Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2018年版が発売!特徴、旧型との違い
- 2018-02-10
- 2018-02-10
2018年始、Lenovoが米ラスベガスにて発表したビジネス向けラップトップ「ThinkPad X1 Carbon」の2018年モデルが、遂に日本国内へ投入されたので、その詳細をお届けします。
今作は2017年をベースとしたマイナーチェンジに留まりましたが、性能が底上げされ、より高画質なディスプレイを選べるようになるなど、着実な進歩を遂げています。
主なスペック
OS | Windows 10 Home、Pro 64bit |
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プロセッサー |
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ストレージ |
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メモリ | 8GB、16GB LPDDR3 2,133MHz オンボードメモリ |
ディスプレイ | 対角14インチ IPS液晶ディスプレイ
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グラフィックチップ | Intel UHD Graphics 620 |
光学ドライブ | 無し |
バッテリー駆動時間 | 3セル リチウムイオンバッテリー 57Wh |
ワイヤレス | Wi-Fi:802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.1 |
接続端子 | USB 3.0 x2、USB Type-C x2(電源、Thunderbolt3、映像出力兼用)、HDMI x1、3.5mmオーディオジャック x1、イーサネット拡張コネクター2 x1、ドッキングコネクター x1、Micro SDカードスロット x1 |
サイズ | 横323.5 x 縦217.1 x 厚み15.95mm |
本体重量 | 1.13kg |
CPUがアップグレード!処理能力が大きく向上し、若干駆動時間が伸びた
最大の変更点は、やはり何といってもCPUのアップグレード。
Intel第7世代(Kaby Lake)から第8世代(Kaby Lake Refresh)へ移行するにあたって、コア数が2コアから4コアへ倍増され、マルチコア処理の性能が著しく向上しました。
ただ、従来のままコア数を倍増してしまうと、性能だけでなく消費電力も増えてしまい、結果として駆動時間が失われてしまいます。電池持ちとのトレードオフを防ぐべく、第8世代CPUは1コアあたりのベースクロックを落とし、従来と変わらぬTDP 15Wに収めているのです。
そのお陰で、今回のX1 Carbon 2018年モデルは2017年版よりも僅かながら駆動時間がアップしています。(公称15時間→17.2時間)
HDR対応ディスプレイを選べるように。ただし、アンチグレアとのトレードオフ
ノートパソコンとしては世界初となる「Dolby Vision HDR」へ対応した点も見逃せません。
Lenovoの直販サイト注文する場合、4種類のディスプレイオプションから好みの物を選べますが、21,600円加算の「WQHD液晶 (2560×1440 IPS 500nit) 光沢あり」を選ぶと、Dolby Vision HDRディスプレイが搭載されます。他のIPS液晶(300nit)よりも高輝度な500nit、そしてAdobe RGBカバー率100%を売りにしており、ビジネスマンだけでなく映像系クリエイターにも薦められるレベル。
しかし、HDR対応ディスプレイを選ぶと、それと引き替えに画面表面の反射を抑えるアンチグレア処理は失われてしまいます。今のところ、HDR + アンチグレア仕上げのラインナップは用意されていないので、悩ましいところではありますね。
個人的な意見を申すと、有機ELやIGZOディスプレイへ挑戦してほしかったですね。
前面のウェブカメラを物理的に隠せる「ThinkShutter」
ものすごく細かいポイントですが、X1 Carbon 2018年モデルでは画面上部のWebカメラに保護カバー「ThinkShutter」が備わり、カメラを物理的にシャットアウト出来るようになりました。盗撮スパイウェアからユーザーを保護するための工夫でしょう。
ただ、Windows Hello顔認証システム対応の「IRカメラ」を選択すると、保護カバーは省かれてしまいます。要は、最大限の安全性と取るか、最新機能を取るかですね。指紋認証センサーが搭載されているため、顔認証無くとも十分快適に使えるわけですが。
基本設計は変わらないが、デザインに僅かな変更
2015年:1.31kg → 2016年:1.18kg → 2017年:1.13kgと、自慢のカーボンボディを改良し続けることで着々と軽量化を進めてきたThinkPad X1 Carbonシリーズですが、今作の2018年版は2017年版と全く同じ1.13kgとなっています。つまり、大きさや内部の設計は旧作と何ら変わりません。
一方、デザインには僅かな変更が施され、天板の隅には「X1」ロゴがプリントされています。
また、キーボード面と液晶面をつなぎ合わせるヒンジ部分にも違いが見られます。従来は、ブラックモデルもシルバーモデルも銀色のヒンジを採用していましたが、今作では本体色に合わせた塗装が施され、より統一感のあるデザインへ仕上がっています。
直販モデルの販売価格
現在、Lenovoの公式直販サイトでは4つのモデルが展開されており、それぞれの構成と販売価格は下の表のとおり。キーボードをUS配列へ変えたりSSDの容量を変更したり、より高出力な充電器を選んだりなどなど、細かなカスタマイズも可能です。
20〜30万円とかなり高価なX1 Carbonですが、随時発行されるeクーポン(現在は「JPWE0212」)を適用することで大幅に割り引かれる仕組み。
CPU | メモリ | SSD | ディスプレイ | 割引後価格 |
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i5-8250U | 8GB | 128GB SATA | FHD タッチ非対応 | 160,834円 |
i5-8250U | 8GB | 256GB PCIe | FHD タッチ非対応 | 177,725円 |
i5-8550U | 16GB | 256GB PCIe | FHD タッチ非対応 | 196,085円 |
i5-8650U | 16GB | 256GB PCIe | WQHD HDR対応 | 227,664円 |
なお、現時点での最短のお届け予定日は3月7日。
更に詳しい情報や最新の販売状況に関しては、Lenovoの公式ページをご覧下さい。