OnePlus 5の性能・発熱・電池持ちなど検証。Xiaomi Mi6との比較も
- 2017-08-30
- 2017-10-27
中国のスマホメーカーOPPOの傘下にあるOnePlusが手がける最新機種「OnePlus 5」を使い始めてから、そろそろ2週間ほど経とうとしていますが、すっかり筆者のメインスマホとして定着しまして絶賛大活躍中です。
前回のレビュー記事ではOnePlus 5の全貌を一通りご紹介、いわばオーバービュー的な内容になりましたが、今回は性能とそれに伴う発熱具合や電池持ちなど、パフォーマンス面に着目します。また、かつてXiaomi Mi6に抱いていた筆者の不満を見事解消してくれた機種でもあるので、Mi6との比較も交えながらお届けしていきます。
OnePlus 5
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目次
OnePlus 5のスペック表
詳しい検証を始める前に、OnePlus 5のスペックをまとめておきましょう。ちなみに、今回レビューしているのはストレージ64GB+メモリ6GBの標準版(下位版)となります。
OS | Android 7.0 / Oxygen OS |
---|---|
プロセッサー | Qualcomm Snapdrgaon 835 CPU:8コア 2.45GHzx4 + 1.90GHzx4 GPU:Adreno 540 |
ストレージ | 64GB、128GB UFS 2.1 |
メモリ | 6GB、8GB LPDDR4X |
ディスプレイ | 5.5インチ 1,920 x 1,080ピクセル AMOLEDディスプレイ |
内側カメラ | 1,600万画素 1.0µm f/2.0 電子式手ぶれ補正対応 (IMX371センサー) |
外側カメラ | 広角:1,600万画素 1.12µm f/1.7 電子式手ぶれ補正対応 (IMX398センサー) 望遠:2,000万画素 1.0µm f/2.6 (IMX350センサー) |
バッテリー容量 | 3,300mAh DashCharge(5V 4Aの急速充電)対応 |
拡張 | USB Type-C(2.0) x1、3.5mmオーディオジャック x1 |
SDカード | 非対応 |
センサー | GPS、指紋認証、ホール、加速度、ジャイロ、近接、周囲光、コンパス、センサーハブ |
SIMカード | Nano-SIM x2 |
幅 x 厚さ x 高さ | 152.7 x 7.25 x 74.7mm |
本体重量 | 153g |
カラー | スレートグレイ(Slate Gray)、ミッドナイトブラック(Midnight Black) |
OnePlus 5のベンチマーク結果まとめ
それでは早速、各ベンチマークアプリで計測したスコアを列挙していきます。
処理性能は「Antutu Benchmark」「Geekbench 4」「3DMark」の3つを用いて計測し、ばらつきを補正するため3回連続で実行しました。ストレージの転送速度は「Androbench」にて測りました。
Antutu Benchmark
まずはベンチマークの大御所「Antutu Benchmark」で、バージョンは最新の6.2.7です。3回の平均値は、総合スコアが182,509点で、3Dは約7.5万点、CPUは約3.9万点という結果に。
OnePlus 5に載っているSoC「Snapdragon 835」は、CPUは勿論それ以上にGPU=グラフィックの向上が著しく、一世代前のSnapdragon 821の約1.3倍、iPhone 7よりも約1.6倍高い3Dスコアを叩き出しました。
Geekbench 4
次に、CPU周りの性能を調べるGeekbench 4。3回の平均値は、まず1コアあたりの性能を示すシングルコアスコアが1,969点となり、総合力を示すマルチコアスコアは6,862点を記録しました。
参考までに、A10 Fusionチップを搭載するiPhone 7はシングル:3,500、マルチ:6,000くらい。多コアな分、シングルでは負けていますが、マルチコアでは15%ほど上回ります。
3DMark
グラフィック力を調べる3DMarkのスコアは、平均3,286点となりました。先ほども述べたとおり、OnePlus 5含むスナドラ835は、GPU「Adreno 540」によって強力なグラフィック力を身に付けており、スコアもかなり高い水準です。
Androbench (Storage Benchmark)
続いて、内蔵ストレージの速度を測る「Androbench」を試してみました。
OnePlus公式サイトのスペックシートには、パソコンのSSD並に速い転送速度を誇るUFS 2.1規格のストレージを採用していると明記されていますが、念のため検証。シーケンシャル読み込み745.6MB/s、書き込み199.03MB/s、そして高速なランダムアクセスを記録したので、嘘偽りはありませんね。
性能と発熱具合をXiaomi Mi6と比較
今回レビューしているOnePlus 5の標準版は、Snapdragon 835に6GBメモリ、そして画面の解像度等もXiaomi Mi6と同じで、この両者のどちらを買おうか?と迷っている方もおられるでしょう。
幸い、両機種とも手元に実機がありますので、ベンチマークスコアと発熱具合の違いを調べてみました。少しでも参考になれば幸いです。
スコア比較
まずは各ベンチマークを比較してみます。
OnePlus 5はMi6よりも発熱少なめで安定している
スペックと発熱は切るに切れない関係ですが、OnePlus 5は連続してベンチマークを走らせてもスコアの落ち込みが少なく、Mi6よりも発熱が少ないことが分かりました。
下はCPU温度計測アプリ「CPUTemp」のグラフで、Antutu Benchmarkを連続3回走らせた後の温度推移を示しています。いずれもケースを付けずに同時刻・同環境にて調べたものですが、Xiaomi Mi6は最大41℃に達しているのに対し、OnePlus 5は36℃止まりで、僅かではあるもののMi6に比べ発熱が抑えられています。
実際の動作もかなり安定しており、例えば、デレステで3Dリッチ+高画質設定でMVを数本流しても本体はさほど熱くなりませんし、目立ったフレーム落ちも見られません。
まだまだ残暑は続きますが、エアコンの効いた室内であればハードなゲームプレイも難なくこなしてくれるでしょう。
電池持ちはXiaomi Mi6より一歩劣るが、旧世代より大幅向上したOnePlus 5
最後に、ある意味性能よりも気になる電池持ちについて。正確な駆動時間を調べられることから愛用しているPCMarkのWork 2.0 battery lifeテストで検証したところ、OnePlus 5はバッテリー残量100%から20%に至るまで9時間29分掛かりました。
Xiaomi Mi6よりかは1時間ほど劣るものの、筆者のメインスマホ「Huawei Mate 9」とほぼ同等で、一日外出する程度であれば心配要りませんね。
また、以前レビューしたOnePlus 3Tは電池持ちがイマイチだったので、OnePlus 5購入前にも同様の懸念はありましたが、実のところ3Tよりも2時間半も長持ちなのです。根本的な設計は3Tと変わらず、驚いたことにバッテリー容量そのものは僅かに減っている(3,400mAh → 3,300mAh)ため、新SoCの省電力化が影響しているのでしょう。
Xiaomi Mi6と性能ほぼ同じだが、“一歩足りない”を埋めてくれるOnePlus 5
Xiaomi Mi6もよく作り込まれたスマホだとは思いますが、イヤホンジャックが無い、本体が小さな割にはずっしり重い、日本語非対応など…“あと一歩足りない”感が否めませんでした。
そこで、Mi6に抱いていた不満をすべて解消してくれるOnePlus 5の購入に至ったわけですが、電池持ちが最大の懸念でした。しかし、実際に使ってみると、予想を上回る電池持ちと使い心地に惹きつけられ、今ではすっかりゲーム・音楽視聴のエンタメ用スマホとして大活躍中しています。
価格はXiaomi Mi6より数千円割高ですが、それでも選ぶ価値は十二分にあると思いました。また、Galaxy S8やHTC U11と同等の処理性能を備えていながらお値段は5万円程度なので、その抜群なコストパフォーマンスは「フラッグシップキラー」の名に相応しいものです。

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こんにちは、いつも楽しく参考にさせていただいています。
mi5sを所有してます。
最近、MIUI9で日本語化ができるので嬉しいのですが、mi6との性能差が気になり、買い替え検討中です。