レビュー

「OnePlus 5T」徹底レビュー:新しくなったデュアルカメラの実力(Part3)

  • 2018-03-31
  • 2018-04-14
9/10
  • とんでもないハイスペックが5〜6万円で手に入る
  • 発色と黒色の沈み込みが美しい有機ELディスプレイ
  • 中華スマホでありながら日本語完全対応・Playストア標準搭載
  • 画質の良いデュアルカメラ
  • 3.5mmオーディオジャックを装備
  • 技適マークが無い
  • au VoLTE非対応
  • Micro SDカード非対応
  1. 概要と特徴/付属品/筐体/ディスプレイ
  2. 性能/ゲーム/ベンチマーク/バッテリー
  3. 新しくなったデュアルカメラの実力
  4. 顔認証と指紋認証/OxygenOS/便利機能
  5. 総評/販売情報/一緒に買いたい周辺グッズ

※この記事は3ページ目です。初めてご訪問された方は、1ページ目からお読み頂いたほうが分かりやすいかと思います。

OnePlus 5T

新しくなったデュアルレンズカメラ

OnePlus 5Tの背面左上には、2基のカメラを横並びにした「デュアルレンズカメラ」が備わっています。2眼そのものはOnePlus 5の時点で実現していますが、サブカメラの役割が一新されたため、撮影時の使い勝手も大きく異なります。

まず旧作のOnePlus 5ですが、そちらのサブカメラは望遠レンズで、標準画角↔望遠で光学ステップズームが可能です。しかし、サブレンズはF/2.6とかなり暗めだったので、暗所撮影はメインカメラに頼らざるを得ないというデメリットも併せ持っていました。

それに対し、今作5Tは両カメラとも等倍レンズに変更され、両方とも明るいf/1.7の明るいレンズが用いられています。光学ズームが廃されたかわりに、暗所撮影に強くなったのです。

  • OnePlus 5:1,600万画素(IMX398) f/1.7 + 2,000万画素(IMX350) f/2.6
  • OnePlus 5T:1,600万画素(IMX398) f/1.7 + 2,000万画素(IMX376K) f/1.7

カメラアプリの操作性

使いやすさでいえば、Huaweiのカメラスマホシリーズが断トツですが、OxygenOS標準搭載のカメラアプリも悪くはありません。必要な機能にすぐ手が届くシンプルな構造なので、初めて手にしても戸惑うことは無いでしょう。

フードモードやモノクロモード、それに文書のスキャンモードが備わっていないのは残念に思いますが、物撮りや風景撮りであれば困ることはありません。

筆者がよく使うのは「プロモード」。ISO感度、ホワイトバランス、シャッタースピード、フォーカス、露出を自由にいじれるので、思い描いたショットをじっくり狙いたい時には重宝します。

そうそう、地味に有り難いのが、動画撮影における解像度設定。iPhoneだと設定アプリからいちいち変えねばならないのですが、OxygenOSはカメラアプリ内で即座に切り替えられるので、今回のカメラテストは随分と手間が省けました。

OnePlus 5Tで撮った静止画

オートモード

まずは、オートモード(写真モード)で撮った写真。露出高めなのか、ところどころ白飛び寸前な箇所も見受けられますが、全体的には非常にバランスの良い色合いで、肉眼にかなり近い仕上がりだと感じました。

ISO200 1/129s
ISO200 1/2304s
ISO200 1/880s
ISO160 1/918s
ISO200 1/100s
ISO200 1/620s
ISO1250 1/35s
ISO1250 1/35s

暗めでもオートモードで十分太刀打ちできる

光量少なめなシーンも試してみましたが、オートモードでもノイズの抑えられた綺麗な写真が撮れました。コントラストもうまい具合に効いていて、非常に見やすい写真に仕上がります。

ISO2000 1/25s
ISO800 1/50s
ISO800 1/33s

「プロモード」ISO感度100固定で撮った夜景

暗所撮影に本腰入れて挑むなら、マニュアルモード「プロモード」と三脚の組み合わせがお奨め。ISO感度を最小の100に固定し、シャッタースピードを長めに設定すれば、ノイズの少ない綺麗な夜景が取れます。

ぜひ下の作例をクリックし、ディテールをじっくりチェックして見て下さい。

ISO100 1/10s
ISO100 1s
ISO100 2.5s

2倍のデジタルズーム

背景をぼかすポートレートモードは自然な仕上がり

デュアルカメラの醍醐味といえば、やっぱり“ボケ”ですよね。「ポートレートモード」で撮影すると、特定の対象物を浮き立たせて背景をボカせるので、まるで一眼レフカメラで撮ったようなプロっぽい写真に仕上がります。

輪郭がはっきりしている人物・オブジェであれば、かなり自然なボケ味を得られます↓

物撮りもいけそうです↓

花びらは流石にキツいかな〜と思いきや、思いのほか上手く処理してくれてます↓

OnePlus 5Tで撮った動画

実機で撮影した4K@30fps、1080p@60fps、720pスローモーション動画を下に貼っておきます。

4K 30fps サンプル

1080p 60fps サンプル

720p スローモーション サンプル

OnePlus 5T

次のページでは、OnePlus 5Tの目玉機能である顔認証や、OxygenOSに備わっている数々の便利機能についてご紹介します!

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  • みちを より:

    初の中華スマホとして5tの購入を検討していまして、レビュワーさんたちの記事を読んでいたところ、このレビューへ辿り着きました。
    私が読んできた中では最も詳しく、かつ分かりやすくて、安心して購入へ踏み切ることが出来そうです。

    質問なのですが、64gbの黒バージョンを買う場合、幾らくらいを妥当と見るべきでしょうか?業者によってまちまちなもので…。
    管理人さんは価格相場に詳しいと思われますので、アドバイス頂ければ幸いです。

  • KEITA より:

    コメント失礼させていただきます。
    著者様はGEARBEST様からお借りしたとの事ですが貸出にはどのような手順があるのでしょうか?
    一応調べては見ましたが特にヒットしなかったので教えて頂けたらと思います。
    お返事よろしくお願いします。

    • pasoju より:

      当ブログは、TLJ Productionというプロダクションに所属しておりまして、プロダクション経由で各業者様からレビュー用の実機をお借りしています。

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