レビュー

「OnePlus 5T」徹底レビュー:顔認証と指紋認証/OxygenOS/便利機能(Part4)

  • 2018-03-31
  • 2018-04-14
9/10
  • とんでもないハイスペックが5〜6万円で手に入る
  • 発色と黒色の沈み込みが美しい有機ELディスプレイ
  • 中華スマホでありながら日本語完全対応・Playストア標準搭載
  • 画質の良いデュアルカメラ
  • 3.5mmオーディオジャックを装備
  • 技適マークが無い
  • au VoLTE非対応
  • Micro SDカード非対応
  1. 概要と特徴/付属品/筐体/ディスプレイ
  2. 性能/ゲーム/ベンチマーク/バッテリー
  3. 新しくなったデュアルカメラの実力
  4. 顔認証と指紋認証/OxygenOS/便利機能
  5. 総評/販売情報/一緒に買いたい周辺グッズ

※この記事は4ページ目です。初めてご訪問された方は、1ページ目からお読み頂いたほうが分かりやすいかと思います。

OnePlus 5T

OnePlus 5Tのセキュリティは「顔」と「指紋」の二段構え

同社初となる顔認証システム

新たに追加された「顔認識」はOnePlus 5Tの目玉機能で、自身の顔を画面側へ向けるだけで、パスコードを打つことなく即座にロック解除されます。

顔認識と聞くと、何だか近未来的なシュチュエーションを連想しますが、前面カメラによって顔を認識し、それをソフトウェア上で照合する実にシンプルなシステム。

残念ながら、iPhone Xのような3Dスキャン式ではないため、精度に関しては正直甘いところがありますね。顔写真で誤魔化せてしまったり、鏡越しに見える顔を本物と認識してしまうので、セキュリティ機能というよりかは便利機能の一つと捉える程度がちょうど良いでしょう。

しかし、スピードに関しては申し分なし!明るい屋内ならコンマ秒で認識され、ロック画面を確認する間もなく解除されることもしばしば。また、iPhone Xのように上へスワイプする必要が無く、電源ボタン一押しで解除できるので、今まで試してきた顔認識の中では5Tが最もスピーディーでした。

実際の動作は下の動画をご覧あれ↓

背面に備えられた指紋認証センサー

OnePlus 5T 指紋認証センサー

画面の大型化に伴って、従来機に備わっていた指紋認証センサー兼ホームボタンは廃され、代わりに背面にセンサーが新設されました。ロゴマーク直上にある丸いへこみがそれです。

360度どんな角度であてても瞬時に認識してくれますし、誤認識の確率は極めて低く、何より環境を問わず機能します。顔認証に懐疑的な方は、指紋に頼り切っても不便は感じないはず。

実際に指紋でロック解除する様子は、下の動画をどうぞ↓

顔と指紋の使い分け

光量が確保できない場所では指紋認証が好ましいですが、ディスプレイ輝度を2割程度にして顔面を照らせば、街灯すらない暗闇の中でも案外すんなり読み取ってくれます。

当初は、指紋認証の補助的な使い方を思い描いていましたが、実際はその逆で、むしろ背面のセンサーへ指をあてる機会のほうが少ない気がします。人差し指をあてるという極めて単純な行為さえ面倒になるくらい、5Tの顔認識は快適でした。

ただ、マスクをしていると5割くらいの確率でエラーになるので、花粉症の時期や乾燥する冬場は指紋の出番ですね。

一見シンプルだけど、便利機能満載の「Oxygen OS」

OnePlusスマホのグローバルモデルには、「OxygenOS」というカスタムROMがプリインされています。

かゆいところに手が届く便利機能が多数盛り込まれていますが、UIや操作感それに標準アプリは素のAndroidにかなり近いので、ドロイド慣れしていればまず戸惑うことはありません。

他社のカスタムROMと見比べると、良い意味で削ぎ落とされているような印象を受けますね。

デフォルト/明るい/暗い3種のテーマと8種のアクセントカラー

まずご紹介したいのが、設定→ディスプレイにあるベースUIのカスタム機能。

「テーマ」では背景とメニューバーの色を変更でき、デフォルト/明るい/暗いの3種から選べます。「暗い」を選ぶと背景は完全な黒色となり、有機ELディスプレイの場合、電力節約の効果がありますよ。

そして、「アクセントカラー」は8色から選べます。

アプリを複製して使い分けられる「パラレルアプリ」

設定→アプリにある「パラレルアプリ」は、特定のアプリをもう一つ複製して、切り離した状態で運用できる機能。仕事とプライベートを分けたい人にとっては、めちゃくちゃ重宝するのではないでしょうか。

ざっと調べたところ、LINEやFacebook、Twitter、Instagram、カカオトーク等の国内で知られているSNSアプリにはほぼ全て対応していました。ただ、ゲームには対応していないようなので、Xiaomiの「デュアルAPP」の方が使い勝手は良いですね。

複製したいアプリにスイッチを入れてホーム画面へ戻れば、同じアプリがもう一つ現れているはず。

タッチボタンにショートカットを割り当てられる

これはよくある機能ですが、画面下部にある「ホーム」「タスク」「戻る」にそれぞれ長押しとダブルタップ動作を割り当てられます。

指紋認証センサーをスワイプして通知・コントロールセンターを表示

OnePlus 5Tはスマホとしては大柄な部類に入るので、片手操作の場合、親指を画面上部へ動かすのって億劫だったり…。

そんなとき重宝するのが、設定→ジェスチャー→「指紋をスワイプして通知を表示」で、これを有効にすると、指紋認証センサーを下へなぞるだけで通知・コントロールセンサーを呼び出せるようになります。

通知の横やりを未然に防ぐ「ゲーム中の妨害禁止」

ゲーマーなら誰しも「あともう少しでハイスコア更新だったのに、通知のせいで妨げられた!」という経験あるはず。

コントロールパネルにある「ゲーム中の妨害禁止」をオンにすれば、電話とアラームを除く通知が全てシャットアウトされるので、ゲーム中のハプニングを未然に防ぐことが可能です。

また、設定→詳細設定→ゲーム中の妨害禁止にある「妨害禁止対象に追加」に当該のゲームを登録しておけば、そのゲームを起動したと同時に機能がオンなるので超オススメ。

中華スマホなのに、完璧に日本語化されている

国内で売られているスマホであれば、日本語環境で使えるのはごく当たり前のこと。しかし中華モノに手を出すとなると、そうは問屋が卸さず、日本語に全く対応していなかったり、一部分が英語のままだったりするんです。Xiaomiなんかがその代表例ですね。

ではOnePlusのOxygenOSはどうかというと、なんと独自の機能までもが完全に日本語化されており、英語が全くわからない方でも何ら不自由なく使うことができます。

初期起動時は英語ですが、言語選択の段階で「日本語」を選べば、以降は100%日本語。

Google Playも標準装備

そうそう、PlayストアはじめとするGoogleサービスも標準搭載されているので、ショップロムやロム焼きに手を出す必要はありません。

OnePlus 5T

最後となる次のページでは、OnePlus 5Tの総評や購入方法、一緒に買いたい周辺アクセサリをご紹介します!

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  • みちを より:

    初の中華スマホとして5tの購入を検討していまして、レビュワーさんたちの記事を読んでいたところ、このレビューへ辿り着きました。
    私が読んできた中では最も詳しく、かつ分かりやすくて、安心して購入へ踏み切ることが出来そうです。

    質問なのですが、64gbの黒バージョンを買う場合、幾らくらいを妥当と見るべきでしょうか?業者によってまちまちなもので…。
    管理人さんは価格相場に詳しいと思われますので、アドバイス頂ければ幸いです。

  • KEITA より:

    コメント失礼させていただきます。
    著者様はGEARBEST様からお借りしたとの事ですが貸出にはどのような手順があるのでしょうか?
    一応調べては見ましたが特にヒットしなかったので教えて頂けたらと思います。
    お返事よろしくお願いします。

    • pasoju より:

      当ブログは、TLJ Productionというプロダクションに所属しておりまして、プロダクション経由で各業者様からレビュー用の実機をお借りしています。

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