
iPhone 7を最も安く使う方法。ドコモ版白ロム+格安SIM
- 2017-03-11
- 2017-10-29
先日iPhone SEをレビューし、格安SIMで使ってみるまでの流れを記事にしましたが、今回はiPhone 7の格安SIM運用に挑戦です!
iPhoneと聞けば「高いスマホ」というイメージを思い浮かべますが、最も高価なiPhone 7をどこまで安く使えるのか?というのが今回のテーマになります。
筆者より携帯業界に詳しい方は大勢いらっしゃるはずなので、これからご紹介する方法がベストとは断言できませんが、3大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)で契約するよりかは確実に安くなります。少しでも安く最新iPhoneを持ちたい方、ぜひ参考にして頂ければ幸いです。
iPhone 7を最安で使おう大作戦
それでは早速、iPhone 7を最安(?)で使う方法を解説します。
1. 中古(白ロム)のドコモ版iPhone 7を買う
まずiPhone本体ですが、新品だと値が張るので中古を買います。中古のiPhone 7ならなんでも良いわけではなく、ドコモが発売したSIM無し端末 = 白ロムを探し、なるべくお値頃な価格でゲットするのです。(白ロムとは、SIMカードが入っていない状態のスマホを指します。)
SIMフリーバージョンでも問題ありませんが、ドコモ白ロムのほうが安く取引されています。
2017年3月10日現在、iPhone 7の新品と中古の価格は以下のとおりです。中古の価格は、ヤフオクで新品同様品もしくは美品の付属品完備のもののみ絞り込み、その平均値から算出しました。
- 32GB:新品 78,624円 / 中古 約67,000円(15%安い)
- 128GB:新品 90,504円 / 中古 約72,000円(21%安い)
- 256GB:新品 102,384円 / 中古 約79,000円(23%安い)
最安の32GBで比べると、中古は新品の1〜2割ほど安く手に入ります。また、容量が多くなればなるほどお得感があり、最上位の256GBだと2万円以上の差額があります。
2. 通信は格安SIMで
スマホを安く使うといえば、ここのところ頻繁に見聞きする「格安SIM」(MVNO)です。
安いだけでなく、選択肢の広さやプラン構造の分かりやすさ、縛りの緩さなどなど、格安SIMを選ぶメリットはたくさんあります。少し前までは難しくて怪しそうな雰囲気があり、抵抗を感じていた方もいらっしゃるかと思いますが、今ではすっかり利用者も情報量も増えたので安心して契約できるでしょう。
3. 連絡はなるべくSNSに集約させる
使い方にも一工夫必要です。もし格安SIMへ乗り換える場合、基本的に通話かけ放題サービスはオプションとなるため、頻繁に電話する方はそれに代わる連絡ツールを探すべきです。
一番お手軽なのは無料メッセージ・通話アプリ「LINE」です。国内では超メジャーなので、この記事をお読みのあなたも既に使っておられるかもしれません。通話もチャットも無料なので、日頃の連絡を全てLINEに集約させれば通話料やSMS料は一切掛かりません。(通信量は消費するので、そこだけ気をつけます)
その他にもTwitterやFacebookやメールなど、連絡ツールはいろいろありますので、自分に合った使いやすいものを選びましょう。なるべく連絡はSNSやメールに集約させて、通話やSMSをなるべく使わないのが節約のコツです。
4. これまで使っていたスマホは売却もしくは買い取ってもらう
もしこれまでiPhoneやスマホをお使いでしたら、自分で売却するか業者に買い取ってもらい、iPhone 7の購入費用に充てるというのもありでしょう。
業者を介さずに売却するなら、「ヤフーオークション」が最も一般的。しかし、月額498円のYahoo!プレミアム会費や落札価格の8.64%の手数料を取られる上に、写真撮影から出品まで自分で行わなければならないため、気が引けてしまう方もいるでしょう。
一方、業者に買い取ってもらえば売却にかかる手間を省くことが出来るので、こちらの方がお手軽です。ただ、オークションよりも買取額は安い(半分程度)ので、一長一短あります。
ヤフオク↓
iPhoneの買取業者をいくつかピックアップ↓
中古iPhone 7はヤフオクで購入
今回筆者は、中古のiPhone 7をヤフオクで購入しました。購入のポイントや注意点をまとめます。
- ヤフオクでiPhone 7 ドコモ版を探す:ヤフオク! - 「iphone 7 docomo」の検索結果
MVNO(格安SIM)で使うなら、ドコモ版白ロムを選ぶべし
MVNOとSIMフリースマホはセットとして捉えられがちですが、実はSIMフリー必須というわけではありません。
というのも、現状あるMVNOの大半は、ドコモから回線設備を借りて運営しています。ブランド名こそ違えどその中身はドコモなので、画面上部のアンテナバンドにも「NTT DOCOMO」と表示されます。ちなみにau回線を使っているのはUQ mobile、mineo(Aプラン)、IIJmio(タイプA)くらいで、その他の格安SIMはほぼ例外なくドコモ回線です。
過去にドコモが発売したスマートフォンなら、ドコモ系MVNOのSIMカードを装着すれば通信出来て、iPhoneも例外ではありません。つまり、SIMの入っていない = 白ロムのドコモ版iPhone 7を購入すれば、格安SIMのSIMカードを入れて通信や通話が出来てしまうのです。
よって、今回購入したのはドコモ版のiPhone 7です。
過去相場から値頃な価格を知る
ヤフオクでは多くの個人出品者や業者が参入しており、おおよそ相場というものが決まっています。とびっきり安い穴場はなかなか見当たりませんが、相場よりも若干お安い値頃な価格で出品されていることはありますので、それを狙ってお得にゲットしたいところ。
値頃な価格を知りたいとき役立つのが、ヤフオクの「落札相場を調べる」機能で、キーワードを入れれば過去120日分の売買がまるわかりです。
どの程度のコンディション、どの容量、どのカラーはいくらくらいで落札されているのかを調べ、値頃な価格を探ります。
ネットワーク利用制限は超重要。◯判定のものを選ぼう
携帯電話の不正利用を防ぐため、各キャリアでは「ネットワーク利用制限」というシステムを設けており、これは中古スマホ探しにおいて最も注意すべきポイントです。
判定は◯、△、✕の3種類があり、端末を分割購入した場合は△で完済すると◯になります。一括購入しても最初は△で、購入からしばらくすると◯に切り替わります。
分割払いで現状では△判定でも、売り手側がきちんと完済すれば◯になります。しかし念には念を入れて、より確実な◯判定のものを選ぶべきです。
必ず出品者の評価を確認
いくら中古といえどiPhone 7は高価ですから、信頼できる出品者から買うようにしましょう。
ヤフオクでは出品者と落札者ともに「評価」というシステムが導入されており、“晴れマーク=良い”が多く”雨マーク=悪い”が少ないユーザーが好ましいです。筆者は、晴れマークが数百以上、雨マークが全体の1%程度に収まっている出品者から買うよう心がけています。
たとえ美品も中古品に変わりない。神経質な方は注意
殆ど使用感の無い「新品同様品」や「美品」から、動作に問題があったり画面が割れている「ジャンク品」などなど、一口に中古品と言ってもランク付けがいろいろあるんです。
その中でも狙うべきは美品もしくは未開封品あたりで、状態の良い物を割安で買えます。しかし、たとえ美品でも細かいキズが付いていることはあるので、神経質な方は注意が必要です。
筆者はiPhone 7 128GB ブラックの本体のみを購入。63,900円の即決
当初は、一番安い32GBモデルを付属品ありで購入する予定でした。しかし、たまたま大容量な128GBモデルの美品が63,900円の即決で出品されていて、これはお買い得だ!というわけですぐさま落札。
付属品無しというのも安さの理由と思われますが、ケーブルや充電器は既にたくさん持ち合わせているため、お目当ては本体のみです。
出品者の方には非常に迅速な対応をして頂き、落札した2日後には手元に届きました。画面にほんの少し傷が付いていましたが(購入前に確認済み)、全体的なコンディションは良く、非常に満足です。
MVNO(格安SIM)は「LINEモバイル」を選びました
MVNO(格安SIM)っていろいろあるので、どれにしようか悩みましたが、今回は
格安SIMとしては唯一LINEの年齢認証に対応している
LINEモバイルの強みは、LINEの年齢認証 = ID検索が出来るということ。「え、他の格安SIMでも年齢認証は出来るんじゃない?」と思われましたか?実は出来ないんです。
大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)をお使いの方ならば、キャリア側が持つ利用者情報から照会して年齢認証が出来ます。しかし格安SIMの場合、キャリアのような手続きが出来ないため、LINEの年齢認証にも対応していません。
しかしLINEモバイルはLINEとの連携により年齢認証に対応し、MVNOとしては唯一の存在です。LINEのID検索をよく使う方にとっては、非常に心強い業者ですね。
LINEが使い放題の「カウントフリー」が嬉しい
LINEモバイルでは、特定の通信が容量にカウントされない「カウントフリー」というシステムが導入されています。
最も機能の充実した「MUSIC+プラン」では、今のところLINE MUSIC、LINE、Twitter、Facebook、Instagramの5つが対象で、これらのサービスの通信はカウントされず使い放題となります。
- LINEフリープラン:LINE
- コミュニケーションフリープラン:LINE、Twitter、Facebook、Instagram
- MUSIC+プラン:LINE MUSIC、LINE、Twitter、Facebook、Instagram
日常的にLINEのチャットや通話をよく利用される方や、SNSを頻繁に使う方にとって、カウントフリーは通信量を節約できる有り難いサービスです。
今回は最安の「LINEフリープラン」を選びました。月額たったの500円!
今回選んだのは、最もシンプルなプラン「LINEフリープラン」、なおかつ通話とSMSの付いていないデータSIMを契約したため、LINEモバイルの最安料金となります。月額の基本料金はたったの500円(税込み540円)と超安上がり!
通信量は月1GBとなり、それを超すと最大通信速度が200kbpsまで制限されます。いわゆる通信制限というやつです。しかし先ほども説明したとおり、LINEでのチャットや通話、タイムライン閲覧などは通信量としてカウントされません。
また、筆者の自宅にはWi-Fi環境があるため、クラウドストレージの同期やアプリのインストールなどの通信の嵩む作業は自宅で済ませます。
同じく容量1GBで、データ通信に加え通話も使いたい方は、月額1,200円(税込み1,296円)から使えます。ただし30秒20円の通話料が掛かるので、電話のしすぎには注意しましょう。
より快適に使いたければ、「コミュニケーションフリープラン」がおすすめ
筆者はあくまでもサブ回線として利用を前提に契約したため、LINEフリープランで事足ります。しかし、メインで使うとなると月1GBでは心もとないので、3GB〜10GBから選べる「コミュニケーションフリープラン」がおすすめです。
LINEモバイルの料金表
LINEモバイルの料金プランを下の表にまとめました。
LINEフリープラン |
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コミュニケーションフリープラン |
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MUSIC+プラン |
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更に詳しい情報については、下のリンクからLINEモバイルの公式ページをチェックして下さい。
中古iPhone 7と格安SIMでどこまで安くなる?
それでは最後に、中古のiPhone 7(ドコモ版 128GB)とLINEモバイルの組み合わせでどこまで維持費を減らせるのか、計算してみます。また、ドコモでiPhone 7(同じく128GB)を新規契約する場合との比較もしてみます。
iPhone 7 ドコモ版白ロム + LINEモバイル500円プランの料金
まずは、今回の構成でいくらかかるのか計算してみます。iPhone 7は128GBモデル、通信はLINEモバイルの「LINEフリープラン」のデータSIMです。
- iPhone 7 128GB ドコモ版白ロム 付属品なし:63,900円
- LINEフリープラン データSIM:540円
- 初月無料特典:初月のみ -540円
- 事務手数料(初期費用):3,240円
- SIMカード発行手数料:432円
初期費用:67,572円 / 月額:540円(初月は無料) / 2年間累計:79,992円
ドコモでiPhone 7を契約した場合の料金
次に、ドコモで新規契約し、iPhone 7 128GBを分割購入する場合の料金を見てみます。料金シュミレーションのページがあるので、ミニマムな状態での月額料金を計算してみます。
- iPhone 7 128GB:3,915円
- 月々サポート:-2,781円
- カケホーダイライト(定期契約あり):1,836円
- データSパック(2GB):3,780円
- spモード:324円
- 事務手数料(初期費用):3,240円
初期費用:3,240円 / 月額:7,074円 / 2年間累計:173,016円
2年間の総額を比べると、格安SIMは圧倒的にお得
格安SIMで運用するための白ロムは一括払いなので、初期費用がかなり嵩んでしまいます。「最初こんなに掛かっちゃうのか…」と気乗りしない方もいらっしゃると思いますが、2年間の総額を比べてみると、格安SIMは大手キャリアよりも圧倒的にお得であると分かります。
2年間の累計を計算してみます。新品iPhone 7+ドコモの新規契約&分割払いが173,016円、対する白ロムiPhone 7+LINEモバイルが79,992円、その差額は93,024円。なんと、半額以下で運用できてしまいます!
iPhoneの付属品が無かったり、容量が128GBだったり、選んだプランの料金がたったの540円だったりと、今回はやや極端な例かもしれません。しかし、より状態が良くて付属品も完備する白ロムiPhoneをゲットし、より大容量な格安SIMのプランを契約したとしても、料金は大手キャリアの3〜4割ほど安く収められるでしょう。
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