P10 liteよりもnovaを買うべき理由。スペックじゃ分かりづらい点を比較
- 2017-12-19
- 2018-06-14
昨日、私の友人から格安スマホへ乗り換えたいとの相談を受けまして、ベストチョイスといえる格安な機種をあれやこれや話し合っていました。「予算は3万円ほど、日常的にゲームで遊ぶ、なるべく電池持ちの良い機種」という条件のもと、かれこれ1時間近くLINEでやり取りした末、「Huawei novaが良いんじゃない?」という結論に至りました。
そのとき比較対象となったのがP10 liteでした。スペックが非常に似通っているP10 liteは、novaよりも若干お安く売られており、そのコスパの高さ故に価格ドットコムの人気ランキングではなんと1位の座に輝いています。
それでもなお、筆者がP10 liteではなくnovaを薦めたのにはいくつか理由があるので、今回はそれをご紹介したいと思います。
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安っぽさを一切感じさせないnovaのアルミボディ
両機種を見比べたとき、novaの強みとなるのがボディの作り。
本体背面にはアルミ合金が用いられており、表面はマットな質感のため、長時間持っていても指紋がつきにくく目立ちにくいのが特徴。
側面フレームに施された細かなヘアライン加工や、ほのかに光りを反射させる光沢ダイヤモンドカットなど、絶妙なアクセントによって何度見ても飽きないデザインに仕上がっています。細部の作り込みは、お値段倍のMate 9にも全く見劣りしないクオリティで、中華スマホをよく知らない方に「これ、3万円で買えるよ?」と現物を見せたらビックリするはず。
なんというか、「しっかり凝縮されている」雰囲気があり、持って触れて満足できる一台です。
一方のP10 liteは特徴的なガラスボディで、目を引くことは確かですし、それなりによくまとまった作りだと思います。しかし、フレームに僅かなバリ(?)があったり、樹脂製のアンテナバンドの処理が雑だったりと、細部へ目をやると“安さ”を感じてしまいます。
novaの方が小さいのに、バッテリーはP10 liteよりも長持ち
スマホを使い込むなら、性能と同じくらい大切な「バッテリー」。バッテリーの容量だけでなく、採用しているSoCやディスプレイの種類等によっても実際の駆動時間は左右されるため、カタログに書かれている「mAh」だけを頼りに機種を選んでしまうのは危険なことです。
実際、novaは3,020mAhに対しP10 liteは3,000mAhとほぼ同じ容量のバッテリーを内蔵しているにも関わらず、駆動時間には差があります。「PCMark」というアプリに備わっている「Work 2.0 Battery life」というバッテリーテストを実施したところ、残量100%から20%に減るまでnovaは9時間7分動き続けたのに対し、P10 liteはそれよりも1時間半ほど短い7時間41分という結果になりました。ちなみに、nova liteは8時間15分。
画面サイズはnovaが5インチちょうどに対してP10 liteは5.2インチと、P10 liteの方が画面もボディも一回り大きいのですが、見かけによらずコンパクトなnovaの方が長持ちなのです。
USB Type-CとMicro USBの違い
充電端子の違いについてもチェックしてみましょう。
両機種とも、充電およびデータ転送を担うUSB端子は本体底面に取り付けられており、一見すると同じようにも思えますが、形状は全く異なります。
P10 liteに採用されている「Micro USB」は数年前の主流で、今でも安価なモデルによく見られる規格です。表・裏の区別があるカマボコのような形状のため、挿す度に向きを確認しなくてはならないのが面倒。
novaには、Micro USBよりも新しい「USB Type-C」という規格が採用されており、これは両面どちらでもOKなリバーシブルタイプ。iPhoneのLightning端子みたく、いちいち向きを確認せずとも繋げられるのは大きなメリットです。
最近のAndroidスマホはもちろんのこと、MacBookなどのノートパソコンにも用いられているので、今後もますます普及していくことでしょう。
USB-Cは耐久性の面でも有利と言われていますが、それは本当のようです。
筆者の経験上、Micro USBを採用したスマホやケーブルを一年ほど使い込むと、2〜3割くらいの確率で端子部分の接触不良が起きる感じで、断線する前に使い物にならなくなったMicro USBケーブルが手元に4本あります。
しかし、USB-Cで同じような事態には遭遇していませんし、その予兆も感じられません。
業界標準のQualcomm製SoCを搭載するnova = 問題が起きにくい
処理のスピードはP10 liteもnovaもほぼ同じで、ネットやSNS程度の軽作業であれば極めて快適に使えますし、パズドラやモンスト等の2Dゲームで遊んだり動画視聴する際もカクつき感は殆ど感じられません。(Antutuのスコアはnovaが6.5万点、P10 liteが5.7万点)
ただ、採用されているチップには大きな違いがあり、novaはQualcommという最大手メーカーの「Snapdragon 625」が搭載されているのに対し、P10 liteにはHuawei独自開発(正確にはHiSilicon社)の「Kirin 658」が載っています。
先に挙げたような用途に限定して使うなら、全くといって良いほど気にならない違いですが、3Dゲーム等のグラフィックに関わるシーンに至っては別。
というのも、3Dキャラクターのライブシーンが見どころであるリズムゲーム「デレステ」において、Kirinチップを搭載したHuaweiスマホでプレイすると映像の輪郭がギザギザになる=ジャギるという現象が起こりました。既にアップデートによって解決しており、現在は他の機種同様に問題なく遊べますが、同様の現象が他のゲームで発生してしまう可能性は否めません。
novaが積んでいるSnapdragonシリーズは、Androidで最も採用例の多いチップいわば業界標準的な位置付けなので、互換性のトラブルが起きにくいという安心感があります。
au VoLTE + DSDSの二刀流nova
両機種ともau回線でのVoLTEに対応しているため、通信速度に定評のある格安SIM「UQmobile」で通信できるのは大きなメリット。novaはその上で、2枚のSIMカードを装着して2回線を同時に待ち受け出来る「DSDS」にも対応しているので、より柔軟な運用が可能です。
ちなみに、nova liteもDSDSには非対応なので、予算3万円程度でDSDS可能なHuaweiスマホを選ぶとすれば、必然的にnova一択に絞られます。
- nova:au VoLTE対応、DSDS対応
- P10 lite:au VoLTE対応、DSDS非対応
- nova lite:いずれも非対応

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