レビュー

「OnePlus 5T」徹底レビュー:概要と特徴/付属品/筐体/ディスプレイ(Part1)

  • 2018-03-31
  • 2018-04-14
9/10
  • とんでもないハイスペックが5〜6万円で手に入る
  • 発色と黒色の沈み込みが美しい有機ELディスプレイ
  • 中華スマホでありながら日本語完全対応・Playストア標準搭載
  • 画質の良いデュアルカメラ
  • 3.5mmオーディオジャックを装備
  • 技適マークが無い
  • au VoLTE非対応
  • Micro SDカード非対応
  1. 概要と特徴/付属品/筐体/ディスプレイ
  2. 性能/ゲーム/ベンチマーク/バッテリー
  3. 新しくなったデュアルカメラの実力
  4. 顔認証と指紋認証/OxygenOS/便利機能
  5. 総評/販売情報/一緒に買いたい周辺グッズ

2017年11月半ばのリリースから随分と時間が経ってしまいましたが、中国OnePlusの最新機種「OnePlus 5T」の実機レビューを行います。

今年2月に日本上陸を果たしたOPPO(オッポ)という会社がありますが、OnePlusはその子会社で、見た目はOPPO R11sと瓜二つ。がしかし、5Tはそれよりもワンランク上の性能を備えつつ同価格帯を実現しており、ずば抜けたコストパフォーマンスこそ本機最大の魅力といえるでしょう。

今回のレビューにあたって、最もポピュラーなブラックモデルを通販サイトGearBest.com様よりお借りすることが出来ました。この場を借りてお礼申し上げます。

と同時に、新色の「サンドストーン・ホワイト」を自腹で購入!こちらは我がメインスマホとして長期的に使い込んでみるつもりです。→ホワイト版のレビュー記事はこちら

OnePlus 5T

「OnePlus 5T」ってどんなスマートフォン?

Androidトップクラスのスペックが5〜6万円で手に入る

リリース時点で可能な限りのハイスペックを実現し、他社のフラッグシップよりも安い価格設定で売り出す、というのがOnePlusシリーズのやりかた。

5TもそんなOnePlus魂を継承し、Androidトップクラスの処理性能を誇るチップ「Snapdragon 835」を搭載するほか、6GBまたは8GBの超大容量メモリ64GBまたは128GBのUFS 2.1ストレージと、申し分ない構成となっています。

にも関わらず、実勢価格は450〜600ドル(5〜6万円程度)に収めているので、「フラッグシップキラー」と評されるのも頷けますね。参考までに、Galaxy S9は849ユーロ(11万円)、iPhone Xは12万円以上。

美しい有機ELディスプレイ

当たり前ですが、スマホを構成する数あるパーツの中でも、目に触れる機会が最も多いのはディスプレイ。これ無くしてスマホは成り立ちません。

OnePlus 5Tには、AMOLED(有機EL)のディスプレイが用いられており、一般的な液晶パネルとは根本的に構造が異なります。バックライトを持たない有機ELは画素自らが光を発する仕組みとなっており、コントラストが際立ち、深みのある黒色を再現できるのが特徴です。

GalaxyやHuawei Mate 10 Pro、ZenFone 4 Pro、それにiPhone Xなどなど、最近のフラッグシップはこぞって有機ELを採用してますね。

中華スマホなのに日本語完全対応&Playストア標準装備

今でこそ日本国内に浸透した中華スマホですが、本国で売られている端末には、基本的に「中華ロム」と呼ばれる中国国内専用のシステムが入っています。これは、国民にグローバルサービスを使わせたくないという中国政府の思惑が反映されたもので、百度(バイドゥ)や微博(ウェイボー)等の国内向けサービスとの連携性には優れる反面、GoogleやTwitter等は原則使えない(手が届きづらい)仕組みとなっています。

OnePlusにも実は二種類あり、通販サイトではOxygenOSを搭載した「国際版」が多く出回っていますが、「HydrogenOS」搭載の中国版もちらほら見受けられるので、注意したいところ。HydrogenOSにはGoogle系サービスが入っていません。

今回手にしたのはもちろん国際版なので、PlayストアはじめとするGoogleサービスは予め完備されています。しかも驚いたことに、細かなシステム設定項目に至るまで完全に日本語化されているので、使い勝手そのものは国内のSIMフリースマホと何ら変わりません。

3.5mmオーディオジャックを装備

地味なポイントですが、このOnePlus 5T、3.5mmオーディオジャックを装備しています。

最近のスマホは、薄型化やバッテリー増量の観点でオーディオジャックを廃す動きが進んでいますが、かといってBluetoothオーディオが浸透しきった訳でもありません。ユーザーの気持ちを汲んでくれたのでしょう。

買う前に知っておきたいデメリット

技適マークが無い

本来なら記事のトップにでも書いておきたい事柄ですが、OnePlusスマホは日本では販売されていないので、当然ながら総務省が定める技術基準適合証明をクリアしていません。筐体には「技適マーク」がプリントされておらず、ソフトウェア上での表示もできないので、これを日本国内で使うと電波法に背くことになります。

技適の無いスマホを使って摘発された例は…皆無ですし、おそらく今後も無いだろうと踏んでいますが、それでも一応筆者としては「購入および使用は100%自己責任で」と断らねばなりません。

au VoLTE非対応

技適もそうですが、現状OnePlusは日本国内での販売を想定していないので、通信面はグローバル展開に適したチューニングが施されています。

日本国内で通信する場合、最も相性が良いのはソフトバンク回線と同回線で運営されているY!mobileで、ドコモとドコモ系MVNOでも概ね問題無く使えます。

一方auの場合、CDMA 2000での通話には対応しているものの、au VoLTEには対応していないので、回線速度の速いau系MVNO「UQmobile」で使えないのはデメリットの一つとして数えられるでしょう。

Micro SDカード非対応

個人的に最も不満なのは、Micro SDカードスロットが備わっていないこと。オーディオジャックのついでにこちらも付けてくれたら、活用の幅は更に広がるはずなのですが、残念ながら内蔵ストレージオンリーです。

OnePlus 5Tの主なスペック

主なスペックは下の表のとおりです↓ なお、旧型OnePlus 5との違いを知りたい方は、別記事「OnePlus 5Tと旧作OnePlus 5の違いは?実機で比較してみた」をどうぞ。

OSAndroid 7.1.1 Nougat / Oxygen OS
プロセッサーQualcomm Snapdrgaon 835
CPU:8コア 2.45GHzx4 + 1.90GHzx4
GPU:Adreno 540
ストレージ64GB、128GB UFS 2.1 2レーン
メモリ6GB、8GB LPDDR4X
ディスプレイ6.01インチ 2,160 x 1,080ピクセル (401ppi) AMOLEDディスプレイ
内側カメラ1,600万画素 1.0µm f/2.0 電子式手ぶれ補正対応 (IMX371センサー)
外側カメラメイン:1,600万画素 1.12µm f/1.7 電子式手ぶれ補正対応 (IMX398センサー)
サブ:2,000万画素 1.0µm f/1.7 (IMX376Kセンサー)
バッテリー容量3,300mAh DashCharge(5V 4Aの急速充電)対応
拡張USB Type-C(2.0) x1、3.5mmオーディオジャック x1
SDカード非対応
センサーGPS、指紋認証、ホール、加速度、ジャイロ、近接、周囲光、コンパス、RGB、センサーハブ
SIMカードNano-SIM x2
幅 x 厚さ x 高さ75 x 7.3 x 156.1mm
本体重量162g
カラーミッドナイト・ブラック、ラヴァ・レッド、サンドストーン・ホワイト、Star Wars Limited Edition

対応周波数帯はOnePlus 5とほぼ同じで、ドコモのFOMAプラスエリアには対応していないものの、LTE B19はカバーしています。

  • FDD LTE:B1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/25/26/28/29/30/66
  • TDD LTE:B34/38/39/40/41
  • TD-SCDMA:B34/39
  • UMTS(WCDMA):B1/2/4/5/8
  • CDMA EVDO:BC0
  • GSM:850/900/1800/1900MHz

パッケージ・同梱物

では、パッケージの様子と同梱物の紹介から初めます。

天面にうっすらとナンバリングが書かれたOnePlus特有のパッケージデザインは今回も健在で、光をあてると「5」の文字が浮かび上がります。一見すると旧作5と見分けがつきませんが、外装は5Tの方が僅かに大きいので、使い回しではないようです。

OnePlus 5T パッケージ

いざ開封!赤+白を基調としたデザインで、細部に至るまでOnePlusブランドの拘りが感じられます。

OnePlus 5T 開封

同梱物をすべて並べてみました↓ USB充電器やケーブルはもちろんのこと、ソフトタイプの背面保護ケースや、OnePlusロゴが書かれたステッカーも付いてきました。

OnePlus 5T 同梱物

充電器は、OnePlus独自の急速充電規格「Dash Charge」に対応しており、最大出力5V/4Aで充電できる優れもの。

OnePlus 5T 充電器

ケーブルにも赤と白の塗装が施されており、これ単体で販売してほしいくらい格好良いです。 GearBestにて販売されています!

OnePlus 5T 充電器とケーブル

付属のケースを付けてみました。指紋が目立ちやすいのは難点ですが、ひとまず衝撃や傷からは守られるため、やはり無いよりはあったほうが有り難い。

OnePlus 5T ケース

筐体から飛び出しているデュアルカメラですが、このケースをつければフラットになります。

OnePlus 5T ケース

本体外観チェック

OnePlus 5T本体の様子、そして旧作OnePlus 5との違いを、沢山の写真交えながらチェックしていきます。

前面には、対角6.01インチの大きなディスプレイが備わっていますが、周りのベゼルは旧作よりも削られているため、今風のスタイリッシュな見た目に仕上がっています。

OnePlus 5T ディスプレイ面

画面はOnePlus 5よりも0.5インチ大きくなったものの、縦横比率は従来の16:9よりスリムな18:9へ変更され、なおかつ上下ベゼルを極限まで削ることにより、ボディそのものは旧作とほぼ変わらぬサイズ感をキープしています。

持ちやすさを損なうこと無く情報量が増えたのですから、これは紛れもなく“正常進化”といえるでしょう。

OnePlus 5TとOnePlus 5の前面を比較

ベゼル縮小に伴い、今まで前面に設けられていたタッチセンサー方式ボタンは廃され、代わりに画面内にソフトウェアボタンが表示されるようになりました。

OnePlus 5T タッチボタン

受話口の辺りも大きく変貌。無駄が削ぎ落とされて画面の占有率が増しましたが、iPhone Xのような「切り欠け」はありません。

OnePlus 5TとOnePlus 5の受話口付近を比較

ひっくり返して背面を見ていきます。

背面は一面アルミカバーで覆われており、サラサラとした手触りが実に心地よいです。ガラスのようなツッパリ感がないので、手にしたとき滑りやすいのは難点ですが、指紋が目立ちにくいというメリットも併せ持ちます。

OnePlus 5T 背面

背面左上には、レンズが横に2つ並ぶデュアルカメラユニットが搭載されており、その右側には2灯式のフラッシュライトがあります。この辺のフォルムはiPhone 8 Plusそっくり。

上部中央にあるOnePlusロゴはいつもどおりですが、5Tはその上に丸い指紋認証センサーが新設されています。ディスプレイ拡大とベゼル縮小を考えると背面への移動は必然といえますが、アンバランスな感じを受けるので、個人的には旧デザインの方が好みです。

OnePlus 5T 背面デュアルカメラ

ちなみに、自腹で購入したサンドストーン・ホワイトはこんな感じ↓ 別機種かと疑うくらいイメージ変わりますね。(ホワイト版のレビュー記事)

OnePlus 5T ホワイトモデルの背面

底面の構造は旧作と変わらず、USB Type-C端子、3.5mmイヤホンジャック、モノラルスピーカー、マイクが備えられています。

OnePlus 5T 底面

左側面にある音量調節ボタンと3段トグルスイッチも今までどおり。

OnePlus 5T 物理ボタン

ホワイトモデルの場合、音量ボタンは黒、トグルスイッチは赤で塗装されています。

OnePlus 5T ホワイトモデルの物理ボタン

右側面には電源ボタンとSIMカードスロットがあります。スロットはNano-SIMカードの2枚構成で、3G + 4Gの2回線同時待ち受けにも対応。しかし残念ながらMicro SDカードは装着できません。

OnePlus 5T 電源ボタンとSIMカードスロット

ディスプレイ

OnePlusシリーズ初となる縦長化

OnePlus 5Tの最大の変更点といえば、ディスプレイの縦長化。これまでのOnePlusスマホは全て縦1,920 x 横1,080のフルHD解像度を採用してきましたが、5Tは縦のピクセル数が240増え、縦2,160 x 横1,080となりました。縦横比率(アスペクト比)で示すと、従来機が16:9であるのに対し、本機は18:9 = 2:1です。

ということは、表示できる情報量が増え、テキストベースのWebブラウジングやニュースアプリ等においてはその優位性が最大限発揮されます。

実際に見比べてみましょう。下の画像は、スマートニュースで同じ記事を表示した様子ですが、OnePlus 5Tは5よりも2行多く表示されていますね。

黒の沈み込みが美しいOptic AMOLED(有機EL)を採用

OnePlus 3やXの段階からそうだったように、5TにはAMOLED(Active Matrics Organic Light Emitting Diode)という方式のディスプレイが採用されています。一言でいえば、有機ELの一種。

通常の液晶ディスプレイは、バックライトから照射された光がカラーフィルタを通ることで“色”を再現する仕組みとなっていますが、有機ELの場合、画素そのものが発光するシンプルな構造。余計なパーツが無い分、薄型化と省電力化に貢献しており、何よりも、コントラストの効いた映像と奥の深い黒色を再現できるというメリットがあります。

有機ELのデメリットとして、「直射日光化では見えづらい」という一般論が挙げられるものの、それを改善したのが「Optic AMOLED」。詳しい仕組みは明かされていませんが、周囲光にあわせてコントラストや色合いをチューニングすることで、視認性を高めているようです。

カメラテストをするため外へ持ち出して使ってみたところ、「見にくい」と感じる場面は殆どありませんでした。むしろ、コントラストが効いている分、液晶よりも見やすいと感じときもしばしば。

傷防止と指紋防止を兼ねて、PDA工房さんのアンチグレアフィルム「Perfect Shield」を貼ってみると、映り込みがかなり軽減されました。お薦めです。

PDA工房 防気泡・防指紋!反射低減保護フィルム 『Perfect Shield OnePlus 5T』

ジェリースクロール問題は解決済み

旧型のOnePlus 5には致命的な問題点があり、その名も「ジェリースクロール現象」。ディスプレイユニットを上下逆に設置しているがために起きたハードウェア上のトラブルで、画面を上下にスクロールしたとき映像がジェリー(ゼリー)状に歪むというもの。

多くのユーザーから報告され、海外のフォーラムでも活発に議論されたので、開発側としては流石にまずい!と焦ったのでしょう。5Tでは綺麗サッパリ無くなりました。

両機種を比較してみた動画がこちら↓ 左にあるOnePlus 5はアップデートを施したため、症状は改善されていますが、それでもなお若干歪んでいることが分かります。一方の5Tは歪むこと無くスクロールできていますね。

OnePlus 5T

次のページでは、ベンチマークやゲームプレイを交えたSnapdragon 835の性能検証、バッテリー駆動時間と充電時間の測定結果についてレビューします!

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  • みちを より:

    初の中華スマホとして5tの購入を検討していまして、レビュワーさんたちの記事を読んでいたところ、このレビューへ辿り着きました。
    私が読んできた中では最も詳しく、かつ分かりやすくて、安心して購入へ踏み切ることが出来そうです。

    質問なのですが、64gbの黒バージョンを買う場合、幾らくらいを妥当と見るべきでしょうか?業者によってまちまちなもので…。
    管理人さんは価格相場に詳しいと思われますので、アドバイス頂ければ幸いです。

  • KEITA より:

    コメント失礼させていただきます。
    著者様はGEARBEST様からお借りしたとの事ですが貸出にはどのような手順があるのでしょうか?
    一応調べては見ましたが特にヒットしなかったので教えて頂けたらと思います。
    お返事よろしくお願いします。

    • pasoju より:

      当ブログは、TLJ Productionというプロダクションに所属しておりまして、プロダクション経由で各業者様からレビュー用の実機をお借りしています。

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