおすすめです。しかし、以前は各業者とも在庫が豊富でしたが、ここのところ品薄でなかなか顔を見せません。

下に販売ページのリンクを幾つか貼っておきますので、逐一チェックしてみて下さい。

コメントお待ちしています

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  • かわもと より:

    いつもシャオミ関連の話題で楽しませてもらっています:D
    初コメです!!

    Mi MIXを買おうかな…..と思っていますが、6.4インチってでか過ぎやしませんかね!?
    ベゼルレスはロマンの塊ですけど、手の小さめな私が持てるのか不安ですw

    • pasoju より:

      コメントありがとうございます!これからもXiaomi関連の話題を投入していきますので、お楽しみ下さい。
      確かに、ベゼルレスデザインは惹かれるものがありますが、6.4インチにもなると完全に”ファブレット”の領域ですので、決して持ちやすくは無いでしょう…。ずっしりと重量もそれなりにありますので、はっきり言ってモバイル性に期待しないほうが良いかと思います。
      おっしゃるとおり、利便性云々よりもロマンを詰め込んだ変態機ですね!(笑)

  • あきら より:

    日本で使えるか?

    • pasoju より:

      コメントありがとうございます。
      日本で”使える”のか?というご質問ですが、技術的な面と法的な面からご説明します。

      Xiaomiを含む海外のSIMフリー端末は、日本のキャリアが展開しているバンド=対応周波数帯と合致すれば問題なく使うことが出来ます。Mi Mixの場合、ドコモではLTEのB1、B3と3GのB1を掴み、加えソフトバンクではLTEのB8と3GのB8を掴みます。しかし、FOMAプラスエリアやLTE B19は掴めないので、山間部や構造物の影などの場所によっては通信出来ない可能性があります。
      残念ながらauのLTEは掴めないので、au回線を利用したMVNOでは使えません。

      次に法的な問題に関してです。
      基本的に国内で発売されていないスマホやパソコン等には、技術基準適合証明のマークがありません。技適なしの機器を利用した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が課せられます。
      しかしながら、「技適なしのスマホを使って罰せられた」なんて話は、未だかつて聞いたことがありません。
      そもそも電波法とは、有害な電波の発信を防ぐために整備された法ですが、今から60年以上前に施行されたため時代遅れ感が否めません。ましてや、スマホが当たり前となった現代社会を全く想定していないため、取り締まりようがないというのが現状です。
      技適マークのないMi Mixを国内で使って摘発される…なんてことはまず考えられませんが、ご使用の際はあくまでも自己責任でお願いします。

  • より:

    シャオミMi MIX上位版(6G RAM+256G ROM)を使っている中国人ユーザーです。11月11日にシャオミの公式のネットショップ「小米商城」で3999元で購入した。メリットはいろんな文章が紹介したから、ここにコメントしません。以下、簡単にMIXの足りないところをまとめます。

    1.カメラ。機体の厚さとコストを削減するため、シャオミはOV製のレンズを選んだ。ソニー製のレンズ「IMX260」より画質が悪く、全然敵わないと思う。
    2.割れやすい。ベゼルレス設計の上、機体全体はセラミック製、鏡のような美しい光沢をもたらす同時に耐震性はよくない。30センチ以上から固い地面に落ちると割れる可能性はかなり高い。なので、僕は保険を買った。
    3.重たい。上述のとおり、機体全体はセラミック製、金属製より重たい。ちなみに、セラミック表面において指紋の汚れは残り安いのでケースをつけない場合、常に拭かなければならない。
    4.まだ日本語化されていない。言語は中国語(簡体字、繁体字)、英語、アラビア語だけが選ベる。僕は中国人だからいいんだけど、日本人のユーザーにとって言語の壁は大変だと思う。

    以上は20日間の使用感想です。

    • pasoju より:

      リアルな使用感をコメント頂きありがとうございます。
      おっしゃる通り、Mi Mixはベゼルレスとデザインを前面に推しだした代わりに利便性はイマイチで、少々アンバランスなスマートフォンだと思います。

      性能とカメラを重視される方は、よりリーズナブルでコスパの良い「Mi Note 2」を選ぶべきでしょうね。”Note”と名乗るだけあって画面は5.7インチと大型ですが、Mi Mixよりかは軽くてコンパクトです。

      言語に関してですが、日本進出していないXiaomi製品を使う以上、日本語対応は諦めた方が良いと思います。
      私はおおよそ英語が理解できるので、Xiaomiスマホに不便は感じていませんが、英語に全く馴染みのない方は注意すべきポイントですね。

      • より:

        ご返信ありがとうございます。もうすぐAndoroid7.0に基づくMIUI9の時代が来るでしょう。やはり中国語、英語だけでなく、日本語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、イタリア語等の主要言語の対応が完備してくれてほしいな。まあ、あんまり期待しないけどwww

  • pennamesun より:

    防水性は有るのでしょうか?