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MS初デスクトップSurface Studio登場!タッチ対応28型液晶を搭載

  • 2016-10-27
  • 2017-10-26

Windows版のMacみたいな位置付けで、これまでOSと共に進化を重ねてきたMicrosoft(マイクロソフト)の「Surface」ブランド。今日はSurfaceにとって歴史的な日になるかもしれません。

Microsoftがつい先程開催した自社の発表イベントにて、新しいSurface「Surface Studio」を発表。以前に当ブログで今回のイベント内容予測を発表していましたが、ほぼそれらを実現する発表内容となりました。

今回発表されたSurface Studioは、これまでのSurfaceと違い2in1デバイスでは無く、ブランド初となるディスプレイ一体型のデスクトップパソコン。28インチ(4,500 x 3,000ピクセル)という広大なディスプレイはタッチとペン操作に対応し、最上位モデルではCore i7プロセッサにグラフィックはGTX 980M32GBメモリ2TBハイブリッドHDDなど、AppleのiMacをも超えうるパワフルなマシンに仕上がっています。

Microsoft Surface Studio | Tech specs

Surface studio ロゴ

Surface Studioの主なスペックと価格

スペック表

[desktop_spec os=”Windows 10 Pro” cpu=”Intel第6世代(Skylake) Corei5またはi7″ storage=”1TBまたは2TBのハイブリッドストレージ” ram=”8GB、16GB、32GB DDR4″ gpu=”NVIDIA GeForce GTX 965Mまたは980M” drive=”無し” display=”28インチ 4,500 x 3,000ピクセル タッチ・ペン操作対応 PixelSenseディスプレイ” port=”USB 3.0×4、Mini DisplayPortx1、オーディオ端子x1、有線LANx1、SDXCカードスロットx1″ size=”ディスプレイ部分:637.35 x 438 x 12.5mm、ベース部分:250 x 220 x 32.2 mm” weight=”9.56kg” accessory=”Surface Pen、Surface Keyboard、Surface Mouse”]

販売価格

Surface Studioは性能毎に3モデルラインナップ、それぞれの販売価格は以下のとおりです。日本円換算価格は2016年10月27日現在のドル円レートを適用しています。

エントリーモデル

  • Core i5、8 GB RAM, 1TB HDD、GTX 965M
  • 米国ストア:2,999ドル
  • 日本円換算:313,113円

ミドルモデル

  • Core i7、16 GB RAM, 1TB HDD、GTX 965M
  • 米国ストア:3,499ドル
  • 日本円換算:365,316円

ハイエンドモデル

  • Core i7、32 GB RAM, 2TB HDD、GTX 980M
  • 米国ストア:4,199ドル
  • 日本円換算:438,400円

スタイリッシュな28インチ高解像度ディスプレイ

Surface Studio一番の目玉といえば、やはり28インチもの広大なディスプレイ。これまでの一体型デスクトップにはない、Surfaceならではの機能や特徴が盛り込まれています。

Surface Studio 28インチディスプレイ

4Kを超える解像度

Surface Studioには横4,500 x 縦3,000もの広大な高解像度ディスプレイが備えられており、これは一般的な4K解像度(3,840 x 2,160)の1.63倍にもなります。Appleが誇るMacのメインストリーム機「27インチ iMac」の5K解像度には僅かに届きませんが、十分に匹敵するほどの大きなワークスペースを得られます。

アスペクト比は横3:縦2とスクエア気味、これは同社がちょうど一年前にリリースしたラップトップ「Surface Book」と同じ比率になります。

Zero Gravity Hingeで自由度の高い調節

Surface Studio Zero Gravity Hinge

ベースユニットから伸びた2本のアームは可動式、支えられたディスプレイは「Zero Gravity Hinge」(無重量ヒンジ)によって自由な高さ・角度調節が可能です。おまけに、タッチと同梱の専用ペン「Surface Pen」での操作に対応、ディスプレイ全体をでっかいペンタブレットとして使うことが出来るので、グラフィック系のクリエイティブな作業にはもってこいなマシンです。

キーボードとマウスを使ったオフィスワークからペンを使ったイラストメイキングまで、幅広い用途での活躍が期待できます。

Surface Studio クリエイティブな活用

Surface Studio ペン操作

デザインは正に「Surface」

Surface Studio 背面デザイン

動作の中枢は本体下のベース部分に集約されているため、ディスプレイは薄くスタイリッシュなデザイン。背面に膨らみのあるiMacのデザインとは相反して、まさに「Surface」ブランドを象徴したかのような直線的なフォルムが特徴的です。

ディスプレイ面にロゴマーク等のプリントは一切施されず至ってシンプル、Surface ProやSurface Bookのディスプレイユニットをそのままデスクトップサイズに拡大したような感じ。引き締まったベゼルも本体をクールに見せる工夫の一つでしょう。

メタリック仕上げの背面には、キラッと銀色に輝くロゴマーク。Surface Studioは歴代Surfaceのデザインをしっかり継承しつつ、若干未来チックな要素も混ぜているようです。

Surface Studio ヒンジ部分

ヘビーな作業にも耐えうるパワフルなマシン

Surface Studioのスタイリッシュなボディの中身はかなりパワフル、ヘビーなグラフィック系の作業にも耐えうる高い性能を備えています。

Intel第6世代のCore i5、i7プロセッサ

Intel Skylake Core i5 or i7

Surface Studioに搭載されているプロセッサは、Intelの第6世代SkylakeのCore i5(下位モデル)もしくはCore i7(中間・上位モデル)を搭載。最近良く聞く「Kaby Lake」(Skylakeの次期、第7世代)が見送られた要因としては、単にデスクトップ向けのCPUが未だ出荷されていない事が挙げられます。

残念ながら今のところ型番が判明していませんが、おそらくCore i7 6700Kあたり、Core i5 6600あたりを搭載している可能性が高いでしょう。どちらもデスクトップ向けプロセッサとしては最高水準の性能を誇っています。

GPUはNVIDIAのGeForce GTX 965Mまたは980M

NVIDIA GeForce GTX 965M or 980M

プロセッサの処理性能はもちろんのこと、グラフィック面でもSurface Studioは大いに健闘しています。

グラフィックカードはNVIDIAのGeForce GTX 965M(2GB GDDR5)またはGTX 980M(4GB GDDR5)を採用、どちらもノートパソコン向けとは言えど高い性能を持っています。動画編集や3Dモデリング等のヘビーな作業その性能を発揮してくれることでしょう。

但し、965Mと980Mの性能をPassMarkベンチマークで比較すると大きな差が生まれ、980Mのスコアは965Mよりも2倍近く優秀との結果が出ています。Surface Studioにより高度なグラフィック性能を求めるのであれば、980Mを搭載する最上位モデル一択になるのでしょう。

メモリは最大32GBまで積載可能!ユーザーによる増設は…出来るのか…?

スペック面で差別化が図られて3モデル展開のSurface Studio、メモリ容量は下から順に8GB、16GB、32GBとなっています。一切の開口部も見当たらない本体の外観から、購入後のユーザーによるメモリ増設は原則的に出来ないものと思われます。おそらくオンボードメモリでは無さそうですが、内部の構造がどうなっているのか非常に気になります。

メモリ容量を増やすと同時に他のスペックアップも余儀なくされるので、大容量メモリを求めると相当高価なマシンになりそうです。

ストレージの速度には少々不安を感じる

全体的にスペック高めのSurface Studioですが、唯一不安を感じるのがストレージの転送速度。容量は1TBまたは2TBと文句ないものの気になるのがその転送速度。

SSDを搭載したSurface Bookの仕様ではしっかりと「Solid state drive (SSD)」と記載しているのに、Surface Studioではあえて「Hybrid Drive」という名称を使ったことから、これは明らかにSSDでは無いことが分かります。ではHDDなのか?といえば、どうやらそうでも無いみたい。

Hybrid Drive(ハイブリッドドライブ)とは一体何ぞやって話ですが、その中身は物理アクセスのHDDとフラッシュメモリのSSDの掛け合わせ。低価格で大容量だが速度は遅いHDD、フラッシュメモリをキャッシュとして使うことで速度を向上させた「SSHD」と同類の物と思われますが、純SSDの爆速っぷりにはどうしても敵わないのです。

Seagate シーゲイト 1TB 3.5インチ内蔵ハードディスク SSHD

ちなみに、同様の機構をMacでは「Fusion Drive」の名で採用しており、HDDに比べれば体感速度は劇的に改善されているものの、SSDのサクサク動作よりかはワンテンポ遅れるといった印象です。

Surface Studioのストレージ構造やスピード、これは実際の実機レポートや速度測定結果が挙がってくるのを待つしか無いのですが、残念ながらその体感速度はSSDよりかは劣ると思われます。

27インチiMacとの比較記事を書きました!

Surface Studioの前に立ちはだかる存在と言えば、Appleの27インチiMac 5K Retinaモデル。搭載OSは違えど、同じ一体型デスクトップ機としてライバル関係が成立することは確かです。両者のスペックや価格を比較し、それぞれの特徴をまとめた記事「【比較】iMac対Surface Studio 勝利の雄叫び上げるのはどっちだ」もぜひお読み下さい。

【比較】iMac対Surface Studio 勝利の雄叫び上げるのはどっちだ

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