
2016年9月現在、Macを新規購入・買い替えすべきでない4つの理由
- 2016-09-20
- 2017-10-26
毎年の事ながら、様々なIT関連の話題が飛び出して盛り上がりを見せる”秋の新製品祭り”、iPhone 7やXperia XZ、ポケモンGOプラスなどなど今年も豊作です。この勢いに乗って新しいMacの購入を検討されている方も多くいらっしゃることと思いますが、今現在2016年9月はMacを新規購入もしくは買い替えるべきではありません。
いきなり何事か!?と驚かせてしまったらごめんなさい。しかし、今はMacの購入に対して慎重であるべきなのです。この記事では、今Macを新規購入&買い替えすべきでない4つの理由をご紹介したいと思います。
目次
理由1. 来月10月にMacの一斉モデルチェンジが実施される可能性が高い
WWDC、9月のスペシャルイベント共にMacのハード発表は見送られる
今年6月に開かれたアップルの開発者イベント「WWDC 2016」ではmacOS Sierraの発表のみに留まりハードに関してはノータッチ、今月9月の7日にiPhone 7とApple Watch Series 2などが発表されたスペシャルイベントでも、Macのハードウェアに関する話題については全く触れていません。
特に9月7月のスペシャルイベントでは、イベント開始直前まで新MacBook Pro登場が有力視されていただけに、Macハード全無視には正直少しばかり驚いてしまいました。
毎年の周期を考えると、アップデート見送りもそろそろ限界に達しているか
Appleコンピューターの2本柱であるiMacとMacBookシリーズ、加えMac ProやMac miniほぼ全てのモデルに言えることですが、今年の新機種発表は例年に比べ遅れています。毎年の発表周期を当てはめると、もうとっくに新型機種が出ていてもおかしくないモデルも幾つかあります。
直近のアップデートは今年4月19日の12インチMacBook、その前の27インチiMac 5Kモデルは発売からもうそろそろ1年が経とうとしています。MacBook Air、MacBook Pro、Mac mini、Mac Proの現行機種は発売から1年以上が経過、今年はiOSデバイスとApple Watchで突っ走ってきたAppleですが、そろそろ本命であるMacシリーズが一斉アップデートされそうな気がしてならないのです。
今日この記事を書いている9月20日現在、Macシリーズ各モデルの現行機種発売から何日経過したのか。新しい順にならべると下のようになります。
MacBook 12インチ Early 2016 | 2016年4月19日発売、154日経過 |
iMac 27インチ 5Kモデル | 2015年10月13日発売、343日経過 |
MacBook Pro 15インチ Mid 2015 | 2015年5月19日発売、490日経過 |
MacBook Air 13インチ Early 2015 | 2015年3月10日発売、560日経過 |
MacBook Pro 13インチ Early 2015 | 2015年3月10日発売、560日経過 |
Mac mini Late 2014 | 2014年10月17日発売、704日経過 |
Mac Pro Late 2013 | 2013年12月19日発売、1,006日経過 |
CEOのティム・クック直々に「ご期待下さい」のメール返信!?
海外では超有名なApple関連のリーク情報サイト「MacRumors」、どうやらこのサイトの読者の一人がティム・クックに直接「原文:Are you pulling away from the Mac Line?」「訳:もうMacの開発から手を引くのですか?」とメールで問い合わせたようです。そしたらなんと、Apple CEOのティム・クックから直々に返信のメールが届いたそうです。返信されたメールには「原文:I love the Mac and we are very committed to it. Stay tuned.」「訳:私はMacを愛していますし、開発チームは日々専念しています。乞うご期待。」と記されており、近い時期に新しいMacが投入される可能性を示唆させています。
世界の大企業AppleのCEOから直々にメールが来たとは…にわかに信じがたい話ではありますが、送信元を見る限り本人もしくは広報の社員によって送られた可能性は高いとのことです。
Tim Cook Says Apple is ‘Very Committed’ to the Mac and to ‘Stay Tuned’ – Mac Rumors
理由2. 次世代MacBook Proは大きく進化、Airは廃止されるとの情報も。そろそろラインナップ見直しの時期かな…?
薄型化と軽量化でモバイル性向上が期待されるMacBook Pro
13インチモデルは1.58kg、15インチモデルは2.04kgと、最近の同サイズ級のノートパソコンと比較すると明らかにモバイリビティの悪さが際立ち少々時代遅れ感が否めないMacBook Pro。それもそのはずで、2012年のRetinaモデル登場以降はずっとマイナーアップデートに留まっており、サイズと重量共に全く変わっていません。
新しいMacBook Proは、薄型化と軽量化が図られて従来よりも劇的にモバイル性が向上すると予想されています。おそらく、本体重量1kgを切る12インチの無印MacBookの上位モデル的な位置付けとなり、デザインも無印MacBookを周到したものになるでしょう。
また、ファンクションキー部分が有機ELのタッチバーに変更されたり、現在の拡張端子が全て廃止されて4つのUSB Type-Cポートに置き換わるなど、MacBook Pro史上最も大きなアップデートになりそうです。筆者含めMacBook Proユーザーの方はとりあえず来月まで待ってみて、もし新機種発表となれば詳細情報を確認し吟味した上で買い替えを検討することをおすすめします。
海外の方が2016年に発表されるであろう新MacBook Proのコンセプトイメージを紹介している動画がありますが、かなりスタイリッシュでクールな見た目になっています。
MacBook Airは廃止される可能性
誕生以来、ラップトップMacのメインストリームとして活躍し、多くのユーザーから愛されてきたMacBook Airですが、今や存在理由が危うくなっている状況です。モバイル性を求めるユーザー向けには、より薄くて軽量な無印MacBookがありますし、Appleの標準になりつつあるRetinaディスプレイも搭載していません。
もし次世代MacBook Proが従来よりもモバイル性を重視したデバイスだった場合、MacBook Airの位置付けは非常に曖昧であやふやものとなり、”Air”のブランド名は無くなる可能性があります。
製品ラインナップを簡略化したいAppleの方針もあることでしょうから、エントリーモデルのMacBook、フラッグシップモデルのMacBook Proの2展開となるとの味方が濃厚です。
理由3. 円高による価格改正・値下げがもうすぐ実施されるかもしれない
一時期よりも10〜20円程下がった米ドル対日本円レート、Macの値下げ実施もそろそろ?
Macの中でも一番新しいMacBook Early 2016の発売時、米ドル対日本円レートは1ドル=109円でした。また、27インチiMacやMacBook Proなどが発売された2015年は1ドル120付近を推移していました。しかし最近は円高ドル安傾向が進み、2016年9月現在は1ドル=100円〜105円付近で相場が推移している状態です。
去年から20%ほど円高方向にレートが変動したので、年内に新しいMacが国内で登場した場合、国内での販売価格は従来より1割〜2割ほど安くなる可能性があります。
レートの動きにAppleの価格設定が追いついておらず、今買うと割高になってしまう
米ドル対日本円のレートの変動にMacの日本向け販売価格が未だ追いついておらず、本国アメリカでの販売価格比べると国内向けの価格設定は全体的に割高になっています。つまり、アメリカのAppleストアで買ってしまったほうが安上がりになってしまうのです。
アメリカでの販売価格と国内向けの販売価格を比較、現在レートで日本円換算すると以下のようになります。どのモデルも1ドル110円以上に設定されており、現在の価格設定が割高である事がお分かりいただけると思います。
MacBook |
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MacBook Air |
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MacBook Pro Retina |
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iMac |
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Mac Pro |
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Mac mini |
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先日のiPodシリーズ一斉値下げは円高効果によるもの
iPhone 7登場後の旧iPhoneとiPad大幅値下げに引き続いて実施されたiPodシリーズ一斉値下げ、おそらく円高ドル安の影響を受けたものと見られています。
iPod一斉値下げに関して、当ブログでも取り上げましたので記事の一部を抜粋します。
2015年後半を境に1ドル=120円付近を行ったり来たりしていた日本円レートは円高ドル安に、2016年9月現在1ドル=100円付近を推移していて、iPodの価格改正時から20%ほど円高方向に価格が動いたことになります。
アメリカに本社を構えるAppleは米ドルを基準に価格設定をするので、円高方向にレートが変動すれば日本での販売価格は安くなります。今回iPodシリーズを日本向けに一斉値下げした理由は、円高ドル安によるものと思われます。
理由4. 中古Mac購入も今は待った!新型が発表されれば型落ちの相場が下がる
これから中古のMacを買おうと考えている方、MacBookシリーズの型落ち中古を狙っている方は特に今購入に踏み切るべきではありません。
先程も書いたように、今月10月に出ると言われている新型MacBook Proは数年ぶりの大型アップデートになると予想されており、新型に多くの注目が集まれば当然中古の相場も大きく下がるでしょう。加え都合良くMacの値下げも同時に実施された場合、中古Macの販売・落札相場は数万円規模で下落する事が見込まれます。
新型が登場した数ヶ月後には、今狙っている機種分の予算で一段階新しいもの又はスペックアップしたものを購入できるかもしれないので、とりあえず今は様子見をした方が賢明です。