OnePlus 3T実機レビュー中編:ベンチマーク&電池持ちと急速充電
- 2017-05-09
- 2017-10-25
前回に引き続き、中華スマホ「OnePlus 3T」の実機レビューをお届けします。
外観や主な機能に関しては「OnePlus 3T実機レビュー前篇:隙のない作り込みが魅力的な中華スマホ」をお読みいただくとして、今回はパフォーマンス面にフォーカス、つまりベンチマークや電池の持ち具合についてじっくりレビューしていきます。
OnePlus 3TはSnapdragon 821プロセッサに6GBメモリを搭載するハイスペックなスマートフォンですが、ほぼ同じ性能を持つ機種「Xiaomi Mi Note 2」をつい先日レビューしています。今回は、Mi Note 2との比較も兼ねていますので、ご購入前の参考にしていただければ幸いです。
OnePlus 3T
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目次
ベンチマーク3種のスコア
まずは処理性能をチェック。今回はおなじみのベンチマークアプリ3種「AnTuTu」「Geekbench」「3DMark」を使って計測しました。誤差を補正するため、それぞれ3回連続で走らせてその平均値を割り出しています。
AnTuTu Benchmark 6.2.7
はじめは、誰もが知る王道ベンチマークアプリ「Antutu Benchmark」(バージョンは6.2.7)です。3回の平均スコアは161453点となり、内訳は以下のとおりです。
3Dスコア | 64305 |
UXスコア | 52121 |
CPUスコア | 34821 |
RAMスコア | 10206 |
各回のばらつきが少なく、安定して16万点台を記録しました。
Geekbench 4
次に、CPUやメモリの計測に重きをおいた「Geekbench 4」です。シングルコアスコアは平均1876点、マルチコアスコアは平均4423点という結果に。上を見れば更に高いスコアを出す機種もありますが、必要十分と言ったところでしょう。
3DMark
最後に、3Dグラフィックの処理性能を測る「3DMark」です。平均スコアは2558点となりました。
同じくスナドラ821 + 6GBメモリ搭載「Xiaomi Mi Note 2」と比較
一通りのベンチマーク結果を並べたところで、中国Xiaomiが開発した「某Note 7クローン」ことMi Note 2とスコアを比較してみます。(Mi Note 2に関しては下の記事をお読みください。)
Mi Note 2は、スナドラ821に実行メモリ6GBを搭載するハイスペックスマホで、OnePlus 3Tと同等の性能を備えます。両機種のスコアはどれほど異なるのか、下の表にまとめてみました。
OnePlus 3TはMi Note 2に比べて1割ほど高いスコアとなっていますが、これには訳があります。
実はつい最近「OnePlusはベンチマークで不正を働いている」というとんでもない話が浮上しました。CPUのクロックを高いまま維持する機能が組み込まれており、OnePlusによれば「重いゲームをより快適にプレイするための機能」としていますが、これがベンチマークアプリにも適用されていたため問題視されています。
素晴らしい品質や性能を持つOnePlus 3Tだけに、もし本当にベンチマークの不正目的で細工が施されているとしたら、非常に残念な話です。CPU周りのチューニングは一向に構いませんが、ベンチマークの水増しについては早期の修正を望みます。
OnePlus 3Tのイマイチな点はバッテリー?
前回の記事でも書きましたが、OnePlus 3T最大の減点ポイントは電池持ちかなと感じています。具体的な数値で検証すべく、「PCMark」というベンチマークアプリの「Work 2.0 battery life」を使ってバッテリー持続時間を測りました。結果は7時間3分で、Huawei Mate 9やXiaomi Mi Note 2よりも2時間ほど短いです。
大画面を備える容姿からは「スタミナ系」な印象を受け、内蔵しているバッテリーの容量は3,400mAhとそこそこ大容量ですが、ハイスペックが足を引っ張っているのでしょうか。YouTubeの動画を観続けたりポケモンGOをプレイしていると減りが速く、一日ガッツリつかうにはやや心もとない印象です。
独自の急速充電規格「Dash Charge」
OnePlus 3Tは、独自の充電規格「Dash Charge」に対応しており、付属の充電器とケーブルを繋ぐことで最大5V/4Aの高速充電が出来ます。充電中はロック画面に「Dash Charge」と表示されます。
画面を消灯させた状態で残量0%から充電すると、開始からわずか40分程度で80%に達し、1時間20分程度で満タンになりました。気になる発熱具合ですが、Qualcomm Quick Chargeに対応するスマホ(Xiaomi Mi5sなど)とさほど変わらず、背面カメラの左側あたりがほんのり温かくなる程度で、充電しながら使っても気になりません。
下のグラフは、「Battery Mix」という計測アプリのスクリーンショットです。80%に達するまでは勢い良く充電され、以降は徐々にペースが落ちています。温度を示す黄土色のラインに注目してみると、充電開始(32℃)から徐々に上がり、80%をピーク(41℃)にして下がっていることが分かりますね。
公式サイトには下のようなグラフが貼り付けられていますが、偽りは無いようです。
しかし、Dash Chargeに対応するがゆえの弱点もあります。現状では、この独自規格に対応するサードパーティ製の充電機器は出回っておらず、もし付属の充電機器が故障してしまうと急速充電が出来なくなります。
メーカーとして「我が社の充電規格は凄いぞ!」と自賛したい気持ちもわかりますが、ユーザー側からすれば大人しくQuickChargeに準拠してほしいなというのが本音ですね。
OnePlus 3Tの販売価格
OnePlus 3Tを購入するなら、一番手っ取り早いのは日本のアマゾンでしょう。しかし、価格は最下位モデルでも約5〜6万円と、決して妥当とはいえない高値がついています。
筆者が選んだのは、中華製品界隈では名の知れた通販サイト「GearBest」(ギアベスト)で、海外通販サイトですが日本にも発送してくれます。記事執筆時(2017年5月6日)の販売価格は419.99ドル = 45,590円で、送料入れても5万円あればお釣りがきます。
下のリンクから各業者の販売ページへ飛べます。

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