「OnePlus 5T」登場。顔認証にSD835搭載で6万円という圧倒的コスパ
- 2017-11-17
- 2018-04-01
中国のスマートフォンメーカーOPPOの傘下にある「OnePlus」(ワンプラス)は日本時間の11月17日1:00、米ニューヨーク・ブルックリンにて新たな機種「OnePlus 5T」を正式に発表しました。
現状のAndroidでは最高峰の性能を持つQualcomm製SoC「Snapdragon 835」や最大8GBの実行用メモリなど、基本的な構成は従来のOnePlus 5と変わりませんが、顔認証システムやカメラの向上などの新要素が盛り込まれました。また、ディスプレイを従来よりも縦に大きく(16:9→18:9)しつつ、ベゼルを狭めることで従来とほぼ変わらぬボディサイズを実現しているので、今風のスタイリッシュなデザインに生まれ変わりました。
OnePlusシリーズは、リリース時点で可能な限りのハイスペックを実現し、なおかつ価格は一般的なハイエンドスマホの半額程度に抑えてしまうことから、「フラッグシップキラー」なんて愛称がついています。今作の5Tは6GB RAM + 64GB ROM版が499ドル、8GB RAM + 128GB ROM版が559ドルと、中華スマホとしては高価な部類には入るものの、その怪物級スペックを考えれば十分コストパフォーマンスに優れた機種と言えるでしょう。
OnePlus 5T
- 6GB RAM + 64GB ROM
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- 8GB RAM + 128GB ROM
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ディスプレイは大きくなりつつも、ボディサイズは従来とほぼ変わらず
目に見える大きな変更点といえば、ディスプレイの縦長&大型化。
OnePlus 5や3Tといった従来のモデルは、対角5.5インチのアスペクト(縦横)比16:9という極めて一般的なディスプレイを採用していましたが、今回の5Tは今の縦長トレンドに乗っかって縦2,160 x 横1,080のアスペクト比18:9へ変更され、従来よりも0.5インチ大きな6.01インチとなりました。Huawei Mate 10に似た印象を受けますね。
流石に6インチは大きすぎでは?と思いきや、画面上下のベゼルを細くすることで、ボディそのものはOnePlus 5とほぼ変わらぬサイズ感です。
OnePlusの売りである「AMOLED」つまり有機ELも継承しており、液晶とは比べ物にならないほど深みのある黒色を再現出来るほか、高いコントラスト比を実現しています。
さて、OnePlusに有機ELと聞くと…OnePlus 5で問題視された奇妙な現象「ジェリースクロール」を連想する方は少なからず居られるでしょう。これは、上下にスクロールした際に映像がゼリー状に歪んでしまう不具合で、ディスプレイユニットが上下逆さに取り付けられている事が原因と見られていますが、「今作の5Tでは解消されている可能性が高い」との情報を見つけました。さてはて、その真相は…!?
Now that the OnePlus 5T is official and its kernel source is released, we were able to check to see if this same kernel flag is present. Fortunately, this panel orientation flag is not present which means that the panel is not inverted and so jelly scrolling is likely not present either.
OnePlus 5T’s Display Panel is not Inverted, Jelly Scrolling Likely Resolved
顔認証と指紋認証の二刀流
最大の新機能は、顔認証によるロック解除。ユーザーの顔の特徴をフロントカメラで読み取り、帽子や眼鏡を装着していても正確に認識出来るとしています。
しかし、iPhone Xに搭載されているTrueDepthカメラのような奥行きまでもを読み取るセンサー類は付いておらず、あくまでも顔を2次元の画像として捉えて、ソフトウェア上で輪郭や各部位の特徴を解析するようです。つまり、本人の顔写真をかざせばパスできてしまう可能性があるほか、暗闇では使えないため、指紋認証を併用することになります。
指紋認証センサーは、本体を手に持ったとき素早く人差し指を添えられるよう、本体背面のロゴの上に配置されています。
OnePlus 5のスッキリしたデザインに比べると少々ダサくなった気はしますが、顔認証と指紋認証を使い分けられるのは有り難いですね。
地味に進化しているデュアルカメラ
そうそう、忘れてはならないのがカメラ。背面カメラはOnePlus 5同様にメイン1,600万画素+サブ2,000万画素のデュアルカメラですが、サブカメラの能力が著しく向上したことで、メインカメラに並ぶほどの実用性を持ちました。
イメージセンサーがソニーのIMX350からIMX376Kへ変更されたことに加え、メインカメラと同じf/1.7の明るいレンズが用いられ、更には4画素を1つに統合することでノイズ軽減を図る「Intelligent Pixel Technology」という技術が備わりました。これにより、暗い場所でもノイズの少ない綺麗な撮れるとのこと。
ただし、光学式の手ぶれ補正(OIS)には非対応で、動画撮影も従来同様4K 30fps止まりなので、両レンズOIS+4K 60fps対応のiPhone Xにはとても及ばず、この辺は価格相応といったところでしょう。
イヤホンジャックをしっかり装備
(上の写真は手持ちのOnePlus 5です)
イヤホンジャックを省く風潮が高まる中、OnePlus 5はしっかり装備しているので、急いでBluetoothオーディオへ乗り換えなくてもOK。これまでの機種同様に、本体底面にあるUSB-Cポートの右隣に設置されています。
OnePlus 5Tのスペック表
スペックは下の表のとおりです↓
OS | Android 7.1.1 Nougat / Oxygen OS |
---|---|
プロセッサー | Qualcomm Snapdrgaon 835 CPU:8コア 2.45GHzx4 + 1.90GHzx4 GPU:Adreno 540 |
ストレージ | 64GB、128GB UFS 2.1 2レーン |
メモリ | 6GB、8GB LPDDR4X |
ディスプレイ | 6.01インチ 2,160 x 1,080ピクセル (401ppi) AMOLEDディスプレイ |
内側カメラ | 1,600万画素 1.0µm f/2.0 電子式手ぶれ補正対応 (IMX371センサー) |
外側カメラ | メイン:1,600万画素 1.12µm f/1.7 電子式手ぶれ補正対応 (IMX398センサー) サブ:2,000万画素 1.0µm f/1.7 (IMX376Kセンサー) |
バッテリー容量 | 3,300mAh DashCharge(5V 4Aの急速充電)対応 |
拡張 | USB Type-C(2.0) x1、3.5mmオーディオジャック x1 |
SDカード | 非対応 |
センサー | GPS、指紋認証、ホール、加速度、ジャイロ、近接、周囲光、コンパス、RGB、センサーハブ |
SIMカード | Nano-SIM x2 |
幅 x 厚さ x 高さ | 75 x 7.3 x 156.1mm |
本体重量 | 162g |
カラー | グレー |
対応周波数帯はOnePlus 5とほぼ同じで、ドコモのFOMAプラスエリアには対応していないものの、LTE B19はカバーしています。
- FDD LTE:B1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/25/26/28/29/30/66
- TDD LTE:B34/38/39/40/41
- TD-SCDMA:B34/39
- UMTS(WCDMA):B1/2/4/5/8
- CDMA EVDO:BC0
- GSM:850/900/1800/1900MHz

OnePlus 5T
- 6GB RAM + 64GB ROM
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- 8GB RAM + 128GB ROM
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後日、実機レビューしました
【2018年3月31日】この記事を書いてから4ヶ月ほど経ってしまいましたが、OnePlus 5Tの実機を入手したので、徹底レビューを行いました。計6ページに膨れ上がってしまいましたが、調べられることは全て調べつくしたので、本機種について詳しく知りたい方はぜひお読み下さい。