OnePlus 5Tと旧作OnePlus 5の違いは?実機で比較してみた
- 2018-04-12
- 2018-04-18
今ちょうどOnePlus 5Tと旧型OnePlus 5の両方を所持しています。せっかくなので、両者の違いを実機用いて比較。
大きさや筐体の作り、カメラ、電池持ちなど、一通りまとめました。
OnePlus 5T 6GB RAM + 64GB ROM ブラックモデル
目次
大きさ・外観比較
OnePlus 5Tは、そのナンバリングから分かるとおり「OnePlus 5の順当進化版」といえるモデルですが、見た目は一新されました。
ひと目見て分かる違いは、ずばりディスプレイ。OnePlus 5には、これまで一般的とされてきたフルHD解像度つまり縦横比率16:9のディスプレイが備わっていますが、5Tはそれを縦に伸ばした2,160 x 1,080ピクセルで、アスペクト比は18:9 = 2:1になります。
- OnePlus 5:5.5インチ 縦1,920 x 横1,080ピクセル 401ppi
- OnePlus 5T:6.01インチ 縦2,160 x 横1,080ピクセル 401ppi
しかしながら、画面上下のベゼルを削ることにより、ボディそのものは5とほぼ変わらぬサイズ感に収めています。持ち心地を損なうことなく大画面化、これが5T最大の特徴です。
FPSやMinecraftなどの横画面ゲームでは、この大画面を最大限活かせます。
画面大型化と同時に失われたものもあります。それはホームボタンとタッチボタン。
OnePlus 5には、画面下部に指紋認証センサーを兼ねたホームボタンが備わっており、その左右にはAndroidおなじみの「戻る」と「タスク」ボタンがありました。
一方の5Tは、画面占有率を高めた結果、各ボタンを取り付けるスペースが無くなってしまいました。ホームボタンとタッチボタンは廃止され、画面内に表示するソフトウェアボタンへ変更されました。
しかし、指紋認証センサーは健在。5Tの背面ロゴ付近にある丸いへこみがそれで、従来同様、指を当てるだけでパスコード要らずのロック解除が可能です。
ジェリースクロールの有無
OnePlus 5も5Tも、発色の美しいAMOLED(有機EL)ディスプレイを採用していますが、前作5はこれにまつわる重大な問題を抱えていました。
画面を上下にスクロールした際、映像がジェリー状に伸縮する、その名も「ジェリースクロール現象」。どうやらディスプレイユニットを上下逆さに設置したことが原因らしく、多数の報告が寄せられた結果、OnePlus自ら認めるに至りました。これが障壁となって購入を見送ったユーザーも、少なからず居るはず。
もちろん、後継機の5Tでは設計が見直され、この問題は綺麗さっぱり改善されています。
下の動画で挙動を比較してみました。OnePlus 5側はソフトウェアアップデートによって改善されたものの、それでもなお歪みが見られます。
両者とも「デュアルカメラ」だが、機能は大違い
望遠撮影に強い5と、暗所撮影に強い5T
メインカメラは、両機種とも1,600万画素・f/1.7で変わりありません。一方その隣のサブカメラは、OnePlus 5がf/2.6の望遠レンズを用いているの対し、OnePlus 5Tはf/1.7の標準画角となっています。
いずれも2,000万画素のサブカメラですが、機能はまるで別物。
- OnePlus 5:2,000万画素/IMX350/F2.6/望遠
- OnePlus 5T:2,000万画素/IMX376K/F1.7/標準画角
OnePlus 5は、メインカメラ+望遠カメラの組み合わせとなっており、劣化を抑えた2倍ズームに対応してます。その代りレンズはf/2.6なので、暗所撮影には不向き。
対するOnePlus 5Tは、f/1.7の明るいレンズを用いているため、暗所撮影時にノイズを軽減させて確実にフォーカスする、いわば助っ人的な立ち回りに徹しています。ただしメインカメラと同じ等倍レンズなので、ズームはデジタル式オンリーです。
まとめると、望遠撮影に強い5と、暗所撮影に強い5T。
ポートレートモードは5Tの方が使いやすい
背景をぼかして被写体を浮き立たせる「ポートレートモード」は、デュアルカメラならではの醍醐味ですが、この機能に関しては5Tのほうが使いやすいです。というのも、片方が望遠レンズの5では、合成の都合上どうしても写真がクロップされてしまうので、被写体によっては離れて撮影しないとうまく収まらないという事態が起こりました。
5Tは両カメラとも同じ画角なので、標準の撮影モードと同じ構図でポートレート撮影ができます。ぼかし撮影を多用する方にとっては、地味に嬉しいポイントかと。
見比べてみましょう↓ 左が5で右が5Tです。
静止画で比較
気になる暗所撮影能力ですが、残念ながら、筆者の目ではその違いを見出すことが難しかったです。若干、5Tのほうがノイズが抑えられている気がしますが、言われないと(言われても)気づかないレベル。
一応作例を貼っておきます。
動画で比較
5Tも相変わらず光学式手ぶれ補正には非対応ですが、両機種ともに電子式手ぶれ補正が備わっており、動画撮影においては大いに威力を発揮します。
下の比較動画をチェックしていただければ分かるとおり、電車内から車窓を撮っても、片手持ちで歩きながら撮っても、めちゃくちゃヌルヌル。iPhone Xと比べても遜色ない滑らかさです。
処理性能やベンチマークスコアは同じ
Snapdragon 835を搭載
OnePlusシリーズは、リリース当時でできうる限りのハイスペックを詰め込むスタイルが何よりもの魅力ですが、5Tは5と全く同じチップを搭載しています。つまり、処理性能に関しては全く進化していません。
まあそれもそのはず。OnePlus 5Tがリリースされた2017年11月時点での最上位チップは「Snapdragon 835」で、後継型「Snapdragon 845」が登場したのは翌12月。スケジュール的に5Tへの845積載は叶わなかったので、今年夏にリリースされるであろうOnePlus 6までお預けですね。
今でこそ型落ちとなった835ですが、なにせWindowsが動いてしまうほど高性能なので、一部の3D・ARゲームを除けば性能差を体感するのは難しいでしょう。ゲームであまり遊ばない筆者にとってはオーバースペックにも思えます。
実行用メモリとストレージの構成も全く同じ
実行用メモリ(RAM)とストレージの構成に関しても、新旧ともに変わりません。下位版は6GB RAM + 64GB ROM、上位版は8GB RAM + 128GB ROMの組み合わせ。
Antutu Benchmark v7は両機種とも21万点超え
当然ベンチマークの結果も同じ。試しにAntutu Benchmark v7で比べてみましたが、両方とも21万点を安定して叩き出しました。
バッテリーは若干5が長持ち
ベンチマークアプリPCMarkのバッテリーテスト機能「Work 2.0 battery life」を用いて駆動時間を調べた結果がこちら↓
OnePlus 5Tと5はいずれも3,300mAhのバッテリーを積載しますが、画面が大きい5Tは電力消費が増しているためか、それが数字に現れる結果となりました。Xiaomi Mi MIX 2とほぼ同じ電池持ちです。
OnePlus 5T vs OnePlus 5比較表
最後に、OnePlus 5TとOnePlus 5の主要スペックを下の表にまとめました。
OnePlus 5T | OnePlus 5 | |
---|---|---|
SoC | Snapdragon 835 | |
ストレージ | 64GB、128GB UFS 2.1 2レーン | |
メモリ | 6GB、8GB LPDDR4X | |
ディスプレイ | 6.01インチ 2,160 x 1,080 401ppi | 5.5インチ 1,920 x 1,080 401ppi |
アウトカメラ | 1,600万画素 IMX398 f/1.7 + 2,000万画素 IMX376K f/1.7 | 1,600万画素 IMX398 f/1.7 + 2,000万画素 IMX350 f/2.6 望遠 |
インカメラ | 1,600万画素 IMX371 f/2.0 | |
バッテリー | 3,300mAh DashCharge(5V 4Aの急速充電)対応 | |
拡張端子 | USB Type-C(2.0) x1、3.5mmオーディオジャック x1 | |
筐体寸法 | 幅75 x 厚み7.3 x 高さ156.1mm | 幅74.1 x 厚み7.25 x 高さ154.2mm |
本体重量 | 162g | 153g |

OnePlus 5T 6GB RAM + 64GB ROM ブラックモデル