
遂に発表されたiPhone 7、7 Plusの性能や価格など総まとめ
- 2016-09-08
- 2017-10-26
多くのメディア記者たちが集まったAppleスペシャルイベントの会場にて、今回の主人公役である「iPhone 7」と「iPhone 7 Plus」のプレゼンテーションは無事終了しました。6sと6s Plusよりも着実に進化を遂げたiPhone 7、7 Plus、ナンバリング変更に相応しい中身のギッシリ詰まった大型アップデートとなりました。
早速、発表されたばかりのiPhone 7とiPhone 7 Plusの特徴や、詳細な性能、発売・予約開始日、販売価格を総まとめしようと思います。
旧モデルiPhone 6s、6s Plusとの違いを詳しく知りたい方は「iPhone 7と7 Plusは何が変わった?6s、6s Plusと徹底比較」をお読み下さい。
iPhone 7とiPhone 7 Plusのスペック
両モデルのスペックを表にまとめました。まだ発表してから間もなく情報が少ないため、判明していない情報に関しては随時更新します。
iPhone 7のスペック
OS | iOS 10 |
---|---|
プロセッサー | A10 Fusionチップ + M10モーションコプロセッサ |
ストレージ | 32GB、128GB、256GB |
メモリ | 2GB |
ディスプレイ | 4.7インチ 750 x 1,334ピクセル |
内側カメラ | 700万画素 |
外側カメラ | 1,200万画素 F1.8 |
バッテリー容量 | (未確定)1,960mAh |
拡張 | Lightning端子 x1 |
SDカード | 無し |
センサー | Touch ID(指紋認証)、気圧、3軸ジャイロ、加速度、近接、環境光 |
SIMカード | Nano-SIM |
幅 x 厚さ x 高さ | 67.1 x 7.1 x 138.3mm |
本体重量 | 138g |
カラー | シルバー、ゴールド、ローズゴールド、ブラック、ジェットブラック |
iPhone 7 Plusのスペック
OS | iOS 10 |
---|---|
プロセッサー | A10 Fusionチップ + M10モーションコプロセッサ |
ストレージ | 32GB、128GB、256GB |
メモリ | 3GB |
ディスプレイ | 5.5インチ 1,920 x 1,080ピクセル |
内側カメラ | 700万画素 |
外側カメラ | 広角1,200万画素F1.8 + 望遠1,200万画素F2.8デュアルカメラ |
バッテリー容量 | (未確定)2,910mAh |
拡張 | Lightning端子 x1 |
SDカード | 無し |
センサー | Touch ID(指紋認証)、気圧、3軸ジャイロ、加速度、近接、環境光 |
SIMカード | Nano-SIM |
幅 x 厚さ x 高さ | 77.9 x 7.3 x 158.2mm |
本体重量 | 188g |
カラー | シルバー、ゴールド、ローズゴールド、ブラック、ジェットブラック |
iPhone 7とiPhone 7 Plusの主な特徴
iPhone 6から6sへの移り変わりには目立った進化は見られませんでしたが、今回のiPhone 7、7 Plusは内部性能や機能面を重点的に旧モデルの6s、6s Plusより大きく変化しました。主な特徴を見ていきましょう。
7 Plusにはデュアルレンズ搭載、7も光学手ぶれ補正に対応
iPhone 7と7 Plusの最も注目すべき点は、カメラ性能の大幅な強化です。新しいカメラレンズの搭載、両モデルとも光学手ブレ補正機能に対応、4灯のTrue Toneフラッシュ搭載など、驚くべき進化っぷりです。
5.5インチのiPhone 7 Plusの背面カメラ(メインカメラ)には、F1.8の広角レンズとF2.8の望遠レンズを横に並べた「デュアルカメラ」を採用しました。デュアルカメラの搭載により、光量の少ない暗所での画質が向上、一眼レフカメラで撮るような背景をぼかした写真を撮影出来るようになります。
iPhone 7はデュアルカメラ搭載にはならなかったものの、背面上下部を横切っていたアンテナバンドが消えたことによってカメラユニットが大型化、6sでは対応していなかった光学手ブレ補正にも対応しました。センサーサイズも大きくなり、より高画質な画像や動画を撮影出来ます。
イヤホンジャックの廃止
この点は賛否両輪ですが、iPhone 7、7 Plusはイヤホンジャックを廃止、オーディオ機能はLightning端子に統合されました。よって、同梱されるイヤホンはLightning接続の新型EarPodsになります。従来のイヤホンを使う場合には、Lightningから3.5mmオーディオ端子に変換するケーブルを使って接続する必要がありますが、変換ケーブルはしっかり同梱されるとのことです。
また、iPhone 7と同時に発表された無線イヤホン「AirPods」の登場から読み取れるように、Appleはデバイス接続の無線化を全面的に推進していくようです。
感圧式タッチのホームボタンを採用
iPhone 7、7 Plusのホームボタンは従来のiOSデバイスとは一味違い、感圧式タッチのボタンを採用しました。物理的に押しこむのでは無く、ボタンに力を入れた時に「Taptic Engine」から発せられるモーターの振動によって、あたかも押し込んだかの感覚を伝えることが出来るとの事です。
Taptic Engineは12インチの薄型MacBookのトラックパッドにも搭載されていて、電源を切った状態では一切駆動せず、起動時のみ擬似的なクリック感を作り出す仕組みとなっています。
背面のアンテナバンドが控えめに
iPhone 6や6sの背面には、「Dライン」とも言われるアンテナバンドが存在しますが、今回の7、7 PlusからDラインはなくなりました。背面上下部を横切っていた樹脂製のアンテナバンドが無くなり、すっきりとシンプルな外観にまとまりました。
容量は32GB、128GB、256GBの3つ。16GBと64GBは廃止される
容量のラインナップは32GB、128GB、256GBの3モデルとなり、従来存在していた16GBと64GBは廃止されました。最低容量が32GBになり256GBが追加されたのは、扱うデータ量の肥大化が主な理由と思われます。
64GB廃止の理由は、32と128の中間の64GBという容量そのものが中途半端な位置付けである事、ライトユーザー向けとヘビーユーザ向けの差別化狙いでしょう。
少し残念なお知らせですが、光沢仕上げのジェットブラックのみ32GBモデルは無く、128GBと256GBのラインナップとなり、他のモデルより敷居が高くなっています。高級感のある見た目からも伝わってくるように、ジェットブラックやはり”プレミアムカラー”なのでしょう。
余談ですが、筆者のパソコンのストレージ容量は256GB、とうとうiPhoneもパソコン並大容量ストレージの時代になったんだな…と、感嘆させられました。
A9より40%高速なApple A10 Fusionチップを搭載、なんとクアッドコア
iPhone 7、7 Plusのプロセッサは、A9チップの後継で最もパワフルな「A10 Fusionチップ」が搭載されています。A10 Fusionチップはクアッドコア、6sに搭載されている1.85GHzデュアルコアのA9チップより40%ほど高速化、また2世代前のiPhone 6よりも2倍高速化しているとのこと。
iPhoneのプロセッサ進化の過程を考えると今回の伸び率は別段驚異的ではないと感じるかもしれませんが、Appleが「一枚のスーパーコンピュータ」と謳うiPad Proに搭載されているA9Xチップよりも、A10 Fusionの方が高性能というベンチマーク結果も出ています。
カラーバリエーションは「ブラック」と「ジェットブラック」が新登場し5色展開に
従来のシルバー、ゴールド、ローズゴールドの3色はそのまま存続、新たに「ブラック」と「ジェットブラック」が登場。スペースグレイは廃止となりましたが、その役目はブラックに継承されました。
よってiPhone 7、7 Plusのカラーバリエーションは、シルバー、ゴールド、ローズゴールド、ブラック、ジェットブラックの5色展開となります。
今回新たに加わったジェットブラックはツヤのある黒色、随分前の機種になりますが「iPhone 3GS」のブラックモデルに似た見た目になっています。まるでMac Proのようなプレミアム感は、他のアルミ仕上げ4モデルとは一線を画しており、発売直後は人気が高まり品薄状態が続くと予想されます。
ただ、「ジェットブラックの背面は傷が目立ちやすい」とApple直々に公表していますので、保護ケースを装着しての使用をおすすめします。
iPhone史上初、IP67の防水仕様に
従来のiPhoneは水没トラブルには滅法弱く、国内の防水Androidスマホと比べると随分引けを取っていた訳ですが、iPhone 7、7 PlusはiPhone史上初の正式な防水・耐水対応となりました。
防水・防塵能力「IP67」とは、防水”IPX◯”と防塵”IP◯X”の掛けあわせ、つまり6等級の防塵能力と7等級の防水能力を持つという事になります。これは水深1mで30分間水没させても耐える防水能力に加え防塵に耐えうる能力を指します。
これからはiPhoneをうっかり水没させてしまっても、何ら慌てる事有りませんね。
国内ユーザー念願の「おサイフケータイ」(FeliCa)に対応
近距離無線通信はiPhone 6の時点で搭載済みで、規格は世界標準の「NFC」のType AとType B。対し日本で浸透している非接触型電子マネーは「FeliCa」(NFC Type F)を採用しているために、いわゆる「おサイフケータイ」の機能は使えず、国内iPhoneユーザーの不満の1つとしても挙げられてきました。
しかし、iPhone 7、7 PlusはNFC Type A/Bに加えNFC Type FのFeliCaにも対応、これからはiPhoneでもSuica、Edy、nanacoなどのおサイフケータイサービスを使える時代がやって来ますよ。
iPhone 7、iPhone 7 Plusの発売日と価格
iPhone 7、iPhone 7 Plus共に、予約の受付は9月9日より開始、発売開始は9月16日になります。予約と購入はApple公式ストアと、ドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアで受け付ける予定です。
公式ストアでのSIMフリーモデルの販売価格は以下の通りです。
iPhone 7 SIMフリーモデル
- iPhone 7 32GB:72,800円
- iPhone 7 128GB:83,800円
- iPhone 7 256GB:94,800円
iPhone 7 Plus SIMフリーモデル
- iPhone 7 Plus 32GB:85,800円
- iPhone 7 Plus 128GB:96,800円
- iPhone 7 Plus 256GB:107,800円
iPhone 7とiPhone 7 Plusを購入する – Apple(日本)