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最大18コアXeonに128GB RAMも積載可なバケモノMac「iMac Pro」爆誕

  • 2017-06-06
  • 2017-06-07

本日の午前2時より開幕したAppleの開発者向けイベント「WWDC 2017」にて、自社のデスクトップパソコン「iMac」の高性能モデル「iMac Pro」を新たに発表しました。最近は目立ったアップデートの無かったデスクトップMacですが、Xeonプロセッサや32GBメモリをスリムな筐体へ納めたiMac Proの登場は、2013年の筒状Mac Pro以来のイノベーションと言えるでしょう。

iMac Proは5,120 x 2,880ピクセルの5K Retinaディスプレイが搭載される27インチモデルで、その筐体には数多くの高級パーツが用いられています。

まずプロセッサは8コア〜18コアのIntel Xeonが採用され、グラフィックはRadeon Pro Vegaで最大16GBのHBM2ビデオメモリを搭載します。ランダムアクセスメモリは標準で32GB〜最大128GBまでアップグレード可能、ストレージは1TB〜4TBのSSDを選べるなどなど、これまでのiMacの印象を覆すハイスペックぶり。

発売は今年の12月。気になるお値段ですが、最安モデルでも4,999ドル(日本円にして約55万円)と、Mac Proも顔負けなこの価格はユーザーを限定しそうですね。

iMac Pro – Apple(日本)

尋常では無い特盛りスペック

iMac Proの特徴は何と言ってもその特盛り盛々スペック。Intel XeonプロセッサやVega GPUをはじめとする豪華なパーツがふんだんに用いられ、史上最強と呼べるMacに仕上がっています。

CPUはワークステーション向けのIntel Xeon。最上位モデルは18コア

CPUは、サーバーやワークステーション向けに作られた、また歴代Mac Proにも採用され続けたIntel Xeonが載っています。動画編集や3GCG制作の際のエンコード時間を大幅に短縮できたり、後述するECCメモリに対応してエラーに対する修復を行ったりと、高度な作業をより素早く安定してこなすことを目的としています。

型番やクロック数などは不明ですが、最小構成で8コア、その上に10コア、そして最上位モデルでは18コアと、3つのラインナップが公開されています。

動画編集や3GCG制作の際のエンコード時間を大幅に短縮できたり、後述するECCメモリに対応してエラーに対する修復を行ったりと、高度な作業をより素早く安定してこなすことを目的としています。

GPUは単精度11TFLOPSのAMD Radeon Pro Vegaを採用

グラフィック(GPU)としてはAMDのVega世代のものを採用し、11TFLOPSの単精度、22TFLOPSの半精度を誇ります。ビデオカードと聞くとやはり王道のNVIDIAを思い浮かべますが、今回のVega GPUはNVIDIAのハイエンドカードに匹敵するほどの性能を持っていると見て良いでしょう。

標準モデルではRadeon Pro Vega 56、オプションでVega 64にアップグレードできるとのこと。また、ビデオメモリはHBM2規格で、Vega 56が8GB、Vega 64ではなんと倍の16GBを内蔵します。

標準で32GBのECCメモリ。最大128GBまで増設可

実行用メモリは標準で32GBを備える上、最大128GBまでアップグレード出来ます。公式サイトにて内部構造の写真がちらっと公開されていますが。背面側から見て左にメモリスロットと思わしきものがありますね。4スロットでしょうか?

また、Xeonに合わせてECC(Error Check and Correct)に対応したメモリを採用しており、プロセッサーへの転送時に発生しうるビットエラーを修復する機能を持ちます。

ストレージはSSDオンリー。最小1TBで、4TBまで増設可

データを保管するストレージは最小1TBで、カスタマイズにより2TBや4TBへ変更できます。もちろんプロらしく超高速なSSDオンリーで、標準版iMacみたくFusion Drive(SSD + HDDのハイブリッドドライブ)などの構成は書かれていませんでした。

黒光りする筐体にアクセサリー

iMacといえば白色のアルミ筐体を思い浮かべますが、iMac Proではその印象をガラッと変え、全身に ブラックMacBookのような黒い塗装が施されています。名称は「スペースグレイ」。

iMac特注の膨らみのある背面も黒一色で、部屋の照明があたると黒光りするようです。なんだこのラスボス感…。

そしてアクセサリーまでもが黒一色。キーボードはテンキー付きのMagic Keyboardで、ポインティングデバイスとしてはMagic Mouse 2かMagic Trackpad 2のどちらかを選べるとのこと。

アクセサリー単独での販売についてはアナウンスされていないので、iMac Pro限定品となる可能性も大ですね。

拡張端子も豊富に装備。4Kモニター4台接続も可能

背面の拡張端子類についても見直され、以下のような構成に。

  • USB 3.0 Type-A:4基
  • Thunderbolt 3(USB Type-C):4基
  • Ethernet:1基
  • SDXCカードスロット:1基
  • 3.5mmオーディオジャック:1基

4基のThunderbolt端子から4台の4Kディスプレイへ60Hz出力ができるほか、5Kディスプレイ2台とRAIDストレージ2台を繋げたりなど、デスクトップマシンとしては十分な拡張性を有します。

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