超ベゼルレスで怪物スペックな中華スマホ「Xiaomi Mi MIX 2」発表
- 2017-09-11
- 2017-10-29
中国の電子機器メーカー「小米」(Xiaomi = シャオミ)は、今日11日午後15時(日本時間)より行われた特別イベントにて、自社の新たなスマートフォン「Xiaomi Mi MIX 2」を正式に発表しました。去年の10月にデビューしたMi MIXの基本的なコンセプトは引き継ぎつつも、更なるベゼルレス化を果たし、内部性能とカメラ性能も強化したことで、より完成度の高い機種へ仕上がっています。
ディスプレイサイズは従来の6.4インチから若干小型化した5.99インチで、アスペクト比は更に縦長な18:9。
SoCとしてはQualcomm Snapdragon 835を採用し、最大8GBのRAMと最大256GBのUFS 2.1ストレージといった構成で、それらを黒または白色のセラミックボディへ収め、性能も見た目も「フラッグシップ」と呼ぶに相応しい仕上がりです。
目次
写真で見るXiaomi Mi MIX 2のデザイン
多数の写真と共に、Xiaomi Mi MIX 2のデザインを見ていきます。
より滑らかで“未来感”増したデザインとフォルム
筐体そのものは初代の面影を残しますが、ディスプレイの縁を見てみると以前よりも丸みを帯びていて、縁と画面が溶け込んだ滑らかなデザインとなっています。未来感が増した印象ですね。
黒または白のセラミックボディ
背面はセラミック製で、カラーはセラミックブラック(黑色陶瓷)、Unibodyセラミックブラック(全陶瓷 黑色)、Unibodyセラミックホワイト(全陶瓷 皓月白)の3色展開。スマホってなんだっけ?と考え込んでしまうほどの高級感を醸し出しており、これは一度手にしたらやみつきになりそう…。
最も高価なのが「Unibody ホワイトセラミック」(Unibody全陶瓷 皓月白)モデル。
背面の18金リングによって生まれるさり気ない高級感
背面のカメラは18金のリングに囲まれており、静寂な黒の中でキラリと光り輝きます。
ホワイトモデルは、カメラに加えて指紋認証センサーにも金のリングが。
約6インチの大画面を備えるが、iPhone 7 Plusより小型
Mi MIX 2は従来のMi MIXより0.4インチ小型な5.99インチディスプレイを備えますが、それでも大画面なことに変わりなく、PhoneとTabletを掛け合わせた「ファブレット」に属するサイズ感です。
しかし、Xiaomiによれば「一般的な5.5インチスマホよりもコンパクト」とのことで、ベゼルレスによってデザイン性だけでなく持ちやすさも追求したと説明しています。
上の画像の左側には、iPhone 7 Plusと思わしき機体が映し出されていますが、それに比べると確かに小型。実際の数値で比較してみると、横幅は2〜3mmほどスリムで、縦=長辺は6〜7mmほど縮まっています。おまけに重量もほぼ同等なので、7 Plusに慣れている方なら違和感なく使えそうです。
- Xiaomi Mi MIX 2:縦151.8 x 厚み7.7 x 横幅75.5mm 重量185g
- iPhone 7 Plus:縦158.2 x 厚み7.3 x 横幅77.9mm 重量185g
スリムアップのために欠かせなかったのが、ディスプレイの更なるワイド化。解像度は初代Mi MIXよりも縦に120ピクセル増えて2,160 x 1,080ピクセルとなり、アスペクト比は17:9から18:9=2:1へ変更されました。
Xiaomi Mi MIX 2の性能
基本スペック表
OS | Android 7.1 / MIUI 8 |
---|---|
プロセッサー | Qualcomm Snapdragon 835 CPU:8コア 2.45GHzx4 + 1.90GHzx4 GPU:Adreno 540 |
ストレージ | 64GB、128GB、256GB UFS 2.1ストレージ |
メモリ | 6GB、8GB LPDDR4x |
ディスプレイ | 5.99インチ 2,160 x 1,080ピクセル アスペクト比18:9 ピクセル密度403ppi |
内側カメラ | 500万画素 |
外側カメラ | 1,200万画素 1.25μm 4軸光学手ブレ補正 |
バッテリー容量 | 3,400mAh |
拡張 | USB Type-C |
SDカード | 無し |
センサー | GPS、電子コンパス、加速度、環境光、超音波による近接センサー、ジャイロ、ホール、気圧、指紋 |
SIMカード | Nano-SIM x2 |
幅 x 厚さ x 高さ | セラミック版:151.8 x 7.7 x 75.5mm Unibodyセラミック版:150.5 x 7.7 x 74.6mm |
本体重量 | セラミック版:185g Unibodyセラミック版:187g |
カラー | セラミックブラック、Unibodyセラミックブラック、Unibodyセラミックホワイト |
充実した対応周波数帯
世界的に見ると日本の通信バンド事情はやや特殊なため、海外スマホと国内キャリアの相性はあまりよろしくないのですが、嬉しいことにMi MIX 2は国内の主要なバンドを幅広くカバーしており、グローバルモデルとして十分通用するスペックです。
特に注目したいのが、FOMAプラスエリアと呼ばれるWCDMA B6への対応で、電波の届きにくい山間部や大きな建物内でも快適に通信できそうです。ドコモのプラスエリアであるLTE B19やソフトバンクのB8やB41、更にはauが用いているB18などにも対応しています。
- GSM:850/900/1,800/1,900MHz
- 2G CDMA:BC0/BC1/BC6/BC10
- 3G CDMA EVDO:BC0/BC1/BC6/BC10
- 3G WCDMA:B1/2/3/4/5/6/8/9/19
- 3G TD-SCDMA:B34/39
- 4G FDD-LTE:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/27/28/29/30
- 4G TD-LTE:B34/38/39/40/41
これまで同様、技適を取得していない可能性大ですが、“技術的には”問題なく使えそうですね。
8コアCPU+Adreno 540から成るSoC「Snapdragon 835」搭載
Mi MIX 2のスペックを支えるのが、Qualcomm開発の10nmプロセスSoC「Snapdragon 835」です。
CPUは、高周波数の2.45GHzコア4基と効率重視の1.90GHzコア4基が組み合わさった計8コア(オクタコア)で、4コア構成のSD820や821に比べ最大20%ほど処理性能が向上。グラフィック処理を担当するGPUとしては、Adreno 540が内蔵されており、こちらは旧型(Adreno 530)比で25%ほど向上しているため、3Dゲームにおける快適度が増しています。
以前に当ブログでは、SD835搭載の「Xiaomi Mi6」と「OnePlus 5」をレビューしているので、その時のベンチマーク結果ご紹介しますね。ただし、同一SoCであっても機種によってスコアは左右されるため、あくまでも目安として捉えて頂ければと思います。
価格は3299元=5.6万円〜4699元=7.8万円
気になるお値段ですが、Xiaomi公式ストアでの販売価格は以下のとおり。日本円換算は、2017年9月11日現在の円レート(1人民元=16.7円)を基に算出しています。
- 6GB RAM + 64GB ROM:3,299人民元 = 約5.5万円
- 6GB RAM + 128GB ROM:3,599人民元 = 約6万円
- 6GB RAM + 256GB ROM:3,999人民元 = 約6.7万円
- 8GB RAM + 128GB ROM:4,699人民元 = 約7.8万円
3,299人民元 = 約5.5万円のエントリーモデルでさえ、Galaxy S8を上回る6GBもの大容量メモリにSnapdragon 835などレベルの高い構成となっており、Xiaomiならではのコスパの良さは健在です。
さて、最も目を引くのが8GBメモリを内蔵するプレミアムモデルですが、こちらは4,699人民元 = 約7.8万円。iPhone 7の最安モデル(32GB)と同じくらいなので、スペックを重視されるギークな方にとってはお安い買い物…!?
海外通販サイトでの販売状況
発表翌日、Geekbuying.comにてプリセールが始まる
【2017年9月13日追記】Mi MIX 2発表の翌日、通販サイトGeekbuying.comでは早くもプリセールが始まっており、それにあわせて割引クーポンも放出されています。ただし、実際に出荷が始まるのは1ヶ月後の10月中旬頃とアナウンスされているため、本格販売が始まるまで待つのが賢明かもしれませんね。
Xiaomi Mi MIX 2
GearBest.comでも販売が始まる
【2017年9月16日追記】Geekbuyingに続いて、GearBest.comでも販売が始まりました。64GBモデルの初売り価格は589.99ドルで、Geekbuyingのクーポンよりも50ドル安くなっています。

Xiaomi Mi MIX 2
- 64GB
- GearBestで見る
- 128GB
- GearBestで見る
- 256GB
- GearBestで見る