スマホでお馴染みHuawei、13型で1kgのノートPC「MateBook X」発表
- 2017-05-24
- 2017-05-24
SIMフリースマホでお馴染み、日本でも大活躍中の中国の電子機器メーカーHuawei(華為技術)ですが、昨日同社は新たなノートパソコン「MateBook X」を発表しました。
以前に日本国内でも発売された「MateBook」はディスプレイ部とキーボードが脱着できる2in1タイプでしたが、今回のMateBook Xはクラムシェル型(2つ折り)、つまりオーソドックスなノートパソコンです。容姿やスペックはApple MacBookやASUS ZenBook 3を連想させ、13インチの高解像度なディスプレイを搭載しつつ厚み12.5mm・重量1.05kgを実現、モバイル性重視のUltrabookに仕上がっています。
目次
MateBook Xの仕様表
MateBook Xの主な仕様は、以下の表の通りです。
OS | Windows 10 Home 64bit |
---|---|
プロセッサー | Intel Core i5-7200U 2.5〜3.1GHz Intel Core i7-7500U 2.7〜3.5GHz |
ストレージ | 256GB、512GB SSD |
メモリ | 4GB、8GB RAM |
ディスプレイ | 13インチ 2,160 x 1,440ピクセル IPSディスプレイ |
グラフィックチップ | Intel HD Graphics 620 |
光学ドライブ | 無し |
バッテリー駆動時間 | 41.4 Wh (5449 mAh@7.6 V) |
接続端子 | USB Type-Cx2、3.5mmオーディオジャックx1 |
サイズ | 286 x 12.5 x 211mm |
本体重量 | 1.05kg |
ビジネス向けにおいては不満ない性能
Intel第7世代のCore i5またはi7
プロセッサはIntel第7世代(KabyLake)のCore i5-7200U、高性能版ではCore i7-7500Uを採用。MacBookシリーズでいえば、Pro 13インチ辺りに匹敵します。
薄型ノートパソコンでは度々「Core M」というプロセッサが用いられ、12インチMacBookにもこれが載っているわけですが、i5やi7を搭載するMateBook Xはそれよりもワンランク上の性能を持ちます。ネットブラウジングやOfficeソフトに限らず、画像編集等のクリエイティブな作業もある程度快適にこなすことができるので、ビジネス向けのマシンとしては不満ないスペックです。
また、高性能なCPUを載せるにあたって冷却機関にも工夫が凝らされているようです。航空宇宙産業でも用いられる「フェイズチェンジマテリアル」という素材を用いることにより、本体は薄型でありながらも放熱性を高めているとのこと。
4GBまたは8GBのメモリ + 256GBまたは512GBのSSD
実行用メモリとして4GBまたは8GBのLPDDR3 RAMが、ストレージは256GBまたは512GBのSSDが内蔵されています。いずれも、ノートパソコンとしてはよく見慣れた構成ですね。
アスペクト比3:2の13インチディスプレイ搭載。フルHDよりも高解像度
MateBook Xには、横2,160 x 縦1,440の高解像度ディスプレイが備えられており、2in1タイプのMateBookと同じです。アスペクト比はフルHDよりも縦に広い3:2で、これはMicrosoft Surfaceシリーズと同じ比率になります。
ディスプレイサイズは13インチで、Apple MacBookやASUS ZenBook 3よりもわずかに大きいですが、左右のベゼル幅をわずか4.4mmに抑えることで本体を極限までコンパクトに仕上げています。
電源ボタンには指紋認証センサー内蔵
電源ボタンは本体右上、Delキーの直上に取り付けられています。キーボードとは独立しているため、間違えて押してしまう心配は無さそうです。
また、ボタンには指紋認証センサーが内蔵されています。Windows 10に実装されているセキュリティシステム「Windows Hello」による指紋認証に対応し、パスワード要らずの素早いログインが可能です。
スタイリッシュを極めた薄型ラップトップ
13インチの程よい大きさのディスプレイを備えつつ、本体の重量はたったの1.05kgに抑えています。本体厚は12.5mmで、MacBookよりも0.6mm薄く仕上がっています。ZenBook 3よりかは厚みがありますが、装飾感のないシンプルなデザインによってスタイリッシュさをより引き立てます。
面積はちょうどA4用紙と同じくらいで、カバンの中での収まりも良さそうです。
MateBook Xは、作業のしやすさとモバイル性を両立しており、スマホメーカーらしい凝縮感のあるマシンに仕上がっています。
novaっぽい3色のカラーバリエーション
カラーバリエーションはPrestige Gold(プレステージゴールド)、Rose Gold(ローズゴールド)、Space grey(スペースグレー)の3色。公式サイトの写真を見ると、MacBookよりも鮮やかでパステル調に仕上がっていることが分かりますが、実物はどのような仕上がりなのでしょうか。
Huaweiが最近発売したスマホ「nova」と相性良さそうなデザインですね。
価格約17万円〜のプレミアムモデル。発売は今年夏
市場想定売価は1,399〜1,699ユーロ(現在の円レートで約17.5〜21万円)です。現在得られる価格情報は以下のとおりで、4GBメモリ版に関してはまだ公表されていません。
- i5/8GB RAM/256GB SSD:1,399ユーロ(約175,000円)
- i5/8GB RAM/512GB SSD:1,599ユーロ(約200,000円)
- i7/8GB RAM/512GB SSD:1,699ユーロ(約212,000円)
2016年に登場した2in1のMateBookが799ユーロ〜だったことを考えると、MateBook Xはプレミアムモデルであることが伺えます。発売は今年の夏で、日本進出にも期待したいところですが、日本円での価格が大いに気になりますね。