ThinkPad X1 CarbonのSSDをWD Blue 1TBへ換装したので、手順を解説

  • 2018-06-11
  • 2018-07-12

先日購入し、ざっとレビューしたLenovoのThinkPad X1 Carbon 2018モデル。これから使い込むにあたって、標準装備の128GB SSDでは物足りない!という訳で、先を見据えて余裕のある1TB SSDへ換装しました。

プラスドライバー1つあれば僅か数分で入れ替えられるので、分解と換装そのものはめちゃくちゃ楽ちんでした。ただ、OSのインストールUSBを作る段階で少し手こずってしまったので、その過程を記録しておきます。

ユーザーの手によってSSD換装を行っても、Lenovo側の保証は受けられますが、あくまでも非公式の方法となります。万が一機器が故障しても、当ブログでは一切責任を負いかねますので、100%自己責任のもと実施してください。

オンラインストアでもカスタムできるがお奨めしない

Lenovoの直販サイトでは、128GB~1TBから希望の容量を選んで注文できます。予めカスタムして注文すれば、換装やシステム入れ替え等の手間を省けるので、それも一つの手ではありますね。

しかし、純正SSDはいかんせん容量あたりの単価が割高。128GB→256GBならまだしも、1TBへアップグレードすると11万円も上乗せされ、さすがに散財と言わざるを得ません。

今回注文したのは、Westan Digital(WD)製「WD Blue SSD」の1TBモデルで、アマゾンにて31,289円で購入。

WD SSD 内蔵SSD M.2 2280 1TB WD Blue WDS100T1B0B

さらなる転送速度を求めて、PCIeタイプの「WD Black NVMe SSD」や「Samsung 970 EVO SSD」を選んだとしても、5万円あればお釣りがくるので、純正カスタムの半額以下に抑えられる計算になりますね。

ThinkPadのSSDは最小容量128GBを選び、SSDは自己換装。コストパフォーマンス的に考えれば、これがベストです。

PCIe SSDではなく、あえてSATA SSDを選んだ理由とは

ThinkPad X1 Carbonへ装着できるのは、M.2端子のType2280(22 x 80mm)タイプのSSDのみ。M.2 SSDと一言にいっても、「PCIe接続」と「SATA接続」に分けられ、用途と予算に応じてどちらかを選ぶことになります。

まず前者の「PCIe」ですが、こちらはSATAタイプに比べ転送速度が圧倒的に速く、PCIe Gen3x4接続のものならシーケンシャル読み込みで3,000MB/s、書き込みで2,000MB/sは堅いでしょう。その反面、SATAタイプよりも発熱と消費電力が増しているのが難点です。

後者の「SATA」は、転送速度はシーケンシャル読み書き共に500MB/s程度が限界で、PCIeに比べるとかなり控えめな印象を受けますが、発熱と消費電力も抑えられていて、容量あたりの単価がPCIeよりも安いのは嬉しいポイント。

要するに、速度を追求するならPCIe、省電力性と低発熱を重視するならSATAという選び方になります。

筆者が行う作業といえば、せいぜいPhotoshopでの写真編集やブラウザーベースの作業(記事執筆や情報集めなど)くらいなので、SATAの速度で十分事足ります。それよりも、大量の写真を保管するためのストレージを欲したため、単価の安いSATAを選ぶに至りました。

まずはWindows 10のインストールUSBを作ろう

8GB以上のUSBを予め用意すべし

新たなSSDへWindows 10をインストールする際、8GB以上のUSBメモリが必要になります。2.0でも3.0でもどちらでも構いませんが、3.0のほうが速くインストールされる…はず。

Transcend USBメモリ 8GB USB 3.1 & USB 3.0 TS8GJF790K

「メディア作成ツール」でインストールUSBを作る

マイクロソフトから、Windows 10のインストールメディアを作るための「メディア作成ツール」という便利なツールが配布されているので、まずはそれをダウンロードします。配布ページへアクセスし、「ツールを今すぐダウンロード」をクリック。

 

起動すると、ライセンス条項が現れるので、「同意する」をクリック。

「実行する操作を選んでください」のステップでは、2つめの「別のPCのインストールメディアを作成する」を選択し、「次へ」をクリック。

「言語、アーキテクチャ、エディションの選択」は、そのままでもOKですが、例えば日本語版を英語版へ切り替えたい場合は「言語」を適切なものにセットします。

「使用するメディアを選んでください」のステップでは、「USBフラッシュドライブ」を選択。

パソコンに接続されている外部ストレージがリストアップされます。念の為エクスプローラー等でインストールUSBのドライブレター(今回はF:)を確認し、適切なものを選びます。

「次へ」をクリックすると、Windows 10のダウンロードおよびUSBへの書き込みが行われ、無事に終わると「USBフラッシュドライブの準備ができました」との表示が。「完了」をクリックして、メディア作成ツールを終了させます。

エラーコード「0x80004005 – 0xA001A」が出た!ファイアウォールに引っかかったもよう

実はインストールUSB作成の段階で少し手こずりました。USBへの書き込みが50%に達したタイミングで、「このツールの実行中に問題が発生しました」というメッセージと「0x80004005 – 0xA001A」というエラーコードが現れ、USBをdiskpartでフォーマットして再度トライするも解決せず。

同様の現象を調べたところ、普段使いのArch Linux様の記事「メディア作成ツールでエラー(0x80004005 – 0xA001A)が出て、USBインストーラーが作成できない時の対処法」がヒットしまして、対処法その2として紹介されていた「ファイヤーウォールとアンチウィルスソフトの無効化」を試したところ、無事インストールUSBを作成できました。誠に勝手ではありますが、記事の一部を引用致します。

「エラーコード: 0x80004005 – 0xA001A」に対する、もう一つの対処法はファイヤーウォールとアンチウィルスソフトの無効化。この方法でインストーラーの作成に成功している人も多いので、diskpartによるUSBメモリのフォーマットでうまく行かない場合は、対処法 その2の方法をトライしてみてほしい。

Windows 10にはデフォルトのファイヤーウォールとアンチウィルス機能(Windows Defender)が付いている。まず、このWindows Defenderのファイヤーウォールとアンチウィルス機能を無効にしてみる。

メディア作成ツールでエラー(0x80004005 – 0xA001A)が出て、USBインストーラーが作成できない時の対処法 | 普段使いのArch Linux

SSD換装は至って簡単

今回の肝となるSSD換装の手順を紹介します。

トルクス(星型)ではなく、一般的なプラスドライバー1本あればOK。裏蓋を固定している5本のネジを取り外し、液晶面を繋ぎ合わせているヒンジ付近の隙間に指を入れ、カバーを取り外します。

ThinkPad X1 Carbon 2018のSSDを換装する / 裏蓋ネジを外す

こちらが筐体内部↓

ThinkPad X1 Carbon 2018のSSDを換装する / 筐体内部の様子

本体中心部分にあるM.2 SSDは、1本のネジで固定されているので、それを取り外します。

ThinkPad X1 Carbon 2018のSSDを換装する / 純正SSDを外す

こちらが標準搭載の128GB SSD↓ Samsung製のPM871bが搭載されていました。

ThinkPad X1 Carbon 2018のSSDを換装する / 純正SSD

そしてこちらが新たに導入するWDのBlue SSD 1TB↓

ThinkPad X1 Carbon 2018のSSDを換装する / 新たに導入するWD Blue SSD

ラベルが貼られた面が見えるようにM.2スロットへ装着して、ネジ止めします。

ThinkPad X1 Carbon 2018のSSDを換装する / 新SSDをネジ固定

最後に、裏面カバーを5つのネジで留めます。

ThinkPad X1 Carbon 2018のSSDを換装する / 裏蓋ネジを取り付ける

OS再インストールの手順とライセンス認証について

空のSSDを取り付けたので、このままでは使い物になりません。

ここで登場するのが、先程作成したインストールUSB。これをThinkPadのUSBポートへ挿し込み、電源投入するとその中のインストーラーが自動的に読み込まれ、Windows 10のインストールが始まります。

ThinkPad X1 Carbon 2018のSSD換装 / Windows 10の再インストール

「インストールの種類を選んでください」の工程では、「カスタム」を選びます。

ThinkPad X1 Carbon 2018のSSD換装 / Windows 10の再インストール

931.5GBと認識されています↓

ThinkPad X1 Carbon 2018のSSD換装 / Windows 10の再インストール

バージョン1607以降のWindows 10は、Microsoftアカウントとハードウェア情報を紐付けるかたちでライセンスが管理されているため、ネットワーク接続状態でクリーンインストールの場合はライセンスキーが自動的に引き継がれます。

万が一プロダクトキーの入力を求められた場合、「プロダクトキーがありません」を選びましょう。

インストール後確かめてみましたが、このとおり↓正常に認証されていました。

必要に応じて各ドライバーのインストール

各ドライバーは、Lenovoのサポートページよりダウンロードできます。直近3世代分のリンクを貼っておきますね↓

今回はひとまず、「Lenovo 省電力ドライバー」と「Synaptics Metallica MIS 指紋認証ドライバー」、それからWWANの「Fibocom L850-GL ドライバー」を導入しました。一通り動作確認してみましたが、一切トラブル無く、元通り快適に動いてくれています。

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  • サイ より:

    ThinkPad x1 carbonの2017を使っているのですが、同じ手順でできますか?

    • pasoju より:

      2017年モデル(5th Gen.)と2018年モデル(6th Gen.)は内部構造が殆ど変わらず、SSDスロットの形状や規格も全く同じです。M.2 Type2280のSSDを用意のうえ、当記事の手順で進めていただければ、問題なく換装できるはずですよ。

  • ヤマ より:

    当該機器 X1(2018)のSSD換装を公開していただきありがとうございます。
    このサイトを参考にしながら換装しておりまして、大変助かりました。
    Let’snoteやVAIOは裏面あけると保証外になってしまうので、今回はThinkpadにした次第です。
    取り急ぎ、お礼まで。