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Huawei、カメラ重視のP20とP20 Proを正式発表!スペックや特徴など

  • 2018-03-28
  • 2018-03-28

中国のスマートフォンメーカーHuawei(ファーウェイ)は、パリにて発表イベントを催し、新たなフラッグシップモデル「P20」と「P20 Pro」を正式に公開しました。

今回発表された両機種は、日本でも人気を博しているSIMフリースマホ「P10」と「P10 Plus」の後継機で、パフォーマンス強化はもちろんのこと、カメラが凄まじい進化を遂げています。P20 Proに至っては、背面にデュアル(2基)カメラならぬトリプル(3基)カメラを搭載し、iPhone XやGalaxy S9はじめとするハイエンド機をも圧倒する画力を手に入れています。

発表から間もないですが、P20とP20 Proの主なスペックや特徴などをまとめてみました。

Huawei P20のスペック表

OSAndroid 8.1 / EMUI
プロセッサーHiSilicon Kirin 970
CPU:オクタ(8)コア Cortex A73 2.36GHz x4 + Cortex A53 1.8GHz x4
GPU:Mali-G72 MP12
NPU:Neural Network Processing Unit
ストレージ128GB
メモリ4GB
ディスプレイ5.8インチ 2,244 x 1,080ピクセル 428ppi LCD液晶ディスプレイ
内側カメラ2,400万画素 f/2.0
外側カメラメイン:1,200万画素 f/1.8 カラーカメラ
サブ:2,000万画素 f/1.6 モノクロカメラ
バッテリー容量3,400mAh
拡張USB Type-C
SDカード非対応
センサーGPS、A-GPS、GLONASS、BeiDou、重力、環境光、近接、指紋認証、ホール、ジャイロ、電子コンパス、色、NFC
SIMカードEmily-L09C:Nano-SIM x1、Emily-L29C:Nano-SIM x2
幅 x 厚さ x 高さ70.8 x 7.65 x 149.1mm
本体重量165g
カラーブラック、シャンパーニュゴールド、トワイライト、ピンクゴールド、ミッドナイトブルー

Huawei P20 Proのスペック表

OSAndroid 8.1 / EMUI
プロセッサーHiSilicon Kirin 970
CPU:オクタ(8)コア Cortex A73 2.36GHz x4 + Cortex A53 1.8GHz x4
GPU:Mali-G72 MP12
NPU:Neural Network Processing Unit
ストレージ128GB
メモリ6GB
ディスプレイ6.1インチ 2,240 x 1,080ピクセル 408ppi OLED(有機EL)ディスプレイ
内側カメラ2,400万画素 f/2.0
外側カメラメイン:4,000万画素 f/1.8 カラーカメラ
サブ-1:2,000万画素 f/1.6 モノクロカメラ
サブ-2:800万画素 f/2.4 3倍望遠カメラ
バッテリー容量4,000mAh
拡張USB Type-C
SDカード非対応
センサーGPS、A-GPS、GLONASS、BeiDou、重力、環境光、近接、指紋認証、ホール、ジャイロ、電子コンパス、色、NFC
SIMカードCLT-L09C:Nano-SIM x1、CLT-L29C:Nano-SIM x2
幅 x 厚さ x 高さ73.9 x 7.8 x 155 mm
本体重量180g
カラーブラック、トワイライト、ピンクゴールド、ミッドナイトブルー

DxOMarkで102点を記録したP20のデュアルカメラ

まず無印版のP20ですが、こちらはこれまで通り1,200万画素 + 2,000万画素のLeicaデュアルカメラを搭載するものの、1.55μmという大きめのイメージセンサーを採用し、より明るいレンズを採用したことで著しく進化。

カメラベンチマークサイトDxOMarkによるMobileスコアでは、(P20 Proを除いて)スマホ史上最高となる102点を記録。特に静止画スコア(Photo)は107点というハイスコアを叩き出し、一方の動画スコア(Video)は94点。

Huawei P20 camera review: High-end all-rounder – DxOMark

極めつけはP20 Proのトリプルカメラ!DxOMarkはぶっち切りの109点

極めつけは、上位版のP20 Pro。こちらはなんと、デュアルカメラにもう一つカメラを付け加えた「トリプルカメラ」を搭載。もちろんLeicaとの共同開発。

メインカメラの「4,000万画素」という驚異的な解像度だけでもビビりますが、それを補助するモノクロカメラ、そして望遠撮影に特化した3倍望遠カメラまでもが備わり、ありとあらゆるシーンにおいて最高の写真が撮れるとのこと。ISO感度は最高102400まで上げられるというのだから驚き。

  • メインカメラ:4,000万画素 f/1.8
  • モノクロカメラ:2,000万画素 f/1.6
  • 望遠カメラ:800万画素 3倍ズーム f/2.4

そしてDxOMark Mobileでは、P20よりも更に高い109点をマーク。先日デビューしたばかりのGalaxy S9 Plusは99点、Google Pixel 2が98点、iPhone XとMate 10 Proが97点ですから、どれほど驚異的な数値かお分かり頂けるでしょう。

Huawei P20 Pro camera review: Innovative technologies, outstanding results – DxOMark

AIを大いに活用したカメラ機能

Mate 10 Proを皮切りに、積極的に「AI」を活用し始めたHuaweiですが、今作のP20シリーズではそれを更にブラッシュアップ。

EIS、OISに次ぐ第三の手ぶれ補正「AIS」

動画撮影において威力を発揮する手ぶれ補正は、現状「電子式」と「光学式」がポピュラーで、その両方を備えるスマホは優れているとされています。

P20とP20 Proはその両方を当たり前のように備えつつ、Huawei独自のAI Image Stabilisation略して「AIS」を装備。EISの延長上にあるような気もしますが、画像認識AIによる補正を施すことでより安定感のある映像が撮れるとのこと。

動体を追ってピントを合わせ続ける「4D Predictive Focus」

ランニング中の人間や動いている動物など、動体を撮影する場面では「4D Predictive Focus」が活躍します。動体を認識してピントを合わせ続ける、いわば“人間の目”を模倣した機能で、ブレの少ない静止画を撮れるというもの。

撮影シーンを判別して適切なチューニングを施す「Master AI」

「Master AI」は、画像認識AIが被写体を認識し、それに適したチューニング(露出やコントラストなど)を施す機能。食べ物を写した場合には暖色が持ち上がり、風景を撮影した場合はより鮮明な青色を再現するなど、人が抱く理想像に近い写真に仕上がります。

同等の機能は既にMate 10 Proに採用されていますが、認識パターンが13種類から19種類に増え、より多くのシーンに対応できるようになりました。

「Kirin 970」で十分なパフォーマンスを確保

Mate 10 Pro同等の性能をより小柄なボディへ詰め込む

処理性能を大きく左右するのが、人間で言えば頭脳にあたるパーツ「SoC」(システムオンチップ)ですが、P20とP20 Proには自社開発(正確にはHiSilicon製)の「Kirin 970」が搭載されています。

6インチの大型ファブレット「Mate 10 Pro」にも同じものが載っていますが、P20は筐体をわりかしコンパクトに収めているので、「小さいのにパワフル」路線を狙った機種であると読み解くことができますね。

AI処理に特化した「NPU」

Kirin 970の大きな特徴は、CPUやGPUに加えて、「NPU」(Neural Network Processing Unit)を組み込んでいる点。

これはAI処理に特化したプロセッサで、画像認識や翻訳など、特定の用途を少ない電力でこなします。また、クラウドを介すこと無く端末自身で処理を行うため、これまでにないほど高速なレスポンスを実現しているだけでなく、セキュリティ性の面でも俄然有利となります。

CPUは並のパワーだが、GPUは強力

CPUは、Cortex A73 2.36GHz x4 + Cortex A53 1.8GHz x4のオクタコア(8コア)構成で、旧型のKirin 960とほぼ変わりありません。

むしろ、進化が著しいのはグラフィック処理を担うGPUで、8コアの「Mali-G71 MP8」から12コアの「Mali-G72 MP12」に増強。これによってARやVRもこなすほどの3D処理能力を手に入れ、発表会ではGoogleのARプラットフォーム「ARCore」と連携したデモンストレーションも披露されました。

フォルムはiPhone Xに酷似しているものの、特徴的なカラバリで差別化

予め噂されていたとおり、P20とP20 Proのディスプレイ上部には、凹型の切り欠け(ノッチ)があります。いわゆる「iPhone Xスタイル」と呼ばれるノッチには賛否両論(今は否が大半?)ありますが、非表示領域がiPhone Xよりも小さいのは、せめてもの救いでしょう。

背面のデュアルカメラが縦向きに配置されている辺り、これまたiPhone Xを連想させますね。

しかし、カラーバリエーションはかなり特徴的。ブラック、シャンパーニュゴールド(P20のみ)、トワイライト、ピンクゴールド、ミッドナイトブルーの5色展開で、この中でiPhone Xと被りそうなのはブラックくらいでしょうか。

特に目を引くのが、紫と青のグラデーション「Twilight」(トワイライト)。

価格はP20が649ユーロ、P20 Proが899ユーロ

最後に価格ですが、無印版のP20は649ユーロ = 約8.5万円、P20 Proは899ユーロ = 11.8万円。日本市場投入はほぼ間違いないので、為替レートがどう反映されるかが見ものです。

ちなみに、Mate 10 Proは799ユーロで、日本での販売価格は税込み96,984円。つまり1ユーロ = 121円換算になりますが、当時のレートは130円を超えていたと記憶しているので、割安感を覚えました。さて、どうなるでしょう。

HUAWEI P20 Smartphone | Android Phones | HUAWEI Global
HUAWEI P20 Pro Smartphone | Android Phones | HUAWEI Global

Huawei Mate 10 Pro SIMフリースマートフォン

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