Mi Band 3レビュー:小型・50m防水で電池長持ちなスマートバンド
- 2018-07-23
- 2018-08-01
Xiaomiが今年5月末にリリースしたスマートリストバンドの最新作「Mi Band 3」を購入したので、詳しいレビューをお届けします。
従来のコンパクトサイズを維持しつつ情報量増し増しの大きな画面を備え、50m防水にも対応。世界的に爆売れした「Mi Band 2」から順当進化を遂げています。
Xiaomi Mi Band 3 スマートリストバンド
目次
開封の様子と付属品
パッケージは何処となくAppleっぽいホワイト+グレーの配色。
箱の裏面には中国語でびっしり仕様等が書かれています。
いざ開封!
箱の中身は、Mi Band 3本体とシリコン製バンド、USB接続の短い充電ケーブル、そして取扱説明書。
現状では中国国内のみの販売のため、当然ながら説明書も全て中国語で書かれていますが、図解交えているのでおおよそ把握できます。機能はシンプルですので、習うより慣れろといったところでしょうか。
本体の作り、装着感、重量
Mi Bandの名のとおり“ウォッチ”ではなく“バンド”なので、スマートウォッチみたいなゴツさは微塵もありません。男性としては腕細めな筆者でもこのとおり↓全く違和感なく馴染んでくれたので、男女問わず気兼ねなく使えるはずです。
本体とバンドは着脱式となっています。純正バンドは黒・赤・青の3色のみですが、AmazonやAliExpress辺りでカラフルなシリコンバンドやレザーバンドが多数出回っているので、いくつか集めて付け替えるなんて楽しみ方もアリですね。
充電する際は、バンドから取り外した本体をケーブルと合体させて、USB充電器やパソコンのUSB端子へ繋げばOK。
従来同様、本体裏面には心拍数センサーが付いています。
バンドの固定部を拡大↓
サイズ感をみるため右に旧型のMi Band 2を、左に100円玉を並べてみました。Mi Band 2に比べ一回り大柄になったものの、横幅はスリムで、依然としてコンパクトボディであることが分かります。
裏面の作りはMi Band 2と全く変わらず。
手持ちのはかりへでバンド含まない本体重量を測ってみたところ、Mi Band 2が6.8gに対しMi Band 3は8.6gで、その差は僅か1円玉2枚分。
バンドを付けた状態だとMi Band 3も2も約20gで、硬貨4枚分くらいの重さになります。参考までに、以前レビューしたAMAZFIT Stratosは約60gで、Apple Watch Series 3のスポーツバンドモデルも同程度なので、軽すぎるMi Bandに慣れてしまうとどうしてもウォッチから遠のいてしまいがち。
50m防水仕様なので、シャワーや水泳もいけるみたい
旧型のMi Band 2はIP67(IP6の防塵 + IPX7の防水)の防水・防塵性を有しており、いわゆる生活防水レベルでしたが、Mi Band 3では50m防水(5ATM)へ強化されました。
Xiaomiの公式サイトによれば、「シャワーを浴びたりプールや浅瀬で泳いだりするレベルなら耐えられるが、サウナやダイビングは想定していない」とのこと。
数据来源:按照 GB/T 30106-2013 ,通过国家钟表质量监督检验中心检测,报告编号:QT1803032,防水等级 5ATM(相当于水下 50 米深度) 。可以在淋浴、泳池游泳及浅滩游泳时佩戴,但不适用于桑拿和潜水。
電子機器における防水性は、基本的に真水を想定して定められていますから、海水や高温多湿には弱いものです。運動後のシャワー程度であれば問題なさそうですが、お風呂はやめておいたほうが良いかと。
ディスプレイの視認性は良くない
128 x 80ピクセルの有機ELディスプレイ搭載によって、Mi Band 2よりも格段に情報量が増しているものの、肝心の視認性は改善されていません。屋内であれば全く問題ありませんが、直射日光下だと表示が薄れてしまい、手で覆ってあげないと読み取れないこともしばしば。強い日差し降りそそぐ今の季節は特に。
その点、反射型液晶を用いているAMAZFITシリーズは良いですね。むしろ周りが明るければ明るいほどハッキリ映るので。
Mi Fitアプリとペアリング方法について
Mi Band 3の醍醐味といえば、やはりスマホとのペアリングでしょう。一応バンド単体でも動きますが、それだとせいぜい“高性能万歩計”止まりなので。
ペアリングおよびバンドの管理を一括して行う「Mi Fit」というアプリが配信されているので、まずはそれをインストール。Androidスマホお使いの方はGoogle Playストアから、iPhoneお使いの方はApp Storeから入手しましょう。
アプリを初めて起動すると、Miアカウントの新規登録もしくはサインインを求められます。端末側が日本語に設定されていれば、アプリ側もおおかたは日本語表示されるので、戸惑うこと無く進められるはず。筆者は既にMiアカウントを持っているので、それを用いてログインしました。
続いて、Mi Band 3とスマホのペアリングを行います。
スマホ側のBluetoothをオンにした状態でMi Fitアプリを開き、「プロフィール」の中の「マイデバイス」から「デバイスを追加」をタップすると、このような↓ペアリング画面が現れます。「ペアリングするデバイスを選択」の画面で「バンド」選ぶと、ペアリング作業が始まるので、アプリの指示通りMi Band 3をスマホに近づけた状態で丸いボタンを長押ししましょう。
バンド側にチェックマークが現れれば、ペアリング成功です。
Mi Band 3で出来ること
では、Mi Band 3の主な活用例をご紹介します。小さな小さなバンドですが、思いのほか高機能ですよ。
歩数・移動距離・カロリー測定
まずは本命のアクティビティトラッキングについて。
Mi Fitアプリの「アクティビティ」は、ランニング、ウォーキング、トレッドミル、サイクリングのトラッキングに対応しています。アプリ側でトラッキングを始めると、スマホ側のGPSがオンになると共にMi Band側では歩数や心拍数などの計測が始まり、運動後はアプリにて詳しいレポートを確認するという流れです。
Mi Band 3単体でも歩数や距離のカウントはできるものの、正確なログを残したいならスマホとの連携は欠かせません。
こんな感じ↓で、移動ペースや心拍数の変動が細かく記録されています。また、どこまで正確かは定かでありませんが、消費カロリーも確認できます。
睡眠時間や質の計測
地味に重宝するのが睡眠時間の計測機能。
心拍数やモーションセンサーを駆使しているのでしょうか?詳しい仕組みはわかりませんが、Mi Band 3を装着していれば睡眠時間、それもレム・ノンレムまで細かく測ってくれるので、睡眠改善にも一役買ってくれます。
「入眠が遅すぎます」「22:00頃までに就寝するよう心掛けて下さい」「睡眠が十分ではありません」などなど、散々なお叱りを受けてますが…。
筆者は一年以上Mi Band 2を使ってきまして、今までのデータはMiアカウントに紐づけされた状態で全て蓄積されています。一日ごと、一週間ごと、一ヶ月ごとの睡眠データを振り返ってみました。
心拍数測定
心拍数センサーが備わっているので、Mi Band 3単体で心拍数を測れます。スマホと同期するとデータはアプリへ移され、睡眠データ同様に振り返ることも可能。
天気予報のチェック
Mi Band 2よりも大きな画面を備え文字表示に対応したということで、簡素ながら現在地の天気予報をチェックできるようになりました。本日、明日、明後日の天気と気温が表示されます。
スマホの通知をチェック
アプリ側で「アプリ通知」を有効にすると、スマホ側で受けた通知をMi Band 3でも確認できるようになり、バイブとテキストで知らせてくれます。混み合ってる電車内や車の移動中など、すぐにスマホを取り出せないシーンにピッタリの機能です。
このとおり、英数や中国語だけでなく、ひらがなカタカナにも対応していますよ↓
通知を受け取るアプリを選べます。
デスクワークにおける座りすぎ防止
モーションセンサーが1時間以上座っていると感知すると、「あんた座りすぎてるよ!体ほぐしなさんな!」とアドバイスしてくれます。デスクワーカーには大変嬉しい機能ですね。
“20日充電要らず”はどうやら本当のようだ
Mi Band 3は画面大型化に伴い消費電力も増しているらしく、Mi Band 2(70mAh)よりも6割ほど大容量な110mAhバッテリーを内蔵。そのおかげで、約20日間というバッテリーライフをそのままキープしています。
リアルな駆動時間を調べるため、毎日0時にバッテリー残量を記録していまして、この記事を書いている今は6日目を迎えました。フル充電後6日経ってもまだ74%残っていますから、このペースなら23日充電要らずで動いてくれる計算になります。公称値に嘘偽りは無さそうですね。
【2018年8月1日追記】その後の推移↓ 計測開始から16日経った8月1日時点で14%残っているので、ギリギリ20日は届きそうにありません。
事前に知っておきたいTips
表示言語は中国語のみ?英語や日本語対応は?
リリース当初は中国語オンリーでしたが、その後のアップデートによって英語とスペイン語に対応し、手元に届いた現物でも英語表示ができました。
しかし、Mi Band 3そのものの言語を変えられるわけではなく、スマホ側の言語設定に依存します。察しの良い方ならもうお分かりかと思いますが、Mi Band 3を英語へ切り替えるためにはスマホ側も英語表示にせねばなりません。
幸い日本語フォントが入っているため、スマホから受け取った通知は文字化け無く問題なく表示されますし、中国語の部分も漢字の並びからなんとなくニュアンスは伝わります。手にする前の懸念点ではありましたが、特に支障なく使えていますよ。
先述したとおり、Mi Fitアプリはしっかり日本語対応しています。Xiaomiスマホに日本語ロケールがプリインされる時代になりましたし、Band側もそのうち日本語対応しちゃいそうな気もしますが。
NFC内蔵モデルならSuicaやQUICPay使える?
Mi Band 3は通常版とNFC内蔵の上位版がラインナップされており、後者であればNFCの決済サービスが利用できます。しかしながら、NFC Type FつまりFeliCaには対応していないため、同規格を用いるSuicaやQUICPayやiD等は使えません。
おそらく中国国内向けの機能と思われますが、今のところ詳しい情報は明かされていません。
Mi Band 2とMi Band 3の充電ケーブルは使い回せる?
気になったので試してみました。
結論からまとめると、Mi Band 3のケーブルでは両モデルとも充電可能ですが、Band 2のケーブルでBand 3を充電することはできません。電力どうこうではなく、単にドッキング部分の形状が合わないためです。
(考えにくい事例ではありますが)もしBand 2とBand 3の両方を使い続けるならば、Band 3のケーブルさえあれば両方充電できます。
Mi Band 2との違いは?乗り換える価値はある?
旧型Mi Band 2をお持ちの方にとって、Mi Band 2へ乗り換えるべきか否かは悩ましいポイント。Mi Band 3の変更点を今一度まとめると主に以下3点↓
- ディスプレイが大きくなり、文字表示が可能に
- IP67防水防塵から50m防水に
- 天気予報を確認できるように
逆に、装着感やディスプレイの視認性、電池持ち、価格などは変わっていませんし、今後もこのミニマムなつくりを貫き通してほしいと私は願っています。
正直なところ、Mi Band 2からわざわざ乗り換える必要は無いと思いますし、ワンランク上を求める方には、Xiaomi傘下Huamiブランドの「AMAZFIT」をお薦めしたいですね。
約3,000円というお手頃価格!プレゼントとしても最適
今回ご紹介してきたXiaomi Mi Band 3は、既に多くの通販サイトにて販売されています。
最もお手軽かつ確実なのはGearBest.comやAliExpressなどの日本発送対応の海外通販で、送料無料の国際郵便を選べば30ドル = 3,300円くらいで購入できます。Apple Watchの僅か10分の1で手に入ってしまう訳ですから、自分用 + 家族や恋人へのプレゼントとしてまとめ買いしてもお財布に響きません。
一応日本のアマゾンでも販売されていますが、2018年7月23日現在の最安値は5,999円で、安心料含んだとしてもこれは流石に高すぎますね…。
以下、各サイトの販売リンクをまとめておきます↓

Xiaomi Mi Band 3 スマートリストバンド