
MVNOを活用して初期費用2万+月2千円でiPhoneを運用する方法
- 2016-08-07
- 2017-10-26
最近良く聞く「MVNO」、キャリアから既にある通信設備を借りて運営している通信業者を指し、月額料金が安い事から「格安SIM」とも呼ばれています。最近では数多くのMVNO業者が参入し、価格競争はますます激しくなる一方です。
キャリアよりも圧倒的な低価格で契約出来る事が魅力的、今後さらに発展していく業界だと思います。
さて、日本で人気のスマートフォンと言えば、真っ先に思いつくのが「iPhone」です。海外ではAndroidの方がシェアを伸ばしていますが、国内ではiPhone含むiOSデバイスの割合が圧倒的。なんと60%ものシェアを誇っており、世界一iPhoneが好きな国なのです。
iPhone大国日本、シェア66.2%に 世界40カ国で調査 – NEWSALT(ニュースソルト)
iPhoneに限らず、スマホの契約は一般的に大手3大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)となります。そこでネックになるのが月々の料金、多くの方は6,000円以上を毎月維持費として支払っています。
維持費を安くしようと考え、格安SIMに乗り換える方が徐々に増えてきていますが、「格安SIMでiPhoneは使える?」といった疑問を持つ方も居るようです。今回は、月々2,000円前後&初期費用2万円でiPhoneを使う方法をお伝えします。
iPhoneを安く使いたいと考えている方、今回の記事を是非参考にしてみてください。
目次
安くiPhoneを手に入れたいなら、中古のドコモ版5c白ロムがオススメ
多くの格安SIMでは、ドコモ販売のスマホがそのまま使える
格安SIMといえど、携帯回線の契約には違いありません。かといって、キャリアでの契約のように、業者が販売する専用端末を使う必要は無く、大概のMVNOはドコモ版端末での使用に対応しています。理由は、多くのMVNO業者はドコモの回線設備をそのまま流用しているためです。
つまり、ドコモ発売の中古機種でも問題なく運用ができるため、初期費用が安く済みます。
(一部au回線を利用している会社やプランもあるので、契約前に一応調べておく必要はあります。)
現行機種の新品も良いが、型落ち中古スマホもかなり魅力的
多くの方は、スマホは新品で買うべきと考えるようです。確かに電子機器の中古品購入には心配は付き物ですし、メーカーから新品を買えば保証などのサービスも受けられます。しかし、中古製品を購入することによるメリットも大きいです。
もちろん機種にもよりますが、数年前の型落ちスマホは、現行機種とは比べ物にならないほど安く手に入ります。iPhoneもその例外ではなく、3年ほど前のiPhone 5cや5sなら現行機種の3分の1、4分の1程度の低価格で入手できます。
格安SIMでの運用において、安上がりで実用的なiPhone 5c
中古のiPhoneを格安SIMで運用する場合、1番安上がりな機種が「iPhone 5c」になります。iPhone 5cは2013年9月20日にiPhone 5sと同時に発売され、中国での市場拡大を狙った、いわゆる「廉価版」的な位置付けとなります。
3年前の型落ち機種とはいえ、高性能を求める方以外には十分なスペックです。ネットブラウジングやメール、LINE、SNSなどの用途において、動作面でストレスを感じることは少ないでしょう。
前モデルのiPhone 5は、ドコモからの販売がされていませんので、格安SIM運用向きではありません。5c・5s以降のモデルを選びましょう。
Apple iPhone 5c 16GB ホワイト docomo版白ロム
iPhone 5cのスペック
それではiPhone 5cのスペックは、最新機種である6sやSEなどと比べると見劣りします。しかし、今年の秋ごろにリリースが予想される最新のOS「iOS 10」に対応することが決定していますので、型落ち機種といえど、まだまだ使えそうな端末です。
OS | iOS 7(初期状態) 2016年秋リリース予定のiOS 10に対応 |
---|---|
プロセッサー | Apple A6チップ |
ストレージ | 16GB、32GB |
メモリ | 1GB LPDDR2 |
ディスプレイ | 4インチ 1,136 x 640ピクセル Retinaディスプレイ |
内側カメラ | 120万画素 |
外側カメラ | 800万画素 |
バッテリー容量 | 1,507mAh 連続待受最大250時間 |
拡張 | Lightningコネクタ x1、オーディオ端子 x1 |
SDカード | なし |
センサー | ジャイロ、加速度、近接、環境光 |
SIMカード | nano-SIM |
幅 x 厚さ x 高さ | 124.4 x 8.97 x 59.2mm |
本体重量 | 132g |
カラー | ホワイト、ピンク、イエロー、ブルー、グリーン |
iPhone 6s/6s Plusと中古iPhone 5cの価格比較
現行の最新モデルであるiPhone 6s/6s Plusと、3年前のiPhone 5cのdocomo版中古端末の価格を比較してみました。Apple公式ストア、Amazon.co.jp、ヤフーオークションでの価格を調査しました。
掲載する価格は、2016年8月7日現在のもので、通販サイト・オークションサイトでの販売相場は随時変動しますのでご注意ください。
iPhone 6s、iPhone 6s Plusの価格
Appleストアで販売している6s、6s PlusのSIMフリーモデル
Appleの公式ストアにて、6sは税別78,800円、6s Plusは税別89,800円で販売されています。いずれもストレージ16GBのSIMフリーモデルです。
iPhone 6sまたはiPhone 6s Plusを購入 – Apple(日本)
Amazon.co.jpに出品されているiPhone 6s、iPhone 6s Plusのdocomo版
Amazon.co.jpでは、iPhone6s、iPhone 6s Plusのキャリア版の白ロム端末を購入することが出来ます。その中でも格安SIM運用に適した、docomo版の出品価格を調査してみたところ、6sは65,000円前後、6s Plusは76,000円前後でした。Appleが販売しているSIMフリーバージョンより、1万円ほど安いといった感じです。
Amazon.co.jpにて「iphone 6s docomo」を検索
Amazon.co.jpにて「iphone 6s plus docomo」を検索

Apple iPhone 6s 16GB ローズゴールド docomo版白ロム
docomo版iPhone 5cの価格
Amazon.co.jpに出品されているiPhone 5c docomo版白ロム
iPhone 5cのdocomo版白ロムをAmazon.co.jpで探してみると、新品が49,450円から、中古が18,800から出品されていました。中古価格は2万円を切っているので、かなりお買い得感はあります。

Apple iPhone 5c 16GB ホワイト docomo版白ロム
ヤフーオークションに出品されているiPhone 5c docomo版白ロム
ヤフーオークションでの中古5cの落札相場を調べてみたところ、出品端末の状態にもよりますが13,000〜18,000円ほどが相場のようです。美品や新品同様品でも、2万円を切る値段で落札されていることが分かります。
ヤフオクの場合、商品代金に送料が加算される事が多いので、Amazonで購入した方が安上がりな場合もあるでしょう。ヤフオクでの狙い目は、15,000円程度の16GBモデルです。
ヤフオク! – 「iphone 5c 16gb docomo」の検索結果
格安SIM(楽天モバイル)でiPhone 5cを使ってみる
初の中古iPhoneを買ってみて
筆者は中古のdocomo版iPhone 5c 16GBモデルを購入、結果から申し上げると、全く問題なく使うことが可能です。中古端末ということで、筐体の傷やバッテリーのヘタリ具合等は購入前の心配点ではありますが、ほぼ新品同様と言って良いほど状態の良い物が届きました。ちなみに購入はAmazon.co.jpで、16,000円ほどでした。
楽天モバイルとiPhone 5cの組み合わせ、使い心地はどうか?
2ヶ月前から「楽天モバイル」で運用を開始しました。主な用途は、LINEやネットサーフィン、ニュースアプリ、テザリングなどで、殆どの作業をストレス無くこなすことが出来ています。楽天モバイルの回線状態は今のところ割りと良好、混雑時でなければYouTubeの動画視聴等も快適です。
楽天モバイルの回線速度に関しては「楽天モバイルの通信速度はどんな感じ?実際に測定してみた」にて詳しいレビューをしています。
初期費用と月々の料金はいくら?
楽天モバイルでのiPhone 5c運用、筆者の場合どれほどの料金が掛かったのか、今後どれほど掛かるのか。内訳は別記事「ドコモ版の中古iPhone 5cを楽天モバイルで運用した感想」でも書いていますので、引用します。
初期費用
まず、楽天モバイルの新規契約時には初期費用として3,240円必要です。それに加えて、今回はiPhone 5cのdocomo版端末を16,000円ほどで用意したので、約20,000円の初期費用となりました。
月額料金
選んだプランは、通話と高速データ通信が月3.1GBまで可能な「通話SIM 3.1GBプラン」、月額の基本料金は1,728円です。実は、契約時に1ヶ月目の料金が無料になるキャンペーンを行っていました。ですので、初月の請求は初期費用の3,240円のみでした。これは地味に嬉しい!
今回の事例から…
初期費用20,000円+月々2,000円以下でiPhoneを運用出来る!
という結論が導き出されました。キャリアの料金と比べると、圧倒的に安くiPhoneを使うことが出来てしまいます。
今回選んだプランの他にも、楽天モバイルでは様々なプランが用意されています。プランや月々の料金に関して、詳しい情報を知りたい方は楽天モバイルの公式ページを見てみると良いでしょう。
楽天モバイル:安心・お得な格安スマホ(スマートフォン)/格安SIM
もう少し金銭的に余裕があればiPhone 5sも有り
現行のすべてのiOSデバイスに搭載されている指紋認証センサー、残念ながらiPhone 5cにはありません。iPhone 5sには、指紋認証センサー「Touch ID」加え、5cよりも2倍ほど性能が向上したA7チップが搭載されています。
5cの値段に5,000円ほど上乗せすると「iPhone 5s」を購入することが出来るので、金銭的にもう少し余裕があれば中古の5sという選択も良さそうです。指紋認証はやはり便利ですよ。

Apple iPhone 5s 16GB スペースグレイ docomo版白ロム
楽天モバイルの新規契約は:楽天モバイル 公式ページへ