6GB RAM搭載なのに2万円の破格スマホ「Vernee Mars Pro」販売開始
- 2017-06-26
- 2017-10-25
今の中華スマホ界は戦国時代ということで、数え切れないほどのメーカーやデバイスが乱立していますが、個人的に注目しているメーカーの一つとして「Vernee」(バーニー)があります。
このメーカーは、高級志向でも激安志向でも無く、コストパフォーマンスとバランスの良さを徹底追求している傾向があります。価格帯は1万円台〜高くても3万円ほどでありながら、国内で販売中のSIMフリースマホなら4〜5万円しても違和感ないようなスペックを盛り込み、本当に利益出てるの?と疑いたくなるようなハイコスパっぷりです。
そんなVerneeから先日、新たなスマホ「Mars Pro」が発表されまして、これまたコスパモンスターとも言うべき仕上がりとなっています。
何が凄いって、価格は2万円なのに実行用メモリを6GBも備えている点。躊躇なく変態的なスペックで売り込むスタイル、嫌いでは無いですよ。
Vernee Mars Pro
目次
価格は2万円!GearBestでプリセールイベント実施中
Vernee Mars Proの概要をご紹介する前に、まず販売状況について記しておきます。コストパフォーマンスを売りにした当機種、やはりそのお値段が最大の注目ポイントだと思うので。
現在は、通販サイトGearBest.comにてプリセールイベントを実施中で、今日から来月7月3日までは179.99ドル = 20,281円で販売され、4日以降は通常価格の199.99ドル = 約2.2万円となります。
また、毎日先着80台限定のクーポンコードも配布されており、注文時「MARSPRO」を入力・適用することで最安の174.99ドル = 19,717まで値引きされます。今日含め、240台分のクーポンが確保されているという計算ですね。
- Vernee Mars Proプリセールページ:The 2017 Top Android 4G Smartphone Vernee Mars Pro First Publish From $174.99 - GearBest.com
良い意味で価格に見合わないスペック
何度もお伝えしている通り、Vernee Mars Proはお値段2万円の格安なスマートフォン。しかしスペックはとても2万円とは思えないほど充実しており、おそらく国内で売られているどの機種でもMars Proのハイコスパっぷりには敵わないでしょう。
スペック表
主なスペックは下の表の通り。
OS | Android 7.0 |
---|---|
プロセッサー | MediaTek Helio P25 |
ストレージ | 64GB |
メモリ | 6GB |
ディスプレイ | 5.5インチ 1,920 x 1,080ピクセル フルHD |
内側カメラ | 500万画素 |
外側カメラ | 1,300万画素 |
バッテリー容量 | 3,500mAh |
拡張 | USB Type-C、3.5mmオーディオジャック |
SDカード | Micro SD 最大256GB対応 |
センサー | GPS、環境光、コンパス、重力、ジャイロ、ホール、近接、指紋 |
SIMカード | Micro SIM + Nano SIM デュアルSIM構成 |
幅 x 厚さ x 高さ | 151 x 7.6 x 74mm |
本体重量 | 161g |
カラー | ブラック、グレイ |
実行用メモリはなんと6GB
Mars Proの最大の特徴は、6GBもの大容量の実行用メモリを内蔵している点。
本機種の他にもXiaomiのMi Note 2やMi MIX、OnePlus 3T/5など、6GBメモリを積むスマホは多く存在しますが、どれもハイエンドに位置するモデルでお値段もそれなり。それをたったの2万円で実現してしまうとは…恐るべきコスパです。
ただし、後述するSoC(プロセッサ)はそれほど高性能ではないため、ここまでの大容量メモリはオーバースペックにも思えてしまいます。使い心地にどう影響するかは、実機を手にしてみないと何ともいえない部分ですね。
SoCはHelio P25を採用。性能はスナドラ652と同じくらい
実際の動作速度に影響しやすいのは、メモリよりかはSoC。Mars ProにはMediaTekというメーカーの「Helio P25」が採用されており、2.6GHzコアと1.6GHzコアそれぞれ4基ずつから成る、オクタコア(8コア)プロセッサが内蔵されています。
Antutuベンチマークのスコアは8万点前後、これはZenFone 3 UltraやPhab 2 Proに載っているQualcomm Snapdragon 652と同じくらいなので、2万円のスマホとしては十分すぎる性能ですね。
バッテリーは3,500mAhで、9V/2Aの急速充電にも対応
バッテリーは3,500mAhを内蔵し、付属の充電器を使えば9V/2Aの急速充電に対応するとのこと。
実は以前、当ブログではVernee Apolloの実機レビューをしています。その時、弱点の一つとして電池持ちの悪さを挙げましたが、Mars Proでも同様の懸念はあります。少しでも改善されていれば良いのですが…。
デザインは優秀。引き締まった左右ベゼルもナイス
Verneeスマホ全般に言えることですが、格安機種と思えないほどデザインは良いです。過去投稿したVernee Apolloのレビュー記事でも筐体の完成度について記しているので、その一部を引用しますね。
「格安な中華スマホ」と聞いて、玩具っぽい安っぽいイメージを思い浮かべる方も多いかと思いますが、最近の機種は侮れませんよ。
お世辞無しで高級スマホに見劣りしない質感・デザインだと感じました。もし「これ6万円のスマホだよ」と言われても納得してしまいそうなくらい、クオリティは高いです。
今回のMars Pro、上下のアンテナバンドは結構目立っていますが、全体的な作りはとてもシンプルで洗練されています。
背面はマッドな質感のメタリック仕上げ、本体を周回するエッジは光沢感のあるダイヤモンドカットなど、無難で見慣れたデザインではあるものの、纏まりの良い筐体だと思います。
右側面には、物理ボタンに加えて指紋認証センサーが設けられています。
ディスプレイは5.5インチと大きめですが、左右のベゼルが引き締まっているので、同画面サイズのiPhone 7 Plusよりも数mmほど横幅が狭まっています。
対応周波数帯は最小限で、国内向きではない
対応周波数帯はかなり少なく、ここらへんは価格相応。
- GSM:850/900/1,800MHz
- WCDMA:B1/B8
- LTE:B1/3/7/20
一応、国内でも使えないことは無いと思いますが、通信に関しては全く期待しないほうが良いです。せいぜいWi-Fi運用止まりでしょうか。
いずれにせよ、中華スマホを輸入するとなれば技適の問題が付きまとうので、購入される場合は自己責任でお願いしますね。

Vernee Mars Pro
メモリ6ギガは目を見張るものがありますが、やはりCPUが非力であるためオーバースペックでしょうね。むしろ逆にした方が良かったのでしょうがそれは出来ないのでしょうね。
CPUよりメモリが安く手に入る為、数字で客を釣ろうとした商品なのかもしれませんね。
コメントありがとうございます。
仰る通り、メモリに関しては言葉通りの「オーバースペック」で、活かせるとは思えません。
まあ、価格が価格ですから、ネタ機止まりでしょうね。