iPhone 8/8 Plusは何が変わったのか。7/7 Plusとスペックや特徴を比較
- 2017-09-16
- 2017-10-27
いよいよ予約の受け付けが始まり、注目を集め始めた「iPhone 8」と「iPhone 8 Plus」。
同時にプレミアムモデル「iPhone X」も発表されましたが、こちらに関しては「ここまでの高機能は要らない!」や「流石に12万円は高すぎ!」といった声も散見されますので、安心して使いこなせそうな8もしくは8 Plusを選ぶ方は確実に居るはず。
そこで気になるのが、旧モデル「iPhone 7」と「iPhone 7 Plus」との違いまたは共通点です。この記事は、8ならではの要素と7から引き継がれた要素の両方をまとめ、スペックから販売価格に至るまで詳しく比べてみました。
iPhone 8 / 8 Plusは何が変わった?
まずは、iPhone 8と8 Plusは7 / 7 Plusからどのように変化したのか、主な違いをピックアップしてみました。
iPhone 7は背面がアルミだったが、8はガラス
外観の変化は一目瞭然で、iPhone 7はジェットブラックを除いて背面がアルミ合金で作られていましたが、8ではガラスコーティングされています。とても艶のある仕上がりでデザイン性に優れる一方、“画面割れ”ならぬ“背面割れ”の危険性があり、指紋も目立ちやすくなってしまったため、一長一短ありますね。
筆者含め長年iPhoneに触れてきた方なら、iPhone 8のガラスボディを見て3GSや4あたりを連想されることと思いますが、どうやら単なる原点回帰ではないようです。
というもの、iPhone 8と8 Plusそれに同時発表されたiPhone Xは、後述する「ワイヤレス充電」に対応しており、金属筐体では充電器から発せられる磁束を遮断してしまうため、代わりにガラスを用いたとの見方が有力です。
画面サイズはそのままだが、本体がほんの僅かに大型化し、重量も増した
画面の大きさは両機種ともに以前と変わらず、iPhone 8は7と同じ4.7インチ、8 Plusは7 Plusと同じ5.5インチです。
ただ、背面にガラスを用いたためか、本体はほんの少し大柄になりました。とはいえ、アマゾンではiPhone 7と8両対応(Plusも同じく)なケースおよび保護フィルムが売られているため、気にするほどではないでしょう。
それよりも変化が大きのは本体重量で、iPhone 8は7よりも10g増えて148gに。iPhone 8 Plusは7 Plusよりも14g重くなり、こちらはiPhone史上初となる200g台です(202g)。
iPhone史上初のワイヤレス充電に対応
充電の方式は大きく変わり、iPhone 7では本体底面にあるLightning端子が役目を担っていましたが、iPhone 8ではそれに加えて「ワイヤレス充電」にも対応。別売りのQi規格のワイヤレス充電器を用意して、その上にiPhone 8本体を乗せれば、ケーブルを繋がずとも充電できます。
「ワイヤレス」と聞くと、Wi-FiやBluetoothを連想しがちですが、それとは別物で、現状では充電器の上に乗せないと充電されません。
4K動画撮影のフレームレートが30fpsから60fpsへ向上。スローモーションも強化
カメラユニットそのものは変わりませんが、撮影能力、特に動画に関しては着実に進歩しています。
まず注目したいのが、4K動画(3,840 x 2,160)の最大フレームレートが30fpsから60fpsに引き上げられた点。超ざっくり説明すれば、より滑らかな動画が撮れるということで、「パラパラ漫画の1秒のコマ数が30コマから60コマに増えた」とイメージすれば分かりやすいでしょう。
スローモーション撮影に関しても強化されており、iPhone 7では240fps撮影がHD解像度(720p)止まりだったのに対し、8では更に綺麗なフルHDで撮れます。
A11 Bionicチップ採用で処理性能が向上
綺麗で滑らかな動画撮影など、高度な機能を可能としたのが新たなチップ「A11 Bionic」で、AppleによればiPhone 8のA10 Fusionチップに比べてメインの高クロックコアを25%、グラフィック能力を30%向上させたとのこと。
iPhone 7でも十分すぎる性能で、事実、今あるスマホとしては相当ハイスペックな部類です。それよりも更に高速化したとなれば、いよいよパソコン顔負けなパワーを備えていると見られます。
先日行われたAppleの発表会では、iPhone 8を用いてARゲームを軽快にプレイする様子が紹介されていたため、大抵のゲームは朝飯前でしょう。
iPhone 7 / 7 Plusと共通する要素
逆に、7 / 7 Plusと変わらぬ要素は何なのか。8と7の共通点を見ていきます。
指紋認証やおサイフケータイ、防水性能などは同じ
同時発表されたiPhone Xでは、セキュリティシステムとして顔認証「Face ID」を採用しましたが、iPhone 8は従来どおり指紋認証「Touch ID」です。ホームボタンへ予め登録した指を置き、押し込むことでロックが解除されます。
また、iPhone 7にて実現したFeliCaいわゆる「おサイフケータイ」も引き継がれ、Suica等の交通系カードやクレジットカードなどをiPhone一台で管理できます。
防水性能もiPhone 7と変わらず、Appleによると「IP67の防沫性能、耐水性能、防塵性能を備える」としています。
両機種ともイヤホンジャックは無し
iPhone 7では、長年維持されてきた「3.5mmイヤホンジャック」が遂に廃止されましたが、iPhone 8も同様です。もちろんiPhone Xにも付いていないので、今後も復活は望めそうにありませんね。
電池持ちは変わらず
実際の電池持ちに関しては、実機を手にして確かめてみなければ何とも言えませんが、Appleの公式サイトを見る限り電池持ちは変わっていないようです。
iPhone 7と8は、最大(以下略)12時間のインターネット・14時間の通話・13時間のビデオ再生が可能で、7 Plusと8 Plusは、13時間のインターネット・21時間の通話・14時間のビデオ再生が可能となっています。
ラインナップと販売価格
容量換算すると7から据え置きなiPhone 8と8 Plus
iPhone 8と8 Plusは、最小のストレージ容量が32GBから64GBへ引き上げられたため、7よりも最安価格は上がっています。しかし実のところ、容量換算してみるとほぼ据え置きなので、別段割高になった訳ではありません。
Apple直販のSIMフリーモデルの価格は以下のとおりです。
- iPhone 8 64GB:78,800円(税込み85,104円)
- iPhone 8 256GB:95,800円(税込み103,464円)
- iPhone 8 Plus 64GB:89,800円(税込み96,984円)
- iPhone 8 Plus 256GB:106,800円(税込み115,344円)
さり気なく値下げされたiPhone 7。容量は8の半分だが、2万円ほど安い
新iPhone誕生の影で、さり気なくiPhone 7が値下げされています。ストレージ容量は32GBと128GBの2択で8の半分となりますが、8よりも2万円前後安くなっているため、ワイヤレス充電にこだわらなければiPhone 7も良い選択肢だと思いますよ。
また、以前は128GBと256GB限定だった「ジェットブラック」ですが、販売ページをよく見てみると32GBモデルが追加されています!「ジェットブラック欲しいけど高い…」と敬遠していた方は、この機会を狙ってみては如何でしょう。
- iPhone 7 32GB:61,800円(税込み66,744円)
- iPhone 7 128GB:72,800円(税込み78,624円)
- iPhone 7 Plus 32GB:74,800円(税込み80,784円)
- iPhone 7 Plus 128GB:85,800円(税込み92,664円)
7 / 8 / 7 Plus / 8 Plus スペック比較表
ラインナップ |
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チップ |
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ディスプレイ |
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前面カメラ |
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背面カメラ |
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バッテリー |
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セキュリティ |
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Apple Pay |
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防沫・耐水・防塵 |
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接続端子 |
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サイズと重量 |
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