比較:Huawei nova lite 2とnova 2 両者の違いと選び方のコツ
- 2018-03-16
- 2018-03-31
先日投稿したnova lite 2のレビュー記事の続編的な意味合いも込めて、nova 2との比較記事を書き起こしました。
スペックも価格帯も似ているので、どちらにしようか?と迷われている方も多いでしょう。それぞれの違いや長所・短所をまとめたので、少しでもお役立て頂ければ幸いです。
Huawei nova lite 2

Huawei nova 2
目次
nova lite 2 vs nova 2 スペック比較表
初めに、nova lite 2とnova 2のスペックの違いを一通りチェックしてみましょう。
項目 | nova lite 2 | nova 2 |
---|---|---|
OS | Android 8.0 / EMUI 8.0 | Android 7.0 / EMUI 5.1 |
SoC |
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実行用メモリ(RAM) | 3GB | 4GB |
ストレージ(ROM) | 32GB | 64GB |
Micro SDカード | 最大256GBのMicro SD/SDHC/SDXCカードに対応 | 最大128GBのMicro SD/SDHC/SDXCカードに対応 |
ディスプレイ |
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背面カメラ |
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前面カメラ | 800万画素 | 2,000万画素 |
バッテリー | 3,000mAh | 2,950mAh |
端子 | Micro USB、3.5mmオーディオジャック | USB Type-C、3.5mmオーディオジャック |
Wi-Fi | 802.11b/g/n 5GHz非対応 | |
Bluetooth | v4.2 aptX対応 | |
センサー | 加速度、コンパス、環境光、近接、指紋認証 | 加速度、コンパス、ジャイロ、環境光、近接、指紋認証 |
対応周波数帯 |
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|
SIMカード | Nano-SIMカードを2枚装着可能 | |
同時待受 | 2G + 4Gの同時待ち受け (日本ではDSDS不可) | |
本体サイズ | 高さ150.1 x 横幅72.05 x 厚み7.45mm | 高さ142.2 x 横幅68.9 x 厚み6.9mm |
本体重量 | 143g | |
取り扱い業者 | BIGLOBEモバイル、OCNモバイルONE、DMM mobile、楽天モバイル、mineo、IIJmio、エキサイトモバイル、LINEモバイル、NifMo | UQmobile、au |
画面の見やすさ重視ならnova lite 2、持ちやすさ重視ならnova 2
nova lite 2とnova 2の最大の違いは、画面の大きさと解像度、そして本体の大きさです。
nova lite 2は、novaシリーズとしては初となる縦横比18:9のワイドディスプレイを搭載していて、従来の16:9フルHD解像度ディスプレイよりも得られる情報量が増しています。大きさは対角5.65インチで、表示面積そのものはiPhone 8 Plusと同じくらい。
一方のnova 2は、旧型のnova同様に5インチのフルHDディスプレイを搭載。iPhoneでいうと8と8 Plusの中間くらいの画面サイズで、本体の大きさもちょうどそのくらい。nova lite 2よりも横幅が狭まっているため、片手操作も現実的といえるでしょう。
画面の情報量や見やすさを重視するならnova lite 2を、持ちやすさを最優先するならnova 2が向いています。とはいえ、nova lite 2が別段持ちにくいわけではなく、むしろ大画面なわりに持ち易いという印象を受けました。
カメラは圧倒的にnova 2に軍配が上がる
両機種とも、背面にはデュアルレンズカメラを備えており、旧型に比べるとカメラ性能が良くなっています。
特に、nova 2のカメラは3万円台とは思えないほど充実しているので、少し費用が嵩んでも良いのでカメラ画質には拘りたい!という方は、ぜひこちらを選びましょう。
背面デュアルカメラのメインカメラ(1,200万画素)は、明るいf/1.8のレンズを用いているため、少し薄暗い屋内であってもノイズの少ない綺麗な写真が撮れます。もう片方の800万画素サブカメラは望遠レンズとなっており、光学2倍ズームに対応しているほか、背景をぼかして被写体を浮き立たせる「ポートレートモード」でも大活躍します。
さらに、フロントカメラは背面よりも解像度が高く、なんと2,000万画素。クッキリとした自撮り写真に仕上がります。
それに比べると、nova lite 2のカメラは見劣りしてしまいます。背面カメラの明るさはf/2.0とやや暗めで、サブカメラの画素数が200万画素なので望遠撮影には対応しておらず、自撮りカメラも800万画素と控えめです。
格安SIM向けのnova lite 2、au・UQ専売のnova 2
「nova」という同じ括りでありながら、販売方法や対応する通信バンドは大きく異なります。
nova 2は、auが初めて取り扱うHuawei製格安スマホであり、Huaweiのキャリア進出を先駆ける存在でもあります。MVNOとしては、au回線を借りて運営するUQmobile一社のみが取り扱っており、こちらは格安SIM(MVNO)でありながら回線速度に定評のある会社です。
いずれにせよ、nova 2はau回線との結びつきが強い端末で、auの主力バンドであるB18をカバーしていてau VoLTEにも対応しているが特徴です。と同時に、ドコモやソフトバンク回線にも対応しています。
nova lite 2は、日本でもすっかり定着した「SIMフリー格安スマホ」そのもので、多くのMVNOがセット端末として販売しているほか、アマゾンや楽天市場では端末本体のみの販売も行われています。(OCNのSIMとセットだが、契約は任意)
購入方法や契約形態を自由に選べるのは、nova lite 2ならでのメリットでしょう。
しかし、au回線やau VoLTEには一切対応していないため、基本的にはドコモ系MVNO(楽天、BIGLOBE、OCN、IIJmioなどなど)で運用することになります。回線速度は業者によってまちまちですが、auやUQを上回ることはまず考えられません。
性能やバッテリーは大差ない
使い心地を大きく左右する「処理性能」と「バッテリー」ですが、この点nova 2とnova lite 2は大差ないので、比較材料として織り込む必要はあまり無いのかなと思います。
処理性能の要となるSoC(システムオンチップ)としては、両機種とも「Kirin 659」を搭載。CPUは4x 2.36GHz + 4x 1.70GHzのオクタコア構成で、GPUはMali-T830。
実行用メモリ(RAM)は、nova lite 2が3GBに対しnova 2は4GBを内蔵しますが、この1GB差は体感速度に現れづらいので、さほど気にする必要はありません。
そして、ストレージ容量はnova lite 2が32GBに対しnova 2は64GBと倍の開きがありますが、両機種ともMicro SDカードによる拡張が可能なので、こちらもさして重要ではありません。
バッテリー容量に関してもほぼ差が無く、nova lite 2が3,000mAhでnova 2が2,950mAh。
nova lite 2 | nova 2 | |
---|---|---|
SoC | Kirin 659 | Kirin 659 |
実行用メモリ | 3GB | 4GB |
ストレージ | 32GB | 64GB |
バッテリー | 3,000mAh | 2,950mAh |
見逃しがちなUSB端子の違い
案外見逃しがちなのが、本体底面に備わっているUSB端子の違いについて。
nova 2にはUSB Type-C(通称USB-C)が採用されており、これは表裏の区別がないリバーシブルな形状のため、取り回しが楽です。最近のAndroidスマホに限らず、ノートパソコンやタブレットにも相次いで採用されているので、主流規格に相乗りしたかたちになります。
一方、nova lite 2にはMicro USBが採用されており、これは表裏の区別があります。挿す度に向きを確認せねばならないので、ちょっと面倒くさいですよね。
2万円半ばで買えるnova lite 2と3万円以上のnova 2
novaシリーズそのもの、低価格で馴染みやすい「エントリーモデル」のポジションに徹していますが、なおかつ「lite」を冠したnova lite 2はいわばHuaweiスマホの最安に位置します。
実勢価格は、nova 2は3万円以上するのに対し、nova lite 2は2万円前半〜半ばなので、お買い得感で選ぶならnova lite 2になりますね。「3万円」はキリの良い価格なので、それを切るか超すかは重要なポイントになるのかなと。
nova lite 2とnova 2の選び方
コスパ優先で選ぶなら「nova lite 2」一択
細かい要素はさておき、「実用的でバランスの良いSIMフリースマホをなるべく安く買いたい」という方にとって、nova lite 2はベストチョイスでしょう。
トレンド要素である縦長ディスプレイやデュアルカメラを搭載し、nova 2と同等の処理スペック・電池持ちを実現しているにも関わらず、それよりも1万円弱費用を抑えられるわけですから、このコストパフォーマンスこそ最大の魅力でしょう。
ただ、使える回線はドコモ回線に限られてしまうので、もしauやUQの快適な通信網を使いたいなら必然的にnova 2になってしまいます。
nova lite 2に向いているのはこんな人↓
- 実用的は妥協したくないが、費用を3万円以下に収めたい
- 大画面でありながら持ち易いスマホが欲しい
- 本体だけを購入したい
- 使いたい格安SIMがドコモ回線

Huawei nova lite 2
格安SIMとのセット契約を考えている方は、先日投稿したレビュー記事内にある「nova lite 2をセット端末として取り扱うMVNO(格安SIM) お薦めランキング」をどうぞ。
予算に少しばかり余裕があり、カメラ性能に拘りたいなら「nova 2」
「3万円を超しても良いから、カメラ性能には拘りたい」という方、また「auもしくはUQmobileの快適な通信網で運用したい」という方には、nova 2をお薦めします。
nova lite 2に向いているのはこんな人↓
- 費用には少しばかり余裕があるので、カメラ性能には拘りたい
- 小柄で持ち易いスマホが欲しい
- auもしくはUQmobileで運用したい

Huawei nova 2