ノッチ付き超性能スマホ「OnePlus 6」リリース!性能、主な変更点
- 2018-05-17
- 2018-06-27
日本時間の本日5月17日01:00、OPPOのグローバルブランドOnePlusより、2018年の最新機種「OnePlus 6」がリリースされたので、主な特徴や性能、旧型5Tからの変更点などざっとまとめてみました。
ノッチ(切り欠け)付きディスプレイの採用、Galaxy S9+を連想させるようなガラス背面、生活防水への対応など、筐体の構造とデザインはがらりと変貌。目新しい機能は無いものの、性能やカメラは順当進化を遂げており、OnePlusならではのコストパフォーマンスの良さも健在です。
OnePlus 6 / 6GB RAM + 64GB ROM SIMフリースマホ
OnePlus 6 – OnePlus (United States)
目次
OnePlus 6スペック表
主なスペックは下の表のとおり↓
OS | Android Oreo / Oxygen OS |
---|---|
プロセッサー | Qualcomm Snapdrgaon 845 CPU:8コア 4x 2.8GHz + 4x 1.8GHz GPU:Adreno 630 |
ストレージ | 64GB、128GB、256GB UFS 2.1 2-LANE |
メモリ | 6GB、8GB LPDDR4X |
ディスプレイ | 6.28インチ 2,280 x 1,080ピクセル AMOLEDディスプレイ |
内側カメラ | 1,600万画素 1.0µm f/2.0 電子式手ぶれ補正対応 (IMX371センサー) |
外側カメラ | メイン:1,600万画素 1.22µm f/1.7 光学式+電子式手ぶれ補正対応 (IMX519センサー) サブ:2,000万画素 1.0µm f/1.7 (IMX376Kセンサー) |
バッテリー容量 | 3,300mAh DashCharge(5V 4Aの急速充電)対応 |
拡張 | USB Type-C(2.0) x1、3.5mmオーディオジャック x1 |
SDカード | 非対応 |
センサー | GPS、指紋認証、ホール、加速度、ジャイロ、近接、周囲光、コンパス、センサーハブ |
SIMカード | Nano-SIM x2 |
幅 x 厚さ x 高さ | 75.4 x 7.75 x 155.7mm |
本体重量 | 177g |
カラー | ミラーブラック(Mirror Black)、ミッドナイトブラック(Midnight Black)、シルクホワイト(Silk White) |
対応周波数帯は以下のとおり↓
- FDD-LTE:B1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 17, 18, 19, 20, 25, 26, 28, 29, 30, 32, 66, 71
- TDD-LTE:B34, 38, 39, 40, 41
- TD-SCDMA:B34, 39
- UMTS(WCDMA):B1, 2, 4, 5, 8, 9, 19
- CDMA:BC0, BC1
- GSM:850, 900, 1800, 1900MHz
5Tよりも更に縦長な有機ELディスプレイ。ノッチ(切り欠け)は賛否両論ありそう
OnePlus 5では最もポピュラーな16:9フルHD、5Tでは縦長・ベゼルレストレンドに乗っかって18:9へ縦長化しましたが、今作6は更に縦長で解像度は縦2,280 x 横1,080ピクセル、アスペクト比は19:9に。OnePlus史上最も大きな6.28インチディスプレイとなりつつも、前面上部のベゼルを極限まで削ることで、5T同等のボディサイズをキープしています。
そして噂通り、画面上部には凹状のノッチ(切り欠け)が設けられ、フロントカメラや受話口といったパーツはそこへ集約されています。
iPhone Xに比べノッチの面積は小さいので、実用性には大して影響しないと思われますが、「iPhone Xクローン」と位置づけられることに引け目を感じたり、単にこの妙なフォルムを毛嫌いしている人は少なからず居るはず。幸いにも、画面上部を黒塗りしてノッチを目立たせない設定が備わっているので、どうしても気に食わないならそれで解決。
背面はガラス製だが、惜しくもワイヤレス充電は無し
ほぼ全てのOnePlusスマホは、マットな質感の金属背面が持ち味でしたが、今作のOnePlus 6ではガラスに変更されています。光沢仕上げのMirror Black、つや消しのかかったMidnight BlackとSilk Whiteの計3色がラインナップされ、後の2つはメタル調ではあるものの正真正銘ガラス製です。
iPhone 8やXがそうだったように、背面をガラスに変更!と聞いて真っ先に考えつくのは、やはりワイヤレス充電への対応ではないでしょうか。OnePlus 6もそうかと思いきや、惜しくもワイヤレス充電は省かれてしまったので、ガラス採用の真意はよく分かりません。必須機能ではありませんが、無いよりかは有ったほうが便利なことに違いないので、個人的にここはちょっと残念。
3.5mmオーディオジャックを維持しつつ生活防水仕様に
iPhone XやHuawei P20 Pro、Xiaomi Mi MIX 2Sなど、最近のハイエンドスマホはどんどん無線化の波に押されて3.5mmオーディオジャックを省く傾向がありますが、OnePlus 6はしっかり保っています。
なおかつ、3.5mmジャック内部や指紋認証センサーなど各パーツの気密性を高めることで、生活防水程度の耐水性を実現しているのもポイント。ただし、IP等級の記載は無く、IP68の防水・防塵性能を持つGalaxy S9には及ばないでしょう。
デュアルカメラ
カメラ周りのフォルムはGalaxy S9+そっくり
OnePlus 5・5T同様、OnePlus 6にも2つのカメラを組み合わせた「デュアルレンズカメラ」が備わっています。
従来は、背面左上に横並び式のカメラユニットがあり、そのフォルムはiPhone 8 Plusを連想させるものでした。対し、今作OnePlus 6は縦並び式となり、指紋認証センサーと並ぶ形で上部中心に設置されたことで、Galaxy S9+にかなり似通った容姿に仕上がっています。
となると、指紋認証センサーへ指をあてる際に誤ってレンズを触れてしまわないか?という懸念が生まれそうですが、カメラと指紋認証の間にはフラッシュライトが取り付けられており、レンズ1個分ほど離れているため、支障は無さそうです。
メインカメラはIMX519センサー採用で、待望の光学手ブレ補正も
メインカメラには、ソニーの高性能イメージセンサー「IMX519」が用いられており、OnePlusの親会社にあたるOPPOのフラッグシップ「R15」「R15 Pro」にも同じものが載っていますね。1,600万画素にf/1.7のレンズ、いずれも5Tと変わりないスペックですが、ピクセルサイズが1.12μmから1.22μmへ拡大したことで受光量が増しています。
また、永らく期待されていた光学式の手ぶれ補正(OIS)が遂に備わりました。優秀な電子式手ぶれ補正が備わっているおかげで、既に動画に関しては満足いくクオリティに達しているものの、静止画撮影(特に暗所)においてはブレやすい印象があるので、OISで上手くカバーしてくれることを願うばかりです。
4K@60fps撮影、最大480fpsのスローモーション撮影にも対応
カメラだけでなくSoCの強化も寄与した考えられますが、遂に4K動画の60fps撮影が可能になりました。現状で4K@60fps撮影に対応しているスマホは極わずかですし、おそらく対応機種としては最安級と思われるので、これは大いに評価すべきポイントかと思います。
また、スローモーション撮影も強化。5Tは720p(HD)での120fps撮影が限界だったのに対し、6では1080p(フルHD)で240fps、720p(HD)に至っては480fpsで撮影が可能で、発表会では実際の作例交えながら大々的にプレゼンされていました。
サブカメラは今ひとつ?
一方、メインカメラの隣りにあるサブカメラは、背景をぼかす「ポートレートモード」のぼかし役(深度測定用)に徹しているようです。OnePlus 5では望遠カメラとして、5Tでは暗所での補助カメラとして役割を果たしてきた訳ですが、特にそういったアナウンスはありませんでした。今ひとつかな?
毎度のごとくスペックは怪物級
Androidスマホにおける最高のチップ「Snapdragon 845」
まずスペックの核となるSoC(システム・オン・チップ)ですが、今あるAndroidスマホの中では最高の性能を発揮するQualcommの「Snapdragon 845」が採用されました。リリース時点で最もパワフルなチップを搭載し続けてきたOnePlusシリーズなので、正に順当進化といった感じ。
CPUは、2.8GHzの高クロックコア(big)が4基 + 1.8GHzの低クロックコア(LITTLE)が4基 = 計8コアのオクタコア構成。OnePlus 5および5Tに搭載のSnapdragon 835と比較すると、最大30%ほどの性能向上を果たしています。3Dの描写能力を左右するGPUは「Adreno 630」を内蔵し、従来比で30%向上しつつ、消費電力を30%削減。
最大8GBの実行用メモリ + 最大256GBのUFS2.1爆速ストレージ
実行用メモリ(RAM)はこれまで通り、6GBまたは8GBのLPDDR4Xメモリを内蔵。ストレージも以前同様、転送速度に優れるUFS 2.1 2-LANE規格を採用し、64GBと128GBに加え256GBの大容量モデルが新設されました。
RAMとストレージ構成は、6GB + 64GB、8GB + 128GB、8GB + 256GBの3択。
3,300mAhのバッテリーをあっという間に充電する「Dash Charge」
バッテリーの容量は5Tと全く変わらず3,300mAhを内蔵しますが、SoCの電力効率が向上したため、電池持ち伸びている可能性大です。
また、OnePlus独自の急速充電テクノロジー「Dash Charge」に対応する点もこれまで通りで、同梱される充電器とケーブルを用いることでQuickCharge 3.0を上回るハイペースで充電できます。(5Tは1時間半でフル充電可能)
Google Playや日本語ロケール標準搭載の「OxygenOS」
OSとしては、Android OreoをベースにしたカスタムOS「OxygenOS」をプリイン。PlayストアはじめとするGoogleサービスが完備されているほか、国内未発売の中華スマホでありながら日本語ローカライズも抜かり無いのだから驚き。
次期Android PではiPhone Xライクなジェスチャーコントロールが実装されていますが、現行のOxygenOSでは既にそれに似た機能が備わっており、ソフトウェアボタンを表示することなく大画面を最大限活かせます。
価格は529ドル = 約5.8万円から
価格は、6GB RAM + 64GB ROM版が529ドル、8GB RAM + 128GB ROM版が579.99ドル、新設された8GB RAM + 256GB ROM版は629ドル。日本円にすると約5.8万円~約7万円で、iPhone Xの半額で手に入ってしまう計算ですし、SDM845仲間のZenFone 5ZやMi MIX 2Sを引き合いに出しても遜色ないコストパフォーマンスを実現していますね。

OnePlus 6 / 6GB RAM + 64GB ROM SIMフリースマホ
後日、実機レビューを書きました
【2018年6月27日】OnePlus 6の128GBミッドナイトブラックを自腹購入したので、実機を用いた詳しいレビュー記事を投稿しました。