3000円で買えるスマートリストバンド「Mi Band 2」を使い始めたよ
- 2017-03-25
- 2018-07-23
数年前から何かと話題に上ることの多い「スマートウォッチ」ですが、これまで筆者は一台も所持したことがありませんでした。
名前からして、スマホっぽいものを腕に身に付けるイメージ。何となく「便利なんだろうな…」と思っていたものの、スマホで満足している筆者にとって、さほど惹かれる存在では無かったのです。
しかし先日、中国深センのECサイトGearBestより、「Xiaomi Mi Band 2」というスマートウォッチのレビュー依頼を頂きまして、この度記事にてご紹介することとなりました。初のウェアラブルです。
Xiaomiは、安さで攻めつつ高品質なガジェットを次々売り出す中国の電子機器メーカー。これまで同社のスマートフォンを3台レビューしており、当ブログにとっては馴染み深いメーカーなのです。そのXiaomiが作るウェアラブルデバイス「Mi Band 2」の使い心地や完成度は如何なものか、詳しくレビューしていきます。
Xiaomi Mi Band 2
今回レビュー用として「Xiaomi Mi Band 2」の実機をGearBest様より提供頂いたため、タイアップ記事となっています。ステルスマーケティングではありませんし、中立で率直なレビューを致します。
目次
Mi Band 2とは?何が出来るの?
Mi Band 2は、中華スマートフォンで有名なXiaomi(シャオミ)社が作り出したウェアラブルデバイスです。
スマートウォッチとは言ったものの、Apple WatchやAndroid Wearなどとは別物です。Mi Band 2は、主に時計機能とフィットネス機能に限定され、「スマートリストバンド」や「フィットネストラッカー」と言い表したほうが適切かもしれません。
基本的に、スマホアプリ「Mi Fit」と連携させて活用します。アプリはiPhoneとAndroid両対応なので、Xiaomi製スマホを持っていない方でも何ら問題なく使うことが出来ます。
2017年3月24日現在、Mi Band 2はGearBestにて21.89ドル = 2,500円で売られています。広く出回るスマートウォッチに比べて出来ることは限られますが、このリーズナブルな価格は魅力的でね。
本体と同梱物をチェック
パッケージと本体、同梱物等をチェックしていきます。
パッケージは白い紙製で、表にはMi Band 2の写真がプリントされています。
裏面には中国語がびっしりですが、本体は英語表示なのでご安心を。
開封の様子です。パッケージのつくりはなかなか凝っています。
実際取り出してみると、本体が予想以上に小さくて驚きました。ちょうど親指と同じくらいのサイズで、これ本当に動くの?と疑ってしまうくらい小さいです。
放射状ヘアライン加工された丸いパーツはタッチボタンで、本体の操作は全てこのボタンが担います。一見すると物理的に押し込めそうですが、あくまでもタッチ操作のみ。
裏面には”Mi”のロゴと、心拍センサーがあります。センサーから緑色の光が発せられ、心拍数を図ります。
バンドはシリコンで出来ており、つくりはしっかりしています。後ほど詳しく説明しますが、このバンドとMi Band 2本体を組み合わせて装着します。
充電ケーブルは特殊な形状で、片方がUSBで、もう片方はMi Band 2専用の端子です。
充電器と組み合わせるとこんな感じです。ケーブルの長さは10cm程度なので、充電器に直付けするかたちになりますね。
Mi Band 2を使い始めるまで
それではいよいよ、Mi Band 2の装着方法と、使い始めるまでの流れを解説します。初めてのウェアラブルということで手探り状態でしたが、難なくセットアップすることが出来ました。
本体とバンドを合体させる
まずは、Mi Band 2本体とシリコンバンドを合体させる作業から始めます。バンドの内側から本体をはめ込みますが、上下の方向はどちらでも構いません。
初めはバンドの接合部分が堅いかもしれませんが、使っているうちに脱着しやすくなります。
Mi Band 2を腕に装着
次に、バンドと合体させたMi Band 2を腕に装着します。バンドの爪を小穴に押し込むのですが、最初は少し力が要ります。
バンドは155mmから210mmの間で9段階の調節が可能ですので、調節すれば腕が細い方でも太い方でもジャストフィットするでしょう。
ここまでの流れは説明書にも記されています。
スマホとのペアリング
先ほども説明したように、Mi Band 2はスマホと連携させて使うウェアラブルデバイスです。「Mi Fit」という専用アプリをスマホにインストールし、Bluetooth接続でペアリングさせます。
アプリはiOSとAndroid両対応で、下のリンクからダウンロードできます。
iPhoneの方は↓
Androidの方は↓
アプリの初回起動時、Mi Accountへ登録するよう促されますが、手順はとても簡単なのでここでは割愛します。セットアップを進めていると、Mi Band 2とのペアリング画面が現れるので、スマホのBluetoothと位置情報サービスを有効にしましょう。
無事にペアリングされれば初期設定は完了です。
Mi Band 2とMi Fitの機能をチェック
6つの表示モード
Mi Band 2には6つの表示モードが備わっており、それぞれの表示/非表示はMi FitのProfile→My devices→Band display settingsから選びます。
例えば、純粋な腕時計として使いたければ「Time」のみを、全機能を活用したい場合は全てにチェックを入れます。
- Time:時計(必須)
- Steps:歩数
- Distance:移動距離
- Calories:消費カロリー
- Heart rate:心拍数
- Remaining battery:Mi Band 2本体の電池残量
時計 – Time
まずは基本的な時計機能。スマホ側の設定と同期され、常に正しい時刻を指します。
文字盤は、時刻だけを表示するタイプと、加えて曜日と日付も表示するタイプの2種類が用意されています。これはMi FitのProfile→My devices→Time formatから切り替えられるので、好みのものを選びましょう。
フィットネス機能 – Steps / Distance / Calories
スマートウォッチではお馴染みのフィットネス機能、Mi Band 2にもしっかり備わっています。計測できるのは歩数、移動距離、消費カロリーの3項目で、Mi FitのStatus画面に集計されます。
既に数日間使っていますが、歩数も距離もかなり正確に測ってくれます。
心拍数 – Heart rate
裏面に心拍センサーを備えているので、心拍数も測れます。Mi Band 2の心拍モードへ切り替えると自動で測定が始まり、測り終えると内部のヴァイブレーションがブルッと振るえます。
電池残量 – Remaining battery
Mi Band 2の電池残量を表示するモードで、Mi Fitでも確認できます。
電話の着信通知
ペアリングしているスマホへ電話が掛かってくると、Mi Band 2のバイブの通知と共に電話番号が表示されます。これなら着信を見逃しませんね。
その他の通知モード
その他にも様々な通知モードが備わっており、これらはMi FitのPlay→Moreから選べます。自分好みのウォッチにカスタマイズ出来るので、なかなか楽しみがありますよ。
- Incoming call:先ほど紹介した着信通知機能。
- Alarm:アラーム機能。時間になるとバイブで知らせます。
- Band alerts:サードパーティ製のアプリ通知を受け取れます。GmailやTwitterなど、最大5つのアプリを登録できます。
- Idle alert:1時間おきに椅子から立つよう促します。座り仕事をする人には有り難い機能です。
- Incoming SMS:SMSが届くと知らせます。
- Vibrate when alarm sounds:どうやら、スマホのアラームが鳴ると同時にバイブ知らせてくれるようです。
- Goal notifications:Mi Fitで設定した運動の目標=Goalに達すると知らせます。
- Do not disturb:指定した時間内の通知を止めます。
Mi Band 2を数日間使ってみた感想
Mi Band 2を使い始めてまだ2〜3日ほどしか経っていないので、詳しい使い心地はまだ分かりません。なので、これから2週間ほどみっちり使い込んでみて、実用性やバッテリー持ちなどを検証したいと思います。続編の記事も予定していますので、しばしお待ち下さい。
ちょこっと使ってみた感想をまとめます。
装着感
まず装着感ですが、全く違和感を感じません。柔らかいシリコン製のバンドは肌触りが良くて、本体はたったの19gという軽量っぷりなので、長時間身につけていても疲れません。
また、腕を振っても位置がズレにくく、バンドの長さを調節すればちょうど良くフィットします。
OLEDディスプレイの視認性
Mi Band 2のディスプレイはOLEDつまり有機ELが採用されています。
有機ELは従来の液晶のようなバックライトを持たないため、屋外だと見づらくなると言われていますが、確かに直射日光には弱いですね。夕方の強い西日を浴びると、バンドの周りを手で覆わなければ見えません。
ただ、曇り空のときや日陰、もちろん屋内では目を凝らすこと無く読み取れたので、時と場合によりけりでしょうか。
視認性に関して、現状ではあまり不満を抱いていませんが、夏はどうなのか気になります。
防水機能について
実は防水と防塵機能も備わっていて、公式ページによれば性能はIP67とのこと。6レベルの防塵と7レベルの防水を意味しており、スマホに詳しい方ならご存知かもしれませんが、これはiPhone 7と同じ防水・防塵性能です。
雨や汗に耐えうる生活防水で、水まわりでも気にせずに使えます。ただし、石鹸水やお湯には弱いため、Mi Band 2を着けたままお風呂に入るのは避けたほうが良さそうです。
筆者は入浴の度に取り外していますが、更に防水性能を高めた次期モデルに期待したいところです。
電池持ちはなかなか良い
ウェアラブルデバイスなら気になるバッテリーですが、Mi Band 2は機能が限られている分、電池持ちはなかなか良いです。1日あたり5%ほどを消費するようで、2週間程度なら充電せずに使えそうだなと感じています。
しかし、スマホ側のバッテリー消費は若干速い気がしますね。BluetoothやGPSを常時オンにした状態なので、当然といえば当然ですが。
画面の自動点灯機能が少し残念
Mi Fitの設定を眺めていたところ、腕を振った時にMi Band 2の画面を自動で点灯させる機能を見つけまして、早速有効にしてみました。
確かに便利ですが、これは少し残念だなと思いました。iPhoneみたく持ち上げた時に画面がパっと点くイメージを持っていたのですが、実際はやや遅れて表示されます。腕を持ち上げ→画面を見て→1秒ほど待って→点く…と言った感じです。もう少し素早く点灯するよう、ぜひとも改善して欲しい点です。
お値段は約3000円!GearBestで販売中
最後にMi Band 2の価格と購入方法について。海外のデジタルガジェットを幅広く取り扱うGearBest(ギアベスト)にて、3月25日現在は21.89ドル = 2,500円で販売されています。高い完成度の割にリーズナブルな価格で買えますので、気になる方はぜひチェックしてみて下さい。
配送方法は、安くてそこそこ速い「Priority Line」がおすすめです。この場合、配送料として807円が加算されるので、合わせると3,000円ちょっとですね。
一応、Unregistered Air Mail=送料無料も選べますが、到着までに一ヶ月ほど掛かることがあるのでおすすめできません。

Xiaomi Mi Band 2