Xiaomi Mi MIX 2S 登場!スペックや特徴、旧作との違いを総まとめ
- 2018-03-27
- 2018-06-08
中国の電子機器メーカー小米(Xiaomi / シャオミ)は本日3月27日、同社のハイエンドスマートフォン「Mi MIX 2S」を正式に発表しました。スペックや主な特徴、旧作Mi MIX 2との違い、価格など、現状で得られる情報を一通りまとめてみました。
Xiaomi Mi MIX 2S
目次
Xiaomi Mi MIX 2Sスペック表
OS | Android / MIUI |
---|---|
プロセッサー | Qualcomm Snapdragon 845 10nm LPP FinFETプロセス CPU:Kryo 385 4x 2.8GHz + 4x 1.8GHz オクタコア GPU:Adreno 630 |
ストレージ | 標準版:64GB、128GB、尊享版:256GB |
メモリ | 標準版:6GB、尊享版:8GB |
ディスプレイ | 5.99インチIPSディスプレイ 2,160 x 1,080ピクセル アスペクト比18:9 ピクセル密度403ppi |
内側カメラ | 500万画素 |
外側カメラ | メイン:1,200万画素 + 望遠:1,200万画素 デュアルレンズカメラ |
バッテリー容量 | 3,400mAh QuickCharge 3.0とQiワイヤレス充電に対応 |
拡張 | USB Type-C x1 |
SDカード | 非対応 |
センサー | GPS、A-GPS、Galileo、GLONASS、BeiDou、電子コンパス、加速度、環境光、超音波による近接センサー、ジャイロ、ホール、気圧、指紋 |
SIMカード | Nano-SIM x2 |
幅 x 厚さ x 高さ | 74.9 x 8.1 x 150.86mm |
本体重量 | 189g |
カラー | ブラック、ホワイト |
尊享版(256GB)の対応周波数帯↓
- GSM:850MHz, 900MHz, 1,800MHz, 1,900MHz
- CDMA1X, EVDO:BC0, BC1, BC6, BC10
- WCDMA:B1, B2, B3, B4, B5, B6, B8, B9, B19
- TD-SCDMA:B34, B39
- TD-LTE:B34, B38, B39, B40, B41
- FDD-LTE:B1, B2, B3, B4, B5, B7, B8, B12, B13, B17, B18, B19, B20, B25, B26, B27, B28, B29, B30
標準版(64GB、128GB)の対応周波数帯↓
- GSM:850MHz, 900MHz, 1,800MHz, 1,900MHz
- CDMA1X, EVDO:BC0
- WCDMA:B1, B2, B4, B5, B6, B8
- TD-SCDMA:B34, B39
- TD-LTE:B34, B38, B39, B40, B41
- FDD-LTE:B1, B2, B3, B4, B5, B7, B8, B12, B17, B20
【追記】グローバル版が出回り始めましたが、嬉しいことにグローバル版は容量関係なく尊享版と同じバンド構成となっています。(スペイン、イタリア、マレーシア、タイ、ベトナム、台湾等のmi.com公式サイトにて確認済み)
MIX 2S vs MIX 2 vs MIX
今回のMi MIX 2Sと一世代前のMIX 2、そして初代MIXの主要スペックを比較してみました。
MIX 2S | MIX 2 | MIX | |
---|---|---|---|
リリース | 2018年3月 | 2017年9月 | 2016年10月 |
SoC | Snapdragon 845 | Snapdragon 835 | Snapdragon 821 |
実行用メモリ | 6、8GB | 6、8GB | 4、6GB |
ストレージ | 64、128、256GB | 64、128、256GB | 128、256GB |
ディスプレイ | 5.99型 2,160 x 1,080 | 5.99型 2,160 x 1,080 | 6.4型 2,040 x 1,080 |
バッテリー | 3,400mAh | 3,400mAh | 4,400mAh |
背面カメラ | 12MP + 12MP | 12MP | 16MP |
前面カメラ | 5MP | 5MP | 5MP |
イヤホンジャック | 非搭載 | 非搭載 | 搭載 |
本体重量 | 189g | 185g | 209g |
ベースデザインは旧作Mi MIX 2を踏襲
まずデザインに関してですが、背面に新設されたデュアルカメラ(後述)を除けば旧MI MIX 2と変わりありません。カラーバリエーションはブラックとホワイト。
以前に増してiPhone Xへの対抗意識があらわとなった今作ですが、画面上部の切り欠け(ノッチ)までもをパクらなかったのは、実に賢明な判断だと思います。
最も注目すべき新要素はカメラ
両カメラ1,200万画素のデュアルカメラは標準画角 + 望遠の組み合わせ
Mi MIX 2Sの最大の変更点は、背面のカメラがシングルカメラからデュアルカメラへ変更されたこと。両カメラとも1,200万画素で、メインカメラは標準画角、もう一方のサブカメラは望遠レンズとなっています。
- 標準レンズ:1,200万画素 4軸手ブレ補正 f/1.8
- 望遠レンズ:1,200万画素 f/2.4
IMX363センサーを採用し、iPhone Xよりも暗所撮影に強いと謳う
メインカメラのイメージセンサーは、ソニー製のIMX363を採用。全画素が位相差センサーとしての役割を果たす「デュアルピクセル技術」が組み込まれているため、暗所においても高速なオートフォーカスを実現しています。
また、解像度こそ1,200万画素と極めて標準的ですが、画素サイズが1.4μmと大きめなので、ノイズ軽減にも期待できます。
発表会ではiPhone Xを引き合いに出す場面が目立ち、暗所においては、iPhone Xよりも速くフォーカス合わせができるほか、不自然なテカリを抑えられるとアピールしていました。
DxOMark Mobile Photoベンチマークでは101点を記録
カメラの能力をテストするDxOMark Mobileのスコアも公開され、101点をマーク。ただし、これはあくまでも静止画の撮影能力を測る「Photoスコア」であり、動画部門「Videoスコア」はPixel 2やiPhone Xよりも低い88点。
結局、トータルスコアはiPhone XやHuawei Mate 10 Proと同じ97点に落ち着きました。
画像AIを用いた自動チューニング
Mi MIX 2Sも最近のAIブームに乗っかって、AIを活用した機能が数多く実装されており、そのうちの一つが、画像AIを用いた被写体の認識と自動チューニング機能。
夜景や建物、多肉植物、猫、フードなどなど、計25種類のパターンから最も適切なモードを選び出し、明るさやコントラストや色の濃淡などを自動調節することで、よりダイナミックな写真へ仕上がります。
Huawei Mate 10 Proにも同様の機能が盛り込まれていますね。
2倍ズームや背景ぼかしに対応
サブカメラは望遠レンズなので、2倍の光学ステップズームにも対応しています。
また、デュアルカメラの醍醐味ともいえる「背景ぼかし撮影」も装備。
自動翻訳機能も実装
写した文字を翻訳する自動翻訳機能も実装されており、現在の為替レートに基づいて通貨換算する機能もあります。これはかなり便利そう。
Androidトップのパフォーマンス
Galaxy S9やXperia XZ2に引き続いて「Snapdragon 845」を採用
処理性能の要となるSoC(システムオンチップ)としては、Qualcomm製の最新ハイエンドチップ「Snapdragon 845」を採用。Samsung Galaxy S9やXperia XZ2等のフラッグシップAndroidスマホに引き続くかたちで、現状のAndroidデバイスとしては最高の性能を手に入れたことになります。
ベンチマークアプリの大御所「Antutu v7」では、27万点を越えるとのことで、一世代前のSnapdragon 835を搭載するMi6に比べると実に30%以上もスコアアップ。
CPUのKryo 385は、2.8GHzの高クロックコア(big)が4基 + 1.8GHzの低クロックコア(LITTLE)が4基 = 計8コアのオクタコア構成。高クロックコアに関しては、Snapdragon 835の2.45GHzよりも0.35GHzクロックアップしているため、単純に処理能力が向上しています。
ゲーミングにおいて重要となるGPUとしては「Adreno 630」を内蔵し、従来比で30%向上しつつ、消費電力を30%削減。Mi MIX 2Sの発表会では、実機でARゲームをプレイする様子も披露されました。
また、長時間のゲームプレイにおいて、iPhone Xよりも低発熱であることがアピールされました。
メモリとストレージ
最下位版は6GB RAM + 64GBGB ROM、中位版は6GB RAM + 128GB ROM、最上位版は8GB RAM + 256GB ROMという構成です。メモリとストレージの規格は従来と変わらず、RAMはLPDDR4xを、ストレージはeMMCよりも高速なUFSを採用。
ワイヤレス充電に対応
ライバルのiPhoneに対抗すべく、Mi MIX 2SにはXiaomi初となるワイヤレス充電が組み込まれ、Qi規格により最大7.5Wで充電が可能です。
また、これにあわせてXiaomi製のワイヤレス充電器も「小米无线充电器」リリース。お値段はたった99元 = 約1,600円と激安です。
価格は据え置き
気になる価格ですが、旧Mi MIX 2から据え置き。64GBモデルが3,299人民元 = 約5.6万円、128GBが3,599人民元 = 約6.1万円、256GBが3,999人民元 = 約6.7万円です。
カメラや性能は大きな進化を遂げたものの、価格はキープしたままなので、中華スマホ愛好家たちの注目の的となりそうです。

Xiaomi Mi MIX 2S
後日、実機レビューを書きました
【2018年6月8日追記】実機レビュー記事をアップしました。
初めまして。
記事を読んでいまして気になったのですが、128GB版と256GB版の対応周波数帯が
逆ではないでしょうか?
販売ページでは逆になっていると思います。
勘違いであればすみません。
ご指摘くださりありがとうございます。
私の編集ミスで、標準版と上位版の対応バンドが逆になっていました。
お久しぶりです。
最上位版なんですが、縁については最下位版、中位版と違って金属製ではなく、ボディ全体はセラミック製(フルセラミックボディ)らしい。
今のところ、最上位版の購入はかなり難しく、転売価格は4999元に上がっています。
どうせ買うなら!と、対応バンド豊富な最上位版を狙っていますが、流石に今の価格だと手が出ませんね…。満を持して搭載したデュアルカメラの実力、ぜひとも確かめたいので、おとなしく64GBモデルを購入する予定です。