Huawei nova 2とnovaの違いは?スペックや特徴、価格を比較
- 2018-01-19
- 2018-03-16
先日、Huaweiより新型スマートフォン「nova 2」が国内向けに発表され、auとUQmobileから販売されることが決まりましたね。Huaweiの格安スマホ初となるキャリア進出ということで、注目が集まっています。
「nova 2」というネーミングから分かるとおり、この機種は「nova」の第2世代モデルにあたります。アップグレードにともなって、一体どの部分がどう変わったのか、両機種を比較してみました。
目次
nova 2 vs nova 比較表
項目 | nova 2 | nova |
---|---|---|
OS | Android 7.0 / EMUI 5.1 | Android 6.0 / EMUI 4.1 (Android 7.0へアップデート可) |
SoC |
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実行用メモリ(RAM) | 4GB | 3GB |
ストレージ(ROM) | 64GB | 32GB |
Micro SDカード | 最大128GBのMicro SD/SDHC/SDXCカードに対応 | |
ディスプレイ |
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背面カメラ |
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前面カメラ | 2,000万画素 f/2.0 | 800万画素 f/2.0 |
バッテリー | 2,950mAh | 3,020mAh |
端子 | USB 2.0 Type-C、3.5mmオーディオジャック | |
Wi-Fi | 802.11b/g/n 5GHz非対応 | |
Bluetooth | v4.2 aptX対応 | v4.1 |
センサー | 加速度、コンパス、ジャイロ、環境光、近接、指紋認証 | 加速度、コンパス、ジャイロ、環境光、近接、HALL、指紋認証 |
SIMカード | Nano-SIMカードを2枚装着可能 | |
同時待受 | 2G + 4Gの同時待ち受け (日本ではDSDS不可) | 3G + 4Gの同時待ち受け |
本体サイズ | 高さ142.2 x 横幅68.9 x 厚み6.9mm | 高さ141.2 x 横幅69.1 x 厚み7.1mm |
本体重量 | 143g | 146g |
性能と電池持ちのバランスを考えるならば、novaを選ぶべき
処理性能は同じだが、Snapdragon 625搭載のnovaが無難
初代novaに搭載されているSoCは、Qualcomm製の「Snapdragon 625」で、3〜5万円程度のミドルレンジ級スマホに多く採用されています。代表例を挙げると、ASUS ZenFone 3やBlackBerry KEYone、Moto Z Playなど。
対するnova 2には、Huawei独自開発(正確にはHiSilicon製)の「Kirin 659」が搭載されており、同じものがMate 10 liteにも載っています。
8コアのCPUを内蔵する点やクロック周波数、GPU(グラフィック)のクロックなど、両チップは似通った要素が多く、実際の性能を示すベンチマークスコアもほぼ同じです。(6.2〜6.5万点ほど)
しかし、どちらかを選ぶとすれば、業界標準とも言われるQualcommチップでしょう。SD625は採用例の多いチップなので、アプリ特に3Dグラフィック系ゲームとの相性問題は考えづらく、安心感があります。
バッテリー容量はほぼ変わらぬものの、novaの方が長持ち
バッテリー容量は、両機種とも約3,000mAhとなっていますが、実際の電池持ちにはかなりの開きがあるようです。
ベンチマークアプリ「PCMark」が公開しているWork 2.0 battery life(バッテリーテスト)のランキングによると、novaは「8時間11分」に対し、nova 2は「6時間45分」で、実に1時間半ほどの差があります。
以前当ブログでは、novaとnova liteとP10 liteを比較する記事を投稿しています。その時実施したバッテリーテストでも、novaは最も駆動時間が長く、nova liteやP10 liteはnovaに劣る結果となりました。
「PCMark」というアプリのバッテリーテストを実施したところ、最も駆動時間が長かったのはnovaで、バッテリー100%から20%に至るまで掛かった時間は9時間7分でした。コンパクトながら良い意味で見た目に反して、大型スマホ「Mate 9」とも方を並べる結果なので、一日使い込んでも不満を感じません。
nova liteは8時間15分でnovaよりも1時間ほど短いですが、スマホとしてはごく一般的。ただ、それよりも短いP10 lite(7:41)は、実際に使っていても消耗の早さが気になり、YouTubeの動画視聴やゲームでは更に勢いを増して減っていくので、電池持ちを重視される方にはお勧めできませんね。
同容量のバッテリーを積んでいるにも関わらず、駆動時間にこれほどまでの差が出る要因は、ほぼ間違いなくSoCにあります。SD625は性能と省電力性に長けていることで知られますが、対するKirinシリーズはどれも燃費が悪さが目立つ印象です。
両機種ともMicro SD対応なので、ストレージ容量は重視しなくてOK
novaは32GBのストレージを内蔵するのに対し、nova 2はその倍の64GBへ増強されており、音楽や動画を沢山溜め込まなければ不足しないはず。
もちろん、内蔵ストレージは多いに越したことはないですが、両機種ともMicro SDカードを装着できるので、大容量を欲する方は拡張すれば万事解決です。公式ページには一応「128GBまで対応」と書かれていますが、256GBや400GBの大容量カードでの動作報告もちらほら見受けられます。
カメラに関しては一長一短あり
自撮り用カメラも向上したnova 2
nova 2最大の強みといえば、自撮り用の前面カメラが良くなった点でしょうか。
800万画素のnovaに対し、nova 2は2,000万画素へアップグレードされたので、自分撮りにおいても風景撮りと同じような解像感(クッキリ感)を得られるようになりました。
ただし、レンズの明るさは両機種ともf/2.0なので、暗所撮影に関してはあまり期待しないほうが良いでしょう。
背面にデュアルカメラが設けられたnova 2
背面のカメラも進化しており、novaは1,200万画素のカメラ1つだったのに対し、nova 2には1,200万画素のメインカメラ + 800万画素のサブカメラを組み合わせた「デュアルレンズカメラ」が搭載されています。
これにより、画質の劣化を抑えたズーム機能や、背景をぼかすことで被写体を浮き上がらせる撮影モードが実装されています。
ただし、Huaweiのカメラスマホでお馴染みの「Leicaブランド」は冠しておらず、上位機種に比べると撮影機能は限られるため、カメラ最優先で選ぶならMate 10 ProやP10辺りを狙うべきでしょう。
novaは4K動画を撮影できるが、nova 2はフルHD止まり
静止画に関してはnova 2に軍配が上がりますが、動画性能においては逆転。
novaは4K解像度(3,840 x 2,160ピクセル)の動画を撮影できますが、nova 2はフルHD(1,920 x 1,080)が限界で、それ以上の解像度は選べません。
大きさはほぼ変わらないが、ケースやフィルムの使い回しは出来ない
novaもnova 2も対角5インチちょうどの液晶ディスプレイを備える上に、デザインコンセプトも同じなので、本体の大きさや重量はほぼ一緒。nova 2は僅かに小型化して軽量になりましたが、持ち心地は殆ど変わらないはず。
しかし、背面から側面にかけてのフォルムや、カメラの位置が変更されているので、novaのケースおよびフィルムをnova 2で使いまわすことは出来ず、新調する必要があります。
(ケーブルや充電器に関しては、使い回しOK)
価格はほぼ変わらず
実勢価格は、両機種とも大差ありません。
auが販売するカスタムモデルは税込み32,400円(実質16,200円)、au系MVNOのUQmobileが売り出すモデルは税込み31,212円。今のところ、Huawei公式のオンラインストアやアマゾンでは購入できず、上記2社いずれかで契約する必要があります。
novaに関しては、セット販売を終えるMVNO(格安SIM)が増え、筆者の知る限りではmineoとUQmobileの2社のみとなってしまいました。ただし、UQmobileは税込み41,018円とかなり割高感のある価格設定なので、セット契約するなら36,288円のmineoがベストでしょう。
アマゾンでは、本体のみが3万円前半で販売されており、別途契約したMVNOのSIMカードを入れれば問題なく使えます。
Huawei novaを購入↓
まとめ:nova 2は「微妙」の一言。個人的にはnovaを推したい
個人的な見解としては、nova 2には「買い」といえる要素がいまいち見当たらず、どちらかといえばnovaを推したいかなと。Snapdragon 625の安定感とバッテリー持ちの良さは、実機でとことん確かめているので、あえてKirin搭載のnova 2を選ぶ気にはなれません。
また、nova 2本体を手に入れるためにはauもしくはUQの通信も一緒に契約せねばならず、プランの選択肢はぐっと狭まります。novaなら本体のみ購入できるので、好きなMVNO(ドコモ系かau系)と組み合わせて柔軟に運用できるのは大きな強みでしょう。