レビュー

Teclast M89 レビュー:閲覧・読書用タブレットとしては普通に良い

  • 2018-07-29
  • 2018-08-01
8/10
  • 安さを感じさせない良質なアルミボディ
  • iPad miniと比べても見劣りしないIPSディスプレイ
  • Fire HD 10よりもパワフルな「MT8176」チップ搭載
  • 癖のないAndroid OSで、Googleサービスや日本語ロケールがプリインされている
  • USB-CにMicro SDスロット、さらにはMicro HDMIも装備
  • 電池の持ちが悪い
  • 充電に時間がかかる(フル充電は3.5~4時間ほど)

今月初めに当ブログでもちらっとご紹介した、格安iPad miniクローンこと「Teclasr M89」。

実はあの後、通販サイトGearBest.comのスタッフさんより「実機レビューしてみませんか?」とお誘いを頂きまして、その現物が遂に届きましたので、本体のつくりや使用感等々チェックしてみました。

前置きが長くなる前に、早速レビューへGO!

今回レビュー用として「Teclast M89」の実機をGearBest様より提供頂いたため、タイアップ記事となっています。決してステルスマーケティングではありませんし、中立なレビューをお約束致します。

パッケージと付属品

シンプルな白い化粧箱が強力なプチプチに包まれた状態で届きました。

Teclast M89 パッケージ

開封直後の様子↓ 本体周囲はフェルト素材で保護されていて、梱包状態はかなりしっかりしています。

Teclast M89 開封した様子

がしかしアクシデント発生!USB充電器入っているはずの箱、やけに軽いなぁ…なんて思ったらまさかの空箱でした。

スマホに買うと付いてくるような汎用の充電器もしくはパソコンのUSBポートがあれば充電可能で、実用上は何ら困らないわけですが、メーカーの管理体制が疑われることは確かです。他のガジェットブログ拝見した限り同様の報告は無く、たまたま運悪くハズレを引いてしまったものと思われますが、念のためGearBestさんへ一報入れておきます。

Teclast M89 充電器入っているはずがまさかの空箱

【2018年8月1日追記】GearBestのスタッフさんより、充電器入っていなかった件についてご回答頂きました。曰く、レビューワーへ送るサンプルは出荷前に軽い動作チェックをしているそうで、その過程で同封し忘れてしまった可能性が高いとのこと。完全未開封の販売品では同じような事態は考えにくいとのことでしたので、ほっと一安心です。

同梱物を並べてみました↓ タブレット本体、USB-A to USB-Cケーブル、Micro SDカードスロットの排出ピン、説明書や製品保証に関する書類など。本来であれば、EUプラグの充電器が同梱されます。

Teclast M89 同梱物を並べた様子

格安機らしからぬ良質ボディ

では肝心の本体を見ていきましょう。

前面については何も特筆すべき点はなく、左右のベゼルが少々太いこととホームボタンが無い点を除けばiPad miniそっくり。下の画像では伝わりませんが、ディスプレイ表面には予め保護フィルムが貼られていました。

Teclast M89 本体前面

背面は一面アルミシェルで覆われており、この光沢具合といいサラサラした質感といいiPad miniそっくり。長時間持っていても指紋が目立ちにくいのは大変嬉しいポイントです。

100ドル半ばなら最悪“アルミ風プラスチック”でも文句は言えないか…なんて高を括っていた筆者ですが、いざ届いた現物は到底その価格とは思えないクオリティで、エントリーモデルに有りがちな安っぽさが無いんですよこれが。

コスト削減のためか、カラバリはゴールド一色のみ。

Teclast M89 本体背面

タブレットもスマホも、端子やスピーカーは本体底面に備えられがちですが、このTeclast M89は天面に全て集約されている変わったつくり。

Teclast M89 本体天面の端子類

充電端子は低価格機にありがちなMicro USB(表裏の区別あり)ではなく、リバーシブルタイプのUSB Type-C端子を採用しているので、わざわざ表裏確かめずとも挿し込めます。

また、カメラ付近にあるMicro HDMI端子は外部ディスプレイへの映像出力が可能で、タブレット内に入ってる動画をテレビやプロジェクターへ映し出すなんて使い方もOK。その場合は、Micro HDMI to HDMI等のケーブルを別途用意しましょう。

前面から見て右側面には、音量調節ボタンと電源ボタンが備えられています。

Teclast M89 音量調節ボタンと電源ボタン

その反対左側面には、TFカードすなわちMicro SDカードスロットが設けられており、同梱されているピンを排出穴へ押し込むことでスロットを引き出せるようになっています。スマホのSIMトレイと同じ仕組みですね。

iPad miniやMi Pad 3は容量の拡張ができないため、これも大変有り難いポイント。

Teclast M89 Micro SDカードスロット

気になる本体重量について。2週間ほど前に投稿したニュース記事では、販売ページに記載されていた「400g」という数値をそのままお伝えしていましたが、実測値はそれよりも50g以上軽い343gで、これは嬉しい誤算でした。298.8gのiPad mini 4や328gのXiaomi Mi Pad 3よりも若干重たいものの、持ち運びには支障ありません。

Teclast M89 本体重量

iPad mini 4と同じ比率・解像度の4:3ディスプレイ

Teclast M89の特徴といえばやはりディスプレイです。多くの中華タブレットが16:9または16:10というアスペクト比を採用するなか、本機はiPad mini Retinaと同じ対角7.9インチの4:3ディスプレイを搭載していて、2,048 x 1,536ピクセルという解像度も全く一緒。

電子書籍の総本山Kindleが4:3なのですから、書籍・漫画と4:3ディスプレイの親和性に関しては説明するまでもありません。このとおり↓コミック見開きがぴったり収まる比率で、スマホで読むよりも圧倒的に捗ります。

Teclast M89、Fire HD 8、OnePlus 6 漫画を表示した様子

防指紋コーティングや反射防止コーティングといった細かな部分は本家に及ばぬものの、発色良好かつ視野角の広いIPS液晶パネルを取り入れているほか、10点マルチタッチ操作にも対応しているので、映像美や操作性に関しては遜色ないと感じました。(あくまでも筆者の個人的な所感です)

斜め横から覗いた様子で比較してみると、Fire HD 8は白く薄れてしまっている一方でM89は原色を保っており、有機ELのOnePlus 6と比べてもさほど見劣りしません。

Teclast M89、Fire HD 8、OnePlus 6 視野角を比較

動画視聴にも最適。スマホ2台分に相当する大画面のおかげで、映像とコメント欄を同時表示させても広々してます。

Teclast M89でAbemaTVを閲覧する様子

パフォーマンス・ベンチマーク

Mi Pad 3と同じチップ「MT8176」を搭載

SoC(システム・オン・チップ)は人間でいえば頭脳にあたる部分で、まさにコイツが端末の処理性能を握ります。Teclast M89に搭載されているMediaTek製の「MT8176」は、特別ハイスペックではないものの、Mi Pad 3のような200ドル超えのタブレットに採用例が多いミドルレンジクラスのチップです。

CPUはヘキサコア(6コア)構成で、内訳はARM Cortex-A72@2.1GHzが2基 + Cortex-A53@1.7GHzが4基。GPUはPowerVRのGX6250で、2コア・600MHz。

Antutu Benchmark v7のスコア

最もポピュラーなベンチマーク「Antutu Benchmark v7」の計測結果はこのとおり↓ 総合スコアは9.6万点で、CPUスコアは5万点弱、GPUスコアは1.5万点をマークしました。

同価格帯のFire HD 10 2017年モデル(MT8173)よりも2万点ハイスコア。

  • CPUスコア
  • GPUスコア
  • UXスコア
  • MEMスコア
  • OnePlus 6 (8GB RAM)Snapdragon 845
    289018
  • OnePlus 5 (6GB RAM)Snapdragon 835
    213448
  • Huawei P20 ProHiSilicon Kirin 970
    206033
  • Elephone U ProSnapdragon 660
    141339
  • Teclast M89MediaTek MT8176
    96552
  • Huawei nova lite 2HiSilicon Kirin 659
    88782
  • Amazon Fire HD 10 (2017)MediaTek MT8173
    76816
  • Lenovo P8 (Tab3 8 Plus)Snapdragon 625
    66946

Geekbench 4のスコア

CPUの処理能力を調べる「Geekbench 4」のスコアは、シングルコアスコアが1,510点、マルチコアスコアが3624点という結果に。

  • マルチコアスコア
  • シングルコアスコア
  • OnePlus 6 (8GB RAM)Snapdragon 845
    9090 2476
  • Elephone U ProSnapdragon 660
    5831 1630
  • Xiaomi Redmi 5 PlusSnapdragon 625
    4282 867
  • Teclast M89MediaTek MT8176
    3624 1510
  • Amazon Fire HD 10 (2017)MediaTek MT8173
    2237 1233
  • Teclast P10 (2GB RAM)Rockchip RK3368
    1694 515
  • Amazon Fire HD 8 (2016)MediaTek MT8163V/B
    1583 601
  • Amazon Fire 7MediaTek MT8127B
    1199 445

GPUが貧弱なのでグラフィック系ゲームには不向き

Snapdragon 600番台やApple Aチップに比べると、MT8176はGPUが弱いためグラフィックの処理能力が低く、デレステやPUBG Mobileなど3D描写を多用するようなゲームには向きません。描写設定を落としに落とさねばならず、それでもなお処理落ちやフレーム落ちが頻発してしまいます。

デレステの初期設定は「3D軽量」でした。確かにこれならモーションは安定するものの、ノーツが多くなると途端にタップが抜けやすくなり、フルコン狙うのは厳しいでしょう。2Dでも連続フリック等が抜けがち。

PUBG Mobileは、クオリティ:スムーズ + フレーム設定:中の組み合わせで“なんとか動く”レベルに達しますが、快適とは程遠い印象。

パズドラやモンストみたいな2D系であれば何ら問題なく遊べます。

Web閲覧や動画視聴などライトユースであれば超快適

画面の転移やコンテンツの読み込みは非常にキビキビしているので、Webページの閲覧やYouTubeの動画視聴、SNS、読書といった処理性能を求められないライトユースには最適です。記事のタイトルにもあるとおり、閲覧・読書用タブレットとしては大いにありですよ。

電池持ちと充電時間はダメ

PCMarkというベンチマークアプリのバッテリーテスト「Work 2.0 battery life」は、Web閲覧や写真編集といった日常的な作業を自動で繰り返し、残量100%から20%に至るまでの時間を測るというもの。スペックシート見ただけでは分からないリアルな駆動時間を把握できるというわけです。

結果は4時間51分でした。

Teclast M89 PCMark Work 2.0 batteryl ife

他のAndroidデバイスと比べてみるとこのとおり↓

  • Amazon Fire HD 8 (2016)MediaTek MT8163V/B
    10:06
  • Amazon Fire HD 10 (2017)MediaTek MT8173
    8:55
  • OnePlus 6Snapdragon 845
    8:45
  • Elephone U ProSnapdragon 660
    8:28
  • Huawei nova lite 2HiSilicon Kirin 659
    6:50
  • Amazon Fire 7MediaTek MT8127B
    6:12
  • MAZE AlphaMediaTek Helio P25
    6:09
  • Elephone S8MediaTek Helio X25
    5:25
  • Teclast M89MediaTek MT8176
    4:51
  • Vernee ApolloMediaTek Helio X25
    4:21

最も駆動時間が短いFireタブレット「Fire 7」よりもさらに短く、Fire HD 8 2016年モデルの半分にも及ばないという何とも残念な結果に。バッテリー容量うんぬんよりも、28nmプロセスのMT8176チップが無駄に電力食っている印象を受けます。

読書や動画閲覧に特化すればそこまで酷くありませんが、ことゲームとなると見る見るうちに消耗していくので、やはりライトユースに限るのが望ましいでしょう。メーカー側もそれを見越していたのか、幸いなことに「Ultra battery saver」なる省電力モードが用意されており、これをオンにすれば幾分か改善はされます。

充電時間もイマイチ。5V/2AのUSB充電器用いて検証してみたところ、残量20%切った状態から100%へ達するまでの所要時間は約3時間半。急速充電サポートする最近のスマホであれば、1時間半もあればフルチャージできるので、実にその倍以上かかる計算です。

Teclast M89 充電時間

日本語ロケールやGoogleサービスは予め入っている

中華スマホ・タブレット買うなら欠かさずチェックしておきたいポイント、それは日本語対応の有無ですよね。大半の機種は日本語対応していますが、中国国内のみの販売を想定して作られたものには入っていない事もしばしばなので、油断はできません。

Teclastが手がけるタブレット・PCのほぼ全てはグローバル向けの製品で、特別な手順を踏まずとも日本語化が可能です。Androidデバイスの場合、世界各国のロケールファイルが予め入っているため、設定アプリの言語設定にて「日本語」を追加するだけで即座に反映されます。

これもTeclastのAndroid端末に総じていえることですが、ソフトウェアは限りなく素の状態で、余計なアプリが一切入っていません。ミニマリストも青ざめそうなシンプル極まりないホーム画面…↓

Teclast M89 ホーム画面

国内キャリアにありがちな詰め放題・魔改造っぷりに比べれば何千倍もマシですが、ギャラリーアプリやGoogleマップといった基本アプリすら入っていないので、Androidに慣れ親しんだ方でも若干戸惑うレベル。

Teclast M89の主なスペック

最後に、今回ご紹介してきたTeclast M89のキースペックをまとめておきます↓

OSAndroid 7.0
プロセッサーMediaTek MT8176 2x 2.1GHz + 4x 1.7GHz ヘキサコア
ストレージ32GB eMMC
メモリ3GB DDR3
ディスプレイ7.9インチ 2,048 x 1,536ピクセル 10点マルチタッチ対応 IPS液晶ディスプレイ
グラフィックPowerVR GX6250
内側カメラ500万画素
外側カメラ800万画素
通信Wi-Fi:802.11b/g/n、Bluetooth:v4.0
バッテリー4,840mAh
拡張USB Type-C、3.5mmオーディオジャック、Micro HDMI、Micro SDカードスロット(最大128GB対応)
サイズ長辺199 x 短辺136 x 厚み7.4mm
本体重量公称400g、実測343g
カラーバリエーションゴールド

GearBestにて販売中!お値段なんと1万円半ば

Teclasr M89は深センの通販サイトGearBest.comにて販売中で、記事を書いている2018年7月29日の価格は149.99ドル、日本円にすると約16,600円。コスパ最強と名高い「Fire HD 10」32GBモデルと大差ないお手頃プライスですよ。

電池持ちはHD 10に劣るものの、ディスプレイの精細さや処理性能、持ち運びやすさ、そしてボディの質感はM89へ軍配が上がります。OSは味付けのないピュアなAndroid OSで、Google Playストア通じて好みのアプリを自由自在にインストールできるので、「Fireタブレット買ったけど、“アマゾン縛り”がキツすぎて使いづらい!」とお悩みの方にも薦めたい一台です。

最新の在庫状況や価格は、下のリンクから販売ページをご確認ください↓

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  • やすりん より:

    こんにちは。
    先日m89が届いたばかりなのですが、wifiが切れまくってアプデがうまく行きません。
    wifiドライバーが不具合らしいです。
    teclast otaなるもので、自動にて不具合個所のwifiのファームウエアダウンロードしようとしているようですが、WIFI切れるのでいつも失敗に終わります。
    ノートにファイルだけDLしようと探してもTECLASTのHPからは古いfileしか探せません
    どなたか同じ症状の方で対策できた方はいらっしゃいますか?