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性能そこそこで1万円半ばのiPad miniクローン「Teclast M89」発売

  • 2018-07-09
  • 2018-07-29

中華タブレットでお馴染みのTeclastより新機種「Teclast M89」がリリースされ、通販サイトGearBest.comとBanggood.comとGeekbuying.comにて販売が始まりました。

価格もスペックも見た目もかなり地味な存在ではありますが、一部の人の心には響くアイテムかな?と思ったので、おおまかにご紹介します。150ドル = 約1.6~7万円のエントリーモデルながら、なかなかまとまりの良い一台です。

Teclast M89 MT8176 + 3GB RAM + 32GB eMMC

Teclast M89の主なスペック

OSAndroid 7.0
プロセッサーMediaTek MT8176 2x 2.1GHz + 4x 1.7GHz ヘキサコア
ストレージ32GB eMMC
メモリ3GB DDR3
ディスプレイ7.9インチ 2,048 x 1,536ピクセル 10点マルチタッチ対応 IPS液晶ディスプレイ
グラフィックPowerVR GX6250
内側カメラ500万画素
外側カメラ800万画素
通信Wi-Fi:802.11b/g/n、Bluetooth:v4.0
バッテリー4,840mAh
拡張USB Type-C、3.5mmオーディオジャック、Micro HDMI、Micro SDカードスロット(最大128GB対応)
サイズ長辺199 x 短辺136 x 厚み7.4mm
本体重量400g
カラーバリエーションゴールド

縦横比4:3の7.9型液晶で、iPad mini 4と同じ解像度

タブレットの顔ともいえるディスプレイ。Teclast M89には、縦2,048 x 横1,536ピクセルの対角7.9インチ液晶ディスプレイが搭載されており、iPad mini 4と全く同じ大きさそして解像度になります。(にしても、堂々と「Retina」なんて書いちゃっているあたり…)

中華タブレットといえばアスペクト比16:10・1,920 x 1,200ピクセル(WUXGA)の採用例が多く、先日Xiaomiよりリリースされた「Mi Pad 4」もまさにそれを採用したわけですが、Teclast M89はアスペクト比4:3で、漫画の見開き表示にぴったりな比率。一方で、ゲームや動画視聴となるとワイドなFHD(16:9)またはWUXGA(16:10)のほうが適しているため、用途と好みによって評価は変わってくるでしょう。

また、IPS方式の液晶パネルを採用しているとのことですので、視野角の広さにも期待できそう。

厚み7.4mmのメタルボディ

筐体の面積は長辺199mm x 短辺136mmで、iPad mini 4と殆ど同じ。

残念ながら薄さにおいては敵わぬものの、iPad mini 4が6.1mmなのに対し本機は7.4mmで、参考までにMi Pad 4が7.9mmですから、かなり健闘しているのではないでしょうか。

「全金属机身」(フルメタルボディ)と明記されているとおり、背面は金属カバーで覆われており、指紋が目立ちにくいマットな質感。そして、カラバリは今のところゴールド一色のみです。

拡張端子としてはUSB Type-C、3.5mmオーディオジャックのほか、外部ディスプレイへ映像を出力するMicro HDMIも搭載。スピーカーは一応ステレオを謳っているものの、片方に集約されているため、本体を横向きにすると音量が偏ってしまいそう。

そこそこ性能の良いヘキサコア「MT8176」を搭載

処理性能を握るSoC(システム・オン・チップ)としては、MediaTek製の「MT8176」が搭載されています。

CPUは計6個のコアから成るヘキサコア構成で、内訳は2.1GHzのCortex-A72が2基 + 1.7GHzのCortex-A53が4基。GPUはデュアルコアのPowerVR GX6250。

200ドル前後の「Teclast Master T10」「Xiaomi Mi Pad 3」にも同じチップが載っていることから、それらと同等性能を有しているとみられます。当ブログにて実施したAntutu Benchmark v6のスコアで比べると、こんな感じ↓ 参考までに、Mi Pad 3のスコアをピックアップしてみました。

  • 3Dスコア
  • UXスコア
  • CPUスコア
  • RAMスコア
  • Xiaomi Mi MIX 2SSnapdragon 845
    211063
  • Xiaomi Mi MIX 2 (6GB RAM)Snapdragon 835
    177405
  • Elephone U ProSnapdragon 660
    117533
  • Vernee ApolloMediaTek Helio X25
    92217
  • Xiaomi Mi Pad 3MediaTek MT8176
    81381
  • Amazon Fire HD 10 (2017)MediaTek MT8173
    61639
  • CHUWI Hi10 PlusIntel Atom x5-Z8300
    60036
  • Lenovo P8 (Tab3 8 Plus)Snapdragon 625
    56392
  • Teclast P10 (2GB RAM)Rockchip RK3368
    43411
  • Amazon Fire HD 8 (2016)MediaTek MT8163V/B
    33903
  • Amazon Fire 7MediaTek MT8127B
    25739

Helio X25やSnapdragon 660等には及ばぬものの、Snapdragon 625やIntel Atom x5-Z8300を超えるスコア。1万円半ばでありながらFire HD 10を超える処理性能を有しているで、性能に対するコストパフォーマンスは悪くありません。

ストレージは32GBと少量だが、Micro SDカード対応

ストレージ容量32GB + 実行用メモリ3GBで、今のAndroidタブレットとしては控えめな構成ですが、まあ価格相応といったところでしょうか。

幸いなことに最大128GB対応のMicro SDカードスロットを装備しているため、ストレージに関しては心配要らないでしょう。画像をチェックした限り、スマホのSIMカードトレイみたく排出ピンの差込口が見受けられるので、カードの着脱に一手間要するかもしれません。

お馴染みの海外通販サイト3社にて販売中

今回ご紹介したTeclast M89は、現在GearBest.com、Banggood.com、Geekbuying.comにて取り扱い中で、GearBestとBanggoodでは発売を祝し通常よりも安い149.99ドル = 1.6~7万円で販売されています。

「安価なiPad mini」をそのまま具現化したようなタブレットで、本や漫画読むにはピッタリ。4:3の中華タブレットといえば他にもXiaomi Mi Pad 3やAlfawise Tabなどが挙げられ、容姿もスペックも実に似通っていますが、こちらの方がちょっぴり安価ですので狙い目かと。

Teclast M89 MT8176 + 3GB RAM + 32GB eMMC

後日実機レビューを投稿しました

【2018年7月29日】この記事を書いてから数日後、GearBest.comのスタッフさんより実機レビューのオファーを頂きました!本日、使用感やベンチマーク結果等をまとめたレビュー記事を投稿しましたので、詳しく知りたい方はぜひお読み下さい。

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