
スパムメール・コメントの特徴と見分け方。5つの定番文例
- 2016-08-10
- 2017-10-26
見ず知らずの人や業者からメールが届いていたり、自分の運営しているブログに怪しげなコメントが投稿されていた…。現実社会で、悪質な迷惑電話や宗教勧誘に遭遇することがありますが、そのネットバージョンが「スパムメール」「スパムコメント」です。
ネットでのスパム行為は、現実世界よりも労力を必要とせず効率的です。特に個人のメールやブログのコメント欄などはスパムの標的になりやすく、嫌な例えですがネット社会は「スパマーの巣」と言えるでしょう。携帯会社の迷惑メール対策や、ブラウザーのフィルタリング機能はあれど、ありとあらゆる手段を駆使して現れるスパマー、もはやイタチごっこ。
安全にネットを使うために、スパム行為の特徴を知っていれば、危機を事前に回避できて思わぬ被害を防げます。この記事では、スパムメールやスパムコメントによく見られる、5つの定番あるある文例を紹介します。
目次
定番パターン1. 「儲かる方法を教えます」儲け話パターン
金儲けスパムの特徴
これはおそらくスパムの代表的な例でしょう。
「私は◯◯を使って、1ヶ月で100万円を稼ぎました」などと、何とも魅力的な金儲けの話を持ち出してくるのが特徴です。
大概、金儲けに関して書かれたページのリンクが貼ってあります。リンクをクリックすると、なんとも胡散臭い商材の購入に誘導されるのがテンプレパターンです。株取引やFX、バイナリーオプション、最近ではオンラインカジノなんかも商材の対象となることが多いです。
もちろん、真面目な商材もあるのでしょうが、販売されているもの殆どが詐欺と言って良いでしょう。ましてや、メールセールスやコメントでの宣伝をしているような商材、信頼度は極めて低いので絶対手を出すべきではありません。
もし「あなただけに特別に教えます」などと書かれていた場合、どう考えても詐欺です。それが本当にめちゃくちゃ儲かるビジネスならば、他人に教えるわけがありません。むしろ、自分だけでこっそり儲けます。
金儲けスパムのあるある文例パターン
- 「私は株で◯◯万円儲けました。特別にあなただけに伝授します」
- 「おすすめのFX業者を教えます。先月は◯◯万稼げました!」
- 「オンラインカジノで◯◯稼いだww 儲かり過ぎワロタwwww」
- 「アフィリエイトで月収◯◯万円超えました!今なら商材を特別割引で提供します」
定番パターン2. 「未払いの料金があります」架空請求パターン
架空請求スパムの特徴
スパムメールに特に多いのが「架空請求」、ありもしない料金の支払いを要求してくるのが特徴。コンテンツの提供サイト、占いサイト、出合い系サイト、アダルトサイトなどの架空サービスの利用料を名目に、未払いの料金を振り込みさせるのが手口です。
更には、「期限内に振り込まない場合は法的処置を検討する」と、受取人を脅迫する場合もあります。
架空請求業者は、大量のメールアドレスのリストを元に、一斉送信している場合が多いです。同じメールを受け取った人の報告などが上がっているかもしれません。見かけない名目で料金を請求された場合、まずはネットで調べてみましょう。
架空請求スパムのあるある文例パターン
- 「あなたが登録した◯◯の利用料金に未払いがあります。今すぐ支払って下さい」
- 「当社が提供する◯◯利用料の滞納が続いています。このままだと延滞金が膨らむ一方なので今すぐ支払って下さい」
- 「出合い系サイト◯◯の利用料金◯◯万円が未だに未納です。XX月YY日までにお支払い頂けない場合は法的処置を検討しています」
定番パターン3. 「IDとパスワードを入力・変更して下さい」アカウント乗っ取りフィッシングパターン
フィッシングスパムの特徴
「セキュリティ上の問題で、IDとパスワードを入力して下さい」と案内、ネットバンクやソーシャルアカウントの偽物ページに個人情報を入力させ盗み取る。「フィッシング詐欺」と呼ばれるこの手法は、ネット上で数年前から特に問題視されている手法で、クレジットカードや銀行口座などの金銭に関わる情報を詐取されると多額の金銭的な損失を被ることもあります。
攻撃者は手っ取り早くお金を騙し取ることができる銀行口座に狙いをつけ、金融機関を名乗るケースが多く見られますが、実際にはそれだけではありません。FacebookやTwitter などのソーシャルネットワークのアカウント、Googleアカウントなども魅力的な標的のようです。
手口は徐々に巧妙化してきて、本物そっくりのログイン画面されれば見分けることは困難です。偽物ページのURLは、一見すると本物と見間違えるほど紛らわしい場合もあります。
(twitterの場合はtwittorなど…)
ですので、メールが送られて来た時点で、フィッシング詐欺と断定できることが1番望ましいです。送信元のメールアドレスに違和感は無いか、メールの最後に有効な連絡先が記載されているかなどを確認しましょう。
アカウントのパスワードを変更するとき、サービス正規のページに直接アクセスする事によって、フィッシング詐欺を防ぐ事が出来ます。
フィッシングスパムのあるある文例パターン
- 「◯◯銀行です。セキュリティ強化のため、下のリンクをクリックして今すぐIDとパスワードを変更して下さい。」
- 「Twitterアカウントの本人確認を実施しています。リンク先のページにIDとパスワードを入力して下さい。」
定番パターン4. 「私のブログ見てください!」売名・宣伝コメントパターン
頑張っているブロガーさんが「私のブログを見て下さい!」と、あなたの支持を求めているならば、快く受け入れ良いでしょう。もしあなたが相手と同じ立場のブロガーだった場合、今後のお互いの発展のために、交流を深めることは大切です。
売名・宣伝スパムの特徴
しかし善良な宣伝行為は少なく、売名が目的のコメントが殆ど、これもスパムコメントの代表例。主な目的は、悪質なアフィリエイトサイト、詐欺サイト、高額商材への誘導です。
様々なブログを巡回しては宣伝を繰り返します。売名・宣伝スパマーは自己の利益しか考えておらず、コメントする対象など何でも良いのです。最近ではブログに限らず、YouTubeでチャンネル登録を煽ったりTwitterのダイレクトメッセージで誘導したりなど、様々なネットサービスを利用して売名行為は広がっています。
売名・宣伝スパムコメントのあるあるパターン
- 「あなたのブログ参考になりました!(←とりあえず褒めておく) 私もブログやってるので見て下さい!」
- 「今しか手に入らない情報をブログで公開しています!」
定番パターン5. 「久しぶり!アドレス変更するよ」なりすましパターン
なりすましスパムの特徴
知り合ったことも無い人からのメールが届き、「メアド変更します」的な題名、何かな?と気を引かれ本文を観てみると「久しぶり!元気?メアド変更するからよろしく♪」と妙に慣れ慣れしい文面。メールの最後には「連絡取るために日記のURL貼っておくから〜」などと記されている場合もあり、リンク先の”日記”は一見どこにでも有りそうなブログ風、でも実は出合い系への誘導サイト。知人や友達になりすますタイプのスパム行為です。
うっかり反応しようものなら、絶えず出合い系勧誘のメールが届く場合もあるそうです。
知らないアドレス・差出人からのメールや、名前を名乗らないメールはスパムと断定して良いでしょう。
そういえば、この手のメールは筆者の携帯にもよく届きます。(ホント迷惑でしかない)
なりすましスパムのあるあるパターン
- 「メアド変えたからよろしく!日記やってるから見て!」
- 「もしかして人違い?でも何かの縁だから日記見て!」
最も効果の高いスパム対策は「反応しないこと」
スパマーは自身の私利私欲だけのため、ありとあらゆる手を使いネットユーザーを騙し続けています。それも、手法はますます巧妙化していて、情報弱者を狙った腹黒い悪徳行為は後を絶ちません。
筆者が思うに、1番効果のあるスパム対策は「反応しないこと」です。スパムメールを受け取ったり、スパムコメントを見かけても、一切のコンタクトを取ってはいけません。
WordPressでブログを運営している方向けに、「【Wordpress】今すぐ出来る、スパムコメント4つの対処方法」という記事を書きました。ブロガーの方に少しでも役立てて頂ければ幸いです。
スパム対策に関連するリンク
フィッシング対策協議会 Council of Anti-Phishing Japan | マンガでわかるフィッシング詐欺対策 5 ヶ条
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スパムメールの教科書