レビュー

今更感あるけど、Lenovo P8(Tab3 8 Plus)を買ったので実機レビュー

  • 2018-03-04
  • 2018-06-28

実は去年の11月、8インチタブレット「Lenovo P8 (Tab3 8 Plus)」を購入していまして、かれこれ3ヶ月ほど使っていました。ちょっと今更感のある端末ですが、概要や使用感などをお伝えしたいと思います。

これといって目新しい要素はありませんが、コストパフォーマンスはめちゃくちゃ良いんですよ。

性能と省電力性のバランスが魅力のSoC「Snapdragon 625」に加え、フルHD超えのディスプレイを搭載。なのに、150ドル前後 = 1万円半ばという低価格を実現しており、「高コスパ」が売り文句の「Fire HD 8」をも上回るお買い得品といえるでしょう。

なお、以降は「Lenovo P8」の呼び名で統一します。

Lenovo P8 (TAB3 8 Plus) Wi-Fiモデル

Lenovo P8の主なスペック

OSAndroid 6.0.1
プロセッサーQualcomm Snapdragon 625 2.0GHz x8 オクタコア
ストレージ16GB
メモリ3GB
ディスプレイ対角8インチ 1,920 x 1,200ピクセル WUXGA解像度 IPS液晶ディスプレイ
グラフィックAdreno 506
内側カメラ500万画素
外側カメラ800万画素
通信802.11 b/g/n/ac
バッテリー4,250mAh 5.2V / 2Aの充電に対応
拡張Micro USB、3.5mmオーディオジャック、Micro SDカードスロット
サイズ縦208mm x 横123mm x 厚み8.8mm
本体重量326g
カラーバリエーションブラック(ディープブルー)、ホワイト

付属品は必要最小限

パッケージ表面には、本体の写真がでかでかとプリントされています。

Lenovo P8(Tab3 8 Plus) パッケージ

裏面には主要なスペックが書かれています。

Lenovo P8(Tab3 8 Plus) パッケージ裏面

同梱物は至ってシンプル。タブレット本体、USB充電器、USB to Micro USBケーブル、そして簡素な説明書類。

Lenovo P8(Tab3 8 Plus) 同梱物

最近のAndroidデバイスによく見られる「USB-C」は両面リバーシブルに挿せる便利な端子ですが、P8に採用されているMicro USBは表裏の区別があるので、挿す度に向きを確認せねばならないのが難点。

まあ、2万円以下の格安タブレットですから、文句は言えません。

Lenovo P8(Tab3 8 Plus) ケーブル

安物感がまるで無い良質ボディ

Lenovo製のタブレットを手にしたのは今回が初めてになりますが、同社製のノートパソコンはこれまでに何度か試す機会がありまして、中華メーカーとしてはトップクラスの質を実感した覚えがあります。

そして、このP8からも「Lenovoクオリティ」をひしひしと感じ取ることができ、同価格帯のCHUWIやJumper製品に比べると一線を画している印象です。写真を交えながら、その良質なボディをチェックしていきます。

まずは本体前面。特質すべき点の無い無難なデザインですが、格安機にありがちな野暮ったさは感じられません。

Lenovo P8(Tab3 8 Plus) 前面 縦向き

横向きにするとこんな感じ↓

Lenovo P8(Tab3 8 Plus) 前面 横向き

底面中央にはスピーカーが1基備わっています。

Lenovo P8(Tab3 8 Plus) 底面

反対側の天面にもスピーカーが設けられており、両方合わせてステレオスピーカーとして機能する仕組み。

その他には、Micro USB端子、マイクの穴、3.5mmオーディオジャックが備わっています。

Lenovo P8(Tab3 8 Plus) 天面

背面表面は一面プラスチックカバーで覆われていますが、表面はサラサラとした質感で、長時間持っていても指紋でベタつくことはありません。

シンプルこの上ないデザインも評価でき、1万円ミドルであることを考えれば十分満足できるクオリティです。

Lenovo P8(Tab3 8 Plus) 背面

画質に関しては正直オマケ程度ですが、一応カメラも備わっています。

Lenovo P8(Tab3 8 Plus) カメラ

また、今回入手したホワイトモデルの他に、ブラックモデルも売られています。公式画像を見る限り、ホワイトよりも背面はザラザラとした質感。

物理ボタンは前面から見て右側面に集約されており、長いほうが音量調節ボタン、小さいほうが電源投入ボタン。

Lenovo P8(Tab3 8 Plus) 物理ボタン

左側面にあるLenovoロゴキャップを外すと、Micro SDカードスロットへアクセスでき、64GBまでのMicro SDカードを正式サポートしています。(128GBの大容量カードも認識しました)

Lenovo P8(Tab3 8 Plus) Micro SDカードスロット

本体重量は公称326gですが、手持ちのはかりに乗せてみたところ、ほぼその通り。アマゾンのFire HD 8が369g、Apple iPad mini 4が298.8gなので、8インチタブレットとしては標準的な重さといえるでしょう。

Lenovo P8(Tab3 8 Plus) 本体重量

高精細で視野角の広い8インチディスプレイは、動画視聴や読書にもってこい

Lenovo P8の強みの一つが、対角8インチのWUXGA解像度(1,920 x 1,200)ディスプレイ。あまり聞き馴染みのない解像度規格ですが、要はフルHD(1,920 x 1,080)の短辺を僅かに広げたもので、フルHDのアスペクト比が16:9に対してWUXGAは16:10となっています。

日本で「8インチの格安タブ」といえばアマゾンの「Fire HD 8」が有名ですが、そちらは1,280 x 800ピクセルと控えめな解像度。細かな文字を表示させると違いは顕著に現れ、画素密度の高いP8は輪郭が浮き立っているのに対し、Fire HD 8は少しぼやけてしまっています。

Lenovo P8(Tab3 8 Plus)とFire HD 8の画素密度を比較

先ほども書いたとおり長辺のピクセル数はフルHDと同じなので、フルHD解像度の動画を原寸大(ドットバイドット)表示できます。映像本来のクオリティを損なわず楽しめるので、動画視聴用タブレットとして大活躍間違い無し。

Lenovo P8(Tab3 8 Plus)でYouTubeのFHD動画を再生

ディスプレイの方式としては「IPS液晶」が採用されており、視野角の広さに優れます。

Lenovo P8(Tab3 8 Plus) ディスプレイの視野角

日本語にも完全対応したシンプルなAndroid OS

OSとしては、やや古めのAndroid 6.0.1を標準搭載。一部のUIやアイコンはカスタマイズされており、「キッズモード」やDolby Atomsのオーディオ機能など独自の機能が盛り込まれていますが、操作方法は素のAndroidと何ら変わりません。

日本語化に関しても心配無用。初期セットアップ時に「日本語」を選べば、以降は完全に日本語化された状態で使うことができ、国内タブレットと何ら変わらぬ使い勝手です。

また、PlayストアはじめとするGoogleサービスも標準装備しているので、アマゾン縛りのFireタブレットから抜け出したい方にもお薦め。

ベンチマークスコアとゲームパフォーマンス

Antutu Benchmark v6とv7のスコア

まずは、定番のベンチマークアプリ「Antutu Benchmark V6」の計測結果をどうぞ↓

Lenovo P8(Tab3 8 Plus) Antutu Benchmark V6のスコア

あれ、おかしいですね。Snapdragon 625が載っているので、総合スコア6万点台は堅いかなと踏んでいましたが、なぜだか5万半ばという結果に。

Fire HD 8、HD 10、Xiaomi Mi Pad 3と比べてみると、こんな感じ↓

Lenovo P8(Tab3 8 Plus) Antutu Benchmark V6のスコア

続いて、新バージョンV7の結果。総合スコアはV6よりも1万点ほど高い6.6万点をマークし、スコア上昇に寄与しているのはCPUスコア。

Lenovo P8(Tab3 8 Plus) Antutu Benchmark V7のスコア

端末スペックが要求される音ゲー「デレステ」をプレイしてみた

アイドルたちが歌って踊る音ゲ「デレステ」は、端末の3Dグラフィック能力やタッチパネルの精度が問われるゲームの一つです。

Androidの場合、たとえ必要スペックを満たしていてもソフトorハードとの相性問題によって大なり小なりトラブルが散見されがちなので、「デレステするならiPhoneかiPadがベスト」という見解はごもっとも。

音ゲーを想定してLenovo P8を買ったわけではないので、別段期待はしていませんでしたが、驚いたことに感度もモーションも極めて良好。流石に最高画質モード「3Dリッチ」は厳しいですが、3D標準や2Dなら全くストレスなく遊べます。

Lenovo P8(Tab3 8 Plus)でデレステをプレイ

不自然な判定漏れも無く、フルコンボも十分狙えてしまいます。

Lenovo P8(Tab3 8 Plus)でデレステをプレイ

「荒野行動」も試してみた

流行りのFPS「荒野行動」も試してみました。

大画面での操作に慣れてしまえば、索敵力が格段に上がりますし、スナイピングの精度も上がった…ような気がします。

Lenovo P8(Tab3 8 Plus)で荒野行動をプレイ

体感できるレベルのフレーム落ちは見られたものの、戦闘において支障をきたす程ではなく、むしろ「格安タブなのにここまで動くのか…」とにわかに驚いています。

デレステの3Dリッチ・標準よりも軽い、という印象は受けましたね。

海外通販から個人輸入になるが、お値段なんと1万円半ば!

今回ご紹介してきた「Lenovo P8」は、中国深センの通販サイトGearBest.comにて販売されており、現在の最安値は147.99ドル = 約1.6万円。

基本的に英語オンリーなので、初めての方にとっては敷居高く感じられるかもしれませんが、心配無用。中学レベルの英語さえあやふやな筆者ですが、これまでに幾度となく買い物しており、トラブルらしいトラブルには遭ったことがありません。

China倉庫から発送されるものは、有料の配送方法「Priority Line」や「Expedited Shipping」を選べますので、安全性を考えるならばそちらを強くお奨めします。

Fire HD 8よりも5,000円ほど割高ですが、画面の質や性能は断然勝りますし、限りなく素に近いAndroid OSを使えるのは大きなメリット。

「なるべく費用を抑えつつも実用的なタブレットが欲しい」「Fireタブレットの安さには惹かれるものの、アプリの対応状況に不満」という方へ、激推ししたい一台です。

Lenovo P8 (TAB3 8 Plus) Wi-Fiモデル

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