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Airより薄く軽くProよりパワフル!MSよりSurface Laptop発表

  • 2017-05-03
  • 2017-05-05

「Windows界のMac」とも言えるMicrosoftのSurfaceシリーズですが、その新モデル「Surface Laptop」が米現地時間5月2日に発表されました。今回は2in1デバイスではなく標準的なクラムシェル型ノートパソコンで、安全性とモバイル性を重視した教育機関向けモデルとのこと。

CPUはIntel第7世代(KabyLake)のCore i5またはi7を採用し、一世代前のものを採用したMacBook Pro 13インチよりも高性能です。その上、筐体はMacBook Airよりも薄く軽く仕上がっており、ハード的には文句なしの作りとなっています。

ありそうでなかったSurfaceのベーシックなノートパソコン。MacBook対抗機としての意味合いも込められていますが、アスペクト比3:2のタッチ対応ディスプレイや顔認証など、Surfaceらしい仕様はしっかり継承しています。

Surface Laptopの仕様表

OSWindows 10 S (無償でWindows 10 Proへ移行可)
プロセッサーIntel Core i5-7200U または Core i7-7660U
ストレージ128GB、256GB、512GB、1TB NVMe SSD
メモリ4GB、8GB、16GB LPDDR3 1866MHz
ディスプレイ13.5インチ 2,256 x 1,504ピクセル タッチ&ペン操作に対応
グラフィックチップIntel HD 620(i5版) または Iris Plus Graphics 640(i7版)
光学ドライブなし
バッテリー駆動時間最大14.5時間の動画再生
接続端子フルサイズUSB 3.0 x1、3.5mm オーディオジャック x1、Mini DisplayPort x1、Surface Connect x1
サイズ横308.1 x 縦223.27 x 厚み14.48 mm
本体重量1.252kg

Surfaceらしいスタイリッシュボディ

外装はアルミ、パームレストは革張り

Surface Laptopの外装はアルミ製で、表面はマットな仕上がりです。天板に光り輝くWindowsロゴが配置され、程よいアクセントになっています。

また、パームレストとキーボード周りは人口皮革の「SignatureAlcantara」で覆われ、手に負担をかけない快適なタイピングを実現したとのこと。ノートパソコンに革という類を見ないコンビには驚かされましたが、これめちゃくちゃイケてますね。

プロモーションビデオ↓

本体厚14.48mm・重量1.252kgでMacBook Air以上のモバイル性

モバイル性の高さもSurface Laptopの魅力の一つ。最近流行りのUltrabookみたく極度な薄型化は図っていないものの、厚み14.48mmに重量1.252kgと、持ち運びには苦を感じないマシンです。

ちなみに、MacBook Airの13インチモデルは厚み17mm・重量1.35kgなので、それを上回るモバイル性を確保しています。また、厚みはMacBook Pro 13とほぼ同じですが、Surface Laptopのほうが100gほど軽くなっています。

拡張ポートは物足りない印象

Surface Laptopの拡張端子は以下の通り。

  • フルサイズUSB 3.0 x1
  • 3.5mm オーディオジャック x1
  • Mini DisplayPort x1
  • Surface Connect x1

Surface Pro 4に備わるMicro SDカードスロットが省かれているため、ノートパソコンにしては拡張性が低いように思います。フルサイズのUSBはできれば2基欲しかったところ。

また、本体への充電はSurface Connectという独自規格の端子が担い、これは別売りの拡張ドックSurface Dockを接続する際にも用います。

4色の特徴的なカラーバリエーション

どれも教育機関やビジネスに適したシックな色合いで、Surfaceっぽい独特の雰囲気を醸し出しています。

ワインのようなBurgundy、ベーシックなPlatinum、深みのある青Cobalt Blue、黒みがかったGraphite Goldの4色展開で、パームレストの革もそれぞれにマッチした色合いです。

なお、最下位版(4GB RAM + 128GB SSD)はPlatinumのみとなります。

MacBook Pro 13インチを超える性能

CPUはIntel第7世代のCore i5・i7

Surface Laptopには、Intel第7世代(KabyLake)のCore i5またはi7のUプロセッサが搭載されています。いずれも2コア4スレッドで、型番はCore i5-7200UもしくはCore i7-7660U。i7に至ってはUシリーズ最高峰の性能を持つため、画像編集や動画編集などのクリエイティブな用途でも大いに活躍しそうです。

  • 下位版:Core i5-7200U / 2.50GHz〜3.10GHz / HD 620
  • 上位版:Core i7-7660U / 2.50GHz〜4.00GHz / Iris Plus 640

Geekbenchのスコアで比べてみると、最新のMacBook Pro 13インチより僅かに高性能であることがわかります。

幅広い用途を想定したメモリ&ストレージのオプション

メモリは4GB、8GB、16GBのいずれかで、1866MHz LPDDR3となります。ストレージは128GB、256GB、512GB、1TBの4種類で、全てにおいて高速な転送速度を誇るNVMeタイプのSSDを採用しています。抜かりないですね。

非常に幅広い構成で、様々な用途に対応できそうです。ただし、CPUはi5に抑えストレージを1TBの特盛りといったカスタマイズは出来ず、予めビルドされた数モデルから選ぶかたちとなります。

バッテリー駆動時間は公称14.5時間

気になるバッテリーですが、Surface Laptopの製品ページによれば14.5時間の動画再生が可能とのこと。もしこれが本当ならば、MacBookシリーズのどの機種よりも長持ちということになりますが、実のところはどうなんでしょうか。

使ってみないと何とも言えませんが、ネットブラウジングで7〜8時間持てば実用上不便を感じることは少ないでしょう。

Windows Hello顔認証に対応

公式ページでの売り込みがないので忘れがちですが、さり気なくWindows Helloによる顔認証に対応しています。これはSurface Pro 4やSurface Bookと変わらず、パソコンへ顔を向けるだけでログインできるという優れものです。

Surface Laptopに備えられているカメラは、通常のものとは一味違います。映像に加えて奥行き情報を得ることで、安全性の高い顔認証を実現しています。

OSは新登場のWindows 10 S

ハードウェア的にはとても完成度の高いSurface Laptopですが、同時に発表された新OS「Windows 10 S」は一部で不評をかっているようです。

簡単に言えば「機能制限版Windows 10」で、公式ストアで配布されているアプリのみ実行可能、標準ブラウザーとして選べるのはEdgeのみといった特徴があります。機能が限られる反面、セキュリティ性の向上や軽量化などのメリットもあるとされており、Surface Laptopにはこれが初期インストールされています。

「Windows RTの再来か!?」と憂える方もいるかと思いますが、いつでも無償でWindows 10 Proへ切り替え可能です。しかしあくまでも片道切符で、その逆つまりProからSへの移行はできません。

価格はi5版が$999〜、i7版が$1599〜

米国ショップでは早速プリオーダーが始まりましたが、ラインナップは限られているようで、1TB版はまだ注文できません。

  • Core i5 + 4GB メモリ + 128GB SSD:999ドル
  • Core i5 + 8GB メモリ + 256GB SSD:1,299ドル
  • Core i7 + 8GB メモリ + 256GB SSD:1,599ドル
  • Core i7 + 16GB メモリ + 512GB SSD:2,199ドル

Surface Laptop – Performance Made Personal

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