
iPhone SEを格安SIMで使おう!具体的な手順や料金について解説
- 2017-03-05
- 2017-10-26
2週間ほど前にiPhone SEの実機レビュー記事「発売からまもなく1年迎えるiPhone SEを今さら購入しました」を書きまして、前回予告したとおり、今回はiPhone SEに格安SIM(MVNO)のSIMカードを入れて通信するまでの手順を解説します。
また、月々の利用料金や大手キャリアとの比較、iPhone SEと相性の良い格安SIMについてもご紹介しますので、最後までじっくりお読み下さい。
今や高級スマホの部類に属するiPhoneシリーズですが、iPhone SEは安価な価格とコストパフォーマンスの良さが魅力です。iPhone 6sと同等のスペックを4インチのコンパクトボディに収め、4K動画にも対応した高画質カメラを搭載、それでいて価格は4〜5万円とAppleらしくない価格設定。
高機能でハイスペックなiPhone 7も良いですが、iPhone SEと格安SIMの組み合わせで、維持費を抑えつつも快適なスマホライフを実現してみませんか?
目次
iPhone SEへSIMカードを装着しよう
1. iPhoneの電源を切る
それでは早速、iPhone SEを格安SIM(MVNO)で使う手順を解説していきます。
作業に入る前に、必ずiPhoneの電源を切りましょう。本体上面の電源ボタンを長押しし、丸い電源アイコンを右へスワイプすると電源が切れます。
2. SIMカードを台紙から切り離す
iPhone SEはNano-SIMカードに対応しているので、Nano-SIMカードを台紙から取り外します。かなり細かい作業になるので、作業前には周りを整理整頓し、手元を明るく照らしましょう。
下の画像はUQ mobileのVoLTE対応SIMですが、これはMiniSIM〜NanoSIMまでの全ての形状に対応するやや特殊なタイプです。
金色の接触部部に指が触れぬよう、慎重に取り外します。
3. SIMカードをiPhone SEへ入れる
いよいよiPhone SEにSIMカードを取り付けていきます。
まず、iPhone SEのSIMトレイを取り出します。本体右側面にSIMトレイを取り出すための小さな穴がありますので、そこにSIM取り出しピンを入れて押し込みます。この時、垂直方向に力を入れるのがポイントです。
SIMトレイを取り出したら、トレイの溝にNano-SIMを取り付けましょう。ピタッと収まるはずです。
最後に、SIMカードの載ったSIMトレイを本体側へ戻します。向きを間違えないよう十分に注意しましょう。気を引き締めて慎重に…慎重に…。
4. iPhoneを再起動
無事にSIMカードの装着が終わったら、iPhone SEの電源ボタンを長押しして再起動しましょう。次はAPN設定へ移ります。
通信するために、APNプロファイルをインストールする
おそらくSIMを入れただけでは通信出来ないはず。通信するには「APN情報」が必要なので、これから「APNプロファイル」をインストールします。
APNプロファイルの入手方法はMVNOによりけりなので、「MVNO名 APN設定 iOS」などで検索すると良いでしょう。ここでは一例としてmineo(Dプラン)、UQ mobileでの設定方法をご紹介しますが、他のMVNOでも基本的な作業の流れは同じです。
mineo(Dプラン)のAPN設定
mineoのネットワーク設定のページを開き、STEP 1の中のドコモプラン(Dプラン)のリンクをタップ。
「mineo ドコモプラン」のプロファイルのインストール画面が出るので、画面右上の「インストール」をタップ。
この後、パスコードの入力を求められるので、入力します。

警告っとビビる画面が出ますが、気にせず「インストール」をタップ。
この後、再度インストールを促すポップアップが表示されます。

インストール完了と表示されたら成功です。右上の「完了」をタップして終わります。
UQ mobileのAPN設定

UQ mobileの案内ページを開き、STEP 1の長いリンクをクリックします。

プロファイルのインストール画面が出るので、画面右上の「インストール」をタップ。

いろいろ説明書きが現れるので、一通り目を通したら右上の「次へ」をタップ。

mineoと同じく警告が出ますが、気にせず「インストール」をタップ。
この後、再度インストールを促すポップアップが表示されます。

「インストール完了」の表示が出たら完了です。右上の「完了」をタップして終わります。
その他のMVNO
その他のMVNOをご利用される方は、下のリンクからAPNプロファイルのインストールを行って下さい。作業の流れはここまで解説したとおりです。
- 楽天モバイル:楽天モバイル: APN設定方法(rmobile_co)
- DMM mobile:iOS端末 | SIM挿入手順・APN設定 – DMM mobile
- IIJmio:iOS APN構成プロファイル | IIJmio
- LINEモバイル:APN設定方法(iOS・iPhone) – LINEモバイル
- nuro mobile:スマートフォンの SIM カード挿入・接続設定方法 | nuroモバイル
- BIGLOBE SIM:iPhoneの接続設定方法(APN設定) :「BIGLOBE LTE・3G」
- NifMo:会員サポート > iOS8.x-10.x / 接続設定(APN設定) : @nifty
- OCN モバイル ONE:「OCN モバイル ONE」新構成プロファイルについて | OCN
- U-mobile:ご利用の流れ U-mobile | U-mobile(ユーモバイル)
MVNOの専用アプリを入れると便利
必須ではありませんが、MVNOが提供する専用アプリをインストールしておくと何かと便利です。
アプリを使えば、自分がどれほど通信したのか一目瞭然なので、使いすぎにいち早く気づけます。また、MVNOによっては、高速通信と低速通信の切り替えや容量の追加チャージなどを行うことが出来ます。
下にいくつかリンクを張っておきます。また、AppStoreでお使いのMVNO名で検索すると、各社の専用アプリが見つかるでしょう。
SIMフリーiPhone SEなら、国内全てのMVNOが使える
国内のキャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、Y!mobile)が販売するiPhoneにはSIMロックが掛けられており、原則として契約先のキャリア以外のSIMを入れても通信出来ません。SIMロック解除が義務付けられた今では、契約から180日以上経てば窓口へ出向いてロックを解除出来るのですが、一手間かかるわけです。
今回はAppleの直販サイトより新品のiPhone SEを購入しましたが、実はこれ、かなり大きなメリットがあります。
Appleで取り扱うiPhoneやセルラー版iPadは全て「SIMフリー」で、周波数帯(バンド)さえ一致すればどの回線でも使えます。つまり、SIMフリーのiPhone(Apple直販)を購入すれば、どのMVNO(格安SIM)のSIMでも認識して問題なく通信出来るということです。(契約前には、一応MVNOの公式ページの動作確認済み端末一覧をチェックして下さい。)
もし現状のMVNOに不満を抱いて他社へ乗り換えたとしても、SIMフリーiPhoneなら面倒な手続きをせずに使いまわせます。キャリア版iPhoneでは原則として出来ない他回線への乗り換え(ドコモ系MVNO→au系MVNOなど)も、SIMフリーiPhoneなら手こずる事無く出来ます。
iPhone SEを格安SIMで運用すると料金はどうなる?
最も安いiPhoneであるiPhone SEを、キャリアよりも維持費を節約できる格安SIMで運用した場合、その料金はどうなるか見てみます。
SIMフリーiPhone SEの販売価格
まずはiPhone SEの本体価格です。Appleストアでは24回の分割払いを用意していますが、多くの方が割安な一括払いを選ぶと思うので、ここでは一括払いの料金のみ記載します。AppleストアでのiPhone SEの販売価格は以下のとおり。
筆者が購入したのは、お安い方の16GBモデルです。
- iPhone SE 16GBモデル:44,800円(税込み48,384円)
- iPhone SE 64GBモデル:49,800円(税込み53,784円)
通信はUQ mobileのデータ高速+音声通話プラン
次に通信。今回のレビューでは、au系の格安SIM
料金は月々1,680円(税込み1,814円)。30秒あたり20円の通話と、月3GBまでの高速通信が使える、極めて一般的なプランです。最低利用期間は12ヶ月で、この期間内に解約すると解約料として9,500円が掛かるため、1年以上使う事を念頭に置いて契約します。
初期費用は嵩むが、月々の利用料金は2千円以下!
毎月かかる基本使用料は、先ほど書いたように税込み1,814円のみ。通話を必要最小限に抑えれば、月々2千円以下で使い続けることが出来ます。リーズナブル!
ただ、初期費用は嵩んでしまいます。SIMフリーiPhone SEは4〜5万円するうえ、格安SIMの事務手数料として3,000円ほど掛かります。ちなみに、UQ mobileの事務手数料は3,000円(税込み3,240円)です。
トータルで計算すると、キャリアよりも大幅に節約できる
SIMフリーiPhoneは初期費用が高いので、いまいち気乗りしない方もいらっしゃることでしょう。しかし、長期的につまり2年間トータルで計算すると、大手キャリアよりも大幅に料金を節約できるのです。
ドコモのiPhone SEと、iPhone SEをUQ mobileで運用した場合の料金を比較してみました。
【ドコモ】iPhone SE 16GB + 新規契約 データSパック
- iPhone SE 16GB:648円x24 = 15,552円(税込み)
- カケホーダイライト(定期契約あり):1,700円x24 = 40,800円
- データSパック:3,500円x24 = 84,000円
- spモード:300円x24 = 7,200円
- 月の高速通信容量:2GB
- 容量の繰り越し:あり
- かけ放題:1回5分までの通話がかけ放題
- 縛り:2年縛り(更新あり)
2年間の累計(税込み):158,112円 / 1ヶ月あたり6,588円
【UQ mobile】iPhone SE 16GB + データ高速+音声通話プラン
- iPhone SE 16GB:44,800円
- UQ mobile データ高速+音声通話プラン:1,680円x24 = 40,320円
- 事務手数料:3,000円
- 月の高速通信容量:3GB
- 容量の繰り越し:あり
- かけ放題:なし
- 縛り:1年縛り(更新なし)
2年間の累計(税込み):95,170円 / 1ヶ月あたり3,965円
2年間あたり:62,942円 / 1ヶ月あたり2,623円安い!
iPhone SEと相性の良い格安SIM(MVNO)3選
利用者の多い「楽天モバイル」
利用者も情報も多く、一番とっつきやすいは「楽天モバイル」でしょう。回線はドコモです。
プランの種類も豊富で、低速で使い放題のベーシックプランや、3.1〜30GBの中から選べる高速通信プラン、5分かけ放題オプションなど、様々なニーズに応えます。
また、つい先日3日間制限が撤廃されたことにより、月の容量内であれば突発的な通信でも快適に利用できます。
- 楽天モバイルの公式ページ:楽天モバイル:安心・お得な格安スマホ(スマートフォン)/格安SIM
LINEの年齢認証が出来る「LINEモバイル」
割りと最近登場した新生のMVNO「LINEモバイル」は、メッセージアプリでお馴染みの「LINE」が運営するMVNOです。回線はドコモ。
LINEの年齢認証に対応するMVNOは今のところLINEモバイルのみなので、これはかなりの強みと言えるでしょう。
また、「カウントフリー」のシステムを導入しており、LINEやTwitter、InstagramなどのSNSの通信量はカウントされません。LINEをはじめとするSNSをよく利用される方にとっては、うってつけのMVNOです。
- LINEモバイルの公式ページ:LINEモバイル
速度ピカイチな「UQ mobile」
最後に、今回ご紹介した「UQ mobile」です。ドコモ回線が大半を占めるMVNOの中で、このUQ mobileはauの回線網を使って運営されています。
最大の魅力は回線速度です。MVNOの中でも回線速度はピカイチで、通常のキャリア並の快適さを味わえます。
- UQ mobileの公式ページ:UQ mobileオンラインショップ|格安スマホ・格安SIMのUQ mobile