
13000mAh超弩級バッテリー+無線充電対応「Ulefone Power 5」が凄い
- 2018-05-15
- 2018-05-15
リリースからしばらく日が経ってしまいましたが、中国Ulefoneの最新ハイスタミナスマホ「Ulefone Power 5」がなかなか面白い機種なので、主なスペックや特徴などまとめてみました。以前レビューしたPower 3も抜群の電池持ちを発揮しましたが、今作Power 5はバッテリー容量が倍増され、ますます電池持ちが伸びています。
この手のジャンル、かなりニッチではありますが、モデルチェンジを重ねるごと徐々に死角が無くなってきました。
Ulefone Power 3 6GB RAM + 64GB ROM
目次
Ulefone Power 5の主なスペック
まずはUlefone Power 5の主なスペックをチェック↓
OS | Android 8.1 Oreo |
---|---|
プロセッサー | MediaTek Helio P23 (MT6763V) CPU:Cortex-A53 2.0GHz x8 オクタコア GPU:Mali-G71 MP2 |
ストレージ | 64GB |
メモリ | 6GB |
ディスプレイ | 6インチ 縦2,160 x 横1,080ピクセル 18:9ワイドディスプレイ 404ppi |
内側カメラ | 1,300万画素・F/2.2メインカメラ + 500万画素サブカメラ |
外側カメラ | 2,100万画素・F/1.8メインカメラ(IMX230) + 500万画素サブカメラ |
バッテリー容量 | 13,000 mAh 5V/5Aでの急速充電に対応、Qiでのワイヤレス充電(最大10W)に対応 |
拡張 | USB 2.0 Type-C x1 |
SDカード | 最大256GBのMicro SDXCカードに対応 |
センサー | GPS、GLONASS、重力、近接、環境光、ジャイロ、電子コンパス、指紋 |
SIMカード | Nano-SIM x2 (2G + 4Gの同時待ち受けに対応) |
幅 x 厚さ x 高さ | 80.2 x 15.8 x 169.4mm |
本体重量 | 330g |
カラー | ブラック |
対応周波数帯は以下のとおり↓
- GSM:850/900/1,900/1,800MHz
- WCDMA:B1/8
- FDD-LTE:B1/3/7/8/20
13,000mAhの超弩級バッテリーを内蔵し、急速充電とワイヤレス充電にも対応
これまでにも幾度となく巨大バッテリー搭載のハイスタミナスマホはリリースされてきましたが、このUlefone Power 5はなんと13,000mAhもの超弩級バッテリーを内蔵しており、現在あるスマホとしてはおそらく最も大容量と思われます。ちなみに前作のPower 3は6,080 mAh。
同じく中華メーカーのDOOGEEが年始にリリースした「BL12000」と「BL12000 Pro」は、その型番のとおり12,000mAhのバッテリーを積んでいて、あれでも相当な衝撃を受けましたが、しれっとそれを上回ってしまいました。
駆動時間も凄まじく、Ulefoneが公表しているデータによると50時間以上の通話、20時間以上の動画再生や動画撮影、15時間以上のWebブラウジングが可能とのこと。少なく見積もっても3日間、用途を限定して頑張れば一週間近くは動いてくれそうです。(Power 3の使用感から概算)
しかし、これほどまでにバッテリーが大きいと、並の充電器では出力が足りずラチがあきません。凄い電池には凄い充電器を!ということで、Power 5には最大5V 5A = 25Wの高出力USB充電器が同梱され、これを用いることで2.5時間で充電できるとのこと。
さらには、Qi規格のワイヤレス充電にも対応!最大出力10Wのため、フル充電するには相当な時間を要しますが、忙しい時でなければ便利な機能です。
一般的なスマホ2台分の厚み・重量
プロセッサやストレージはどんどん小型化が進んでいる中、残念ながらバッテリーだけは置いてきぼりを食らっているのが現状で、大容量を果たすためにはバッテリーそのものを大きくせねばなりません。
半ばやけっぱちになってバッテリーを詰め込んだようなPower 5は、本体厚15.8mm、重量330gで、一般的なスマホ2台分に相当します。対角6インチの大きなディスプレイを備えるうえ、筐体はかなりごついので、ジーパンのポケットへ収めるのは難しいでしょう。お世辞にも機動性に優れているとは言い難いですね。
ただし、こいつはあくまでも「ハイスタミナスマホ」であり、「タフネススマホ」の部類には属しません。防水や防塵性を示すIP等級や耐衝撃性を示す規格は一切ありません。
前面も背面もデュアルカメラ
中華スマホではすっかりトレンドと化したデュアルレンズカメラですが、このPower 5にももれなく搭載されています。背面だけでなく前面もデュアルカメラで、背面は2,100万画素 + 500万画素、前面(自撮りカメラ)は1,300万画素 + 500万画素で、計4つのカメラを装備。
背面にあるメインカメラは、ソニーのIMX230センサーを内蔵。3年前のもので時代遅れ感も否めないものの、Xperia Z5に搭載されたセンサーなので、画質はそれなりに期待できそうです。
本体側面タイプの指紋認証センサー + 顔認証対応
指紋認証センサーは、本体前面でも背面でもなく右側面に取り付けられています。右手で持ったときには親指が、左手で持ったときには中指や小指が自然と届く位置にあり、そこへ指をあてるだけでパスコード要らずでロック解除できます。
前面カメラを用いた簡易的な顔認証にも対応しており、とりあえずトレンド要素は押さえている印象です。
SoCはMT6763(Helio P23)だが、低クロック版MT6763V
処理性能を左右するSoC(システムオンチップ)は、MediaTek製の「MT6763」を採用。
別名「Helio P23」とも呼ばれているチップですが、ここで一つ注意したいのが、通常版「MT6763T」と低クロック版「MT6763V」が存在している点。MT6763Tは2.3GHz + 1.65GHzに対し、MT6763Vは2.0GHz + 1.5GHzで、Tに比べVの性能が低いことは言うまでもありません。
Ulefoneの公式サイトや各通販サイトを確認したところ、動作クロックは2.0GHzと明記されているため、低クロック版のMT6763Vで間違いないでしょう。以前レビューした旧型「Power 3」にも全く同じものが搭載されており、Antutu Benchmark v6ではちょうど6万点をマークしたので、Snapdragon 625(ZenFone 3やXiaomi MiA1等)と同等性能とみられます。
現在はGeekbuyingとBanggoodで販売中。価格は269.99ドル
今回ご紹介した「Ulefone Power 5」は、Geekbuying,comとBanggood.comにて販売中で、両社とも価格は269.99ドル。日本円にすると3万円弱。最新の販売状況は各販売ページをご確認頂きたいわけですが、Banggoodはまだ前売り(Preorder)の段階で、出荷開始は5月21日以降になるとのこと。

Ulefone Power 3 6GB RAM + 64GB ROM