MacBookにiMac、Pro、mini…。2017年のMacはどうなるの!?
- 2017-01-27
- 2017-06-18
去年はiPhone 7やApple Watch Series 2、MacBook Proを発売したAppleさん。新型MacBook Proの存在感はなかなかのものですが、どちらかというとモバイル・ウェアラブル寄りな年だった印象があります。
年に1回のペースで新型iPhoneが登場してきた中、最近のMacは以前に比べて少し元気がありませんね。全てのデスクトップMacは最後のアップデートから優に1年の月日が経っており、筆者を含めMacユーザーとしては、そろそろ新しいMacそれもデスクトップマシンを出しても良いのでは?と思うわけです。
筆者自身、今後のMacについてとても気になっているため、2017年のMacのアップデートに関する情報をこの記事にてまとめてみました。
目次
デスクトップMacの最新モデルは全て1年以上前のもの
冒頭でも書いたように、全てのデスクトップMac(iMac、Mac Pro、Mac mini)は最新モデルの発売から既に1年以上が経過しており、スペックも最新とは言えない状況です。最新であること = 良い製品とは言い難いのですが、旧型はいずれインターフェースの変遷による互換性の問題が生じてしまいますので、モデルチェンジを迫られます。
また、パソコンメーカーは1〜2年に1回の頻度で新製品を投入するというのが常例ですから、そろそろ新しいデスクトップMacが市場投入されても何ら不思議ではありません。
iMacの最新モデル発売からもう既に1年以上経過
まず、Apple製デスクトップPCの主力である「iMac」ですが、こちらは最新モデルの発売(2015年10月)から既に1年以上が経過しています。
CPUは一世代前のSkylakeで、4K・5Kの高解像度ディスプレイを搭載しており、時代に酷い引けを取っているわけではありません。しかし、今年アップデートしないと2年連続の沈黙になりますから、人気機種であるだけにそろそろ登場しても良いかなと思うわけです。
Mac miniは2年以上、Mac Proは3年以上も音沙汰なし
iMac意外のデスクトップMacといえば、Mac miniとMac Proの2つになる訳ですが、こちらに関してはよく分かりませんね。サブメン的な位置付けなので頻繁なアップデートは必要ないと思っていますが、周期がまちまちなので予測しづらいです。
ただ、Mac Proはもう3年以上音沙汰なしの状態が続いているため、もういつ新型が登場しても不思議ではありません。
改新のトリガーになり得るUltrafine 5K Displayの存在
MacBook Pro Late 2016と同時に発表された液晶ディスプレイ「LG Ultrafine 5K Display」は、Appleがさり気なく開発終了した「Thunderbolt Display」の実質後継にあたる製品です。解像度は以前の4倍の横5,120 x 縦2,880で、これはiMac 5Kと同じ大きさになります。
このLG Ultrafine 5K Displayこそ、Mac改新のトリガーになるのでは?と筆者は思うのです。
MacBook Pro Late 2016しか5K出力をサポートしていない現状!それ以外は最大4K止まり
Thunderbolt Displayの後継と言いつつも、実は5K出力に対応しているのはMacBook Pro Late 2016のみなのです。それ以外のMacでは、変換アダプターを挟むことでディスプレイ出力そのものは出来ますが、最大の解像度は4K止まり。
更には、Mac ProやMac miniではシステム起動までUltrafine Displayへの出力が出来ないなど、ハードウェア的な問題が発生しているのです。
以下、Appleのサポートページ「Mac で LG UltraFine 5K Display を使う – Apple サポート」より引用します。
5120 x 2880 @ 60Hz
- MacBook Pro (15-inch, 2016)
- MacBook Pro (13-inch, 2016, Four Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (13-inch, 2016, Two Thunderbolt 3 Ports)
Apple Thunderbolt 3 (USB-C) – Thunderbolt 2 アダプタと Thunderbolt ケーブルを使って、LG UltraFine 5K Display を解像度を抑えた 4K でなら、以下の Mac モデルで使えます。
3840 x 2160 @ 60Hz
- Mac Pro (Late 2013)*
- MacBook Pro (Retina, 15-inch, Mid 2014) 以降
- MacBook Pro (Retina, 13-inch, Mid 2014) 以降
- iMac (Retina, 27-inch, Late 2014) 以降
- iMac (Retina, 21.5-inch, Late 2015)
- iMac (21.5-inch, Late 2015)
- MacBook Air (13-inch, Early 2015)
- MacBook Air (11-inch, Early 2015)
3200 x 1800 @ 60Hz
- Mac mini (Late 2014)*
* Apple では、LG UltraFine 5K DisplayをMac miniやMac Pro のセカンドモニタとして使うことを推奨しています。macOS が起動するまでディスプレイの電源が入らない可能性があるため、起動選択画面や macOS 復元など、起動前の機能をこのディスプレイでは使えないことがあります。
MacへのThunderbolt 3搭載が迫られている
LG UltraFine 5K Displayの件でお分かりいただけたように、既存のMacの殆どがUltrafine 5K Displayに完全対応出来ていないというのが現状です。その要因は明白で、殆どのMacはThunderbolt 3を備えておらず、5K映像の出力が出来ません。
しかし、このままの状況が続くとはまず考えられず、MacへのThunderbolt 3の搭載はCPUよりもGPUよりもデザインの変更よりも優先すべき事柄なのです。
今年の目玉は新型iMac?
去年はMacBookとMacBook Proのアップデートが行われましたが、今年2017年の目玉はiMacだと予想しています。デスクトップMacの中でも断トツ人気があり、最もベーシックなMacとして歩み続けてきた製品だけに、筆者としては確実なスペック強化に期待しています。
Intelの最新CPU「KabyLake-S」プロセッサを採用か
つい最近発売が開始されたばかりのIntel第7世代(KabyLake)のデスクトップ向けモデル、通称「KabyLake-S」は、ほぼ間違いなく次期iMacへ採用されます。先ほども書きましたように、現行iMacはSkylake CPUを積んでいるので、必然的にKabyLakeへ変更されます。
型番から予想するに、27インチモデルのCPUは下のようにアップグレードされそうです。
- Core i7-6700K → Core i7-7700K
- Core i5-6600 → Core i5-7600
- Core i5-6500 → Core i5-7500
そして、それぞれの性能をPassmarkのスコアで比較すると下のグラフのようになります。あくまでもこの予想が正しければの話ですが、約1〜2割ほど性能が向上する見込みです。
GPUはAMDのPolaris 10を採用か
次期iMacでは、CPUよりも、GPU=グラフィック性能の方に期待が集まっています。何せ5Kというとてつもない解像度を出力するわけですから、それ相応のパワーを備えたグラフィックチップは必須となります。
今、一番有力視されているのは、AMD製のPolaris 10 GPUです。Polaris世代のモバイル向けGPUはMacBook Pro Late 2016にて既に採用されており、性能は格段に向上しています。これと同系統のものをiMacへ採用することにより、VR(バーチャルリアリティ)等の重いグラフィック系アプリケーションも使えるようになるのではとの見方が強まっています。
もちろん、VRだけでなく動画編集や3Dモデリングなどの用途においても力を発揮してくれるでしょう。
Thunderbolt 3搭載はほぼ確定
次のiMacではほぼ間違いなくThunderbolt 3ポートを備え、先ほどご紹介したUltrafine 5K Displayにも完全対応するものと思われます。
iMacに限らず、これから登場するMacではThunderbolt 3の採用は当たり前になると予想します。というより、Appleが採用を見送る理由は何一つ無いでしょう。
転送速度が他のインターフェースとは比べ物にならないほどずば抜けている訳ですから、今後ぜひとも標準規格として出回って欲しいと思っています。
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MacBookやMacBook Proはマイナーアップデートに留まる?
MacBookやMacBook Proは去年と一昨年でデザインをも刷新する大型アップデートが施されたので、今年新たなモデルが出たとしても割りと落ち着いたアップデートになるかなと予想しています。内部スペックの増強に留まるでしょう。
真っ先に考えられるのはMacBookへのKabyLake採用。16GBメモリもあり!?
真っ先に考えられるのは、12インチMacBookへのIntel第7世代(KabyLake)プロセッサ採用です。既にWindowsラップトップではKabyLakeのYシリーズ(Core M相当)を積んだ機種がいくつも製品化されているので、やや遅れはとりましたが次のMacBookでは同じものが採用されると見込まれます。
KabyLakeのYシリーズは今のところ3つしか存在しておらず、現行モデルと同じく3段階のCPUラインナップになるとすれば、型番はそれぞれ一択へ絞られます。以下のように変更されるでしょう。
- Core m3-6Y30 → Core m3-7Y30
- Core m5-6Y54 → Core i5-7Y54
- Core m7-6Y75 → Core i7-7Y75
Core m5とm7はCore i5とi7に進化するのか!?と思いきや、名前こそ同じものの実のところ性能はCore M並ですので、過度な期待は禁物です。とはいえ、以前よりも2割ほど性能は強化されているようなので、もしこの通りになれば買い換える価値はありますね。
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上手くいけば、MacBook ProへCannonlakeが搭載されてメモリは最大32GBへ!?
お次はMacBook Proの話題ですが、これは採用されるプロセッサによって性能はかなり左右されます。今考えられるシナリオとしては、主に下の3つでしょう。
- Intel第7世代(KabyLake)CPU + 16GBメモリ
- Intel第8世代(Coffeelake)CPU + 16GBメモリ
- Intel第8世代(Cannonlake)CPU + 32GBメモリ
さて、最後の一つがとても気になるのですが、これは案外と現実味を帯びた話です。
Cannonlake CPUはKabyLakeの14nmよりも更に小さい10nmプロセスルールで作られ、更なる性能アップと省電力化が見込まれます。また、LPDDR4規格をサポートし、メモリにおいても更なる省電力化が可能とされています。
そしてこのCannonlakeがMacBook Proへ組み込まれた場合、積載可能な最大メモリが現行の16GBから32GBへ引き上げられるとの予測が浮上。以前、Appleのフィリップ・シラーさんが「MacBook Proへ32GBのメモリを搭載しないのは消費電力が理由」と述べていただけに、Cannonlake採用によるメモリ量引き上げは理にかなってます。
ただ、Cannonlakeと並行してリリースされると言われているCoffeelake(14nm)が載った場合、メモリ32GB化は見送られる可能性が高いです。
MacBook Airは徐々にMacBookやProへ置き換わってゆくのか
地味に気になるMacBook Airの今後についてですが、徐々にMacBookやMacBook Proに役目を奪われていくのではと筆者は予想しています。これは大半の方が薄々勘付いているかもしれませんね。
今や、Retinaディスプレイ無しのMacといえばMacBook Airだけになってしまい、Apple製品全体を見渡しても同じです。また、Airよりも薄くて軽い12インチMacBookの登場によって、「Air」の由来でもあるモバイル性においてもきらめかなくなりました。
別にMacBook Airを否定するわけではありません。以前に「MacBook Airは終わった?いいえ、値下げされた今こそ買い時です」という記事を書きまして、この時はMacBook Airの良さを再確認できました。しかし、今後生き残っていくのは難しいかなというのが正直な感想です。
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イマイチ活気のないMac ProやMac miniの行方は?
Mac ProとしてはThunderbolt 3を採用せざるを得ない
現在Macのフラッグシップ機として君臨しているMac Proですが、そろそろスペックの増強なりインターフェースの変更なり、アップデートが欲しいところです。冒頭でも書きましたように、もう3年もアップデートされていません。
もし新モデルが登場するならば、iMacと同じくThunderbolt 3の搭載は間違いない、というかフラッグシップ機としては採用せざるを得ないでしょう。
スペック面での情報は少ないのでまだ何とも言えない部分ではありますが、GPUに変更が施されるとの情報は割りと有力視されています。AMDがそろそろリリースすると噂されている「Vega 10」という新GPUを採用するとかしないとか…。
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情報の少ないMac miniはどうなるの?
さて、最後になりますが、Mac miniはどうなるのでしょうか。そもそも今後ラインナップが継続するのか否かもあやふやで、Macの中でも最も今後の展望が読めないマシンと言って良いでしょう。
ちなみに、筆者は約2年前までMac miniユーザーだったのですが、それはLate 2012の存在があったからです。Late 2012にはクアッドコア(4コア/8スレッド)のCore i7が載っておりメモリは自分で16GBまで増設出来る上、2.5インチのSATA SSDを組み込めて、尚且つ2台のストレージでFusion Driveまで構成できるという、Macにしては珍しくカスタマイズ性抜群なマシンでした。
しかし、2年後に発売されたLate 2014年モデルでは、最上位モデルでさえデュアルコア(2コア/4スレッド)にダウングレードされた上、メモリが以前の半分の最大8GBへ減りオンボード仕様に変更。しかもお値段はほぼ据え置きでしたので、コストパフォマンスもガタ落ち。Mac miniへ感じていたはずの魅力が激減してしまったので、このとき筆者は完全に見切りをつけました。
しかしこれはあくまでも筆者自身のお話しです。別に、誰しもメモリ16GBやパワフルなCore i7を必要としているわけではありませんので、Mac miniは低価格でお手頃なエントリーモデルに徹して頑張ってくれれば良いと思います。今後のアップデートにおいても、おそらくエントリーモデルの域から脱することは無いでしょう。
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