「OnePlus 5T」徹底レビュー:性能/ゲーム/ベンチマーク/バッテリー(Part2)
- 2018-03-31
- 2018-04-14
※この記事は2ページ目です。初めてご訪問された方は、1ページ目からお読み頂いたほうが分かりやすいかと思います。
OnePlus 5T
目次
QualcommのハイエンドSoC「Snapdragon 835」を搭載
CPUやGPUが一つになった「SoC」(システム・オン・チップの略)は、人間でいえば頭脳にあたる部分で、その性能はピンからキリまで。OnePlus 5Tに搭載されているSoCは、Qualcomm製のハイエンドチップ「Snapdragon 835」で、スマートフォンとしてはトップクラスのパワーを有します。
その後継型であるSnapdragon 845がデビューしているので、今はもう型落ちになってしまいましたが、もう既にスマホのチップは相当ハイレベルな領域に達しています。ぶっちゃけ、二世代前の821あたりと最新の845を比べても、それを体感できる場面はかなり限られます。
どうしても最新型でなければ嫌だ!ベンチマークスコアは最高でなければ嫌だ!との信念をお持ちであれば、それを貫き通して頂きたい訳ですが、そうでなければ835でこの上ない満足感を得られるでしょう。
また、OnePlusスマホはソフトウェア面でのチューニングが優れているためか、同型SoCを搭載するXiaomi Mi MIX 2よりもマルチタスキングにおいて安定感があるように感じますね。Snapdragon 835 + OxygenOSって最高のコンビなのでは!?
各種ベンチマーク結果
では各種ベンチマークの測定結果を見ていきましょう。
Antutu Benchmark v6
Antutuの旧バージョンv6のスコアは、総合が18.1〜18.7万点を叩き出し、3Dは7万点前後、CPUは3.9万点前後を記録しました。
発熱の影響を受けたためか、3回目のスコアは初回よりも5,000点ほど落ちていますが、それでも18万点台をキープ。
他のAndroidとiPhoneと比較してみると、こんな感じ↓やはりA11 Bionic搭載のiPhone Xがぶっち切りのトップですが、それに次ぐのがOnePlus 5Tで、スナドラ835搭載機の中でもかなり高い水準です。
Antutu Benchmark v7
続いて、新バージョンのv7です。GPUスコア(旧版でいう3Dスコア)やRAMスコアは先ほどと大差ありませんが、CPUスコアが著しく伸びたお陰で、総合スコアは21.3〜21.4万点に。
こちらは先ほどよりもスコアのばらつきが少なく、非常に動作が安定しているさまが伺えます。
iOS版はまだv6のままなので、Android限定の比較になってしまいますが、かなり高い水準です。ちなみに、Snapdragon 845搭載スマホ(まだ実機を手にしてませんが)は、25〜6万点を叩き出すとか…。
Geekbench 4
CPUの処理性能を測る「Geekbench 4」のスコアは、シングルコアスコアが2,000点目前、マルチコアスコアは約6,300〜6,400点をマーク。
3DMark
最後に、3Dグラフィックの描写能力をみる「3DMark」Sling Shot Extremeのスコア。OpenGL ES 3.1は約3,500〜3,100点、Vulkanは2,600〜2,500点をマーク。
他のベンチマークよりも負荷が高いためか、落ち込みが目立ちますね。
爆速な転送速度を誇るUFS2.1ストレージ
OnePlus 5Tはストレージにおいても抜かり無く、スマホに搭載されるフラッシュメモリとしては最高速の「UFS 2.1 2-LANE」という規格を採用しています。
一般的なモバイルデバイスに載っているeMMCよりも格段に速く、シーケンシャル読み込みはSATA SSDを上回るスピードなので、ストレージがボトルネックとなる場面は想像つきませんね。
ストレージベンチマーク「AndroBench」での計測結果がこちら↓
ゲームパフォーマンス
デレステ
パフォーマンステストでお馴染みのアイドルリズムゲーム「デレステ」ですが、やはりSnapdragon 835の威力は凄まじく、本ゲームの最高設定「3Dリッチ」なおかつ「高画質」を選んでも実に滑らかに動きます。
これまで使ってきたスマホの中では、iPhone 8が最も安定してプレイできましたが、それに次ぐもしくは同等の快適性。ミドルレンジの中華スマホに載っているMediaTek X25やSnapdragon 600番台では、どうしても設定控えめで遊ばねばなりませんでしたが、5Tにそんな遠慮は要りません。
そして、音ゲーで最も重要となるタッチパネルの感度も極めて良好。Androidは、ときたま判定がやたらシビアだったり連続フリックが抜けやすい端末に出くわすことがあるのですが、5Tはそういった“癖”がないので、Masterのフルコンボも十分狙えます。
実際に「Twilight Sky」のMasterを最高設定でプレイしてみたので、その様子を動画でご覧下さい↓
荒野行動
続いて「荒野行動」。こちらもグラフィック力が試されるゲームの一つですが、デレステ同様モーションがこの上なく滑らかで、全くストレス無く遊べます。標準設定では30fps(?)で頭打ちになってしまうので、設定画面から「高fps」を選ぶことで5Tのフルパワーが発揮されるように!
また、iPhone Xみたいな画面上部の切り欠けが無いので、大画面いっぱいいっぱいに映像が表示されるのは快感です。
ポケモンGO
ARゲー「ポケモンGO」も試してみました。もちろんモーションはヌルヌルなうえ、GPSの精度も完璧なので、ストレス無く遊べます。
ただ、常にGPSが働くゲームなので、先の2タイトルに比べると電池の消費は速まります。
バッテリー駆動時間
ある意味性能よりも大切な「電池持ち」。
Webブラウジングや写真編集等の日常作業を繰り返し、バッテリー残量100%から20%に至るまでの時間を計測する「PCMark」のWork 2.0 battery lifeという機能を用いて、リアルな駆動時間を調べてみました。
結果は8時間58分で、対する旧型のOnePlus 5は9時間半という記録を残しています。
バッテリー容量そのものは以前と全く変わらず3,300mAhなので、ディスプレイの面積が増えた分消耗が大きくなったと考えるのが妥当でしょう。まあ、その違いを体感するのは難しいですが。
写真撮ったりSNS覗いたりする程度であれば、一日充電要らずで使えますが、ポケモンGOなど電池消耗系ゲームで遊ぶならモバイルバッテリーは手放せません。
省電力機能
設定→電池→バッテリーサーバーをオンにすると、CPUのクロックやバックグラウンドタスクが制限され、電池を長持ちさせることが出来ます。
先ほど同様、PCMark Work 2.0 battery lifeをテストしてみたところ、2時間ほど駆動時間が伸びて11時間4分という結果に。かなり良い数字が出ました。
気になるパフォーマンスの低下も調査すべく、Antutu v7、Geekbench 4、3DMarkの3つを先ほどの結果を比較してみました。
Antutuでは、トータルスコアは約18%低下し、最もウエイトが大きのはCPUスコアの落ち込み。Geekbench 4はシングル・マルチ共にダウンする一方で、3DMarkはほぼ差がないので、CPUはクロックダウンするもののグラフィック(GPU)はそのまま維持されるようです。
急速充電技術「Dash Charge」
OnePlus 5Tに入ってるSnapdragon 835チップは、本来Qualcommの急速充電テクノロジー「Quick Charge」やUSB Power Deliveryに対応しているのですが、それはOxygenOSの仕様上無効化されています。まあ、マーケティング上の理由でしょう。
代わりに、OnePlus独自の規格「Dash Charge」をサポートしており、付属の充電器とケーブルを組み合わせることで高速充電が可能です。
バッテリー残量をログとして残せるアプリ「Battery Mix」でで計測してみた結果、残量一桁から100%に至るまでの所要時間はたった1時間半!うっかり充電し忘れても、数分〜数十分充電すれば何とかなりますね。

OnePlus 5T
次のページでは、5Tのカメラで撮った写真や動画、カメラアプリの使い勝手等についてご紹介します!
初の中華スマホとして5tの購入を検討していまして、レビュワーさんたちの記事を読んでいたところ、このレビューへ辿り着きました。
私が読んできた中では最も詳しく、かつ分かりやすくて、安心して購入へ踏み切ることが出来そうです。
質問なのですが、64gbの黒バージョンを買う場合、幾らくらいを妥当と見るべきでしょうか?業者によってまちまちなもので…。
管理人さんは価格相場に詳しいと思われますので、アドバイス頂ければ幸いです。
お褒めに与かり光栄です!
64GBであれば450〜500ドル弱、128GBであれば550〜600ドル弱が妥当かと思います。
下のページにて、OnePlus 5Tのみのクーポンを絞り込み検索出来ますので、ぜひご活用下さい↓
https://pasoju.com/deals-search/?device=OnePlus%205T
コメント失礼させていただきます。
著者様はGEARBEST様からお借りしたとの事ですが貸出にはどのような手順があるのでしょうか?
一応調べては見ましたが特にヒットしなかったので教えて頂けたらと思います。
お返事よろしくお願いします。
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