レビュー

Huawei novaレビュー:抜群の機能性と持ち易いサイズ感が素晴らしい

  • 2017-06-23
  • 2017-11-09
8/10
  • 片手でも持ちやすいコンパクトボディ
  • 安価でも安っぽさを感じさせない高品質な作り
  • au VoLTE対応!UQmobileでも使える
  • 別段ハイスペックでは無いものの、日常用途においては全く不満なし
  • 専用ケース付属
  • 有線イヤホンだと若干ノイズが混じる
  • Wi-Fiは2.4GHzのみ対応でやや時代遅れ感
  • 上位機種に比べてカメラは物足りない

発売から少し時間が経ってしまいましたが、中国Huaweiの格安SIMフリースマートフォン「nova」を購入しましたので、早速実機を用いたレビューを行います。

Huaweiといえば、Leicaとのコラボにより実現したデュアルレンズカメラ搭載のP9やMate 9、コスパの良さを全面に押し出したP9 liteなどを過去に発売しており、それらは尽くヒット。快進撃を展開するHuaweiが次に狙ったのは若者市場で、ライトなデザインに持ち易いボディ、バランスの良い性能、そして安くても手抜きのない良質な作りがnovaのセールスポイント。

この記事ではHuawei novaを品質、性能、機能性の3つの面からチェック。これから購入を検討されている方にとって、少しでも有益なレビューを届けられれば幸いです。

Huawei nova SIMフリースマートフォン

パッケージの様子と付属品について

Huaweiスマホを手にしたのはMate 9に引き続きこれで2台目ですが、高級感あるMate 9に対してnovaの箱はシンプルでライトな感じ。ステッカーが可愛らしいです。

いざ開封!箱の作りが新しいですね。

USB充電器、ケーブル、イヤホンなどがまとめられています。

USB充電器は5V 2A出力

本体の充電に用いるUSB充電器ですが、とてもコンパクトなので持ち運びには最適です。

出力はよくある充電器と変わらず5V 2Aで、急速充電等には対応していないため、充電能力に関して特筆すべき点はありません。

ケーブルは両面リバーシブルのUSB Type-C

ケーブルは真っ白でiPhoneのLightningケーブルにも似ていますが、端子は最近のAndroidでお馴染みUSB Type-Cとなります。Lightningと同じく裏表の無いリバーシブルな形状なので、充電の際の抜き差しが楽ですね。

耐久性は使い続けてみないと何とも言えませんが、見た感じ作りは良さそうです。

EarPods似のイヤホン

イヤホンも付属しています。こちらも何となくAppleのEarPodsに似ていますが、音質はそれよりも劣っていたので、あくまでもおまけ程度。

右側のケーブルにはリモコンが備わっており、曲の再生・一時停止や音量調節が出来ます。

専用ケースが付属している!

Mate 9と同じく、novaには専用のハードケースが付属していました。至って普通のプラスチック製ケースですが、傷防止の役目はしっかり果たしてくれそうなので、こうした配慮は有り難いですね。

実際に装着するとこんな感じ。指紋認証センサーあたりのズレが若干気になりますが、ひとまず保護を目的とするなら十分。

安さを感じさせない良質なボディ、隅々までチェックしてみる

novaは、Huaweiがラインナップするスマホ中ではエントリーモデルの位置づけで、お値段は3万円台。格安スマホでは一番売れている価格帯と言われています。

安い=悪いと連想しがちですが、筆者が実際手にして感じたことは、作りそのものは高価なiPhoneにも見劣りしないということ。中身のスペックは控えめでも、筐体に関しては隅々まで申し分の無い完成度で、「安っぽさ」はありませんでした。

5インチディスプレイ備えた前面

本体前面には5インチの液晶ディスプレイが備わっており、その周りは余計な装飾等の無いさっぱりとした作りとなっています。

iPhone 7と見比べたところ、ディスプレイ左右のベゼル(縁)はnovaのほうが若干細かったので、全体的には引き締まった印象を受けます。

ボタンは物理式では無くタッチ操作で、画面内に収まっているオンスクリーンタイプとなっています。配置は左から「戻る」「ホーム」「タスク」で、設定から左右反転させることも可能です。

前面の上部には、自撮り用の800万画素カメラ、受話口、そして近接センサーが設けられています。

アルミとガラスのツートンが特徴的な背面

背面の様子ですが、こちらはHuawei P9とhonor 8を掛け合わせたような仕上り。質感や配色はP9から、全体的なフォルムと丸い指紋認証センサーはhonor 8から引き継いだような感じでしょうか。

大半はマグネシウムとアルミの合金によって作られていますが、カメラとフラッシュライトがある上部にはガラスが用いられ、質感の対比が特徴的です。

背面下部にはHuaweiのロゴと認証マーク等がプリントされています。

上部には1,200万画素のメインカメラ、横にはフラッシュライトが設けられており、その周りはガラスコーティング。

丸いリングで囲まれたへこみは指紋認証センサーで、本体を持ったとき自然と人差し指を添えられる位置に備えられています。予め自分の指紋を登録しておけば、指を当てるだけで素早くロック解除出来る便利な代物。

上部にはイヤホンジャック有り

最近イヤホンジャック廃止の流れが強くなりつつあるあるスマホ界ですが、Huawei novaの本体上部にはしっかり3.5mmイヤホンジャックが備わっています。

USB-Cとスピーカーのある底面

本体底面の様子です。真ん中には充電とデータ転送を兼ねたUSB Type-Cポートが1基、その右側にはスピーカーが備えられています。

左右に見える線は、電波の通りを良くするための樹脂製アンテナバンド。

電源ボタンと音量調節ボタン

物理ボタンは本体の右側面に集約されているため、慣れれば操作は簡単。

各ボタンは側面と同じ風合いの合金素材で作られており、確かな押し心地を感じます。また、電源ボタンの周りは赤色に塗装されており、程よいアクセントとなっているだけでなく、スマホに不慣れな方にも伝わりやすいかと。

SIMカードスロット

反対の左側面にあるのはSIMカードスロットのみで、取り出しピンを小さな穴に押し込むことでトレイを取り出す仕組みです。

側面にはヘアラインとダイヤモンドカット

側面を拡大したのが下の写真。本体側面を一周するメタルフレーム表面は細かいヘアライン仕上げとなっており、その上下には光沢感のあるダイヤモンドカットが施されています。この辺はMate 9と同様の処理で、高級感がぐっと増しています。

持ちやすさピカイチ!Huaweiスマホとしてはもっとも小型

Huawei novaの良いところとして、本体が小柄で持ちやすいという点が挙げられます。画面はちょうど5インチで、現行のHuaweiスマホとしては最も小柄なボディとなっていますし、Androidスマホ全体を見てもコンパクトな部類に属します。

皆さん馴染み深いiPhoneで言うならば、7と7 Plusのちょうど中間あたりの大きさ。iPhone 7にケースを付けたような持ち心地なので、片手操作も現実的ですね。

下の写真では左から順にHuawei nova lite、本機nova、そして最も大きいMate 9を並べた様子です。筆者は現在Mate 9をメインスマホとして愛用していますが、デカスマホに慣れた手でnovaを触ってみると異常に持ちやすく感じます。

novaを更に安くした機種「nova lite」も人気がありますが、持ちやすさを重視するならやはりnovaに軍配が上がりますね。

画面の大きさも勿論のこと、ベゼル(画面の縁)の細さも持ち心地を高めている秘訣の一つ。下の写真はnovaとnova liteのベゼル部分を拡大したものですが、novaのほうが僅かに左右ベゼルが狭まっていることが分かるかと思います。

横幅72.94mmのnova liteに対してnovaは69.1mmまでスリムアップしています。約4mmの差は僅かな差に思えるかもしれませんが、いざ持ってみるとはっきり体感できるのです。

Huawei nova SIMフリースマートフォン

処理性能はどんな感じ?どこまで快適に使えるのか

性能は実際の使い心地へ大きく関わってくるポイントで、いくら見た目がお洒落でも性能が悪かったら使い物になりません。基本的にお値段が高くなればなるほど高性能、またその逆も然りなわけですが、このnovaは価格もスペックも程よいスマホだと言えます。

テクニカルな数値だけでなく、実際の使い心地を交えながらnovaの性をチェックしていきます。

SoCはSnapdragon 625搭載で、正にミドルレンジど真ん中

まずスペックの要であるSoCですが、Qualcomm社によるSnapdragon 625という型が採用されており、CPUは2.0GHzで動作するコアx8つから成るオクタコアです。

どれほどの性能を持っているかを知るには、性能を数値化したベンチマークが手っ取り早いので、計測してみました。用いたのはAntutu Benchmark 6.2.7で、その結果は64,961点。

ただ、スコア単体で見ても実感がわかないので、他のデバイスと比較してみましょう。下の表をご覧下さい。

Huawei novaは同社のMate 9およびP10の半分程度のスコア、iPhone 7やGalaxy S8などと比べれば更に差は大きくなり、価格がそのまま性能に反映されているとも読み取れますね。

nova liteやASUS ZenFone 3 Laserに比べるとワンランク上の性能を持ち、低価格機と高級機の間に挟まるミドルレンジ機種に位置づけられます。

メモリは3GB搭載なので、アプリを複数立ち上げてもサクサク

机の大きさとも例えられる実行用メモリ。多いほど同時作業に強くなるわけですが、novaは3GBのメモリを備えており、価格相応のまずまずなスペック。

例えば、Webページを閲覧しながらLINEを開き、ふとした時にカメラを起動するといった使い方をしても、余裕のある3GBメモリのお陰でスムーズにアプリを切り替えられます。通常は3GBのうち1.5GB程は空きがあり、デレステやパズドラなどゲームを起動しても1GBほどが確保され、使い切られることはありません。

筆者は、他にも4GBや6GBの大容量メモリ搭載のスマホを所持していますが、実のところアプリの切り替え速度に僅かな差が出る程度で、劇的な違いはありません。それよりもSoCの処理能力に依存している感じですね。

デレステは3D軽量で快適に遊べる

最近遊び始めた「デレステ」をnovaでも試してみました。3D標準でも一応動きますが、ややもっさり感が否めないため、3D軽量が良いでしょう。プレイしている様子を動画に収めたので、下に貼っておきます。

Kirinプロセッサ特有のジャギなども無く、MVもそれなりに動いたのでおおむね良好かと思いきや、不具合も発見しました。

タップしたときの効果音(シャンシャンってやつ)をオンの状態で何曲か続けていたところ、曲とノーツが次第にズレていく(ノーツが速くなっていく)という事態に遭遇し、調べてみるとAndroid 7.0特有の不具合で、他の端末でもよく見られる症状とのこと。

効果音を無くすとズレは綺麗サッパリ消えたので、それ以降は音楽のみでプレイしていますが、音ゲーとしては素っ気ないです。

【2017年6月23日追記】僅か30分ほど前にこのレビューを投稿したばかりですが、追記すべき事項があります。先程デレステのアップデート通知が届いたため、その詳細を確認したところ、アプリのバージョン3.0.3でこの音ズレ問題は見事修正されたようです。めでたしめでたし!

早速プレイしてみましたが、確かに効果音有りでもズレは起きず、2Dおよび3D軽量で極めて快適に動作しています。

ストレージは内蔵32GBに加え、Micro SDで最大128GBまで増やせる

データを保存するストレージは32GBを内蔵しており、アプリを沢山入れ過ぎなければそこそこ余裕のある容量となっています。ただし、初期のシステムファイルなども含まれるため、実質使えるのは20GBちょっとですね。

また、Micro SDカードにも対応しており、最大128GBまで拡張できます。動画や写真をたっぷり保存したい方はこちらを活用したいところ。

スペック表

その他のスペックは以下の表のとおりです。

OSAndroid 6.0 Marshmallow / EMUI 4.1
プロセッサーQualcomm Snapdragon 625 8コア 2.0GHz
ストレージ32GB
メモリ3GB
ディスプレイ5インチ 1,920 x 1,080ピクセル(フルHD) IPS液晶ディスプレイ
内側カメラ800万画素 F2.0
外側カメラ1,200万画素 1.25μmピクセル F2.2
バッテリー容量3,020mAh 5V/2Aの急速充電対応
拡張USB Type-Cx1、オーディオジャックx1
SDカードMicro SDカード 最大128GBまで対応
センサーGPS、加速度、コンパス、ジャイロ、環境光、近接、HALL、指紋
SIMカードNano-SIMx2 DSDS対応 au VoLTE対応
幅 x 厚さ x 高さ141.2 x 7.1 x 69.1mm
本体重量146g
カラーミスティックシルバー、チタニウムグレー、ローズゴールド

モバイル通信においては死角なし

実はこのnova、Huaweiの他のスマホよりも、モバイル通信の面においては一歩進んでいます。

対応周波数帯は上位機種のほうが豊富ですが、日本市場も意識して作られている最近Huaweiスマホなら実用上では大差なく、novaも国内のキャリアと格安SIMの通信バンドをほぼカバーしています。

対応周波数帯

  • FDD LTE:B1/3/5/7/8/18/19/28
  • TDD LTE:B38/40
  • WCDMA:B1/5/6/8/19
  • GSM:850/900/1,800/1,900MHz

au VoLTEに対応

novaはドコモ回線だけでなくau回線およびau VoLTEに対応しており、Huaweiスマホとしては画期的な端末なのです。

Mate 9やP10はフラッグシップ機でありながらau VoLTEには対応しておらず、回線速度に定評のあるUQmobileでは使えないというデメリットがあります。なぜかといえば、SoCとしてHuawei独自開発(厳密にはHiSilicon)のKirinを搭載しており、Kirinそのものau VoLTEに非対応なのです。

少し余談になりますが、Kirin搭載のP9 liteも当然ながらau非対応でしたが、Snapdragonへ換装された特別版「P9 lite PREMIUM」という機種がUQ mobileより発売された…なんて出来事も過去にありました。

novaはau VoLTEに対応のSnapdragonを載せているため、現にUQのセット端末として販売されています。

UQmobile + mineo Dプランで同時待ち受けを試してみた

2枚のSIMカードを入れてそれぞれの回線を同時に待ち受けする「DSDS」にも対応しているとのことで、実際に試してみました。

検証に用いたのは、ドコモ系MVNOのmineo Dプランとau系MVNOのUQmobile(VoLTE SIM)の2枚のSIMカードで、下の写真のように取り付けます。

2つの回線どちらか片方にデータ通信を委ねる訳ですが、それは設定から切り替えられるので、通信担当のSIMカードはどちらのスロットに入れても問題ありません。

novaのデュアルカード設定を開くと、それぞれの電話番号が表示されます。今回の場合、カード1のUQ mobile SIMがデータ通信と通話、カード2のmineoは通話のみとなります。

せっかくなので回線のスピードテストを実施。UQmobileは他のMVNOよりも回線速度が安定しており、ストレスを感じる場面は殆どありません。この日も下り30Mbps・上り10Mbpsと極めて良好。

カメラもなかなか良く撮れるがやや暗め?

Huaweiスマホといえばデュアルカメラ!というイメージが強いですが、novaは一般的なシングルカメラで、画質や機能ともに至って平凡です。別に悪いわけではありませんが、Leicaカメラが売りのMate 9やP9を使っていた方は物足りなさを感じるはず。

カメラアプリのUIはLeicaカメラ搭載の上位機種っぽい作りですが、novaではそれを簡略化している感じで、撮影モードは計10個に絞られています。当然ながら、ワイドアパーチャ(背景ぼかし)や2倍光学ズームなど、2眼モデルに備わっているような機能はありません。

実際にnovaを外へ持ち出して試し撮りしてきたので、下に3枚貼ります。

花びら一枚一枚の輪郭がくっきりしており、背景のボケ具合も自然で良いですね。ただ、現物よりも若干暗めに仕上がっており、どことなく眠たい印象を受けます。

ナイスフードモードも試してみました。

novaのカメラについては、後日さらに詳しく調べたいですね。また、他のHuaweiスマホとカメラを比較する記事も投稿する予定なので、しばしお待ちを。

Huawei nova SIMフリースマートフォン

今のところ残念なポイントは2つ

ここまでHuawei novaの特徴や機能などを一通りご紹介してきました。価格の割にクオリティはとても高く、ほぼ満足と言ってよいのですが、数日間使ってみて感じた残念なポイントもあります。今のところ以下の2つでしょうか。

有線イヤホンにノイズが混じる

novaに有線イヤホンを繋いで音楽を聴くと、「サー」というホワイトノイズらしき音が混じります。屋外なら周りの雑音に掻き消されてノイズはほぼ聴こえませんが、静かな部屋で音量20%ほどに抑えて聴くと結構気になるので、音楽をよく聴く方にはオススメできない機種です。

実はこれ、Huaweiスマホ全般に言えることで、Mate 9や先日手にしたP10などのフラッグシップ機でさえも同様にノイズが混じります。オーディオ周りに関しては詰めの甘さを感じますね。

ちなみに、Bluetooth接続のオーディオ機器なら大丈夫です。

Wi-Fiが2.4GHzのみ対応

Wi-Fiが2.4GHzのみ対応で5GHzは掴まないのも弱点の一つ。購入前から把握していたので今更どうこう言うつもりはありませんが、同価格帯のASUS ZenFone 3が5GHz対応なのを考えると、やや時代遅れな印象です。

5GHz対応のMate 9と比較すると差は歴然としています。まあ、その違いをはっきり体感する場面ってあまり無い気もしますが…。

Huawei novaの購入方法について

最後にHuawei novaの購入方法についてまとめておきます。

本体のみを入手する場合、皆さんお馴染みのアマゾン、もしくは楽天市場上で展開しているHuaweiのオンラインストアになります。おすすめは定価よりもお買い得なアマゾンで、MVNOのSIMとセット(契約は任意)で買えば更に割安です。

Huawei nova SIMフリースマートフォン

端末に加えて通信回線も手にしたいという方は、novaをセット端末として取り扱う格安SIM(MVNO)で契約すると良いでしょう。ただしその場合、選ぶプランによっては「最低利用期間」や「解約手数料」が設けられている場合があるため、下調べをお忘れなく。

取り扱い業者と各社の販売価格は以下のとおりで、筆者のおすすめ順に並べています。

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