屋外へThinkPad X1 Carbonを持ち出し、がっつり作業してみた結果
- 2017-01-19
- 2017-03-05
先日、Lenovoの14インチノートパソコン「ThinkPad X1 Carbon」の実機レビューをしまして、今回の記事はその続編となります。
今回はより実践的なレビューとして、いつも自宅で行っている作業を屋外へ持ち出したX1 Carbon 1台だけでこなしてみて、バッテリー持ちや使い勝手などを調査してみました。主な作業はブログの更新やネットブラウジング、写真編集などで、自宅で必要最低限の環境を整えて外出してきました。ちなみに、この記事の冒頭部分はX1 Carbonで書いています!
前回の記事では、X1 Carbonのスペックの良さやモバイル性抜群の軽量ボディについて書きましたが、数字やカタログスペックだけでは分からないリアルな使用感をまとめます。
なお、スペックや外観については前回の記事「これは実用性の塊だ!ThinkPad X1 Carbon(2016)実機レビュー」で詳しく紹介していますので、そちらもあわせてお読みください。
ThinkPad X1 Carbonを使って屋外でがっつり作業
それでは早速、X1 Carbonを使って屋外で作業をする様子をお届けします。
バッテリー残量100%・画面輝度70%にして、いざ出動!
おっと、その前に、バッテリー残量100%までフル充電します。何もアプリケーションを立ち上げていない状態だと、残りの駆動時間は10時間20分と表示されています。
屋外でも視認性を損なわず作業できるように、画面の明るさは70%で固定します。バッテリーの節約機能は無しです。
14:05~16:10:記事作成@マクドナルド 横浜ベイクォーター店
第一の目的地、マクドナルド横浜ベイクォーター店へ到着したのが14:05で、16:10に店を後にしました。ここでは主にブログの記事作成やニュース情報の収集を行いました。
以前の記事でも書きましたが、X1 Carbonは極度な薄型化を図っていないため、キーボードに適度な厚み(2mmほど)が設けられています。しっかりとした押し込み感を得られるので、長時間のタイピングも快適です。
ただ、左下にあるのがCtrlキーではなくFnキーだったり、矢印キーが手前に飛び出ていたり、スペースキーが小さかったりと、個人的にこのキー配置はあまり好きになれませんね。どうしても違和感を感じてしまいました。
ブラウザーはEdgeではなくGoogle Chromeを使い、約2時間の作業で100%の電池残量は22%減って78%になりました。
この時、バッテリー残量のポップアップには「残り2時間55分」と表示されていましたが、これまでの使用状況から推測するとあと6、7時間は持ちそうな予感。起動アプリやCPUの負荷の状況によって予測時間が大きく変わるみたいなので、この表示はあまり当てになりませんね…。
ネット通信はスマホのテザリング
ネット通信はスマホのテザリングで確保しました。
実は、X1 Carbonの裏面にはMicro-SIMカードスロットが備えられているのですが、調べてみたところ日本国内では使えないようです。残念!もしこのSIMスロットが使えれば、スマホやポケットルーターすら持ち歩かずに作業できると思うので、あともう一息といったところです。なんとか頑張って下さい、Lenovoさん!
mineoという格安SIMで運用していますが、速度面での不満は感じませんでした。速度は7Mbpsほど出ています。
17:10~19:30:Adobe Photoshopで写真編集@タリーズコーヒー 横浜みなとみらいビジネススクエア店
この日は、別の記事に使う写真素材集めも兼ねての外出なので、撮った写真を確認して軽く編集してみました。場所はタリーズコーヒー 横浜みなとみらいビジネススクエア店で、コーヒーを飲みながら17:10から19:30までのんびり作業をしました。
使ったソフトはAdobeのPhotoshopとLightroomで、この2つを同時に使っても弱音を吐かないのがCore i7搭載、そして高速SSD搭載の良いところです。パフォーマンス不足を感じること無く、快適に編集できました。
また、今回レビューしているモデルは、2,560 x 1,440(WQHD)の高解像度ディスプレイを搭載しています。画面サイズも14インチと大きいため、左側にLightroomのライブラリを表示し、右側にPhotoshopの編集画面を表示して効率よく編集作業を進められました。
バッテリーの減り具合
作業開始時のバッテリー残量は76%で、約1時間20分の写真編集で25%を消費して残量は51%になりました。
Lenovo ThinkPad X1 Carbonは下のリンクから購入できます。
- Lenovo公式ショップでチェック:ThinkPad X1 Carbon | Windows 10 搭載、超軽量ビジネス・ウルトラブック| レノボジャパン
ThinkPad X1 Carbonは外でも使い込める優秀なマシンだった
14インチなのに1kgちょいという軽さ。これは正義
まず何よりも、14インチという作業スペースをどこへでも楽々と持ち運べるのは、とても素晴らしい事です。ThinkPad X1 Carbonの重量は1.18kgで、モバイル性においては文句なしです。
参考までに、他のメーカーのノートパソコンと重量比較をしてみるとこんな感じです。14インチディスプレイを備えながら、重量では13.3インチの仲間入りをしていますね。
- MacBook Pro 13 (13.3インチ):1.37kg
- MacBook Air 13 (13.3インチ):1.35kg
- Dell XPS 13 (13.3インチ):1.2 kg
- ThinkPad X1 Carbon (14インチ):1.18kg
- HP Spectre 13 (13.3インチ):1.11kg
- ASUS ZenBook 3 (12.5インチ):0.91kg
Core i5/i7に高速なSSDを搭載しているのでストレスを感じない
X1 Carbonには、Intel第6世代(Skylake)のCore i5またはi7のUプロセッサが搭載されています。加え、ストレージには高速なSSD(ソリッドステートドライブ)を採用しており、その転送速度の速さは体感速度へ直結します。
ネットブラウジングやブログの記事作成、写真編集などの使用用途で性能不足を感じることはありませんでした。動画編集の検証はしていませんが、高度なものでなければ出来るかないった感じです。
バッテリー持ちもそこそこ良い
性能だけでなく、バッテリーの持ちもなかなかのものだと感じました。
画面輝度70%、常にWi-Fiでのインターネット接続という設定で約205分間使ってみたところ、バッテリーは49%消費して残量は51%になりました。49%÷205分で計算すると、1時間あたり約14%を消費したということになりますね。つまり、今回の使用用途ではおよそ7時間の駆動が可能という結果になりました。電池持ちの悪いMacBook Pro 15インチを使っている筆者としては、この数値は非常に魅力的です。
- 14:05~16:10:Chromeでのブログ記事作成・ネットブラウジング
- 17:10~19:30:PhotoshopとLightroomで写真の編集・管理
後半でPhotoshopとLightroomを同時立ち上げしながら使ったため、消耗するスピードが上がったのでしょう。これはあくまでも推測ですが、ブラウザーメインの軽い作業ならば8時間ほど持つと思います。
当然、ロングバッテリーライフを売りにしたノートパソコンではないため、X1 Carbonよりも電池持ちの良いものは沢山存在します。しかし、プロセッサがCore Mなどの省電ものだったり、本体が分厚くて持ち運びにくかったりと、何らかの犠牲は生まれてしまいます。様々な要素を加味すると、X1 Carbonはパフォーマンスとバッテリー持ち、そしてモバイル性を上手く共存させた、バランスの良いノートパソコンだなと感じました。
モバイル性を高めるために。改善して欲しいポイントはただ一つ
今後ぜひとも改善して欲しいポイントを挙げるとすれば、充電器の小型化でしょう。ThinkPad X1 Carbonの充電器は一昔前のサイズ、デザインで、スマホやタブレットPCの充電器に見慣れてしまうとどうしても古臭く感じてしまいますし、コードやアダプターが嵩張るため持ち運びを考えると気乗りしません。
これは以前の記事でも取り上げている問題です。
充電アダプターはよく見かける一般的なものです。持ち運びにはあまり適していません。充電アダプターと電源コードを組み合わせると、かなり嵩張ってしまいます。もうちょっとコンパクトにして欲しいですね。
X1 Carbonそのものは軽量でシンプルなデザインにまとまっているだけに、充電器は大きなマイナス点になると思いました。
Lenovo ThinkPad X1 Carbonは下のリンクから購入できます。
- Lenovo公式ショップでチェック:ThinkPad X1 Carbon | Windows 10 搭載、超軽量ビジネス・ウルトラブック| レノボジャパン